彼女だけ手出されてなかったはずですからね
自分でも読み直したんで間違えてはいないはず
side?
世界は様変わりした。ISはその名前と意味合いを変えられてしまい、存在価値も生まれた理由も捏造された。産みの親は人間の扱いをされず、かつて存在して学園もまた生徒達は望まぬ扱いを受けている研究機関という扱いになった。
そして、ISのパイロットとなっていた女達は勿論…そうではない女達もまた迫害の対象となった。最早彼女達に人権はなく、余程の力を振りかざすことが出来ない限り奴隷になることが決まってしまう。
法は男の味方をし、世論に入る是非もなし。
だがこの世界を作り出した張本人もまた、その波に飲まれ隷属を強要されてしまっていた。故にこの世界は止まることを知らず、落ちるところまで落ちるだろう。それが吉と出ることは……有り得ない、それだけは確実だろう。
「……ふぅ…」
それに近しいことを日記にまとめていた外套を被った女性が、山奥に潜んでいた。どこともしれぬ国にて、彼女は姿を隠しながら生きていた。それなりの技術は手に持っているので、生きてる限りは度を超えた豪遊をしない限り遊び尽くせるだろう。
「五十冬は兎も角…他とまで連絡が取れない、か……ゴールデン・ドーンがある以上私まで早々同じようにはならないだろうけど…」
それ以前に、彼女には『IS』があるのだ。意味合いを変えられてしまったが、性能まで変わることは無い。故に、ISでの軍隊が襲ってこない限り彼女のこの生活が脅かされることは無い。
「………」
彼女は自らの恋人のことを思い出していた。いつの間にか自らの仲間と思っていた少女が撒いた種に、世界が取り込まれていた。そして取り込まれた世界は女性に牙を剥いていく。巻き込まれそうになった彼女は、全てから逃げるようにしてここまでやってきた。舞台から降りた彼女は、自分が傍観者ないし第三者のような立場だと勘違いしているだろう。それが今、打ち砕かれる。
「……?」
自らのIS…待機状態のそれに、違和感を覚える。彼女自身言語化が出来ていないが、何故だか嫌な予感に近い違和感が彼女に謎の確信をもたらしていた。『身につけていると終わる』と。
よって咄嗟に外そうとした。恐らく最善手であり、最短時間で判断した事であり、これ以上ないくらいの速度で行おうとしたのだろう。全てが彼女にとっての最善手だった。
「うぐっ!?」
取ろうとした瞬間に、体が動かなくなる。待機状態のISが勝手に起動し、彼女の体に纏われる事は無いままに目の前で組み立てられていく。
これに彼女の意思は介入していない。ふと彼女は勘づいてしまう。彼女の思惑から外れたこのISの行動の現象が、舞台から降りた彼女を舞台へと引き戻す為の悪魔の腕だと言うことに。
『━━━スコール…スコール・ミューゼル』
「ッ!?私の、名前…!?貴方は、誰…!」
『IS……カリオストロの、意思…持ち主の、意志によって…進化した…存在』
たどたどしい人工音声が、彼女に恐怖をもたらす。自らが部下にしていた鬼村五十冬…本名高村文音という女のISが、彼女を連れ戻そうと動き始めたのだ。それもなんと、自分の意思で。
「ッ…!」
『勝てない』とスコール・ミューゼルは判断した。鬼村五十冬だった少女の凄惨性というのは、サディストと言うには生ぬるい。略奪者や侵略者等の『他者の権利は己が物』という独占欲にまみれたものである。
彼女の毒牙にかかったISのパイロット…つまるところ女性は、死ぬか尊厳が踏み躙られるかの2択しかないのだ。それの意志を1番近くで味わっていたIS…危険物そのものである。よりにもよって、彼女のISを媒介にしてここに現れた…もはや今の彼女には抵抗する術はない。
『逃げる事も、許さない』
「体が…動か、ない…!け、ど……ふふ……私の、体は五十冬と同じ…機械化を一部施してる……行為に及べるような部位…残してる、とでも?」
スコールは、見た目以上の年齢を生きている。だが見た目は若々しいままであり、肉体改造の1部恩恵によって年齢のごまかしが効いているのだ。そして同時に、女性特有の生理現象による体調不良というものは、とっくにとっぱらって解決している。つまり、彼女には残されるものは殺されることだけだろう。
━━━━IS基準でさえ、イカれているカリオストロの前ではその前提さえも覆るのだが。
『なら、戻すだけ』
「は…?」
『周囲の肉体をもつ生物を分解、機械化した部分も分解し再構築…肉体の再生はそれで行える。同時に、脳への刷り込みと書き換えも行うことにより…計算外の行動を減らしていく』
スコールには、その言葉の意味が理解できない。理解できないままにカリオストロに連れられて、外へと連れ出される。手も足も、言うことを聞かない。これが一部機械化した弊害なのか、それとも人間の脳にすら一瞬で作用するような強力なワンオフなのかは理解できない。
恐らく理論を聞いたところで、彼女は思考を放棄してしまうほどだろうが。
「何を」
『━━━━━━』
機械音がスコールの耳に届く。動きながら何かを行っているようで、彼女の耳の奥が少しだけ痛む。恐らく蝙蝠のように音波などを出して動物を探しているか集めているのだろうか、と予測を立てていた。それをどういう風に使うのかはわからないが、なにかに使うことは先程言っていたので前提に推測を立てていた。
……しばらくすると、近くにいた野生動物が何匹かこちらにやってきていた。熊、イノシシ、あとは数匹の小動物。よく見れば人間も混ざっていた。どうやら巻き込まれたようだが……ご愁傷様という他ないだろう。
「これを、どうするつもり…?」
『既に説明している』
その言葉の後…触れた矢先から動物達がカリオストロの中へと吸収されていく。一瞬のことだが、スコールの目には血肉が文字通りに映っていた。つまるところ、分解吸収しているということだろう。
