「……お前、鬼村……前の鬼村だな」
「へぇ、分かるもんなんだ? 篠ノ之束みたいな体してるのに」
「……束さんはどうした」
「んー……今何回目だろう? とりあえず死ぬまで犯して死んだらコンテニューさせてまた死ぬまで犯してコンテニューさせて犯して死んでコンテニューさせて犯して死んでコンテニューさせて犯して死んでコンテニューさせて犯して死んでコンテニューさせて犯して死んでコンテニューさせて犯して死んでコンテニューさせて……そろそろコンテニュー回数がすごい数になってそうだね」
「……束さんはどこにいる!!」
「ここ、私の……って言ってもわかんないか。カリオストロのコアの中、ブラックボックスにその精神をデータ化して入れてるんだ」
「なんで精神を……?」
織斑一夏が首を傾げる。私の言っていることは理解できている様だが、なぜそんなことをしているのかが理解できないのだろう。だって、私はあれだけ篠ノ之束を憎んでいたのだから。
「簡単に死んだら終わりじゃんか……ちなみに今719,027,496,000回死んでるよ?」
毎秒365倍になってるから、それなりに死んでるな……1秒約6分まで増えてる計算になる。それでも結構な回数死んでるあたり相当過酷なのだろう、設定しているのは私だが。
「……終わらせるつもりは無いのか?」
「こんな世界は終わらせる、けど篠ノ之束は簡単にはおわらせない。何がなんでも生き長らえさせるし、何がなんでも生き残らせる。絶対に死なせない……精神を壊させる気もない」
「……何でだ、あれだけ束さんを恨んでたお前が……どうしてお前が言っていた束さんのように、人を弄んでるんだ」
「……何でだろうね?」
「……え?」
「そもそも私は、篠ノ之束に復讐すること以外は結構どうでもよかったんだよ。ただ、ISを使う女……じゃないな……ISを盾にして好き放題している女が嫌いなだけで……他はどうでもよかったんだよ」
「……なら、余計にわからなくなる。鈴、楯無さん、ラウラ、シャルロット、千冬姉、山田先生、セシリア……お前の復讐に今あげた人物は関係あったのか?」
……怒っているのだろうか? 私の復讐に、確かに全く関係の無い人物達を巻き込んだことに。しかし、今更そんなことを言われたところでどうしようもない。私が悪いのは確かにそうだが、だが邪魔だったのだからしょうがない。
「んー、まぁ直接的な関係はないよ」
「だったら、なんで……!」
「簡単な事だけど? 邪魔だったから」
「……それだけの、理由で……!?」
実際そうだ、専用機持ちがいるってだけで邪魔になる。それが味方になってくれる人物ならともかく、敵にしかなりえない人物を放っておく必要は無い。
ほとんど同じ理由で教師である織斑千冬と山田真耶も、邪魔だったから排除した迄である。
「……復讐をするのは勝手だ、だがそれに他の人を巻き込んでいいと思ってるのか!?」
「敵なら排除する、味方なら守る。それだけで良くない?」
と言ったところでこいつは理解できないだろう。こいつが私の価値観を理解できない様に、私もこいつの価値観を理解できないし……したくもない。
「……ここで止める」
「ここ市街地だけど?」
「お前を放っておく理由にはならない、テロリスト以前に……お前の考えが危険すぎる」
「……だってさ、あんたはどうするの? 『鬼村五十冬』」
ここで私は、じっと私たちの会話を見守っていた女に声をかける。あんたも会話に入らないと置いていかれるよ? っていう私なりのお節介である。
「……織斑君、ここで戦うのはやめよう?」
「なんで……」
「多分……ここで戦ってたら……この人は……周りに被害をもたらしていく。多分、必要以上に被害を拡大させていく」
まぁ煽るつもりでもしかしたら1人2人くらい殺ってたかもしれない。まぁそれ以上にこいつか白式は止めないとまずいのだが。私以前に、世界のISの敵になりかねない。
「私は別に戦ってもいいんだよ? だって、そっちにデメリットはあっても、私には戦うことに対するデメリットなんてないんだから」
「っ……」
さて、この挑発……織斑一夏は乗るのか乗らないのか。どっちだろうね? どっちにしても、私はいずれこいつを……白式を壊さなければなら無いんだから。
「……俺は━━」
「……ちぇー、結局戦えなかった」
結局、織斑一夏達は私と戦うことは無かった。あちらが戦いを拒否したのだ。勿論、『俺たちが争う理由なんてない!』なんて、漫画の主人公みたいな青臭い理由じゃなくて、ここが市街地だからという理由だ。
私が暴れているのならともかく、暴れてない私に襲いかかるのは出来ない&してはいけないことになるらしい。ルールに縛られてるってめんどくさいねほんとね。
「……ま、確かに私は『暴れる』気は無かったけど」
今ここで癇癪を起こした子供みたいに暴れるでもなく、かと言ってなにかの任務で破壊工作をする訳でもない。私がここに来たのはただの偶然、そして進化したカリオストロでやっておきたいことがあった……だけである。
ちなみに、そのやりたいことは既に終わらせている。あとは帰るだけである。
「〜♪」
「あ、あの……」
「はい?」
そうして戻っている最中、私は社員に声をかけられていた。忘れられているかもしれないが、ここは会社の屋上である。通り抜けて帰るのであれば、当然その会社員とも鉢合わせるのが道理と言えよう。
「……課長、見ませんでしたか? それに部長も……」
「いやぁ? 私は見てないなぁ」
「そ、そうですか……すいません……」
「……にしても、この会社随分と人が少ないね?」
私はわざとらしく、新入社員っぽいその女性に対して声をかける。女性も思うところがあるのか、少し俯いて唇を噛んでいた。
「……ちょっと前に、嫌な事件があったらしくて……そこから、何故か人が段々と消えていったんです。今残ってる上司はその時の同期の人らしいんですが……」
