【BL】カプごちゃ混ぜのBL短編集 作:腐エロのひと。
多分41人転移で、原作沿いな感じで既に建国済み。ウルベルトさんはこの時点では初めてではありません。
※胎内、は仏像の内側の空洞の方の意味から転じて使用しています。
デミにとってウルベルトさんは神なので。
「……ぁ、デミウルゴス……」
微かな声が、寝室内に響く。名を呼ばれた最上位悪魔は、歓喜に頬を赤く染め陶然と目の前の主を見つめた。
「あぁ……ウルベルト様……。此所が、よろしいのでしょうか?私は、貴方様のお役に立てておりますでしょうか……?」
大きなベッドの上には、最上位悪魔の主、悪魔の支配者であるウルベルト・アレイン・オードルが産まれたままの姿で横たわっている。黒山羊頭の頭部の毛は漆黒で、この世の物とは思えない艶を放っている。肩から下は人間の上半身をしていて、また腰骨の辺りからは黒山羊の下半身に戻っている。如何にも悪魔らしい姿と言えよう。
今、デミウルゴスが触れているのは、ウルベルトの人間の部分だ。透明感のある美しく滑らかな肌を、壊れ物を扱うかのように優しく触れている。悪魔の行為とは思えない程に穏やかな其れに、ウルベルトは小さく笑う。
「私の最上位悪魔は、随分と可愛らしい事を訊く。デミウルゴス、お前はこの私の被造物なのだぞ?役に立たない道理がなかろう?」
「も、申し訳ございません!愚かな事を申しました」
ウルベルトの答えに、デミウルゴスはその顔の色をサッと無くす。即座にその身に走る緊張感を感じ、ウルベルトは苦笑する。
「……あぁ、私の言い方が悪かったな。お前は如何にも私の前だと自信なさげに見えるからな。ちゃんと、解り易く言葉をやろう。……"お前はとても私の役に立っているぞ、デミウルゴス"」
微笑みながらそう言って、色を無くした頬に触れると、徐々にデミウルゴスの顔色が戻って来る。その解り易い反応に、ウルベルトは小さく笑う。
「ウルベルト様……!」
喜色の滲んだ声。再び潤む瞳。崇拝の念が篭もったその視線は、ウルベルトにとってはもうお馴染みの物であった。転移直後からずっと向けられていたから、もういい加減慣れてはいるが。
「さぁ、デミウルゴス。聡明なお前なら、この先どうすれば良いのかも理解しているだろう?折角、お前への褒美としてこの身に触れる許可をやったのだから……お前も、存分に楽しめば良い」
誘うようにそう言うと、ウルベルトはいつもとは違ってマスクで隠れていない右目でジッとデミウルゴスを見つめた。忠実な僕の彼の、理性を少しばかり取り去ってやろう、と思いながら。
「ウルベルト、様……」
通常なら、デミウルゴスと同レベルのウルベルトの<全種族魅了>の魔眼など此所まで効果を発揮したりはしない筈なのだが……ウルベルトはデミウルゴスの上位の存在で、尚且つデミウルゴスが心底信頼し敬愛している事により一切の抵抗を止めているせいもあって、まるで低レベルの人間種のようにあっさりとその魔眼に魅了されていた。紫水晶よりも尚深く美しい右目に、デミウルゴスの意識は持って行かれてしまう。
「私を、抱きたかったのだろう?普段なら許しはしないが……今日は、気分が乗ったからな、特別に許してやる。思うが侭に私を貪れば良い」
そう言ってウルベルトはデミウルゴスを引き寄せ……その唇を奪った。触れるだけのそれに我慢が出来なくなったのか、デミウルゴスの方からウルベルトに舌を忍び込ませてくる。
「……んっ……ぁ、ん……」
微かに漏れる、吐息と声。それに煽られるように、デミウルゴスはより口付けを深めてゆく。激しく水音を立てて、お互いを貪りあって。お互いの性感を高めてゆく。
(あぁ……もっと、もっと、ウルベルト様が、欲しい……!)
正常な状態ならば、不敬だと断じて心の奥底に沈めてしまっていたであろう想い。其れが、表層意識として現れて。もう、止める事など出来なかった。誰よりも愛しい存在をこの腕に抱いているのに我慢をするなど、欲望に素直な悪魔には無理な事であった。
指先に触れる、柔らかく弾力のある極上の肌。しっとりとしていて、手に吸い付いてくるような質感に、ほぅ、と小さく感嘆の溜息を吐く。
「どうした?デミウルゴス。お前の私への欲は、そんな物なのか?
