【BL】カプごちゃ混ぜのBL短編集 作:腐エロのひと。
sideウルベルト
たっちさんがモモンガさんを庇って呪いを受けてから一ヶ月ちょい。……とうとう、俺の番がやって来てしまった。
(……あー……。マジ、しんどい……)
たっちさんが受けた呪い。それは、生者にのみ有効な物で。……つまり、たっちさんがモモンガさんを庇ったのは無意味だった訳で……。
(……その辺は、ちょっとばかり哀れだと思わなくもねぇが……だからと言って、俺も協力せざるを得ないってのはなぁ……)
毎日精液を体内に取り入れないと、正気が失われる呪い。……ぶっちゃけ、俺たち悪魔やカルマ値がマイナスに振り切ってる奴等なら、大した事は無い呪いだったが、カルマ値がプラスに振り切ってるたっちさんには死ぬより辛い呪いだった。だからこそ、皆でたっちさんを助けようって話になって男性のギルメンが全員で順番にたっちさんを抱く、って話になったのだが。
(……正直、俺としてはセバスにたっちさん抱かせりゃいいじゃん、って思ってたけど……まぁ、既婚者巻き込むのは可哀想だからなぁ……)
まだ実際に結婚をしてないけれど、事実婚状態で新婚のセバスを巻き込むのは確かにあんまり気分の良い物じゃない。それが出来りゃあ一番簡単だったんだが、たっちさんの抵抗がもの凄かったからな……。
一番最初に庇われたモモンガさんがたっちさんを抱いた。モモンガさんには逸物は無かったが、魔力で作成した疑似性器で交わって精液の代わりに魔力を注ぎ込んだ。それでもたっちさんの呪いは悪化しなかったことから、注ぎ込むのは精液もしくは魔力で問題無いと判明したのも大きかった。
(アレで、自分には付いてないから、って言い訳も使えなくなったからなぁ……。ヘロヘロさんもこの間ちゃんと役目を果たしてたし)
そう。アンデッドで性器も精液も無いモモンガさんでもちゃんとたっちさんの呪いの進行を防げたのだから、同様に性器も精液も無いような種族のヒトたちもたっちさんを抱かざるを得なくなった訳だ。……そしてそれは、たっちさんが大嫌いな俺も同様。そんな感情だけで断ることなんて出来なくなってしまったのだった……。
(……俺、勃つかな……。いや、悪魔の支配者の俺が其れ位出来なくてどーすんだ?男淫魔にだって出来てる事なんだから、俺に出来ない訳が無い……!!)
と、必死に自分に言い聞かせ。俺はたっちさんの部屋に向かったのだった……。
sideたっち・みー
……また、この時間がやって来た。自業自得とは言え、やっぱり慣れることは出来ない。全く、この私が抵抗出来ない程の呪いがこの世界にあるなんて思わなかった……。
(私は男だし同性愛者でも無いから、どうしても抱かれることに違和感があるな……)
確かに、身体は行為に慣れた。だが、心は慣れることが出来ず。毎日この時間になると例えようも無く苦しくなる。……それに反して、身体は期待に打ち震えてしまうけれど。
(……何て、浅ましい……)
モモンガさんを始め、ギルドの仲間たちは当番になったヒト以外はこの呪いを解く為に走り回ってくれているというのに。行動時間に制限があるせいで、私はずっとナザリックの外には出ていない。入ってくる情報を纏め、時間になったら当番のヒトの訪れを身を清めて待つ。その繰り返しが、もう一ヶ月は続いている。
(……今日は、ウルベルトさんか……)
最初の相手だったモモンガさんのサイズがかなりの物だったせいで、今まで比較的楽に受け入れていたが……ウルベルトさんは悪魔だし、色々と不安ではある。
(武人さんのは、本当に無理だと思ったからな……。あんなに準備したのに、苦しくて)
モモンガさんよりも体格の良い武人建御雷さんのペニスは、正直凶器としか言い様が無かった。どうしても受け入れられなくて、初めて口で精液を受け入れたが……それでも問題は無かったようで、今の所正気を保っていられている。
(……もし、ウルベルトさんのも無理なようなら、そう提案してみよう)
悪魔のペニスは長大だと伝承にもある。つまり、それらを統べる者であるウルベルトさんのペニスも当然……。
(……止めよう。考えていても怖くなるだけだ……)
既に、身は清めてある。いつも身に着けている鎧も脱いでいるし、セバスやメイドたちも退出させてある。私は、寝室でウルベルトさんを待っている状態だ。このベッドで、毎夜違う男を受け入れて来て。徐々に身体が作り替えられて行ったのが分かった。……それが、どうしようもなく怖かった。
呪いが解けたとして。それでも、精液を受け入れないと正気を保てなくなっていたらどうしたらいいんだろうか……?
