side楯無
本当にIS学園に、あの後返された。本来の私だったら、ここからすぐに対策を立てる……けれど、今は尽く対策を打ち消されて詰みの状況となっていた。突破口は、相手の提案に乗ること……その一つだけである。
『盗聴器を今回の目的以外で外してはいけない』
『織斑一夏と性行為をすること』
『誰かに相談するのはアウト』
これが相手から言われたことである。私の制服には、今現在GPSが組み込まれた盗聴器が着けられている。1時間、何も音が聞こえてこなかったり移動していなかったり……もしくは全く別の人の声が入り続けていたりしていたら、その場で簪ちゃんの無事は叶わぬものとなってしまう。
上の三つの内の1つでも破ってしまえば、即座に簪ちゃんに手が出される。壊すというのも、以ての外である。
「……一夏君、今いるかしら?」
「楯無さん? どうしたんですか?」
彼はいつものように、少し抜けている表情を私に向けていた。しかし、すぐに私の異常な雰囲気を察したのか、真面目な顔へと変わっていた。
「……実は、私今日パンツ履き忘れてきちゃったの」
「なっ!?」
彼がいつもの通りすぎて、つい私もいつもの通りに返していた。下着は、きちんと着けている。けれど、誤魔化すために……嘘をついた。それで私はいつもの調子が表面上戻ってきたのか、表情だけならいつものものを出すことが出来ていた。
一夏君も、私の冗談を聞いて馬鹿らしくなったのか、すぐさま私と話してる時のいつもの疑いの目を向けていた。
「部屋、入ってもいいわよね?」
「いつも断りなく入っているじゃないですか」
「そうかしら? じゃあ遠慮なく入らせてもらうわね」
「……楯無さん、何かありました?」
━━その一言で、一瞬だけ私は心臓が高鳴った。どこかでボロを出していたのか、それともただの勘なのか……意識的にしているところが、違和感があったのか……
「なぁにぃ? お姉さんのプライベートが気になるのかしら?」
「茶化さないでくださいよ、俺だって流石にいつもの雰囲気と違うって分かりますよ」
「……」
妙な鋭さが、彼にはある。それは彼の武器でもあるが、同時に自分の首を掻き切る刃ともなる。今回は……後者となっている。
「あー……その、ね? ちょっと言いたいことがあって」
これから私は、簪ちゃんを盾にして彼を生贄として差し出す。道具として、彼を使う……しょうがない、しょうがないと分かっていても……どうしてここまで私の心は掻き乱されるのだろうか。
「言いたいこと、ですか?」
「……その、好きよ?」
「……俺だって、別に楯無さんの事は嫌いじゃないですよ?」
そうじゃない、そうじゃないと叫びたくなる気持ちを抑えながら、私は冷静に笑顔を作る。なるほど、これが唐変木というものだろうか? いざ面として相手すると結構イラッとくる。
「違う、そうじゃないのよ……私の好きは、友愛でも家族愛でもペットに向ける愛でもなくて……恋愛、恋、likeじゃなくてLove……恋人になってほしいという意味の、I Love You」
「え━━━」
彼の顔が赤くなる。同時に、困惑の表情も浮かべていた。まぁそうなってしまうだろう……これだけ言葉を尽くして、ようやく理解する辺り相当恋愛経験がないのだろう……私も人のことをいえた立場では無いが。
「いや、でも俺……」
「『恋愛経験がないから、恋愛相談できない』っていう気? そんな逃げ道は許さないわよ」
「っ……」
いつもの彼なら、鈍感さと唐変木で勝手に勘違いしてはそれを女の子達に告げるために、痛い目に遭う。それが彼の恋愛事情。けれど、そんな事情は今の私にとっては全く関係ないところである。さっさと彼と性行為をしないと……
「私が愛してるのは貴方。あとどれだけ言葉を紡げば……私の気持ちを理解できるのかしら?」
「……俺は……」
告白してから、私はふと気づいた。一夏君が悩んでいる事に。もし、彼が私と相思相愛だった場合には即決でOKしそうなものである。けど、そうはなってない。多分……私はフラれるかもしれない。彼自身は気づいてないかもしれないが、多分彼が好きなのは……箒ちゃんだ。
「……ごめん、なさい。その気持ちは嬉しいけど……楯無さん、それだけが本音じゃないでしょ?」