まるでデミウルゴスの心の内を読み取ったかのようなウルベルトの言葉に、デミウルゴスは熱の篭もった視線を向ける。
「まさか。私のウルベルト様への想いは、もっと深く激しいものでございます。……ですが、貴方様を傷付けたい訳ではありませんので……出来るだけ、優しく触れたいのです」
「そうか。なら、その想いと強い衝動の狭間で愉しんだら良い。私も、そんなお前を見て愉しませて貰うとしようか」
熱い吐息を吐きながらの告白に、ウルベルトは薄く笑みを浮かべる。その表情は、余裕に満ちていて。デミウルゴスが愛して止まない、"デミウルゴスの創造主"である、
sideデミウルゴス
ウルベルト様に触れる許可を頂いて、その、何よりも美しい玉体に触れてゆく。滑らかで触り心地の良い肌は、触れただけで私の理性を蕩けさせてゆく。普段から良い香りのするウルベルト様だが、私が触れる事で若干体温が上がってきたのか、いつも以上に甘い香りを漂わせているように思えた。
(ウルベルト様御自身が、自分は甘い毒だと仰っていたのはこういう事なのか……)
脳の奥まで染み入るような、甘く心地良い香り。それが、私の理性を侵食して。悪魔である私の本能を強く揺さぶる。あぁ……誰よりも愛しいこの御方に、傷など付けたくはないのに。それなのに、この御方の血を、苦痛を欲してしまう。
(ウルベルト様は褒美だと仰ったが……そのような事をしでかしたら、私が、私自身を許せない)
ならば、この欲をウルベルト様への想いに変えて。彼の方を傷付けないように触れてゆこう。ウルベルト様の玉音がより艶を増し、私の名を呼ぶのを聴く為に。
「ウルベルト様……貴方様を、貴方様だけを永遠に愛すると誓います。どうか、私の想いを受け入れて下さい」
どんな宝玉よりも尚美しいウルベルト様の双眸をを見つめながらそう言えば、ウルベルト様は柔らかく微笑まれる。その笑顔を目にするだけで、私の全てがウルベルト様に惹きつけられてしまう。
「お前の愛を受け入れよう、デミウルゴス。だが、私もお前も悪魔だ。お互いを縛るような事を口にすべきでは無いと思うがな?」
「ウルベルト様、私は貴方様の忠実なる僕でございます。私の愛は、ただ貴方様に捧げる為だけにあり……貴方様を縛るような事はございません」
そう告げれば、ウルベルト様はそっと右手を上げて私の頭を優しく撫でて下さった。その動きに、胸が締め付けられるような痛みを感じる。それが何故だか、今の私には理解が出来なかったが。
「お前は悪魔なのに……私の事となると、とんと無欲だな?もっと欲を出しても良いとは思うが……お前が其れで満足しているのなら、私が口出しする事も無いだろう。他の者ならいざ知らず、私の大切なお前の事だからな。ちゃんと私からも相応の愛を返してやろう」
ウルベルト様はそう仰ると、御自ら私の唇に触れて下さる。ウルベルト様の体温が、私に伝わってくる。漆黒の柔らかな毛が、私の顎に触れる。ウルベルト様を受け入れる為に唇を開くと、ウルベルト様の長い舌が私の口内に侵入してくる。柔らかな舌は、人間の物とは違っていて、仄かに体温が高い。だが、炎獄の造物主として創造された私にとっては心地良く感じる温度だ。触れてくる舌は、もどかしさを感じるくらい優しくて。ほんの少しだけ、戸惑ってしまう。私は、この舌がもっと激しさを持っていると既に知ってしまっているから。肉を、皮を、容易に削ぎ取れる凶器にもなり得る舌。
「……ぁ、っ……」
思わず、漏れた声。その声に、ウルベルト様が小さく喉で笑ったのが聞こえた。
お互いの体温を交換し合って、口元がしっとりと濡れる頃。ウルベルト様がゆっくりと唇を離す。
「私を抱きたい、と言うのなら、キスの主導権くらい奪ってくれるかと期待していたんだが……まだまだ経験値が足りないようだな、デミウルゴス」
笑んだ、金と紫の瞳。寛大で慈悲深い、私の創造主。
「申し訳ございません……。ウルベルト様に触れられるのが心地良くて、其処まで思い至りませんでした」
己が未熟さを指摘され、羞恥にカッと頬が赤くなる。だが、ウルベルト様はこんな私ですら許して下さる。
「謝罪は不要だ、デミウルゴス。そんなお前も可愛らしいからな。……さぁ、デミウルゴス。私が欲しいのなら、自分から行動して見せろ」
シーツの海に横たわりながら、私に向かって両腕を差し出してくれるウルベルト様は、まるで宗教画のように神々しく美しくて。この一瞬を、脳裏に焼き付けたくなる。
(……まぁ、どの宗教の神であろうとも、我が主より麗しく偉大な御方は居ないと断言出来ますが)
「畏まりました、ウルベルト様。どうか、貴方様の全てを私にお与え下さい……」
そう乞うて。私は、ウルベルト様へ手を伸ばした。
sideウルベルト
俺の可愛らしい最上位悪魔は、本当に俺の事を愛しているようで。嘘が吐けない悪魔なのに、躊躇いもせず俺を愛していると言い切った。
(何だ、この可愛い生き物っ……!)
