試練3人目+電竜ライゼクスの勾玉使いとの戦闘。
「ど、どうしちゃったの!。結子と彩菜……。」
驚愕する恵美。
私と結子が、挨拶し話してる姿を見て凄く驚いていた。
昨日の出来事を恵美は知らないから当然だが。
あと昨日の写真は結子が全部燃やした。
「仲直りしたの」
ねー、と同時に言った。
「なにがあったか私には分からないけど……。二人が仲直り出来て良かったよぉ!。私も混ぜてぇ!。今まで話せなくてごめんね彩菜ぁ!。」
恵美が泣きながら抱きついた。
「大丈夫だよ。結子が行動出来なかったから恵美も動けなかったんだよね。私を救おうと考えてくれてありがとう……恵美。」
「天然のこの子にそれは期待しすぎなんじゃない?。……でも恵美ほど人を勇気付けられる子もいないけどね。」
「~~~~!……誉めてるんだか馬鹿にしてるんだか分からないよ結子!。」
ともかく試練3人目も突破ね。
血で血を塗り替えさなくても試練は突破可能なんだ。
一度切れた鎖は頑丈になり再び繋った。
鎖に対する、大衆の反応は様々だ。
心の中で密かに祝うものもいれば、鬱陶しく憎悪を増すものもいる。
依然、3年3組は不安定な荒れた海上であることに違いないのだ。
その日、久々にお昼を一緒に食べるようになった私に二人は色々と聞いてきた。
「彩菜ってさ、最近3組留守にしてるけど、どこに行ってるの?。」
「1組、面白い3姉妹が居るの。」
「へぇ~どんな?。」
興味を示したのか恵美が聞いてきた。
「長女がお嬢様口調で、次女はギャル、三女は普通の3つ子ちゃんだよ。」
「中々濃いわね。」
「面白そうだね。私会ってみたいよ!。」
じゃあご飯食べたら行こう。と私の提案に二人も賛同した。
「失礼しま~す。瑠奈ちゃん達いる?。」
「失礼します。」
「失礼します!。」
「あら彩菜さん。今日はお友だちも御一緒ですか?。」
「うん。そうなの。此方は私の親友の結子と恵美!。」
「滝嶋結子よ。宜しくね。」
「窪田恵美です。宜しく!。」
「伊里愛瑠奈です。こちらこそ宜しくお願いします。」
これで、瑠奈ちゃんと結子、恵美は互いの紹介が終わったわね。
あれ……。
「妹ちゃん達は?。」
「桜花と玲里なら、委員会の活動でいませんわよ。」
「残念ね。結子達を紹介したかったんだけど。」
いないならしょうがないか。
「私も伊里愛さんのこと瑠奈ちゃんって呼んでいい!。」
帰ろうと思ったが、好奇心旺盛な恵美の存在を忘れていた。
またたく間に瑠奈ちゃんは恵美の質問の的になっちゃった。
「伊里愛さん……。可哀想ね。あぁなったら恵美は止まらないから。」
「本当にね。まぁ、もうちょっと私達もここにいよう。戻ったってなんもないし。」
どう暇をもて甘そうか考えてる私に、1組の男子が話かけてきた。
「ハーイ、お嬢さん。その黒と赤が綺麗に混ざった髪素敵だね。是非デートしてもらえないかな?。」
クラス内で堂々とナンパかよ。
されたこっちが恥ずかしいわ。
「あぁ……。ごめん……。忙しいから、無、理かな?。」
「ちょっと!。あんたいきなり他クラスの子口説くとかどういう思考回路してんのよ!。」
結子が怒ってくれた。
「まぁまぁ、そんな怒ることないだろ。炎妃龍の勾玉使いさん。」
「……何故私の勾玉を……。」
「勝負に勝つためにゃ、情報が必要だろ。」
話かけた男子から蛍光色の電撃が音をたて走った。
この特徴的な電撃の色は……間違いない。
「電の反逆者ライゼクスね。」
「あったりー、正解品をくれてやるよ。」
電撃が真横に流れ私と結子の横を通りすぎた。
教室内だってのに、クラス内がパニくったり見境が無いのは1組全員が勾玉使いだから……?。
ともかくここで戦えば教室が跡形もなくなるな。
「彩菜!。今から戦闘場所を変えるわ。古龍の幻影!。」
