side?
「ひh! アhははははは! kラきr! sろキ士はkろス!」
「うぐっ……」
箒は口元を抑えていた。目の前にいるは白いISと、異形化した機械的な何か。元々ISだったのは理解できるが、異形はフルフェイスのヘルメットが伸びて、口が出来上がっていた。まるで、ファンタジーに登場するモンスターというべき存在だった。
そして、声は2重3重となって聞こえてくる。両腕の大きさが不釣り合いであり、尻尾のような部分が腰に付属されていた。
「あれ、何なの……」
「五十冬さん……あれは五十冬さんですわ……!」
「馬鹿な……あれでは、まるで……」
ラウラは一時期暴走した自分のISの事を思い出していた。自分で見たのは映像越しだったが、あの時はISを纏った女性へと変貌していた。それと比べれば、あちらは完全な異形化。ISに食われたと言っても過言では無い見た目である。
「あh……sノ野乃……ほウk……しの……篠ノ之……tバ、タb、タバネ、タバネたばねたばねたばね束束束束束束篠ノ之束ェェェェェェェエエエエエ!」
狂ったように、物凄い速度で異形は箒に迫る。ほとんど反射で箒は回避して、そして追われながらその場を離れていく。
「箒さん!?」
『こいつは早すぎる! 紅椿でようやく同速だ!! 皆は一夏の救出を優先しろ! 更識達と連絡も取れない……私が助けたいところだが……皆、頼んだ!』
「「「了解!!」」」
「五十冬さん……」
こうして、紅椿VS異形。白騎士VSセシリア&シャルロット&ラウラの対決が始まるのであった。
高速戦闘、空の上で紅椿と異形は対峙していた。紅椿……篠ノ之箒は、相手が鬼村五十冬だと分かると、距離を取りながら戦うこととなった。触れられたら負け……それだけを念頭に置いて、決して触れられないようにヒットアンドアウェイを繰り返していた。
「しかし……効いているのか……!?」
覚悟はしていた。専用機持ちとなったのだから、『殺らなければならない時は来る』物だと。だが、ぶつかり会う度に……武装で切り裂く度に感じる肉の感触。機械を切っているにも関わらず、肉が触れたような感覚が手にまで伝わっていた。
「お兄ちゃん束お兄ちゃん束束お兄ちゃん束お兄ちゃんお兄ちゃん束お兄ちゃん束束……」
ブツブツと言いながら急に止まる異形。いつもならば、隙を見せたと思い箒は飛び込んで行っただろう。だが、今回はそうはいかなかった。いつもの様に飛び込んだら間違いなく『死ぬ』とだけ理解していた。
「……kえン羅nブ塔」
「何……!?」
聞き取りづらかったが、箒の耳には今の言葉が絢爛舞踏と聞こえた。発動できるわけがない、あれは紅椿特有のワンオフアビリティだ。
たとえコピー出来たとしても……と箒は思った。だが、目の前で異形は黄金のオーラを身にまとっていた。それは間違いなく絢爛舞踏を使った時の紅椿だった。
「Bら場r!」
そして、突如として飛びかかってくる異形。だが、絢爛舞踏を使った影響なのかその速度は先程とは比べ物にならないものとなっていた。
「Gァッッッ!!!」
「っ……!」
またもやギリギリで回避した箒。速度を抑えきれなかったのか、異形は近くのビルに激突していた。ISを使っていたとしても、あれだけの速度で頭から入ってしまえばタダでは済まない。
「……」
しかし、何事も無かったかのようにビルの中から異形は姿を現していた。あれをいったいどうすれば止められるのか、箒は寒気を感じながらも戦うしかないと感じていた。
「毛n欄ブtう……」
そして、味をしめたのかまたもや絢爛舞踏を発動させる異形。高エネルギーの全てを使ってのただの体当たり……相手が自分以上に紅椿の力を使いこなしているように見えて、箒は不安が大きくなり始めていた。
「私は……勝てるのか……いや、どうしたら、
その問いに答えられるものは、おそらくこの現実で誰一人としていないだろう。なぜなら、相手をしているのはISの武装とワンオフアビリティを使うだけの……心まで狂いきった化け物なのだから。
「kゃハハハハハハハハハハはははははは歯葉派h! mっかっ赤! 魔ッkっか! 地のiろミ対にまッ火っk!」