抱かれるよりも抱く方が好きではあるが、普段からナザリックに貢献してくれているデミウルゴスだし、たまにはご褒美をくれてやっても良いだろう。そう思い、抱かせてやる、と言ったら、デミウルゴスは俺をジッと見つめる。欲よりも、愛と崇拝が強い瞳で。
(……あぁ、きっと俺は、だからこそデミウルゴスに抱かれてやっても良い、って思ったんだろうな……)
欲に塗れた瞳なんざ、飽きる程見ている。デミウルゴスがそんなつまらない瞳で俺を見たのなら、前言を撤回してでも俺が奴を抱いてやろうかとも思っていた。だが、蓋を開けてみれば、そんな事は全然無くて。デミウルゴスは悪魔の癖に呆れるくらい純粋な愛情を俺に向けてきた。悪魔の本能のままに生きるのであれば、欲が最も強くその瞳に浮かんだ筈だが……デミウルゴスは、俺が創造した悪魔だ。だから、恐らくは俺の影響を強く受けていて、純粋な悪魔、とは言い切れない面も持っているのだろう。
(まぁ、ナザリックのNPCは皆そんな一面を持ってるからな。酷く歪な異形種の集まり、とでも言うべきか……)
そんな事を思いながら、俺を求めてくるデミウルゴスを受け入れる。誘うように手を伸ばすと、あっさりと堕ちてくる。今度は自分から俺の唇を奪って、舌を絡めてくる。人型の今のデミウルゴスの舌はそんなに長くは無いが、適度に気持ちいい。
「……ふ、ぁ……ん、っ……」
デミウルゴスの為すがままにしていると、ジワジワとした弱い快楽に躯が包まれる。性感はきちんとあるが、耐性持ちなので触れられていても脳内は常にクリアで。何だか不思議な気分だった。
「あぁ……ウルベルト様、ウルベルト様っ……!」
何度も繰り返し俺の名を呼んで、項を噛む。そして、両方の手で俺の躯に触れてくる。余裕が無く、性急な行為は恐らく俺が魔眼を使ったからだ。普段のデミウルゴスなら、もっと時間を掛けてゆっくりと俺の性感を高めるようにして抱いてくるだろうから。こんなデミウルゴスも可愛らしいから、俺は結構気に入っているが。
「デミウルゴス……。お前に触れられると、気持ちが良いな」
そう言って、胸元に顔を埋めているデミウルゴスの頭を撫でる。すると、即座に乳首に歯を立てられた。
「あっ……」
一瞬噛んで、その微かな痛みが消える前に舌で嬲られて。自然と、腰が跳ねた。舌が触れていない方は、指先で捻りあげるように抓られた。この位の力なら、まぁ問題無いだろう。デミウルゴスなら噛みちぎるような乱暴はしないだろうし。
「ウルベルト様……やはり、此方は感じるのですね?」
小さく笑いながらそう言われて、何だか変な感じがする。
「そうだな、心地良いが……そういった事を訊くのは無粋だぞ、デミウルゴス。最上位悪魔なら、訊かずとも察せられるだろう……?そもそも、悪魔という種族ならばヒトの感情の機微に敏感なのだから」
確かに気持ちいいが、耐性が効いているせいで普通に会話が出来てしまう。俺だったら最中にこんなに平然とされたら萎えちまうが……どうやらデミウルゴスは違うらしい。相変わらず嬉しそうな顔で(と、言うよりは恍惚とした顔で、と言った方が正しいか?)俺に触れてくる。
「さようでございますね。ウルベルト様の被造物として、なるべく優雅に振る舞えるように致しましょう」
俺を見つめるデミウルゴスは、まだ眼鏡をしたままだ。そっと手を伸ばして取り去って、アイテムボックスにしまっておく。すると、俺が愛して止まない宝石の瞳が露わになる。狩るのに大分苦労したが……生きて動いているデミウルゴスに填まっているのを目の当たりにすれば、その苦労も納得出来ると言う物だ。
