「う、ぐ……」
「は、はは……世界を混乱に落としてるテロリストの仲間だったんだろ!? だったらこうされるのも仕方ないよな!?」
セシリアのメイド……チェルシーはただいま絶賛輪姦中である。最初は渋々だった男達。当たり前だ、女尊男卑の子のご時世に……目の前の女性達から軽蔑されるような事は普通はしない。そう、何があってもすることは無い。だったら、その『当たり前』を壊すだけだ。ISを使えるのは基本的に女性のみ、だがその女性が女性の味方をするとは限らないのだ。
……さて、何が起こったのか改めて確認するとしよう。人は、異常な状況に置かれた場合にどういった行動を起こすのか……それをちゃんと把握するためである。
side?
少し時間は遡る。そこでは男達の目の前にチェルシーが投げ捨てられた状況だった。無論、男たちはそんな状況ですぐに理性を捨てられるわけが無い。ここに男しかいない、誰にもバレる心配がない……そんな状況であれば話は別だったかもしれないが、今は人の目もあり何より……女性が目の前にいるのだ。
「あんた達! ほんとにこの子に手を出すつもり!?」
「そ、そんなわけないだろ!?」
「そ、そうだ!! わざわざこんな色違いの話を聞くつもりなんてない!!」
「いやぁ、凄い言われようだ……悲しくなっちゃう」
目の前の色違いの篠ノ之束は全く悲しそうな素振りを見せることがなく、微笑んでいるだけだった。だが、そんな笑顔がまるで男達……そして女達もだんだんと別れ始めていくのを楽しんでいるように見えていくのだ。
「でも……世界を滅茶苦茶にしてるテロリストって言うなら……何されても文句言えないと思う……」
「あんた男達の肩持つの!? このビッチ!!」
「なっ……そこまで言う!?」
まずは女性達が仲間割れを始める。だが、男達も同じように仲間割れを始めていく。とても醜く、とても邪な喧嘩を始めるのであった。
「へへ、女達はめんどくせぇ喧嘩始めてんな……」
「……まさか、本気で手を出す気じゃないだろう?」
「……は? お前何を言ってるんだ?」
「お、お前……相手は年端もいかない女の子だぞ!?」
「ハッ! ISを奪ってテロリストの仲間入り、しかもその後テロリストさえも裏切った! 世界に居場所のねぇこいつがどういう扱いになろうが問題ねぇだろうが!!」
「だからこそ法で裁かないといけないだろう!?」
男達も、また同じような内容の喧嘩を始めていた。しかし、同じ意見を持つ男たちと女達が結託する訳では無い。そもそもこのご時世において男女間の仲がいい訳がないのだ。
「ふふ……醜い醜い……あー醜い……」
「何よ!! あんたもあんたで頭おかしいんじゃないの!? あんたは女の味方じゃないの!?」
「私は篠ノ之束じゃないし〜? そもそも、私女が大嫌い……しかもISが使えないくせに男に強く出る女が大嫌い」
「……は? ISその物が使えない汚い男達なんて嫌われて当然でしょ!? まぁ? ISの使える織斑一夏君なら━━━」
言葉を言い終える前に、女の言葉が止まる。そして次の瞬間には彼女を覆う様に黒い箱が1つ出現する。
「……おっと、その箱の中身は見せられないよ。ついつい殺っちゃったから……まぁ情報保護だっけ? そんな感じだから」
そう言いながら、箱はだんだんと縮小していき……そして完全にその場から消え去った。たった今、人一人が消え去ってしまったのだ。
「……え? い、今の人は……?」
「ぱくぱくもぐもぐごっくん……ご馳走様。つるつるで、ぬちゅぬちゅで、てろてろで、にがにがで、てつてつで……大変不味でございました」
お腹をさする動作をしながら、色違いは笑顔を向けていた。冗談なのか、それとも本気なのか。しかしわかっている事は、目の前の
「な、なんで……あの人何も……」
「私が殺したいと思ったから殺しただけ……それに、忘れてるかもしれないけどISって本来は武器だからね? 武装だからね? 兵器だからね? 人の命を簡単に奪える……史上最強の兵器なんだからね?」
