「う、く……ここは……?」
「やぁ……お目覚めですか? 生徒会長」
「っ!? 貴方は……」
私の目の前には、IS学園生徒会長更識楯無がいる。今現在彼女は一切布地を身にまとっておらず、その裸体をさらけ出していた。実に男ウケしそうな体で健康そうなことである。
「私がIS学園に戻るために、協力をさせてくださいよ」
「貴方をIS学園に戻させる訳ないでしょ!!」
まぁ当たり前の反応である。しかし、今ここでそんな当たり前の反応を貰ったところで私には一切何ら関係ないのだ。
「自分の状況と、妹さんの状況分かってますか?」
「っ……」
「でもまぁ……私も外道ではありますが、鬼ではありません。条件を出させてもらいますね」
「条件……?」
「IS学園の新しい転校生……マライアとIS勝負を行って、勝てたら2人を解放します。何だったら、私とマライア2人を好きにできる権利まで与えるし、私たちの知り得る情報も全部教えてあげます」
「……本気?」
「本気も本気……私は、マライアは貴方に絶対勝てると思ってますから」
『何を考えているのか』という表情をしてくれてますね生徒会長。でも、もし本当に彼女がマライアに勝てたならそれくらいしてやってもいいだろう。
例え、向こうにハンデがあったとしても……正々堂々と挑むのならそれはマライアにただただ有利なだけである。それに、彼女もISを動かしたがってたし偶にはこういうのもいいだろう。
「……わかったわ、約束は絶対よ」
「ええ、絶対ですよ」
受けなければ、負けることもないだろうが……受けなければ、負けたのと同じことをさせられるのだから、受けなければ彼女にとっては損なのである。
今私たちがいる場所は、とある場所を密かに改造した亡国機業のアジトのひとつ。ISの実験施設も兼ねているので、中から核爆弾でも爆発させない限り破壊は不可能である。ISの武装であっても、まず破壊は不可能だ。
「お姉様! 絶対勝ちますからね!」
「……絶対に、勝つ……!」
わざわざISだけを返して、傍から見たら滑稽だろう。だが、既にあれは私にとっていらないものだ。返したのは私、つまりあのISの武装は既に私のカリオストロのものとなっているのだ。
「じゃあ、行きますよー……スタート」
その一言、発した瞬間に生徒会長が動いた。彼女のISは槍を主な武装としており、その能力はナノマシンによる水分操作。水の塊を作り出したり空気中の水分に取り付いたナノマシンの力で突然爆発を起こしたり……等とそれなりに多芸なISである。
だが、それなりでは本格的に多芸に飛んでいるマライアのISには勝てない。
「貰った……!」
「じゃあ、本格的に私のISが貴方より上回ってるところ……見せてあげますよ……!」
まずマライアが取り出したのは亀の甲羅のような大きな盾である。そう、盾である。それ以上でもそれ以下でもないが、取り柄は圧倒的な頑強さにある。生徒会長の槍も簡単に通すことは無い。
「くっ……!? なら━━━」
「
「っ!?」
「あんただけが水分を操作できると思った? 残念、それは他のISでも出来るんだよ」
もうひとつ、マライアはとある武装を取り出していた。先程のように亀の甲羅の様な武装……しかし、後ろから蛇のような突起物と大きな銃口があるのが先程の盾と違う点である。
「ま、まさか……!?」
「武装、玄武・甲と玄武・砲……前者は特に説明の必要なし、後者は……空気中の水分を吸収して水の砲弾を打ち出せる……こんな風にね!」
既にチャージは終わっている。放たれた砲弾は、生徒会長のシールドエネルギーを大きく削りながら生徒会長を吹き飛ばす。
「がはっ……!? な、ら……! これなら!!」
水分を操るのはリスキーだと考えたのか、今度は水の塊にする事で操作をし始める。なるほど、水の塊ならちょっと吸収された所で問題ないと考えたのだろう。
だが、それこそ浅はかなのだ……まだ彼女の武装はあるのだから。
「甘い甘い、そんな程度の小細工は……通じない!! 朱雀・斬! 朱雀・翼!!」
背中に真っ赤な2つの翼、そして手には大きく真っ赤な大剣。翼は羽の一つ一つが遠隔操作可能なブレードタイプのファンネル。大剣は……まぁただの大剣だ。
しかし、どちらも……その刀身は
「ほらほら! 自慢の水はどうしたのかな!?」
翼から出された大量のファンネルが、生徒会長の水の塊に突き刺さり……あっという間に水の塊を沸騰させ、蒸発させる。そして、槍の方は大剣によって一撃で分断されていた。
「そん、な……」
「2つとも、超高速振動で熱を持つんだよね。しかも、尋常じゃないほどの熱をさ……ただの水なんて、あっという間に蒸発させることが出来るし、武器なら簡単に切断できる。しかも、羽の方は枚数は100を超える。じゃあ……まだ武装あるからさ……見ていってよ」