「あぁ、そうしてくれ。私の愛しい最上位悪魔。お前のその美しい瞳が、どのような色を宿すのか……其れが今からとても愉しみだ」
多面カットで、キラキラと光を反射する美しい瞳。無色透明の筈のその瞳が、赤く燃えているように見えたのは、きっと気のせいじゃない。俺が付与した、炎の属性のせいだろう。何せ、俺のデミウルゴスは"炎獄の造物主"なのだから。
「んっ……。デミ、ぁっ……そんなに、私の、胸が好きなのか……?」
眼鏡を取り去ってすぐに、再び胸元に顔を埋められた。何度も咥えて、吸って、舐めて、噛んで……しつこいくらいに、胸を嬲られる。その度に、俺の下肢にも熱が溜まってゆく。耐性がある、とは言っても別に俺は不感症って訳じゃないしな。
「好きです。胸だけでなく、ウルベルト様の全てが愛しいのです。あぁ……ウルベルト様……。私の、私だけの……!」
熱の篭もった声と、瞳。愛と欲が入り交じったその輝きが、美しいと思った。愛しいと思った。可愛い俺の最上位悪魔。俺の全てを愛していると、そう甘く囁いて。デミウルゴスはその手を俺の下肢に滑らせる。其処には、既に反応を見せ始めている俺自身がある。人間だった頃よりは大分サイズアップした、異形の悪魔らしいモノが。
「ウルベルト様……私の拙い愛撫でも感じて下さったのですね。光栄です」
そう言って緩く微笑みつつも、吐息は熱くて。それなのに、俺のモノを扱く手は激しく荒々しい。そのギャップが可愛らしくて、自然と口元が緩んだ。
「お前の、ぁん、愛撫は、んっ、確かに……、ぁ、ぁっ……まだ、未熟だが、んぁっ!想いが、な、伝わって、ぁあっ……」
扱いている合間に、胸と先端を同時に嬲られて、言葉が喘ぎ声混じりになってしまう。
「ウルベルト様……ウルベルト様……!ずっと、貴方様を、貴方様だけを……!」
俺の声に興奮でもしたのか、デミウルゴスは余裕を無くしている。デミウルゴスに触れられて、先走りが溢れているせいか、扱かれる度にもの凄い音になっている。粘着質な水音が、寝室を彩る。
「んっ、デミ、ぁ……っ、お前だって、あぁっ、こんな、固く……」
手を伸ばしてデミの下肢を撫でると、既に腹の辺りまで反り返った逞しいモノが俺の手に触れる。やっぱり、デミウルゴスも悪魔だからかそのサイズは人間の物よりはかなり大きく感じる。まぁ、俺の躯は悪魔の其れだから、慣らせばちゃんと入るんだろうが。
「あッ、それ、は……ウルベルト様が……」
ほんの少しだけ眉を下げ、困ったようにしてそう答えるデミウルゴスが可愛いと思う。思わず、意地悪をしてしまいたくなるくらいに。
「私が、何だ?ッ、んっ……。ほんの一寸触っただけ、なのにっ……ぁ、こんなに、濡らして……。随分と、淫らなんだな?」
悪魔にとって、淫らだという言葉は辱めにもなりはしないが……創造主の俺の言葉だから、デミウルゴスなら別の取り方をするだろう。そう思って口にしたのだが、思った通りデミウルゴスは恥ずかしそうな表情になる。その頬は、羞恥に染まって酷く可愛らしい。……もっと、嬲りたくなる。だが、今日はご褒美なのだし……あんまり虐めても可哀想だろう。まぁ、デミウルゴスは俺がすることなら何でも嬉しいんだろうが。
「も、申し訳、ございません……ぁ、ウルベルト、様っ……御手が、あっ、汚れて……!」
「だから、謝るなと。ふ、ぁっ……。別に、お前のモノだしな、汚れても構わない。あっ……デミ、もう、我慢が出来ないんだろう?こんなに、溢れさせてるんだからな」