古龍の幻影……場を勾玉の古龍種のモンスターが住む生息地に変えてしまう技、その古龍の適合者が指定した人物を連れてくことができる。
結子の呼び声で場は3年1組から、広大な砂漠へと変貌した。
「おーだだっ広いな。オディバトラスやヴァシム、ジェビアでも出てきそうだ。」
「ふん、鏖魔ディアブロスにでもぶっ飛ばしてもらえば。……彩菜。一緒にあのナンパ男をやっつけましょう。」
陽炎を纏いながら結子は話かける。
これはチャンスね。
結子の言う通り二人で力をあわせた方が難なく勝てるけどそれじゃレベルアップにはたいしてならない。
ライゼクスはラ・ロと同じワイバーン。
一人で戦うことによってレベルアップだけじゃなくて何かヒントを得られるかも。
「結子……一人で戦わせて。」
「本気!?。あいつそれなりにできそうよ!。」
「一人で戦って得れるものもあると思うの……だからいかせて。」
「……分かったわ。でもヤバそうになったら助ける。いいわね?。」
「うん!。」
渋々だが認めてくれた。
「お?、そっちの古龍種の姉ちゃんじゃなくて、あんたが戦うのか。つーかさ、あの河川であったよな。」
「……あの時の!……。」
私が瑠奈ちゃんからラ・ロの勾玉をもらい目が覚めた時の彼か。
「名前は電遊逆人、宜しくな。さぁ!。遊ぼうぜぇ!。」
放電音と共に力を這う電流が高速で3本延びた。
対して彩菜は凶禍の力を纏いなんなくかわす。
まだまだぁ!と手を翼に変更させ、渦巻く電流を身体から放った。
彩菜も青炎と赤炎が混ざった爆風を発生させ相殺どころか、押し勝ちそのまま逆人を飲み込んだ。
「ぐわぁ!……。つか、ワイバーンの癖に手を翼に変化させないで空飛べんのかよ……古龍以上の不思議エネルギーだな。」
「この子が分類不明だからなせる技よ。」
「そうかい、なら……。」
電気を纏い一気にぐんと飛翔し、そのまま彩菜にピタリと狙いを定め、放電しながら急降下してきた。
「急降下大放電だ!。」
バチバチィィィィンと、猛烈な音が走った。
「予備動作でかわして良かったわ。」
「チッ、当たってねぇってか!。」
大振りの動作から攻撃自体は読めたのだ。
そして、彩菜は今のライゼクスの放電攻撃をワイバーンの骨格を応用しラ・ロにも同じ真似が出来ぬか考えた。
逆人は今度は身を屈め電気をため高速移動し放電する技を繰り出した。
猛スピードで迫りくる、逆人をまたも彩菜はかわす、今度は上空に避けそのまま上昇し、超スピードで突進する彼の移動先を予知し、逆人とライゼクスの真似をした。
「グッ、ギャアアアアア!!。」
直撃し、衝撃が彼の身体を通り抜け、岩盤が砕けた。
ボキボキと音が響く。
「ガァッ、ゲホッ!。」
「やば、やり過ぎた……。」
彼の口から血が出てそのまま倒れた。
心配になり彩菜は彼を抱き差えた。
「大丈夫!。あぁ、どうしよう……。」
「あぁぁ……。柔らかいなアンタの身体、ずっと抱き締られたいわ。」
「へ……。」
逆人は立ち上った。
出血も止まっている。
「はは、勾玉使いがあれぐらいじゃ死なねーから安心しな。」
前にオドガロンの力を纏った一真に腹を滅茶苦茶にされた優人を見て一応そうだとは思ってたが、圧倒的な破壊力を込めるラ・ロのため彩菜は心配になってた。
「そう、良かったわ……。」
「彩菜だっけ。さっきアイツにそう呼ばれたのを聞いたわ。また戦ってくれよ。今度は俺とライゼクスももっと強くなれるように頑張るからよ。」
「うん、いいよ。逆人君。」
「戦いは終わったみたいね。」
結子が幻影を解除し1組に戻った。
恵美も話が終わったようなので3人は今度こそ3組に戻れる。
1組を出るとき後ろを見るとやはり彼は手を振ってくれていた。
逆人の姿に彩菜はフッとした。