side五十冬
ちゃぷちゃぷちゃぷちゃぷ、私の足が真っ赤っ赤。沈まないようにもがいても、助けを求めてもがいても、誰も助けてくれないさ。誰も顔も見てないさ。
人生なんてもんなもの、世界なんてそんなもの、結局一人で生きてくの。結局自分で生きてくの。
「━━━ん、何か頭痛いな……」
気づけば辺りは真っ赤っ赤、どこまで行っても真っ赤っ赤。どれだけ何を考えようともどれだけ行動起こしても、全てが全て意味が無い。全くもって意味が無い。
「何このしょうもない歌……ていうか、私何してたんだっけ……」
ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ、赤い塊作り出せ。真っ赤な液体絞りだせ。全てを壊して衰退させろ、全てを潰して退化をさせろ。
私が狙うは篠ノ之束、私が見てるは篠ノ之箒。
「……この歌もそうだけど、勝手に私の体使われるの困るんだよねぇ」
次に潰すは誰れれれれれれれれれれrrrrr…………よし、思考戻ってきた。あとは体の操作戻すだけ。全くもって意味が無い、そんなことは意味が無い。
あぁもううるさいなぁ……
「……まさか、カリオストロにこんなやばいのついてたなんてね」
本能的に理解出来る。これは使うと、自分の人間としてのなにかを失うものだ。だから何度も使っていたら、ほんとに人間として終わりかねない。
「まぁ脳みそにIS繋いでるものだし、そりゃあ何度も使ってたら侵食されちゃうよね」
侵食してきてるのは……大方カリオストロのコアだろうか。それの情報が私の脳を侵食してる。まぁ脳に繋いでるってだけでかなり危ないのに、私それを何度も使ってんだもんなぁ……よく生きてたな今まで。
「……でも、強力なことには変わりない」
絢爛舞踏すら使えてるみたいだし……よし、思考を取り戻せたんだから次は体を奪ってみよう。そしたら私にもこのシステムを操作する権限ができるはず。
まぁそもそもこのシステムその物が謎なんだけど……
「ま、気にしてたってしょうがないか」
奪えれば私の力は格段に上がる。そして目の前には篠ノ之箒……潰すことに、私は一切の容赦をかけるつもりはない。殺すつもりは無いが、潰すやり方なんていくらでもあるからな。
.
.
「━━━っと、戻った戻った」
「……まさか、鬼村五十冬か?」
「あぁうん、私の相手ありがとうね。おかげでようやく出てこれた」
「貴様……何故IS学園を裏切った」
「あ、今それ聞く感じ? 私が元々IS学園の側じゃないってわかってるよね?」
初めから亡国機業なのに、裏切ってるとか言われると心外だ。そもそも裏切る余地がない。
「貴様は! 世界を裏切っているのと同じなんだぞ!? どうしてテロリストの側につく!! 貴様の兄だって━━」
「それ以上口開いたら殺すぞ」
死人に口なし、死人がものを言うわけじゃないし私達に伝えられるわけじゃない。だからって騙って語るものじゃないことくらい子供でもわかる。たとえ本当に喜んでないとしても、だ。
「……貴様は、歪んでる」
「歪な形なんでもござれ、どれだけ歪んでても最後に勝てばそれは歪んでないんだよ」
さて、歪んでると言われたから本当に歪んでる勝者の特権を使わせてもらうとしようか。相手は私との戦いで消耗している。大して私は暴走の時に、絢爛舞踏をめっちゃ発動させていたせいかエネルギーは全く減ってない……今の私には使い方わかんないけど。
「さ、始めようか……世界の敵篠ノ之束の妹……その社会的処刑を」
この状態で負けれるほど、私も弱くはないんだ。仕留めて……この世の地獄という地獄を見せてやるからな。
斬撃を飛ばす篠ノ之箒。私はそれに対して、ゴーレムの腕を使って熱線で焼き払う。だが、向こうはあまり積極的に攻めてこなくなった。恐らくシールドエネルギーが尽きてきているのだろう。表情にも焦りが出てきていた。
それに、何度か逃げようと試みており……私はそれに合わせて速攻で追いついていた。
「くっ……!」
「逃がすわけないじゃん……さ、落ちなよ」
「しまっ……!?」