俺の手を濡らし続ける粘液は、人間の物よりは粘り気があるような気がする。禁欲でもしてたからか、それとも悪魔だからか。どちらなのかは、判別が付かない。
「はい……ウルベルト様が、欲しいです……。お許し、ぁ、いただけます、でしょうか……?」
苦しげに息を継いでそう言うデミウルゴスは、壮絶な男の色気を醸し出していて。女だったら間違いなく即座に堕ちているだろうな、と思う。多分、何らかのフェロモンも出ているんだろう。まぁ、俺には効かないが。
「あぁ、許す。ちゃんと準備はしろよ?」
余裕の無いデミウルゴスが愛しくて。俺は笑いながらそう言った。
sideデミウルゴス
常よりも色気の増したウルベルト様は、優雅に微笑みながら私にお許しを下さった。そのお言葉に従い、私はウルベルト様の艶やかな下肢に触れる。豊かで美しい毛並みの間から、ウルベルト様の立派な逸物がそそり立っているのが見える。以前にも口にすることを許して頂いた事があるが、今回はその奥に触れる許可を頂いている。ウルベルト様の細い腰を抱え上げ、奥まった箇所を私の目の届く場所まで近付ける。ウルベルト様の其処は、とても慎ましく清楚な佇まいを見せていた。本当に、私などが触れても良いのだろうか?と不安に思ってしまう。
「ウルベルト様、その……本当に、よろしいのでしょうか……?」
その不安を口に出すと、ウルベルト様は妖艶な笑みを浮かべる。
「私は構わない、と言わなかったか?それともお前は、慣らさずに私に入れたいのか?まぁ、そういった嗜好も理解出来なくは無いが……なるべく、苦痛は避けてくれると助かる」
「ち、違います!私はそのような……!」
ウルベルト様にそんな誤解をされることだけは避けたくてそう叫ぶと、ウルベルト様の笑みがより深まったような気がした。
「なら、しっかりと準備をしてくれ。私は女では無いし、お前のように濡れる躯を持っている訳では無いからな。お前のような大きなモノは、ちゃんと慣らさないと少しばかりキツイ」
「かしこまりました、ウルベルト様。ウルベルト様の負担を減らせるよう、努めさせていただきます」
私は再びウルベルト様に触れてゆく。ウルベルト様のそこは、人間の物とは違って小さく可憐だった。私の指が一本入るかどうか、という小さなそこは、綺麗な桜色で。その部分だけ毛が生えていないので、美しい粘膜の色が良く見えた。抜けるように白い肌から、徐々に桜色に変わって。肌と粘膜の境目辺りからは毛が無くなっている。その、小さな場所に指先で触れると、小さく震える。やはり、ウルベルト様が仰ったとおり、そこは濡れてはいなかった。私は、自然とそこに口付けていた。ウルベルト様の、尊い場所。ウルベルト様の玉体の中に尊くない部分などは一つとしてありはしないのだけれど。
「ぁ……デミウルゴス……」
私の唇が触れた瞬間、ウルベルト様の吐息混じりの玉音が私の耳に届く。乾いたままのそこに潤いを加えられるように、と舌を伸ばすと、ウルベルト様の腰が小さく跳ねた。その御声には否定を示すような音が含まれていなかったので、そのまま続行する。舌先で擽るようにして触れてゆくと、小さなそこが微かに震えているのに気付く。ほんの少しだけ舌先に力を入れると、何とか先端の部分だけは飲み込まれた。
(何て、狭い……)
指よりも厚みのない舌でこの有様だ。もっと準備をしないと、とてもじゃないが私自身など受け入れられないだろう。だが、ウルベルト様は私に許可を下さった。ここに、私の愚息を収め、ウルベルト様と一つになる事を許して下さったのだ。これ以上の褒美など、ある筈が無い。ウルベルト様にきちんとお楽しみ頂けるよう、誠心誠意尽くさねばという思いがより強くなる。