「くっ……!?」
槍の残骸をマライアに投げ付ける生徒会長。しかし、それは届く前に彼女の武装によって粉砕される。今度は……虎のような武装が2つだ。それぞれ両肩と両腕に装備されている。
「白虎・砲と白虎・拳……って言うんだよこの2つは」
「あら……砲撃武器で被ってるなんて、制作の仕方間違えてるんじゃないかしら?」
「心配ご無用、こっちはエネルギーを食うのに対して玄武の方はほとんどエネルギーを食わないからさ。但し、威力はこっちの方がでかいけど……ね!!」
両肩から放たれるビーム砲。瞬時に避ける生徒会長だが、その一撃だけで床が軽くえぐれていた。どんだけ強いのやら。
「なら、拳の方は……どうなのかしら!!」
生徒会長は新しく剣を取り出しながら、マライアに特攻する。どうやら蛇腹剣のようだが、なぎ払おうとした瞬間に刃を掴まれて無理やり引っ張りこまれる。
「これで……二撃目……!」
「がはっ……!?」
拳の方は、どうやら殴りつけるとそれ以上の力で瞬時に追撃する機能が追加されているようで、生徒会長は簡単に吹き飛ばされていた。
「さ、これでラスト……この最後の武装2つで……決めてあげるよ」
「くっ……はぁ!!」
「その剣、結構丈夫だね? でも……私が壊してあげる……!」
最後は残っている青竜だ。そして、それを象徴するかのように両腕に細部の異なる大きな砲塔のようなものが取り付けられていた。
「青竜・炎と青竜・風……この2つだけ、組み合わせると絶大な効果を発揮するんだよね」
「それが、どうしたって━━」
両腕を構えて、マライアはその強力な一撃をそれぞれ放つ。片方からは、暴風のような強力な空気弾。もう片方からは、炎の塊が吐き出される。
そして、その2つがぶつかった瞬間……炎は風に巻き上げられて、一気に燃え広がる。
「きゃっ!?」
「はい、というわけでこれでラスト……じゃあね? 生徒会長さん」
回避自体はしていたのか、爆風によって吹き飛ばされるだけで済んだ生徒会長。しかし、その隙を見逃すことなくマライアは一気に詰め寄って……0距離で同じことをしたのだった。
「う、くっ……」
「ISは大破、怪我はギリギリしてないみたいだけど……肉体の負担がすごくて起き上がれない。どう? 完全敗北した気分は」
「なん、で……こんな、事……」
「世の中には上がいる。どれだけ強くても、絶対に上がいる……貴方にとっては、それがマライアだっただけの話……でも悔いる必要は無いんだよ。武装は天敵……それに、マライアはあなたよりも長い期間……それこそ生まれてからずっとISを操縦させられてきた」
「生まれて、からって……」
そのまま生徒会長は気絶してしまった。だが、こればっかりはしょうがないのだ……だって、マライアは……貴方よりも……いや、私よりも年下だから。それなのに、経験値はIS操縦者の誰よりも高い。
「ISを操縦するためだけに生まれて、薬漬けにされたり、相手を確実に殺す訓練、大の大人を武器無しで殺す訓練、知識だって相当詰め込まれたし脳もだいぶいじられてる……そんな子に、勝てると思ってるの?」
IS社会が産んだ闇だ。そんな闇の塊が、あの子なのだ。薬漬けにされたせいで、彼女は成長速度がおかしくなっている。今の彼女の年齢は私よりも2つか3つ下……つまり12~13歳なのだ。成長速度のせいで、誤魔化しが出来ているのだが。
「お姉様! どうでし……どうかしましたか?」
「……ううん、マライアは強くて私は大好きだよって話」
「私はお姉さまを愛してますわ!」
「じゃあ私はそれ以上にだいすき」
「……お姉様の愛を一心に受けられる自分に嫉妬しそうです」
「はいはい、難しく考えないの」
冗談だと思うだろう。否、彼女は本当に自分で自分に嫉妬するのだ。それが元来の性格か、薬のせいか、それとも私という心の拠り所を得てしまったことによる弊害か……どれかは分からない。しかし、それを考えるのは今の私がやるべき事ではない。
「この女はあの男に渡しますか?」
「んー……いきなり生徒会長が消えるとIS学園が本気出しそうだしなぁ……けど、店長に全部渡すのは芸がない……シャルロットみたいにしてもいいけど、時間がかかる……セシリアと同じだとちょっと不安がある……」
考える、思考する。今までとは違うパターンじゃないと、どこかで綻びが出かけない。どうすればいいのか……そこまで考えて、私はふと思いついたことがある。
「よし、売りさせようか」
「は? それはえっと……シャルロットで行っているのでは?」
「んー、ちょっと違う……『私達』で相手を選ばせてあげるの」
「それは……」
「うん、つまりは接待だ」