……彼は、なぜこういう時だけ異常に鋭いのだろうか。彼女達にも、その鋭さを少しは分けてあげたらいいのでは無いだろうか? とさえ思えてくる。けれど、まるで自分がほかの女の子達以上に理解してもらえているような気がして、私は少し嬉しくなった。
「……ふふ、君は鋭いなぁ……けど……ごめんね? 私から言えることは、何一つ……無いの」
「楯無さん……」
「でも、お願い……今日だけ……後で忘れてくれていいから……お願い……私と……性行為……して……」
「なっ━━━」
side五十冬
『いきなり何を言ってるんですか!!!』
キレるのはわかる。性行為じゃなくて、SEXって言って欲しかったんですよね。え? そういう意味じゃない? どうでもいいよ。
『お姉様、あちらの方の様子はどうですか?』
「織斑一夏が中々承諾してくれない」
『更識楯無が無理矢理襲ってしまえば、いいのでは?』
「んー……それはそれで映像として使えるのか微妙なところだし……」
画面の向こうでは、生徒会長と織斑一夏が若干の言い争いをしていた。まぁ、いきなりエッチなことをして欲しいなんて言われて、驚かない方がおかしい。
それが、生徒会長とくれば尚更である。
『お願い!! 何も聞かないで!!』
『まさか、鬼村ですか!?』
『あ、あの子は何も関係ないわ!』
「あ、こりゃあバレたかも」
『え、それどうするんですか?』
バレた場合……となると、生徒会長の責任とは一概に言えないけど……やっぱ面倒だしそういう風にしちゃおうかな? そもそも、こういうのって細かいこと許してたらダメなものだよね。
『あいつはどこにいるんです!』
『お願い落ち着いて一夏君!!』
「あー、駄目だ。完全に私のせいだと思ってるよ織斑一夏」
『更識簪を男達に犯させますか?』
それはあんまりやりたくない手なんだよなぁ……私個人の感情を抜きにしても、人質に手を出したらそれはもう人質の価値は無くなってしまうのだ。だから、あまりしたくない。
「んー……ちょっとザーちゃんに聞いてみる」
『誰ですかザーちゃんって……まさか更識簪ですか!? あだ名を付けたんですか!?』
あ、やかましいのでマライアはカットでお願いします。という訳で早速簪ちゃんに連絡を取る私。このご時世、携帯を持ってない若者なんて居ないよね。
『……もしもし』
「もしもし簪ちゃん? 貴方のお姉ちゃん織斑一夏に、私の存在バレるような態度取っちゃった」
『……約束を反故にしたって事?』
「結果的には。もう織斑一夏は私のせいだと決めつけてるし、いいかなって」
『ふーん……いいよ、別に』
あれ、処女にあんまり未練感じないの? 別に私みたいな境遇じゃないから、まだ処女は保ってると思ってたんだけどなぁ。
『私は……姉と織斑一夏が嫌いなだけ』
「……前から思ってたんだけどさ」
『軽い? 私が貴方に協力する動機が』
「軽いとは思わないよ、私だって私利私欲で動いてるし……そもそもテロリストやってるのも、自分勝手な願いのせいだし……じゃなくて、簪ちゃんは…………いいの?」
『……何が?』
「自分の手で人に手を下すこと」
文字通り殺すのか、社会的に殺すのか……単純に分けるとこの2つになる。しかし、どちらを行うにしてもそれをやってしまったら後には引けない。
『……』
「今こうやって協力してもらえてるのは嬉しいよ、けど……人に手を下した、って意識がある限り……それは簪ちゃんの中に残り続ける。残り続けるなら、まだいいかもしれない……喉元過ぎればって状態になったら……それこそ人間辞めちゃってるよ」
なんでこんな説得をしてるのかはわからない。ただ、これ以上進むと簪ちゃんが本当に戻れなくなるような……そんな気がしていた。
『……姉が嫌い、って話したことある?』
「ん、聞いた事あるよ。最強で天才の更識楯無……物心着いた頃には、そんな姉に対する劣等感でいっぱいだったって話」
『まぁ、間違えてない』
「それに、織斑一夏の白式のせいで簪ちゃんの専用機が作られなかった……正確には、後回しにされた。親からの無駄な期待で心を閉ざしたのに、そんな腹が立つようなことされたら私だって相手を嫌いになる」
『……』
「……簪ちゃん、両親殺してあげようか?」
『……え?』
本気で言っている。頼まれれば、私は彼女の親を殺しに行くだろう。だが、それを彼女が本気で望んでいるのかは……私は分からないし、どうでもいいことではある。