お、まだ生き残っていたのか。後で消してやろう。……と口が滑ったので真実を話すが、この会社の人が少ない理由は私がこの会社の人間を殺して言ったからだ。当初は全員殺す予定だったのだが、事情があり少しだけ生き残らせてしまったのだ。だが、それも今日で終わる……なぜなら、このカリオストロならば相手を音もなく殺せるのだから。休み以外は……いや、休みの人物もいずれ殺すがとりあえずここの社員を……私の兄が亡くなった後に入ってきた人だけにしておこう。
「いやぁ、分からないけどもしかしたらそのうち戻ってくるんじゃないかな?」
「だと、いいんですけど……」
心配そうな顔をうかべる女性、よかったね? もしかしたら異例の二階級昇進が味わえるかもしれないぜ。まぁ味わったところで、仕事が出来るかどうかって言われたらまず『出来ない』だろうけどね。
「まぁまぁ、分からないけど……きっと元気だろうし、勝手に休んだりしないって」
「……あっ! 会社の人じゃないのにごめんなさい……」
「いやいや、気にしないで〜」
そうやって私はその女性から離れていく。さて、私が顔を知っている人物が居なくなるまでチャレンジといこうか。この会社にいて私が顔を知っているやつは、全員私の兄を裏切ったクズ共だ。クズがどれだけ死のうが、すべて自業自得だろう。
「……社会の雰囲気に負けている時点で、裁判所もダメだよねぇこの理論だと」
別に、女全員殺したいって訳じゃない。でも、ISが流行って世界が女尊男卑になったのだったら、その後に男尊女卑になったとしても文句は言えないはずだ。自分たちの力でもないくせに、やたら威張っているのだから仕方ないだろう。
「……ま、私の復讐はこんなもんでいいでしょう」
篠ノ之束とその助手は現在陵辱中、その精神が壊れるまで犯し抜いて、他人に超人じみたところを発揮しづけていた女を男に媚びる奴隷にする。とんでもない落下人生である。
「……もっと力つけてから、存分に食らってやらないとね」
悔しいが、私はまだ力を付けきっていない。白式に勝つためには少なくとも最低でも後2つは専用機のISを蓄えないといけない。最低2つだ……その2つも既に見つけている。あの王女と、その付き人……その2つのISを食えればなんとかなるだろう。
それに、あの王女の故郷の王族のIS……全部食えれば間違いなく高戦力となりえる。まずはそれらを食っていかないといけないだろう。さて、その為には準備を進めていかないとね。これからが楽しみだ。
side?
「五十冬は殺すわ」
呟かれた一言。その場に居たのは、フォルテ・サファイアとレイン・ミューゼル……それに言葉を発した張本人であるスコール・ミューゼルの3人だった。
「……それは、今の五十冬が危険だからって事だよな?」
「……そうね、ある意味『今の』五十冬ね」
「なにか含みのある言い方っすね?」
スコールが少しだけパソコンをいじる。今となってはIS学園は既に亡国機業の物も同然である。無論、好き勝手に動かせる訳でもないが……情報はかなりの高頻度でダダ漏れな事は間違いがないだろう。
「これ、見てくれる?」
「これは……1年の王女様達との試合の映像?」
「この時は織斑一夏争奪戦……なんて話が上がってたのは覚えているっすけど……これがどうかしたんすか?」
「次にこれを見て頂戴」
スコールが映像を早送りする。そして、あるところで一時停止させる。その一時停止された映像は傍から見たらあまりおかしな所が見受けられない映像である。
「……こんなところで止めて、何が気になるんだよ」
「……ここ、王女が五十冬に攻撃されているこの時よ……この辺、二人の間に黒いモヤが見えない?」
「確かに見えるっすけど……」
「……このモヤ、多分……五十冬に関する何かがあるわ」
「……なんかおかしくないかい? もし何か関係があるなら、更識簪かマライア辺りから情報が来るだろう。特に、マライアは五十冬が関係するものだったら絶対に見逃すはずがない」
「えぇ、私もそう思ってるわ」
「……まさか、あの2人私たちを裏切ってるってことっすか?」
「可能性としてはあるわ。織斑一夏側についているってことは無いでしょうけど……」
スコールは考え込む。そしてレインとフォルテの2人は互いに顔を見合わせる。フォルテはレインの行くところには絶対に行くし、彼女から何かを命令されたらなんであれこなすつもりだ。そして、レインはスコールからの命令があればすぐにでも動くだろう。
「……まぁ、それを確かめるために動いてよさそうって事だな」
「えぇ……それに、消えたエムのことも気がかりだわ」
「急に連絡つかなくなるんすもんねぇ……」
ため息を着くフォルテ。一先ずエムのことは後回しになるだろう。今まずはやることは……
「鬼村五十冬、あいつの排除ってわけだ」
「まぁどちらにせよISは回収しないといけないっすからね」
鬼村五十冬、今彼女に……亡国機業からの牙が迫っているのだが……彼女はそれに気づくことは直前までないのであった。
五十冬の見た目
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黒髪ロング、胸はない
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黒髪で肩までの長さ、胸はない
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茶髪ロング、胸はない
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茶髪で肩までの長さ、胸はない
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なんでもいいけど眼鏡が欲しい