とある日の真夜中の就寝時間、伊13ことヒトミは狸寝入りをしていた。その理由は、二段ベッドの下で寝ているはずの、彼女の妹であるイヨが時折この時間帯に部屋を抜け出しているからである。
生理的欲求のためとも考えられるが、花を摘むにしては時間が長過ぎる。就寝時間にむやみやたらと部屋を抜け出すというのは規則上褒められたものではない。
そして、部屋を出るのは大体決まって任務を終えて帰還した夜、さらに休日前ならばほとんど確定で部屋を出ている。
(まさか……)
ヒトミはある考えにたどり着く。
もしや妹は銀蠅しているのではないのだろうか。例えば、戦闘のストレスを食糧などを盗んで食べて晴らしている、とか。
もしかして姉の知らないところで、イヨにとって大きな悩み事を抱え込み、それが原因で深夜徘徊をしているのではないのだろうか、など。
しかし、ヒトミが見ている限りではイヨの仕事ぶりには何ら問題点はなく、あるとすればたまにぼーっとしてほうけている程度。
人付き合いに関しては姉が羨ましがるくらいにはコミュニケーション能力は長けており、楽天家を自称するくらいには細かいことには気にしない。
仕事そのものに関してもそうだ、時折無茶なクルージングの指令が出てくることもあるが、度を越して危険というほどでもないはずだ。本当に危険な時はすぐに帰投を命じられて入渠ドックが開放される。万が一の時は応急手当てもバケツで飛んでくる。
だが、それでも。いや、まさかそんなこと。
やや心配性のヒトミはマイナス方面に事を考え込む。そして、イヨを止めるために部屋を出るまでそう時間はかからなかった。
部屋を出てイヨが行くであろう場所を推察する。まずは自室とは真逆の位置にある一階の食堂、その台所の冷蔵庫付近を目指す。消灯された夜の廊下とはいえ、ヒトミは潜水艦の艦娘だ。窓から差す星明かりですら十分なくらいに、この真っ暗闇の道を遠くまで歩くことは可能である。
(でも、ちょっと怖い……)
コツンコツンと夜の闇に響く自身の足音も相まって、まるで肝試しをしているかのようにヒトミはおっかなびっくりで廊下を渡る。
道中のトイレに人の気配はなく、食堂の方面にもお酒の瓶が減っていたりなどの痕跡は見当たらなかった。外に通じる扉は施錠されており、外出という線も自然と消える。
なら一体イヨはどこに?
ヒトミは、もしかしたら考えていたことは杞憂で、今日はもう部屋に戻っているのかもしれないと思い至るが、念のため二階を経由して一階の端にある自分の部屋にへと戻ることにした。
こつこつと足音を響かせていると不自然な音が混じって耳に届いた。音は小さいが、これも潜水艦ゆえの聴力の良さによるものだろう。その音はある部屋の前を通った時に聞こえた。
耳をすませると、やや荒れているものの聞き覚えのある声がそのドアの前で聞こえた。その声は間違いなくイヨの声で、部屋は提督のところだと気がつくのにそう時間はかからなかった。
まさか、本当に何かやらかしたのでは。
ヒトミは心の中で冷や汗をかいてドアノブを掴む。しかし、いつもは優しいはずの彼を、怒っている提督の姿を想像してしまってその手は震えてしまう。
(あの時イヨちゃんのことを様子見なんかしないで止めるべきだったのに……!)
