※この作品はR-18です。

凶禍刻みし復讐   作:獄華

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ギィギの恐怖


小さなスカベンジャー

毒怪竜ギギネブラというモンスターがいる。

種族飛竜種のこのモンスターは薄暗い寒地を好み猛毒で獲物を仕留め口は360度鋭利な歯が生えていてこれで獲物を噛み砕く。

雌雄同個体で、外敵との戦闘中にも幼体のギィギが詰まった卵塊を産み出す、この能力は適合者の性別に依存せず適合者が卵塊を産み出す際は自身が変異したギギネブラの細胞を身体のどの部位でも切り落とすと卵塊となる、適合者は異常な再生力を持つため何度もギィギを産むことが可能だ。

一面を覆った際はもう目も当てられないだろう。

骨格はティガレックスと同じだがこれは収斂進化とも言われるその証拠に祖先は飛竜種のフルフルと同じで天井に張りつくのもお手のもの。

目も他のモンスターのようにそのまま色覚を認知する仕組みじゃなく熱源を感知して襲って来ると見られる。

通常のモンスターとはいえ……能力はどれも人間に使えば死をもたらすものばかりだ。

そんなギギネブラの適合者森谷直人は風翔に吹っ飛ばされた帰宅後なんとか奴に一矢報えないか考えた。

 

「風翔……お前を許さない。しかし僕のギギネブラがいかに強くても奴の錆びたクシャルダオラには……」

 

古龍種は格が違う。

クシャルダオラは毒をぶつければ風が弱まる弱点を持つが易々とギギネブラに毒を当てられるのを待たないだろう。

「どうすれば……おや、なんだい僕の可愛い子供達」

直人の机の上に3匹のギィギが蠢いていた。

 

「え、少し明る過ぎる?ははっ、分かった電気を全部消そう」

 

彼らは明るいのは苦手だ。

 

「さてどうしたもんか……」

 

-パパ、パパ。

 

「なんだい?」

 

適合者のため同種のモンスターの言葉は理解可能だ。

 

-かんたんだよ。そのふうとってやつにパパがかなわないならそいつのかぞくをねらえばいいんだよ。

 

-それめいあんだね。おれもさんせいする。

 

-わたしも-

 

「そうか……そうだよね。僕は勾玉の適合者……何故その方法が思いつかなかったんだろうか」

 

なにも苦痛は本人の身体に直接与えるだけじゃない。

 

……周りを潰して精神的苦痛と死の悲しみを味わらせればいいんだ。

 

狂気に歪んだ……口元があがった……。

 

 

翌日直人は学校を休んだ。

 

行く場所は決まっている……。

 

 

 

…………

 

 

「んじゃ、行ってくるわ」

 

「気をつけてね。流石に社会人になるのが近いのに喧嘩なんてしてないでしょうからね~」

 

風翔の母は腕を組みながらにやにやと笑い息子をおちょくる……息子は頭も良く運動も出きるがそこだけが心配なところだ。

「するわけねぇだろ……馬鹿馬鹿しい。じゃあな」

 

「行ってらっしゃ~い!」

 

ブンブンと手を振る母親にガキかと思う一方で内心元気がもらえてありがたいとも感じている。

威圧的な自分が是非見習いたいことだ。

 

「さぁ、風翔の見送り終了。ご飯のあと片付けして洗濯しなきゃね」

夫は今日通院で休みだからまだ寝かせておこう。

 

妻は食器を洗いはじめた。

 

 

 

 

 

「あれ……?ドアが開いてる?……変ね、さっき閉めたのに……」

 

 

洗濯にはまだ手をつけてないからドアが開くなんて有り得ない風翔の見送りのあと閉めたのに……。

 

思い違いね。とドアを閉めた。

 

「きゃあ!……いたた!や~ねぇ、なんでこんなに床が濡れてるの……」

 

おかしい、朝風翔とここを歩いた時は濡れてなどなかった不審に思いその濡れてる床に触ってみた。

 

「ネバネバしてるわ……こんな液体始めて触った……」

 

 

-うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

 

夫の悲鳴だ。

 

 

「あなた!、どうしたのあなたっ!」

 

 

階段をかけ上り2階への道を急ぐ夫になにが起きたのか?。

 

 

「あなた!…いやぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

夫の部屋の扉を開け見た光景は……スプラッター映画に出てくるようなワンシーンで血生臭かった。

ぶる!ぶる!……と小刻みに震え……自分の肉が……見えない存在に補食されてる。

あばら骨は向きだしになり内臓も中身をだだっ広くベットの上に広がる堪らず妻は吐いた。

 

 

「お……まえ……逃げ……ろ」

 

 

プチュリと音をたて舌が補食された。

 

「あなた……どうなってるの?……私はどうすれば……」

 

 

喋れなくなる寸前に夫が放った言葉を信じ、恐怖とショックで動かない身体に鞭をうち赤ん坊のように這いずるように脱出してドアを閉めた。

 

「ごめんなさいあなた……ごめんなさいあなた……」

 

ドアの前で祈るように謝罪の言葉をはく……20年にわたり愛した夫をこんな形で失うとは……。

 

 

「あっ……あぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

泣き、悲愴に溺れる妻……しかし運命は彼女が悲しむ時間すら許さない。

 

「かっ……」

 

お腹のヘソのあたりを何かが自分の身体を食べながら侵入して進んでる……内臓を食べられるたびに変な声をあげながら連動して吐血する。

あぁ、さらに首に噛みつかれた今度は脚だ。

 

「……死ぬのね私」

 

驚くほど冷静に事実を受け入れていた。

ガツガツと自分を補食する見えない補食者達に抗う手段はない……。

 

 

数十分後……夫と妻は亡き骸ごとギィギに平らげられ完全にあの世の存在となる。

「ありがとう僕の子供達。だがこんなにいたんじゃ奴が家に帰ってきたら僕だと見抜いてしまうな……君達は大切だが僕のギギネブラに変異した部位を落とせばいくらでも産める……すまないがこれも親孝行だと思ってくれ」

 

家に火を放ちたちまち家は燃え上がり直人が産み出したギィギ達も殆んど死亡した。

-パパぼくたちのことはたすけてくれてありがとう。

 

3匹のギィギは直人の身体にしがみついていた。

 

「君達は僕が最初に産んだ子達だ。見殺しには出来ないし僕の言う事も聞いてくれるから残したまでさ……それに仮に彼らが生きたいと言ってもあんなに大勢はつれてけないしね」

 

-なんにんぐらいうんだの?。

 

 

「500匹ぐらいかな。約15分でね」

 

-すげぇ。

 

「僕は忘れないよあの子達を……」

 

 

風翔、僕は早いとこお前が絶望と苦痛に身を捩る顔をみたいなぁ……。

 

 

 

 

 

 




mhp3のギルカの毒フルフル表記はいったいなんだったんだ。
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