【BL】蟲と蔦 作:腐エロのひと。
ぷにっと萌えさん、D&Dから考えるとヴァイン系だろうなーとか思ったので。(ヴァインデスとか色々種類はあるけどどれが正しいのやら)
※この話はエロ無しです。
「……ぷにっと萌えさんが、すごく美味しそうに見えるんです」
たっち・みーがギルマスのモモンガにそう言ってきたのは、転移後一ヶ月も過ぎようとした頃だった。
「……は?え??すみません、たっちさん。もう一度言って貰っても?おかしいなー、俺アンデッドなのに耳が悪くなったみたいで」
たっちの突然の言葉に、モモンガはそう訊き返す。
「ですから。ぷにっと萌えさんが、すごく美味しそうに見えるんです。甘くて良い匂いですし……」
更にそう言われて。モモンガは、執務机に突っ伏した。
「モモンガさん?どうしたんですか?」
「……いえ、どうしたんですか?じゃないですよ……。えーっと、たっちさんのソレ、恋愛的な意味です?食欲的な意味です?」
突っ伏した瞬間、沈静化でも働いたのか。冷静になったモモンガは、顔を上げるとたっちにそう問い掛ける。
「恋愛って!違いますよ、食欲的な意味です!」
モモンガのその言葉に、たっちは慌てて否定する。
「あー……うん、そっちの方が俺としては困るんですけどね?ギルメン同士で捕食とかされたら嫌ですし。たっちさん、肉食じゃなかったんですか?ぷにっとさんって分類的に草系ですよね?」
首を傾げながらそう訊かれて。たっちは頷く。
「うーん……そうだと、思ったんですけどね。元ネタの昆虫が草食だから。でも、ナザリックの食事もちゃんと美味しかったんですよ?だけど、その……最近、ぷにっと萌えさんの香りがすごく強くなって……私の理性がヤバイと言いますか……」
「ちょ!?止めて下さいよ!?マジでギルド内での捕食行為は!!」
モモンガがそう慌てていると。突然、執務室の扉がバン!と大きな音を立てて開いた。
「話は聞かせて貰った!……って、一生に一度は言ってみたい台詞ですよねー。こんにちは、モモンガさん。オイ、たっち。お前随分愉しそうな事になってんじゃねーか?」
乱入者は、たっちと犬猿の仲であるワールド・ディザスター。悪の大魔法使い、ウルベルト・アレイン・オードルだった。
「ウルベルトさんっ!?何でここに?」
「いやー、暇だからモモンガさん誘って狩りに行こうかなー、と。そしたら何か愉しそうな話してるから、ノックせずに入っちゃいました」
黒山羊頭の悪魔は、ニコニコと笑いながらモモンガにそう答える。そして、今度はたっちの方に向き直ると、今までとはガラッと態度を変え、モモンガに見せていたのとは違う悪魔的な笑みを浮かべながら口を開く。
「いーじゃん、食わせて貰えば。ぷにっとさん植物系だし、すぐ蔦の一本や二本生えてくるだろ?試しに、って言って蔦一本食わせて貰えって。ソレが駄目なら、舐めるだけ……って言ってお願いすれば舐めさせてくれるんじゃね?」
「そんな、簡単に行く訳……」
ウルベルトのその提案に、たっちは苦悩した表情でそう答えるが、尚もウルベルトは言い募る。
「行きますって。……だって、ホラ。モラルの塊みたいな言動だったアンタが、こんな事モモンガさんに相談するくらい異形化してるんですから……ぷにっとさんだって、ね……?そう思いませんか、たっちさん?」
愉しげにそう言う彼は、いつの間にかマスクを外していて。妖しい光を放つ、紫色の魔眼でたっちを見つめながらそう言った。
「うまく、いく……?」
「えぇ、行きますよ。だから後は……たっちさんが、勇気を出して一歩踏み出すだけですよ。ほら、今ならぷにっとさん六階層に居ますし……お願いしてきたらどうですか?」
ウルベルトのその言葉に後押しされるように、たっちはフラフラと執務室を出て行った。
「……ウルベルトさん、絶対他人事だと思って面白がってるでしょう?」
「あー、わかります?だって、アイツがあんな事言い出すんですよ?愉しくない訳無いじゃないですか?とりあえず、結末はアイツに付けた
笑顔でそう言うウルベルトに、モモンガは小さく溜息を吐きつつも頷いたのだった。
(……ヴァイン系って肉食だから、本当にぷにっとさんが甘いかどうかわからないんだけどなぁ……。……逆に、血の臭いが甘いとか感じてたらヤバそうなんだけど……)
と、内心思いつつ。