『……ううん、しないで』
「親が大切?」
『違う……自分の事は、自分でカタをつけたい』
「簪ちゃんならそう言うと思ってたよ、そういう所……大好き」
『……それって、どっちの意味で?』
「簪ちゃんがお望みなら、私は簪ちゃんに尽くすよ……死ぬまで」
さて、私はいつまで生きていられるのかは不思議なところだけど。されど、私は彼女の味方でいてあげようという気持ちが、いつの間にか私には生まれていた。
「……ん? あれ?」
『……どうしたの?』
「見ない間に、織斑一夏がなんか……押し倒されてる」
『た、楯無さん……』
『ごめんね……こうするしか、ないから……』
おっと、どうやら生徒会長は織斑一夏を気絶させることで、抵抗を許さずに無理やりする事にしたらしい。織斑一夏はベッドで倒れているけど……これどうしようかな。アウト判定1発OK?
マライアに軽く確認とるけど……あ、さっき切ったせいで着拒されてる……あ、解除した。
『お姉様!?』
「事情確認、織斑一夏気絶、その間に更識楯無処女捧げる。OK? アウト?」
『アウトです!!』
こんなノリのいい子に好かれているなんて、私はなんて幸せものなのだろう。しかし、これはこれで面白いので続行させておくことを私はマライアに伝える。納得してないのか、マライアは説明しても憤慨したままだった。
『なぜそのままにしておくのですか!?』
「本人的にはセーフだと思ってるしね……それに、自分のした事が無駄だって理解したら……どんな気分になるかな?」
『……あ、なるほど。では終わらせるタイミングは向こうに任せる形になりますか?』
「だね、生徒会長がいいと思える時までやらせてみよっか」
『了解です!』
さて、彼女が納得したところで……私は改めて視線をカメラに戻す。そこには、何とか勃起した織斑一夏の肉棒を受け入れている生徒会長の姿があった。
side楯無
「はぁ、はぁ……」
私の初めて。こんな所で、こんな状況で散らしてしまうなんて……とは思わなかった。それ以上に、こんな状況なのにも関わらず私は自分の処女を織斑一夏という男性に捧げられたことに、少しの喜びを感じていた。
「ごめん、ね……一夏君……!」
一心不乱に、私は腰を振る。痛さはある。けれど、体が反射を起こしているのか私の膣からは愛液が滴っていた。それでも、痛みは変わらない。
「おね、がい……早く……!」
なるべくこんなことは早く終わらせたかった。私も、こんな事をして……一夏君には、これ以上関わらない方がいいのだろうか。いや、関わったら……多分もうお互いにダメになってしまう。
「ごめん、なさい……ごめんなさい……!」
腰を振りながら、私は懺悔を繰り返す。その内に、頭が麻痺してきたのか段々と痛みを感じることはなくなっていた。
そして、快楽を感じるようになっていった。所詮、一皮むけばこんなものなのかと……少しだけ腹が立つ。
「ぁ……おおきく、なって……!」
段々と彼のモノが、大きくなっていくのが理解出来た。そちらのほうも知識はあるので、それが何の前触れなのかもきっちり理解している。
「ン、クゥ……!」
そして、彼の精液が私の中に吐き出される。私は倒れそうになりながらも、頭を冷静にさせていく。これで、いいだろう。これで大丈夫だろう……そんなことを考えながらも、何故か拭えない不安を覚えながら私はその部屋を……後にしたのだった。これが、最後の来訪になると決めて━━━
純愛です。
五十冬の見た目
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黒髪ロング、胸はない
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黒髪で肩までの長さ、胸はない
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茶髪ロング、胸はない
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茶髪で肩までの長さ、胸はない
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なんでもいいけど眼鏡が欲しい