まぁ、その相手がお偉いさんならいいけど……私にそんなコネクションは無いし、マライアに頼るにしても政府がそれをしてしまうのは結構リスキーだ。
「ふふ、適当な相手を見繕ってあげようね……あぁでも、処女膜を破らせる相手くらいは選ばせてもいいかもね?」
「なるほど、さすがお姉様です!」
「褒めないで褒めないで……さ、とりあえず色々と準備しよっか」
「はい!!」
マライアの純粋な笑顔を見て、私の心は……少しの諦めがあった。成長速度が早い、という事は老化するのも早いということだ。それも、人間的な老化をするのならともかく……内蔵だけが劣化していく可能性がある。それも、通常の人間よりも遥かに早い速度で。
マライアは、一体いつ寿命が尽きるのか……それを考えてしまう。だが、それでも止まることは許されない。そんな、普段の私なら考えないような事を思いながら……私は、私達は準備を始めるのであった。
「う、ん……」
「あ、目が覚めた? 生徒会長さん」
「……私は、負けたの?」
「うん、まぁ悔やむ必要は無いよ。マライアは私が知ってる中で強い部類のIS乗りだしね……まぁ、そんな事より……」
「……私をどうする気?」
「お金を稼いで貰います」
「っ……そう言うと思ったわ……」
少しだけ下唇を噛んだが、生徒会長は何事も無かったかのように振る舞う。それを見てから、私は1枚の書類を生徒会長の前に投げ捨てる。あ、因みに今の生徒会長は全裸で拘束済みだから。
「た・だ・し…………処女を捧げる相手だけは、ここから選ばせてあげます」
「ぁ……」
因みに、一人を除いて全員適当に選んだ人達である。私達ですら初めてあったかのような人。しかし、そこは亡国企業の諜報力……こういうことをさせても問題なさそうな人だけを選びました。
ん? 除いた1人は誰だって? それは勿論━━━
「一夏、君……」
「……ふふ……」
織斑一夏である。恐らく、1番心を開いているのではないだろうか? 見知らぬ誰かより、知っている誰か。顔はいいとなると、生徒会長は織斑一夏を選ぶだろう。
「織斑君でいいんですか?」
「いい……知らない誰か、よりは……」
「じゃあ、決まりです。IS学園に返してあげるんで……織斑一夏とSEXしちゃってくださいね……あ、盗聴器とか仕込んでおくんで……潰したり付けなかったり……誤魔化しを利かせようとしたら……簪ちゃんの処女と命はありません」
無論、脅しだ。一応簪ちゃんには確認取っておかないといけない……まぁ、もし妹を見捨てるような真似をするなら……どうしてくれようか。
「わかった……分かったから……簪ちゃんに酷いことは……」
「はいはい、私は約束は守る女ですから。あ、織斑一夏の部屋でしてくださいね?」
何故そこを選んだのか、マライアが理由付けて侵入して隠しカメラを仕掛けるからだ。何故隠しカメラを仕掛けるのか、映像が欲しいからだ。その映像をどうするのか、凰鈴音、シャルロット・デュノア、一応ラウラ・ボーデヴィッヒ……それと一応篠ノ之箒に見せる用である。
セシリアはどうしようか……まぁ適当に店長とか、セシリア担当の人達とかとSEXしたの見せればいいか。私、演技だけは得意なんで。
「わかった……言う通りにする……」
「はい、了解です。お仕事お願いしますね……生徒会長さん」
これでまた1人、堕とせた。そして撮れた映像によって……また二人ほど追加できる。ラウラは最後の砦が無くなるから……どうなる事やら……
と、私は他人事のように考えながら……ニコニコと生徒会長に笑みを向けるのであった。
IS四象、武装一覧
玄武・甲:ただの盾。とんでもなく頑丈。
玄武・砲:空気中の水分を吸収して、水の砲弾を作る。あまりエネルギーを使用しない分、チャージに時間がかかる。
朱雀・斬:超高速振動している大剣。熱を持ってる+超高速振動によって斬れ味が凄まじい。
朱雀・翼:超高速振動している遠隔操作可能な刃。100を超える小さな刃がそれぞれ高熱と超高速によって相手をズタボロにする。遠隔操作していない時は、羽のようにマウントされている。実はこれで高速移動も可能。
白虎・砲:両肩に取り付けられるキャノン。エネルギーを食う分、すぐに放てる。
白虎・拳:両腕にマウント取り付けられる武装。相手をこれで殴ると、即座に二撃目が放たれる仕組み。二重の極み。
青竜・炎:炎の砲弾を放つ。爆発も行われる為威力もそれなりにある。
青竜・風:空気弾を放てる。炎とともに使用すると、双方の相乗効果により威力がとてつもないものへと変貌する。
五十冬の見た目
-
黒髪ロング、胸はない
-
黒髪で肩までの長さ、胸はない
-
茶髪ロング、胸はない
-
茶髪で肩までの長さ、胸はない
-
なんでもいいけど眼鏡が欲しい