(半悪魔形態を取った方が良いのだろうか?いや、でもそうするとウルベルト様と唇を重ね辛く……)
縦に長いウルベルト様のマズルと、横に長い半悪魔形態の私の顔とでは、如何にも収まりが悪いのだ。半悪魔形態になれば舌も長くなるが……。
そんな事を考えつつ、キツイ締め付けに逆らうよう舌を侵入させてゆく。舌の先にウルベルト様の体温を感じ、そのあまりにも過ぎた幸福を噛みしめる。ウルベルト様の艶やかな毛皮が、私の顔を包む。豊かな毛の下には華奢な躯が隠されているのだと思うと、何があってもこの御方をお守りしなければ、という想いが強くなる。ウルベルト様は魔法詠唱者であらせられるから、肉弾戦は苦手だ。だからこそ、接近戦にならないよう私が配慮をしないといけないのだ。
「あっ、そう……もっと、デミ……」
艶やかな吐息。吐息混じりの声が、私の欲を強く煽る。誰よりも愛しいこの方を、もっと悦ばせたい。その一心で、何度も触れて。敏感な箇所を、ゆっくりと濡らしてゆく。私の舌では入り口のあたりまでしか濡らすことは出来ないから、一度唇を離す。
「……デミ、ウルゴス……?」
物足りなさそうな声で、名を呼ばれて。自然と顔が綻んだ。
「ウルベルト様。もっと濡らさねば貴方様に苦痛を与えることになってしまいます。ですので……少し、潤いを足そうと思っております」
「……あぁ、ローションか。別に使って構わないぞ。媚薬入りで良ければ使うか?」
笑いながらそう言うウルベルト様に、小さく頭を振る。私は、今、試されているのだろうか……?
「いえ。折角素の貴方様を愛でる好機を得ておりますので……今回は、通常の物を使用したいと思います」
そう答えると、ウルベルト様は嬉しそうに笑って私を見る。
「今回は、か。随分と言うようになったな、デミウルゴス」
「あ……!も、申し訳ありません、ウルベルト様。失言をどうかお許し下さい」
身の程を弁えず、隠しておかなければいけない本心を零してしまった己が未熟さに腹が立ってしまう。
「失言?私は、そうは思わないがな。野心があるのは良い事だ。お前は私が創造した最高の悪魔、最上位悪魔なのだから……それに見合うような欲を持って然るべきだろう?」
ウルベルト様は、そう仰って悠然と笑う。その凄まじいまでの色香に、理性が激しく揺らぐ。ウルベルト様御自身は呪言など持っていらっしゃらない筈なのに……その御言葉は、私の魂の根源を揺さぶって。
(あぁ……ウルベルト様……。私は、貴方様さえ居て下されば、それで……)
吐露してはいけない本心。それを、思わず零してしまいそうになる。そんな事をしても、ウルベルト様は私を罰したりはしないだろうが……一度、口から出てしまった言葉は、感情の決壊を引き起こしてしまう。それだけは、防がねばならない。
「破滅へと向かう欲望は、知性で制御するのが最上位悪魔でございますから」
と、何とかそう答えて、私は再びウルベルト様へ触れてゆく。何もかも見透かすような、ウルベルト様の瞳に射貫かれながら。
インベントリに収納してあったアイテムを取り出すと、瓶を傾けて中身の液体を自分の掌に取る。無色透明のそれは、仄かに薔薇の香りがする。正式名称は、確か"マッサージローション"だった筈だ。本来はボディマッサージ用に作られていたようだったが、こういった目的にも使えるようだ。有害な物は入っていないようで、舐めても問題は無いそうだが……味は、正直微妙だった。薔薇のオイルが入っているからだろうか……?