そう自身を責めながら息を整える。
──私からもちゃんと謝ろう。そう覚悟を決めたヒトミは、ドアをバッと開いて声を上げる。
「失礼しま────」
「んひゃううううっ♡」
「え? …………えっ?」
聞いたことのない嬌声にヒトミは呆然とした。
ベッドに腰を掛けていた提督の膝の上に真っ裸のイヨが仰け反って痙攣している状況。そしてそのイヨは提督に膝裏を掴まれながら両脚を開かれ、肉棒を彼女の膣口に突き入れていた。
仰け反っていたイヨは少しずつオーガズムによる痙攣が収まり、カクンッと首が下がる。そして快楽によって虚ろになった目がヒトミを映した。
イヨは突然現れた姉の姿に困惑しながら狼狽えて、顔を隠すように両手で顔を覆って首を振った。
「……あれぇ? あ、あああねきっ? なっなんでぇっ や、やだっ。みないでっ、あっ♡ んぁあっ♡ やだぁっ てぇとく、おく突くの止めてっ イったあと、なのにぃ♡ やらぁっ♡ みられてるっ みられてるからぁっ やああぁっ♡」
後ろから膝裏を掴まれているイヨは抵抗することすらできずに程よいサイズの乳房をぷるりとさせながら上下に激しく揺さぶられている。
一方ヒトミはテンパってドアを閉めて鍵までかけてしまっていた。
「なぁっ!? なぁに、やってんのっ ふあぁっ♡ な、なんで鍵しめてる、のっ?」
「ああっ……! ご、ごごごめんなさいごめんなさい……! 提督とイヨちゃんがそんな関係だったなんて……!」
「あやま、のはいいからぁっ♡ みてないでっ はぁ、はやく出て、あっ♡ ふぇっ♡ て、てーとくっ? ちんちん、びくんびくん、ってぇ♡ まってよぉっ♡ あふぁっ♡ あにぇきのまえでぇ、しゃせぇ♡ するつも、りぃっ!? やだぁ、やだやだぁっ♡ 出しちゃだっ♡ あうぅぅううっ♡♡」
提督が大きく腰を突き上げると、イヨは足をピンと伸ばして再度絶頂する。それに連鎖するように彼も腰をカクカク震わせて唸り声を上げている。
「────あぁ、あははっ……♡ んあっ♡ あねきのみてるまえで、なかだしされちゃったぁ♡」
羞恥が極まり、それを誤魔化すようにイヨは力なく笑う。顔を隠していた指の隙間から、快楽に歪んだとろけた表情がうかがえた。
(すごいにおい……い、イヨちゃんたらあんなに気持ちよさそうに……いいなあ……)
初めて見る妹の痴態にヒトミは目を離せずに下腹部の奥底を疼かせる。けれども、妹と彼が目の前の通りの関係ならば。
彼がイヨの体を持ち上げて肉棒を引き抜くと、少し遅れて雌穴から注いだ精液が逆流する。
(だ、だめ!羨ましい、なんて思っちゃだめなのに……!)
それと同時に、ヒトミはその関係に嫉妬していた。彼女は少なからない想いを提督に抱いていた。それゆえに、何故私には手を出してくれなかったのか。私ではダメだったのか、その思いでいっぱいだった。
「……んっふっふ。バレちゃったから、もういいよね? 提督?」
「……ふえ?」
衝撃的な事実にへたり込んで先ほどの情事を思い返しているうちに、気がつけばすぐそばに立っていた気配に顔を上げる。
「あ、あ……うそ……♡」
提督がいた。しかし指摘するところはそこではない。妹を相手にしていたにも関わらず、いまだにそそり立っている逸物に目を奪われる。無自覚に蠱惑的な仕草を見せるヒトミだが、元来引っ込み思案な彼女はそのような経験はないのだ。
そう、こんな風に誰かが攻めていかない限りは──
「きゃあっ」
膝裏と背中に手を回してヒトミを持ち上げた。彼女は落ちまいと思ったのか、はたまた思うことがあったのか無意識に彼の首に腕を回していた。
そしてそのまま提督は先ほどの情事の現場であるベッドに女を引き込み、優しくそこに下ろした。
「あ、ありがとうございます……?」
「んっふふー。姉貴ってばズレてる事言っちゃってぇ、ほんとは期待してるんでしょ?」
「し、してない……!それにダメよ、こんな関係まちがってる……!」
「ふぅん?」
じりじりと姉に裸のままにじりよるイヨは後ろに回り込む。そして逃げないように肩を掴み、もう片方の手でするりとパジャマのショートパンツに潜り込む。
「ひゃいっ!?」
「うっわ、すっごいぬるぬるしてるよ。うそつきぃ〜。やっぱり期待してたんじゃん」
「ちがうっ。ちがうの……!んうぅっ!」
「こんなに下着ぬらして何いってんの姉貴ぃ。いっけないんだぁ、イヨと提督のえっちなところみてびしょびしょにしちゃってさあ」
