side?
「はぁっ…はぁっ…!」
何日経過したか分からない。そもそも多少の飯の時と用を足す以外は、基本的に男たちの相手をさせられているせいで時間感覚が曖昧になってきているのだ。
別段、窓のない部屋に閉じ込められているとかそういう訳では無い。だが頭が徐々に働かなくなっている状態に加え、自らのこと以外気にするほどの余裕さえも持てない中では明るいか暗いか程の違いしか分からない。
「ほら、また触りに来てやったぞ?」
「来る、な…!」
そして、ジブリルは日を何度か跨いで寸止めを繰り返されていた。さすがに最初ほどの人数が駆り出されているわけでないが、それでも丸一日かけての寸止め、そしてそれを日を跨いでまで行われていることに頭がどうにかなりそうになっていた。
既に頭は絶頂に達したいとということばかり考えてしまっており、それを理性と精神性で振り切れる程ジブリルに強さは残っていなかった。
「━━━━って、言いたいところなんだがな」
「…?」
「初めの目的地、ようやく到着できそうなんでな?そこで仕事をさせてやるよ」
ジブリルはこれを聞いて『ろくなことはさせられない』と考えていた。そしてその考えは…見事的中していた。男達は、ジブリルにまともな仕事をさせるつもりはさらさらない。だが、それがどれだけ凄惨なことかは……その現場に立ち会ってようやくジブリルは思い知るのであった。
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「なんだ…これは……」
夜中の真っ暗闇の中で船を降り、人気のない場所をしばらく歩いた先でジブリルの目の前に現れた場所…そこは凡そ現代的な感覚を持っていれば存在する事が考えられない場所であった。
「分かりやすく言うなら…オークション会場だ……人間のな」
「こんな、こんなのが許されるわけが…!」
「おう、普通なら許されないわな?」
「…は?」
「時代はもう、『普通』じゃねぇってことだ。時代はゆったりと変わって行くかと思ったか?残念だな、変わる時は一瞬で…劇的に変わんだ」
ジブリルと、ジブリルを連れてきた男1人。ステージらしき場所の裏側からステージの現在を覗いていた。そこでは、1人の少女と一人の女性…親子だろうか?その2人が一糸まとわぬ姿…否、唯一あるのは手枷だけで立たされていた。
「さぁお待たせいたしました!何度か使われているがまだまだ名器!母と娘をセットでお届け致します!かのデュ━━━」
「見ろ、あぁやって雌に値段をつけて自分の雌にしてぇって奴らが大勢いるんだ。法律的にはダメだろうな、もちろん倫理観的にも……だけど、その倫理観に反してるからこそやってみてぇってやつはもちろんいるんだぜ?」
観客たちの声、女という『道具』を使う権利を巡って男達…isの登場によって苦渋を飲まされていたであろう者達が、その毒牙を刺そうと我先にと金を出していく。
「ちっとだけ話を聞いたんだがよ、あの親子もどっかのISの会社の社長の妾とその子供みたいだぜ?相当高い値が付くだろうな……そういや、おまけでもう1人いたらしいが…別のやつに買い取られたんだと」
「…こんなのが、許されるわけ…」
「許される時代になっていってんだよ…もう女だからといって、上澄みにいられる時代じゃない…寧ろISを使っていた女ほど、地獄に叩き落とされる…そんな時代なんだぞ、今は…お…決まったようだな」
そうこう話しているうちに、どうやら向こうの決着が着いたようだった。金額まで彼らに聞こえてはいなかったが、親子2人…まとめて買取られたらしい。
「ありがとうございます!では客室で少々お待ちください!直ぐにこの2人を向かわせますので!」
「……そうそう、なんでお前がここにいるかって話だが」
「…ぁ……」
そう、ジブリルもまた同じように商品として取り扱われるのだ。だが彼女自身身の上話を彼らにした覚えはなく、そしてまた彼らもジブリル自身の経歴をIS学園の制服を着ていたという所だけでしか分からない。
「IS学園在籍生徒、それだけでも箔が付くが……こういう店には少ない『処女』だからなお前は
それ以降でもある程度稼がせてもらってから…またどっかに行くさ」
「なっ…!?」
IS学園。IS専門の学校。色々な階級の者が集まり、現在では平民から始まって国の王族までもが通っている学校だ。だが、当然ISを扱う以上必然的に女性ばかりになる。だが、ここに通って卒業をするだけで箔が付く。どこの国家にも属さない独立した学校、それがIS学園。
………曲解をすれば、女尊男卑の社会の体現である。ここには男性は入れない、女性は卒業までもっていければ将来はほぼ安泰だろう。だが、男性は入る権限がない以上基本的になりあがることは不可能に近い。
「さぁ!次の商品の紹介です!名は不明素性もろくに分からない!だが分かっていることはIS学園生徒で未だに処女!何度も寸止めを行ったおかげで、体はかなり素直になっています!」
「さぁ、いけ」