「ウルベルト様、失礼致します」
そう声を掛け、掌で温めたローションをウルベルト様の可憐なそこに塗りつけてゆく。私が舌で濡らしていた時よりも簡単に潤いを帯びて、柔らかく蕩けるウルベルト様のそこ。
「んっ……確かに、こっちの方が、濡れるな。あぁ、でも。私はお前の舌の方が好きだぞ、デミウルゴス」
微笑みを湛えたままそう仰るウルベルト様に、胸が熱くなる。締め付けられるような微かな痛みと、それ以上に強い、満たされるような感覚。嬉しさと、誇らしさが入り交じったような、奇妙な感覚。
「ありがとうございます、ウルベルト様」
ただ、それだけを何とか口にして。ウルベルト様に触れる手の動きを早めてゆく。私の舌を受け入れて下さっていたからか、指先だけなら何とか受け入れて頂けた。指に更にローションを纏わせ、舌が届いていた場所よりも更に深い場所へと指を進めてゆく。
「……ぁ、ふ、ぁ、あっ……」
指が、奥へ進む度、ウルベルト様は艶を帯びた御声を発せられる。その御声には、苦痛を感じているような響きは全く無くて。私は安堵する。舌を入れた時よりも柔らかく感じる内部は、私の指に吸い付いてくるようで。ウルベルト様に求められているのだと、強く実感出来た。
「ウルベルト様……」
指の根元まで突き入れて、ゆっくりとウルベルト様の内部を広げてゆく。私を優しく受け入れて下さる、温かく柔らかな胎内。何度も出し入れを繰り返し、狭いそこがほんの僅か広がるのを感じる。そして、ウルベルト様の腰が、もどかしげに揺らされる。その反応に、頬が熱くなる。間違いなく、今、ウルベルト様は私を求めて下さっている。なら私は、ウルベルト様の求めに早く応えなければならない。ほんの少し余裕ができたようなそこに、また指先を挿入してみる。……やはり、入り口はキツイが、そこを通過すれば、柔らかに蕩けた内部が優しく私の指を受け入れて下さる。
「んっ……もっと、欲し……ぁ……」
「ウルベルト様……ウルベルト様のここは大変慎ましやかでいらっしゃいますので、もう少しお時間を頂きたいのですが」
心地良いという感情を隠さずに、素直に表現されるウルベルト様は本当に美しく……私の心を捉えて止まない。馨しい香りは、より強くなって。ウルベルト様の望まれるよう、このままウルベルト様の柔らかな胎内を蹂躙したくなる。だが、そんな事をしたらウルベルト様の玉体に傷を付けてしまう。それは理解しているのだが、それでも時折起こる強い衝動に引きずられそうになってしまうのだ。
(ウルベルト様は、本当に悪魔らしくていらっしゃる……。きっと今の私の反応も愉しんでいらっしゃるのだろう)
「なら、ぁ、早……ぁ、あっ……!」
また根元まで埋め込むと、ウルベルト様の御声の艶が増す。指が増えた事によって、増えた圧力が寄り強い快楽をウルベルト様に伝えているのだろう。一度柔らかく蕩けた胎内は、まだ余裕がありそうで。私はそのまま、指を追加した。
sideウルベルト
「!あッ、んぁ、ぁっ……!」
デミウルゴスが、続けて指を増やした。急に増えたそれに、自然と背中が反り返った。指くらいなら確かにもう問題無いが、一気に数が倍なのは流石に驚く。ほんの少しだけ入口に痛みを感じたが、此れ位なら自然治癒で治るだろう。
俺の愛しい最上位悪魔は、かなり理知的で。もっと本能を露わにして襲いかかってくるかと思ってたんだが、その衝動を必死に我慢していた。その、苦しそうな表情が堪らない。もっと、嬲ってやりたくなる。俺が欲しいと、心底望んでいるコイツに、刹那の戯れでこのような慈悲を与えてやるなんて……我ながら残酷だな、と思いつつ。
「ぁん、デミ……もっと、欲し……」
もう、指なんかじゃ足りない。既に受け入れる事を知っているこの躯は、より強い快楽を求めてしまう。もっと太くて、奥まで届くモノが欲しい。デミウルゴスの背中に脚を回し、誘うように引き寄せると、デミウルゴスの喉が鳴った。
「ウルベルト様……。もう、よろしいでしょうか……?」
さっきよりも、硬度と角度を増したデミウルゴスの逸物。普通に考えたら、このサイズが入る訳が無いのだが……まぁ、多分問題無いだろう。ローションで濡れてるし。
「あぁ、構わない。私も我慢出来ないし……お前だって、限界だろう……?」