「ごめっ、ごめんなさいぃ……!」
指先で水音を立てながら耳元で言葉で責めるイヨにヒトミは涙目で謝罪する。目の前で繰り広げる姉妹の行為に提督も目を離さずに興奮していた。
「んふふっ。姉貴の感じちゃってる姿見て辛そうにしている提督もいるけど……もうちょっとだけ待っててね」
「んやぁっ、んんっ!」
「イヨのお姉ちゃんのえっちな姿でも見ながらさ♡」
「はっ……えっ?きゃああっ!?」
イヨはヒトミの肩を掴んでいた手を服の方に持っていき、バッと勢いよく捲り上げた。彼女のイメージに合う黒色のノンワイヤーブラが晒された。
「イヨちゃんやめて、やめてぇ……!ひゃんっ」
「ほら、黒とかエロくない?提督的にもどう……って聞くまでもないかあ」
言葉よりも表情よりも先に股間で返事をした提督にイヨは苦笑いをしながら胸元をマッサージする。
「イヨは姉貴のはじめてをなるべく気持ちよーくさせたいってだけなんだけどなー」
「どう、して」
「姉貴、提督のこと好きでしょ。イヨも好きだよ?提督もイヨたちのことが好き、だから三人で幸せになれたらなぁって。ほんとはもうちょい後から姉貴をおびき出そうって話だったんだけどね」
「……イヨちゃん」
「そ、だからさ。我慢なんかしなくてもいいんだよ〜?いっぱい感じてるとこ、提督に見せちゃお?みんなで幸せになろ?」
マッサージしている手を滑らせてホックに向かい、それを外す。秘所に伸ばしていた手もブラに運び、両手でブラをたくし上げた。
「はーい注目!姉貴の生おっぱいだよー」
「あ、ああ……あぁぁっ……!」
先ほどのイヨと同じように羞恥心が突き刺さったヒトミは、同じように両手で持って顔を隠した。妹の行為を無下にすると思い込んで振り払って体を隠そうとまではしなかった。
形のいい白色のバストは、絶えず与えられ続けてきた性的興奮によってツンと乳首が隆起している。それを見た提督はもはや理性の限界を迎え、竿に手を伸ばして扱きはじめた。
「わ、わわっ。そんなにシコシコして、我慢できなくなっちゃったの?姉貴見て見て、姉貴のからだが提督のオカズにされちゃってるよ〜?」
「え、あ。えっ?う、うそ……?あんなにはやく……?痛く、ないの?んっ!イヨちゃ……!」
「んふふー。隙ありぃ」
提督が竿を扱くところに目を奪われて油断していたヒトミは、イヨに責めの機会を与えてしまう。両手で隆起した乳首を転がし、乳房を揉みこむ。
もどかしい快感に跳ねる身体は抱きしめる形となっているイヨによって容易に抑えられてしまう。提督は、刺激に顔を歪ませたヒトミの顔に目掛けて射精した。
「ひゃんっ!?あ、あつっ、え、ええ……!?」
「わああっ? 提督まだこんなに出るんだ、びっくりー」
「こ、これが、おとこのひとの……?」
頬についた粘性のある白濁をすくってまじまじと見つめるヒトミにイヨは言う。
「姉貴ってばそんないやらしい顔してー。ほんとはこっちにほしかったんでしょ?」
「やっ、ん、んんっ♡ も、もうっ!イヨちゃん……!」
再度、姉の下腹部を弄るイヨにヒトミは涙目で咎める。しかし、イヨはさらなる提案をする。
「しないの?」
「な、なに、を?」
「んもー、決まってるじゃん。ねえ?提督」
イヨは姉を羽交い締めにし、提督はヒトミのショートパンツを下着ごと脱がす。ねとりと糸を引いて濡れた割れ目が姿を見せる。
「〜〜〜〜!?」
ヒトミは驚きのあまり声にならない声を上げていた。
「姉貴。提督に初めて、あげないの?」
「わ、私は……んっ♡」
前から膝裏に腕を通して力のなくなった脚を開かせ、肉棒を無防備な割れ目にさすりつける。甘い声が断続的にヒトミの口から溢れる。
「んもう!ちゃんと言わなきゃわかんないよー」
ヒトミは喘ぎ声を抑え目を閉じて呼吸を繰り返す。やがてそれが終わり、目を開いた彼女のその瞳の奥は、期待と欲に濡れていた。
「…………わ、わたし、提督の……おち、んちんがほしい、です。イヨちゃん、みたいに、いっぱい、とろとろになって、気持ちよく、なりたいです……♡」
欲望のタカがついに外れたヒトミは、口の端を緩めていやらしく語る。そして誘い込むように自身の指で女陰を開く。
やったね、とでもいうようなイヨの目ににやりと笑って返した提督は膣口に亀頭をつける。
「あ、はぁ……♡ きて、きてくださいっ♡ ずぶって、挿れて────♡♡」
この日、二人の獣のような声が鎮守府に響いた。