銀の福音の時とかも思ったけど、焦ったり気持ちが昂っていたりすると……彼女は周りが見えなくなる。それも最近では改善されていたが、エネルギーが無くなりかけてる時に
「うわああああああ!!!」
案の定、全体攻撃により紅椿のエネルギーが尽きる。絢爛舞踏を発動させる間も与えない、一気に削って無理やり解除させた。
「っと……落としたら死んじゃうしね……殺すような真似はしないよ」
そう言いながら、私は篠ノ之箒のISスーツを破っていく。ある程度敗れれば、あとは脱がすのは簡単である。
そしてそのまま写真を取って、準備を整える。
「この辺にそう行ったお店ないかなぁ……」
京都にはそんなお店ないようなイメージがある。なんでだろうね。と、その前に私もISを解除しないと……ていうかコレ元に戻んの? なんか妙に違和感を……あ、戻っ━━━
「ごぼっ……!?」
ISを解除した瞬間、私は大量に吐血していた。目から何か流れてるし、鼻血も出てるみたい。そこのガラスでなんとか確認したけど、人間には戻れてるみたい。ただ、とんでもなく血を失ってる。
「一旦……帰るか……な━━━」
フラフラと私は篠ノ之箒も忘れて、帰ろうとしていた。だが、ついに我慢できないまま倒れる。近くにあった路地裏のゴミ捨て場……そこにぶっ倒れながら、私はゴミ袋に体を埋もれさせながら意識を失ったのであった。
ただ、ここで一つ誤算。こんな所で戦っていたにも関わらず、どうやら避難とかはしていなかったようだ。当たり前だ、避難させていても入ってくる人間はいるんだから。
side箒
私は目を覚ました。意識は覚醒したものの、どうにも頭が回らない。どこかのホテルにあることは間違いないようだが、そこがどこなのかはまったく分からない。
「……へぇ、やっぱり年齢の割に大きいネぇ」
どこかで聞いた覚えのある声。誰だったか……確か、ホテルで一夏にくっついていた……
「……アリーシャ……ジョセスターフ……」
「おや? 覚えてくれてありがたイ。さて、どうして君がここにいるか……わかるかナ?」
「ここは……」
言われながら辺りを見回す。他にも誰かがいるようだが……その中で見知った顔があった。あったからこそ、私の意識は完全に覚醒した。
「━━━オータム!? それにダリル・ケイシーにフォルテ・サファイア!?」
「よう、やっと起きたか?」
「甘いっすねぇ、ほんと」
この2人は裏切り者……つまり、私は……亡国機業に捕まってしまったということになる。まさか、捕まってしまうなんて……
「いやぁ、まさか篠ノ之束の妹が捕まるなんてネぇ」
「これもあいつのおかげってことだ……」
「で? その肝心の女は?」
「━━━今は私たちの管理するところで入院中よ、ISの未知の暴走の仕方……それに体が追いつかなかったのよ」
後ろから現れる女性……スコール。恐らく、女と言っているのは鬼村五十冬の事だろう。
「……」
私の格好は全裸、女同士とはいえ安心は出来ないが……何とかして抜け出さなければいけない。どうしたものか……
「……さて、じゃあこの子は私がもらっていいかナ?」
「好きにしなさい、その子も堕とす予定だったようだし」
私のところに向かってくるアリーシャ。それに対して私は、怯えながらも覚悟を決めなければならなかった。
「じゃあ、軽くペロリと頂いちゃうヨ」
……アリーシャ・ジョセスターフのその顔は、まるで獲物を見つけた猫そのものだった。
五十冬の見た目
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黒髪ロング、胸はない
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黒髪で肩までの長さ、胸はない
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茶髪ロング、胸はない
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茶髪で肩までの長さ、胸はない
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なんでもいいけど眼鏡が欲しい