嗤いながらそう言えば、デミウルゴスは途端にその頬を赤く染めて恥じらう。その初々しさに、笑みが抑えられない。
(本当に、俺の最上位悪魔は可愛らしいな。悪魔らしく残酷な行為を平気でする癖に……俺相手だと、いつもこうだ)
限界を訴えるかのように腹の近くまで反り返った其れの雁首を擦るように掴んでやると、デミウルゴスは大きく腰を跳ねさせた。
「お前のこれが、欲しい。みっともなく泣きながら出すのを許してやるから……早く、寄越せ」
上擦る声を隠しもしないでそう言えば、デミウルゴスの瞳がギラついた光を宿したような気がした。
寝室に響くのは、淫らな吐息。悪魔たちの、饗宴。人の形をしているが、明らかに人間とは異なる二人が、お互いの想いのままに求め合っている。普通の人間だったなら、酔ってしまいそうなくらいに濃厚な馨香。それが、寝室中に立ち籠めていて。悪魔たちの理性をより希薄にしていた。
「……っ、ぁん……。デミ、ぁ、も、……ぁあっ……!」
大きく脚を開かされた黒山羊頭の悪魔は、その身に長大なモノを受け入れながら甘く喘ぐ。小さなそこが、限界まで広げられて。生々しい肉色をしたそれの出入りを許していた。
「ウルベルト様……!ぁっ、んっ……!」
主の望むままに動き、穿ち。その締め付けに小さく喘ぐ。今まで味わった事の無いような強い快楽が、彼の脳を焼いてゆく。
ずっと、欲しいと思っていた。誰よりも尊く美しい創造主。天よりも尚高き場所に居る主が、こうして自分の腕の中に収まっているという奇跡。その僥倖に、デミウルゴスは酔っていた。自分の手など、届かないと思っていた。この想いは、叶わないと思っていた。それが今は……。
「ふぁ、あッ……!デミ、もっと、深……ァ、あっ……」
自分を求めてくれている創造主。彼を組み敷き、その躯を蹂躙する事を許されて。錯覚、してしまいそうになる。この御方と自分が、同じ位置に存在するのだと。
「んッ、うる、べると、さまっ……!うるべると、さま……ッ……!」
より深く抉って、彼の方に近付いて。貪るように、唇を奪う。応えるように首に手を回されて、あっさりと彼の箍は外れてしまった。
「……!ッ、ぅっ……!」
最奥に、自身の先端を擦り付けて。そのまま、主の胎内に欲望の全てを解き放っていた。
「あ……。熱……奥に、たくさん……」
ほぅ、と小さく溜息を吐きながらそう言うと、ウルベルトは自身の下肢を緩く撫でる。未だ埋まったままのデミウルゴスの逸物は、臍の下くらいまで達していた。その先端に感じる熱を恍惚とした表情で味わっている悪魔の支配者を、配下である最上位悪魔はうっとりと見つめていた。
「……満足したか?」
胎内の熱を味わいつつも物足りなさを感じているウルベルトは、内心を隠したまま慈悲深い主としての笑みを浮かべてデミウルゴスを見る。最上位悪魔とはいえ、純粋な魔法詠唱者では無いデミウルゴスの精液は、ウルベルトを満たすには圧倒的に魔力量が足りていない。だが、今回は魔力の供給が目的では無い為、ウルベルトは何食わぬ顔でデミウルゴスに接する。
「いえ……。より、飢えが深くなったような気が致します」
僅かに苦悩を滲ませたデミウルゴスのその答えに、ウルベルトの笑みは深くなる。以前だったら、決して口にしなかったような答え。先程の交わりでデミウルゴスの中の何かが変わった事を、ウルベルトはひっそりと悦んでいた。
「そうか。ならば、更なる功を立てれば良い。そうすれば、また褒美をやろう」
そう言って、ウルベルトは未だ裸体のままのデミウルゴスの頬にそっと唇を落とす。"褒美"を与え終わったからか、唇には触れない。
「かしこまりました。ウルベルト様の被造物として恥ずかしくないよう、きちんと功績を積み重ねたいと思います」
ウルベルトの意図を察したのか、デミウルゴスもいつものような適度な距離感でウルベルトに接する。躯の熱もまだ引ききらないうちという事もあり、その瞳には隠しきれない想いが滲んでいたが。
「愉しみにしている。……お前が、真に悪魔として目覚めるその日を」
そう言うと、ウルベルトは指を鳴らして装備を身に着けて寝室から立ち去った。ベッドの上で自分に熱い視線を送っているデミウルゴスを一顧だにしないまま。
END