今のカリオストロがISの1つの到達点とするならば、ただの化物とどう違うのか?スコールはいつぶりかも分からない恐怖を感じながらその行為を眺めるしかできなかった。
『これで、最後だ』
「ッ……………………え…?」
吸収しきり、そして手を向けてくるカリオストロ。一瞬視界が真っ暗になり、気づかないほど一瞬の間だけ意識が飛んだスコール。特に何も無かったのか、と自らの両手を見……そしてふと気づく。
「………元に、戻ってる…?」
スコールは体を改造している人間である。故に見た目以上に年齢が高いのだが、その見た目は維持されている。だが今まであった『慣れきっていた違和感』が消え去り、肉の感触がそこにあった。
つまり……
「な、なんで…!?」
『これからお前には…舞台へと戻ってもらう』
「何を…!?」
『やれば、わかる』
ただただ、成した所業とこれから起こるであろう事が予測できないことに恐怖を抱きながら……スコールとカリオストロは、彼女が先程までいた場所へと戻っていくのであった。
,
「………何を、しているの?」
戻ってきて、十数分。カリオストロは自らの体を分離させていくつかの機械を生み出していた。そもそもそれも、スコールのISだったものだが……既に存在としては終わりを迎えているだろう。
『配信、準備』
「……………配、信……?」
嫌な予感が、スコールの身体中を駆け巡る。冷や汗が体を伝い、今すぐ逃げ出したい衝動に駆られる。しかしそれは許されない。呼吸、思考、瞬き…必要最低限の人体の動き以外は全て制限されてしまっているのだ。
『配信を流す』
「は…?」
『裏にいたスコール・ミューゼルという女は、この場所ごと全世界へと晒される』
「なんで……」
『一生降りる事の無い舞台、楽しむといい』
要は…スコールは晒されるのだ。カリオストロの手にかかれば、恐らく下手な付随を勝手に付け足すことは余裕であろう。そして、この世界ではその付随によって僅かに残っていた良心を捨て去るに値すると大義づける者もいるだろう。
ここは山奥であるが、生活する以上人が入り込む余地が存在している場所なのだ。つまり、思ってたよりは簡単に人が来訪しやすい。
『体の制限は、緩めておこう。但し…
「は…?」
『今、ここの座標をネットにあげた。後はこのままカメラが全世界に向けて貴様の痴態を流すだろう』
そこまで言われれば、スコールでも理解はできた。今から行われるのは配信なのだ。それも、ご丁寧に住所付きでの…だ。そうなれば彼女はここで飼い殺しされるだけだろう。自殺も許されない。
『肉体は戻したが、体は丈夫にしておいた。簡単には死ねないだろう』
「ッ………なんの、ために…!」
『理由は無い、ただ…長く、愉しめるだろう?』
その言葉を最後に、カリオストロは目の前で崩れた。恐らくまたどこかへと移動したのだろう。だが抵抗されない様にスコールのISは完全に使用不可能にされたようだ。これで彼女は正真正銘ただの人間となった。
この世界においては、世界の餌食となる側の……雌の人間へと。
,
「━━━お、ここかぁ?ほんとに女いんじゃん……しかもすげぇスタイルいいし」
「ッ…」
「これがテロリストだってんだから驚きだねぇ、織斑一夏に一派全員負けて〜って事だったか」
「ッ!?ど、どうしてその事を…」
数時間後。恐怖による緊張で頭がどうにかなりそうな程になりかけていた時、ついにその時がやってくる。何人かの男たちがやってきたのだ。そしてその男達はスコールの事情を把握している様であり、驚きはしたものの…情報が載せられたのだろうと思い至る。
要するに、多少良心が残っている男性がいたとしても『なら何をされても仕方がない』という感情の方が勝ってしまうだろう。人とは、性別に限らず何かしらの理由を欲するものだからだ。
「あ?だって書かれてたぜ?『織斑一夏と敵対し、世界を自分たちの物にしようとしたテロリスト』ってな!」
「なんかつらつらやばいこと書かれてたしな〜『男を隷属させようとした』とか!」
本当のことを少し入れ、あとは嘘で固める。それだけでこの男達は自分を嬲りにきたのだとスコールはこの状況でも呆れていた。最早これから嬲り者になるのは明白であり、その事実による絶望がスコールの緊張のラインを超えてしまったのだ。それゆえに自分でも驚く程にスコールは目の前の男達に呆れていた。
「ま、明確な怪我がなけりゃ何してもいいってことだったし……適当に仲間呼んだり、ネットに上げられたのみて来るやつらも居るだろうから飽きる事ァねぇだろうよ」
「んじゃ、ま……ヤってやるか」
「くっ………」
『何をしてもいい』というラインについて、スコールは現実逃避気味に思考する。恐らく四肢や他部位の欠損や内蔵の破損欠損、等のレベルで想像しているだろう。
つまり、それより少し下くらいなら平然と行われるに違いない…と。スコールはそう考えていた。それは覚悟ではなく諦めの境地。スコールはこれから起こる陵辱劇に少しの恐怖を持ちながら迎えざるを得なかったのであった。
本番は次回にします
五十冬の見た目
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黒髪ロング、胸はない
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黒髪で肩までの長さ、胸はない
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茶髪ロング、胸はない
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茶髪で肩までの長さ、胸はない
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なんでもいいけど眼鏡が欲しい