「ひっ……」
「あなたたちが生き残る術は、『私の琴線に触れない』という事。私を前にして、女だからって生き残れるなんて思わない事だよ……私は、そうやってる女を今まで殺してきたんだから」
笑顔の裏の、闇の深い笑顔にその場にいた人間は恐れおののいた。逆らえば死……いや、それよりも厄介なものだからだ。目の前の人物……彼女の怒りの琴線に触れると、今のように丸で消しゴムで消されたかのようにこの世から一瞬で消されてしまうのだ。 彼らには、その琴線は分からない。その琴線がわからない以上彼女の言うことだけを聞いていた方が正解というものである。
「じゃあ男の人で犯したい人は並んでね。5人同時までなら多分出来ると思うから、さっさと回しちゃってね。一応お一人様何度でも可能だからそのままね
で、女の人は……まぁあのメイドと混ざりたいって言うなら、参加してもらっていいよ? その場合、ずっとこれを見てもらう形になるけどね……あぁそれと━━━」
次の瞬間には、何人もの男女が箱に包まれる。全員共通点を見せつけるかのように、携帯だけが落とされていった。その表示画面には、総じて警察の電話番号が乗っていた。
「警察に言っても無駄だからね。私に対して気づかれないように通報するのは、絶対に無理だと判断しておいて。因みに、街中の監視カメラに期待してもダメだからね……あの監視カメラは、今私がいつもの街中の風景映してるから絶対に気づかれることは無いよ」
「ひっ、ひいいい……!」
ガタガタと、怖がりやすい者は腰を抜かしていたりした。だが、目の前の女は人を簡単に葬れる化け物なのだ。その精神性の異常は、篠ノ之束よりもおぞましく……篠ノ之束よりも恐怖の対象となっていた。
「ほらほら早く〜この世から生きてた存在すら奪われたくなかったら、さっさと動いて〜」
こうして、男達はチェルシーを犯すために。女達は目の前の女の機嫌を損ねないために……今この場を必死で生きようとするのであった。だが、冒頭のやり取りに帰結する以上……どうなったかは分かるだろう。
男達はチェルシーを犯すことに抵抗がなくなり、女達は黙ってそれを眺めるか同じように男達に奴隷の様に犯されるかの二択のどちらか……どちらにせよ、今の彼らにまともな精神は期待できないだろう。
「んぶ、ぶぁ……」
「へ、へへ……」
「ん、ありがとうありがとう」
そう言いながら、彼女はチェルシーの犯された写真を撮影していく。行為中の時も写真を撮っており、時折特殊なプレイを強要しておりそういった写真も撮っていた。総じて、チェルシーの人間の尊厳を奪うよなものばかりだったが。
「殺さない限りでなら、この子好きに使っていいよ……あぁでもショック死しかねないから怪我もさせないでよ?」
「わ、わかってますよ……」
「っ……」
男達は媚びへつらうような笑みを浮かべて、同時に恐怖を抱いていた。目の前の女は、自分たちを見ているにも関わらず一切の感情を感じさせないのだ。恐れも、蔑みも、照れも、怒りも悲しみも楽しさも嬉しさも……それ以外の感情全てを含めても、彼女が何を考えているかわからないのだ。
「……さて、私は戻るよ」
「……戻るって、どこに?」
「日本」
それ以上、男達は何も聞くことは無かった。女達もまた、同様である。ただ、一つ言えることは……彼女が現れたことにより待街一つの人間全てが、そのまともさを壊されて善性を壊されたということだけであった。
side色違い
「……新しく得たコアは3つ目か」
んー……コアの数自体は多分IS史上最多だと思う。とは言っても、ナノマシンだった頃の体を維持するために、もう1人の私からサクリファイス以外のコアを奪っだけなんだけど。
だからそれを含めたら……8個? ちょっと詳しい数が覚えきれてないけど……まぁいいか別に。
「……この力で……」
復讐は果たしている最中だ。私の復讐は永遠に終わらない。終わるとしたら、篠ノ之束が世界から見向きもされなくなった時だ。それは彼女の寿命が尽きるまでではない。
