※この作品はR-18です。

復讐の機装少女   作:長之助

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準備期間

 はい!学園祭準備期間に入りました。うん、入った…入ったんだけど……

 

「っしゃあ!やるわよ!!」

 

「「「おー!!!」」」

 

 

「……一体全体、何が起こっているのか説明して欲しい」

 

 朝、教室に入った私を出迎えていたのは何故かクラス一同が力を合わせている瞬間だった。いや、学園祭に向けて一致団結するのはとてもいいことだと思っている。そう、分かるのだ……だが、この入れ込みようと熱の入り方は一体なんぞや?

 

「あれ?鬼村さん、あの掲示見てないの?」

 

「掲示?わざわざ?」

 

「でっかく校舎にぶら下げられてたよ」

 

「それ掲示っていうのか微妙な線だけど……どんなの?」

 

 気づかない私も私だが、一体何を書いたらここまで女子たちが容れ込むのかがわからない。純粋な好奇心により、今私は質問をしていた。

 

「あのね、学園祭ではクラス事にやる物の他に、部活ごとで行われる催し物があるって話があったでしょ?」

 

「……あー、うんうん」

 

 そんなんだっけ?とか思いつつ私は適当に相槌を返す。というか、この時点で既に嫌な予感がしていたからだ。

 

「それで1位になった部活には、織斑君が入部する事になったのよ!!」

 

「……そ、そうなんだー…」

 

 やばい、誰だそんなこと決めたのは…教師が決めるのはとてもまずいだろうし、かと言って学園が一致団結してそんな暗黙ルールが出来るとも思えない。

 となると……あの生徒会長か!?

 

「やってやるわよ皆ー!!」

 

「おー!!」

 

 あ、よく見たら別のクラスの人交じってる!!というか、学年まで違う人いるじゃん!!1組で集まらないで貰えますかね!!

 

「秋季大会なんてほっとけ!!まずは学園祭で1位だ!!」

 

 秋季大会放棄するほどのことなのだろうか、私には理解ができない。というか、去年までなら確か部費が特別に挙げられるとかだったはず……多分、無許可でこれされてるし織斑一夏も少し不憫である。

 

「━━━って、その当の本人の織斑君はどこ行ったの?」

 

「あれ?そう言えば……いないね」

 

 さすがに、またアリーナにいるとは到底思えない。2学期初めに遅刻をやらかしている癖に、また遅刻をする程実の姉である織斑千冬の一撃が忘れられない訳では無いだろう。

 

「……まぁそのうち来るんじゃないかな、とりあえず学園祭の準備を今の間に出来るだけ進めておこうよ」

 

「そうだね!!あ、ところで鬼村さんって部活は━━━」

 

「万年帰宅部だから」

 

 私がスポーツとか参加するのは、いろんな意味で論外だろう。それを避けるために、って訳じゃないが…とりあえず部活は入らないようにしている。さて、今日も一日頑張りますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後、私はある程度の指示を出して、準備を他の人たちに任せていた。では私は何をしているのかと言うと、学園内の散歩である。ま、名目としては他のクラスの情報収集とか部活の情報収集とか……色々やることがある。

 

「……とまぁ、建前はそんな所で…」

 

 織斑一夏の捜索も兼ねている。今日はまる1日いなかったって訳じゃないが、長い休み時間などが挟まった途端どこかに向かっているのだ。

 放課後も、いつの間にか消えていたし…彼がなんらかの行動を起こしていることは間違いがないので、ちょっと探してみます。

 

「……」

 

「え?織斑君?生徒会長と一緒に歩いてるの見たよ?」

 

「それって、あの更識楯無って人ですよね…」

 

「そうそう、けど織斑君ちゃんと生きてるかなぁ」

 

「生きてる?」

 

 つまり生徒会長は、男に死すらも希望に思えるほどの精神的&肉体的ダメージを受けさせる女…なんて冗談はともかくとしても、今の言葉の真意は気になっている。

 

「あの、生きてるって……」

 

「あぁ、今いろんな部活の主将とかいちばん強い人とかが生徒会長襲ってるんだよね」

 

「何故…?」

 

「生徒会長やっつけて解任、かつ織斑君を自分の部活に入れるため…だと思うよ」

 

 この学校、ISに関しての知識はすごく必要とされるしそれを前提とするための計算式とか、色んな知識が必要とされるけど……基本的に全員アホか馬鹿なのだろうか?