紹介された瞬間、ジブリルは一気に蹴り飛ばされる。ステージに飛び込むような形で入った彼女を見て、会場は僅かに沸き立っていた。この時の異常さによるジブリルは嫌悪感と恐怖があったが、こういった会場に来ている客というのは得てして政治家などの国のトップ、大企業の社長等…資金力のある金持ちだけなのだ。
そして、ジブリルはルクーゼンブルクの近衛騎士……一般市民と比べて王族と関わりが多い立場でもある。そして、ルクーゼンブルクはISの開発に一役買っている立場…
「━━━━━ルクーゼンブルクの近衛騎士、ジブリル・エミュレールか?」
「っ…!!」
誰かの一言が、会場に嫌な程響く感じがした。ジブリルは一気に体温が下がるかと勘違いするほどに、その一言は鋭く冷たいものだった。
『ルクーゼンの?』
『20歳を超えていなかったか?』
『だが王女が入ったという話もある』
『では本物?』
『あのスタイル、美貌は忘れるわけない』
少しづつ続々と、しかし確実に客達の声は大きくなっていく。その状況を鑑みて、そしてニヤリとスタッフは嫌な笑みを浮かべていた。マイクを片手に、白々しくも改めて認知させるかのように。
「なんとォーッ!?どうやらこの女はルクーゼンブルクの近衛騎士の様だ!つまり!処女の女騎士でありながらも学生!まぁコスプレ感は否めませんがそれはそれ!どうやら『これ』自身の価値ももっとあげないといけませんねぇ!!
次回以降は処女でないため値段は下がりますが!今回は処女初取り一番乗り!そんなお客様はどうぞ買う意思を見せてくださいな!!
ではまず、立場と処女という所から…1000万からで!!」
手枷を付けられ、蹴り飛ばされたままの体勢でジブリルは必死にどうするかを考えていた。だが、彼女が捕まった時点で彼女の運命は決していたのだ。つまりは『終わり』彼女はここで誰かに買われてしまうのだ。
『5千万!』
『7千万!、いや8千万だ!!』
『1億だ!!』
『1億2千万!!』
『2億!!!』
急激に値段がつり上がっていくジブリル。それを止めることは彼女にはできない。彼女のISは既に機能せず、タダの木偶の坊……そしていくら訓練を積んでいる近衛騎士と言っても、船に無理やり乗せられてからの数日は彼女の身体機能を大きく低下させてしまっていた。故に、彼女は抵抗しようにもできない状態となってしまっていた。
「こんな、こんなことが………(申し訳、ありません……)」
ジブリルは心の中で自らの君主に謝る。だが、その心の声は届かないまま彼女は誰かに買われていくだろう。買われて行った先でどうなるかは…彼女次第である。
「居ないですか!?他にいないですか!?では、決まりました!3億!ルクーゼンブルクの近衛騎士!彼女は3億での購入となりました!!」
果たしてそれは、見合った金額なのか。3億で彼女は自らを売られたことをどう思うのか。恐らく『理不尽』『認めない』と彼女は憤慨しているだろう。それが自らの本音を隠すためなのか、真にそう思っているのかは……彼女にも分からないが。
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「毎度あり…でもいいんですか?」
「何がだ?」
ジブリルが連れ行かれた後。二人の男は話していた。片方はジブリルを嬲っていた男。もう1人はこの施設の関係者…先程までマイクを握り喋っていた男だった。
「結果として騎士だったわけですが…それを除いたとしてもあのレベルの女を処女のまま放り出すなんて勿体ない、と思ったわけですが」
「あぁ…そういう…まぁそれも一理あるな」
「じゃあ何故?そちらにメリットなんてないだろうに」
「単にあれだ、金が欲しかっただけだ。売った金と…実は処女の騎士だったってことでご丁寧に追加で金を貰ったからな…あとは適当な国で適当に過ごすだけだ
あいつのぶんどったまま忘れてたISも売って…最終的に船も売りゃあ一生遊んで暮らせるだろ。」
「くくく、確かに……」
「じゃ…待たな」
「もう縁がないでしょうが、ではまた」
そうして男たちは離れる。先程まで彼らの間で繋がれていたジブリルという存在が無くなった以上…お互いに関わり合う必要は無くなったからである。
とどのつまり……これ以上彼らを語ることも、必要性も……無い。それだけの話である。そして同じように……ジブリルの話も、もうすぐ終わりを迎えるだろう。
五十冬の見た目
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黒髪ロング、胸はない
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黒髪で肩までの長さ、胸はない
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茶髪ロング、胸はない
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茶髪で肩までの長さ、胸はない
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なんでもいいけど眼鏡が欲しい