彼女が世界に飽きられるまでが、私の復讐だ。だから、今はその復讐の最中なのだ。世界から見捨てられて、道具のように使われて、世界にいる『可哀想な人』という立場まで落とす。それが、殺すよりも最も残酷な復讐の仕方だと思う。
だから、私はこのままこの体を使ってるわけにはいかないのだ。だって、これは一時的に借りてるだけなんだから。
「……けど、その為には邪魔がいる」
世界の片隅でもやっておけば、私の復讐は完成する。だが、多分……世界の片隅でも片隅でやっていても邪魔はされる。誰がやるかって? 決まってる、織斑一夏だ。
世界で生まれた化け物、織斑千冬という存在……それに対する劣化型、力もなく知能もなくただその性格と考え方でしか誰かの助けになれない
「だから嫌いなんだよ……力もないのに、特定の誰かじゃない人物を助けになろうとして、実際に力をつけて……誰かの助けになろうとしているのが……」
あいつを見ていると……力もないのに、特定の人物を助けようとして……助けられなくて……惨めに散っていたやつを思い出す。世界に八つ当たりして、この世界を作りあげたやつに八つ当たりをして、その八つ当たりが出来てしまってるやつのことを思い出す。
「織斑一夏……ついでにお前も幼馴染と一緒に落としてやるからな……」
主人公は主人公らしく……死んでくれ。私はそう思うだけだった。そうだ、何度も言っているが……言い訳を何度も言うが……私は織斑一夏が嫌いなのだ。
side五十冬
世界で生まれたヒーロー、織斑千冬という存在……それすらも凌駕するほどの善人ぶり、力もなく知能もなくただその性格と考え方でしか誰かの助けになれない
織斑一夏は、そんな人だ。だからこそ……私は彼を守ってやりたいと思っていた。私のこの思いは届かないのかもしれない。届かないからこそ……
「織斑君」
「……鬼村?」
「……私と、一緒に来て欲しいの」
私は、彼を誘った。傍から見たらデートのお誘いに見えるかもしれない。けど、私の真面目な表情を見て織斑君と……彼の周りにいる女の子達は私のことを否定しなかった。
「……2人きりで、出かけるのか?」
「……うん、出来れば二人がいいかなって」
「……そうか、一夏……鬼村に怪我させるなよ?」
篠ノ之さんは私の心配をしてくれる。織斑君はそんな篠ノ之さんに少し可笑しそうに微笑んでいた。アイリスちゃんは、私の傍に寄って、ビシッと指をさす。
「わかっておるな! こちらに黙って一夏と勝手な事するでないぞ!」
「アイリスちゃんに言われたくないなぁ……」
少し苦笑しながらも、私はアイリスちゃんの頭を撫でる。少し気持ちよさそうな顔をしているアイリスちゃんが、可愛くてしょうがない。妹がいたらこんな気分なのだろうか。
「……それで? どこに向かうんだ?」
「……私の、家……私が私だった……時の家」
多分、私は何かを知らないといけないんだ。そう思って……私は調べた。私の家を。あの時の家族……全く思い出せないけど……私は、思い出さないといけないのだろう。全てを。全部
だから……私は……決着をつけないといけない。過去の私と、今の自分のために。
五十冬の見た目
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黒髪ロング、胸はない
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黒髪で肩までの長さ、胸はない
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茶髪ロング、胸はない
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茶髪で肩までの長さ、胸はない
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なんでもいいけど眼鏡が欲しい