 そんな簡単なことで解任なんて…もしかしてなるのかもしれない。私がまったく理解していないだけで、どこかに記載されてるのかもしれない。

 

「……まぁ、どっちにしろ生徒会室なのかな」

 

「多分ね、そこまではわかんないけど」

 

「ありがとう、助かったよ」

 

「ううん、どういたしまして」

 

 私は教えてくれた人にお礼を言いながら、そのまま生徒会室へと向かう。と、少し歩いてから今更ながら私は気づいた。生徒会長ということは、あの女と関わりあいにならないといけないということである。

 相手のISすらろくにわかっていないのに、このままなんの策もなく敵陣地に飛び込むことは、無策極まりないということになってしまう。

 

「……探さない方が吉か…?」

 

 学園祭の準備は、私が率先して行えばいいだけの話だ。それに、私が彼を探しているとなるとめんどくさい反応をする者達もいそうで、それを考えるととてもめんどくさいように思えてしまう。

 

「…よし、とりあえず1時間ほど探してみよう」

 

 生徒会室以外のどこかにいるかもしれない、さっさと探して教室に連れ戻して学園祭の準備を進めさせるのが、何故か織斑一夏と同じように準備のリーダー役を任された私の使命なのだ。

 後、他のクラスの情報収集もしておかないといけないしね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「━━━」

 

 探している途中、畳道場から声が聞こえていた。女の声と男の声、織斑一夏と例の生徒会長更識楯無だろう。

 ドアの隙間から覗いてたら、多分バレそうなので聞き耳…いや、それでもあの生徒会長ならバレそうだし……

 

「直に入るか」

 

 堂々としてたら、流石に怪しまれることは無いだろう。まぁあの二人から私は敵視されてるけど、放課後の学校…しかも学園祭の準備で忙しく、騒がしいこの時にわざわざ騒ぎ立てようってことは無いだろう。

 

「そこに居るのは誰かなー?」

 

「……対応が早くて私は安心しますよ生徒会長」

 

 考えてる間にドアをあけられてしまった。私の顔を見てもニコニコと顔を崩さない辺り、来てることすらバレてしまっているようだ。

 

「鬼村…」

 

「やぁ織斑君、学園祭あるからちゃんと仕事してねっていう激励を飛ばしに来たよー」

 

 私がにこやかに挨拶をしているというのに、織斑一夏は渋い顔でこちらを見ていた……というか、なぜ道着を着ているのか。よく見たら生徒会長も道着を着てるし…よく見たら生徒会長ちょっとはだけてるし……

 

「……流石に校内でエッチなことはダメじゃないですか?」

 

「違う!断じて違う!!」

 

 え、生徒会長が押し倒されて織斑一夏に無理やりされるっていうプレイをしていたんじゃないんですか。まぁ勘違いネタはここまでにしておこう。

 

「まぁ、用事はさっき言った通りだから」

 

「残念だけれど、いち…『いっくん』は私がしばらく預かります」

 

「ちょっと!?」

 

 あ、彼女のフリし始めた。いや、別に私その男のこと好きでもなんでもないですけど……そんなフリしても、嫉妬も羨望も怒りも殺意もあの女たちみたいに向けるわけじゃない。

 

「じゃあ生徒会長の彼氏さん預かりますね、流石に織斑千冬の弟が任されたことから逃げる男なんて噂されたくないでしょ?」

 

「いや、これは…」

 

 ちょっと織斑一夏は黙ってて欲しい、そういう目線を彼に無言で飛ばす。意図が通じたのか、渋々黙ってくれた。嫌ってくれてるのによく言うことを聞くね君。

 

「駄目よ?彼はとても弱いからISも肉体も鍛えないと」

 

「そうですね、でも今は学園祭優先なので」

 

「こういう時間じゃないと鍛えられないし、そもそも貴方一人でも成り立っているのだからいいんじゃないかしら?」

 

「いやいや、私そもそも女子目線で抜擢されただけですよ。本来クラス代表の織斑君がするべきなので」

 

「クラス代表はクラス代表と言うだけであって、学園祭の責任者でもなんでもないわ」

 

「でも引っ張ってるのは彼です、1組の学園祭でやることを決めたのも彼です」

 

「あら、案を出したのはラウラ・ボーデヴィッヒ。あとはクラス全体が賛成になって彼が折れたという形と聞いたけれど?」

 

 誰だよそんなこと伝えたの。というかマジで引かないなこの女…もういいか、織斑一夏がいたらクラスの士気が上がるから参加させたかっただけなんだけど。

 

「……そこまで言うなら、私は引きますよ。織斑君がいたら、クラス全体がすごく活気に溢れるって思っただけですし」

 

「……そう、それでここで貴方は一人で帰るつもりなのかしら?」

 

「そうですねぇ……まぁ一人で帰るかもしれませんし、1人じゃないかもしれません」

 

「…何を……」

 

「いやぁ、彼のことを心配する人が別にいるから…そろそろ来るんじゃないかなぁって」

 

「……貴方、実力は兎も角としても…」

 

「話し上手ってよく言われます」

 

「ぁ…」

 

「五十冬さん!!」

 

「ありゃ、セシリアまで来ちゃったの」

 

 ふと目線をずらすと、セシリアとラウラが近くまで来ていた。ラウラは私を見て、少しパニックになっているようだけど……セシリアはラウラに着いてきたのか、はたまた単純に道のりが被っただけなのか。

 

「どこに…あら、この人は……」

 

「IS学園生徒会長、更識楯無……どうやら、織斑君この人に色々鍛えてもらうらしいよ?」

 

「え…」

 

 おや、ラウラが反応を返していた。まぁ当たり前か。唯一の心の拠り所の織斑一夏すら、他の女に取られるってなったら…そりゃあ焦るし困惑するかもね?

 

「い、一夏…今の話は……」

 

「待て待て!俺はこの人に負けたら、この人の指南を仰ぐっていう約束で今勝負しているんだ!まだ負けてない!!」

 

「そ、そうか…大丈夫なのだな……」

 

 安心しきった表情を見せるラウラ。いや、生徒会長強すぎるのに織斑一夏が勝てるとはとても思えないんだけど。

 

「……にしても、柔道、ですか」

 

「あ、そう言えばセシリア私を探してたんじゃなかったっけ?」

 

「そうでしたわ……クラスの人に言われて探しに来たんですの。正確には、一夏さんか五十冬さんですわ」

 

「なるほど、代表同士ってことね。じゃあ私は戻るよ」

 

「では私も一緒に……ラウラさんはどう致しますか?」

 

「わ、私はここに残って見学をする…」

 

「そうですか、分かりましたわ」

 

 そう言って、私とセシリアはその場を離れる。勝負に負けた織斑一夏に対して、ラウラがどんな反応を返すのか気になったけど、私でも真面目にしていないと駄目だしね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局、織斑一夏は生徒会長に負けたらしい。で、結局ほかの女たち混じえての合同訓練を行うらしいとか何とか……でまぁ、それにセシリアが駆り出されるし…私もどうやら駆り出されることになったらしい。

 一応、プロトタイプの機体を持ってる専用機扱いだとか何とか。あの女がいる以上、行く必要が無い……と思うかもしれないが、実を言うと私にとっても行くことに価値はある。

 運が良かったら更識楯無のISを確認できるし、戦闘技術の向上も可能なわけだ。

 更識楯無は私を無視することも来たと思うが……とりあえず誘われたのだ、しかも教師…山田先生を介してのものなので私としても断りづらい。だって、断るにしても教師をまた介してしまった場合私の心象が悪くなりかねないし、直接行けるなら…と無理やり参加させられるのが目に見えている。

 時間はあるし、参加しても問題ないだろう。まぁ、周りに囲まれたら何とかして逃げるしかないけど……

 

「……とりあえず、更識楯無の情報は集めないとね」




小説版混ぜ始めました

五十冬の見た目

  • 黒髪ロング、胸はない
  • 黒髪で肩までの長さ、胸はない
  • 茶髪ロング、胸はない
  • 茶髪で肩までの長さ、胸はない
  • なんでもいいけど眼鏡が欲しい
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