と、そんな昏い想いを抱いていると、ノックの音がした。
「どうぞ。鍵は開いていますから、寝室にそのまま来て下さい」
そう声を掛けると、いつもより大分軽装なウルベルトさんが室内に入ってきた。薄手のシャツに、ボディラインにフィットするスリムなパンツ。上下ともに白く、目に痛い。ボタンは象牙色に金の意匠が凝った品だった。
「こんばんは、たっちさん。お加減は如何ですか?」
妙に優しくそう言うと、ウルベルトさんは私に近付いて来る。
「……えぇ、お陰様で今の所は無事ですよ。皆さんにご協力頂いているので」
「そうですか。……で。俺は、どうしたら良いんですか?ガッツリ、フルコースで抱いた方が?それとも、突っ込んで出すだけの手抜きのセックスの方が気が楽ですか?」
単刀直入にそう聞かれて、絶句する。……彼は、私にどんな答えを望んでいるんだろうか……?
「フルコースで、と言ったら、そうしてくれるんですか?私の事が大嫌いな貴方が」
そう返すと、ウルベルトさんはほんの少しだけ困ったような笑みを見せる。
「悪魔の支配者として、他のヤツらには負けられないですからね。誰よりも俺が一番気持ちイイって思って欲しいんですよ、悪魔としてはね。まぁ、俺個人の感情としては手抜きで良いならそっちのが楽、ってのもありますけど……悪魔としてのプライドもあるので、たっちさんのご希望通りにしようかと」
嘘を吐けないウルベルトさんだから、全て本当の事なんだろう。
「……では、フルコースでお願い出来ますか?悪魔の支配者の本気、というのを一度は体験してみたいので」
多分、二度とこんな機会は訪れないだろう。そう思ったので、私はウルベルトさんにフルコースをリクエストしていた。
sideウルベルト
「……解りました。では、フルコースで。俺が一番だってその躯に解らせてあげますよ、たっちさん」
……完全に、予想外だった。あのたっちさんが、俺にマジで抱かれたがってるなんて。やっぱり、呪いの影響なんだろうか……?まぁ、そんな事は俺には関係ないが。たっちさんはモモンガさんを助けてくれた。それは確実だから、その分の借りを返すだけだ。
「たっちさん。……キスも、します?精液を注ぐだけなら、不要な行為ですけど」
念の為そう訊いてやると、小さく頷く。
「えぇ。……フルコース、ですので」
「了解です。……口を開いて下さい」
表情の解り辛い昆虫の頭部にそっと手を触れさせて。自ら開かれた口に、ゆっくりと唇を重ねる。……俺よりも僅かに低い体温。昆虫の体温を体感するのは初めてなので、これからの行為に期待が高まる。
(……そうなんだよな……。たっちさんだ、って思うから駄目なんであって……単なる野郎の異形種、って考えれば全然余裕で行ける筈だ……)
普通に考えたら野郎な時点でアウトな気がしないでもないが、こっちに転移して来てから思考が悪魔寄りになってきているみたいで、特に性別でどうこう言うことは無くなっている。どっちかって言うと女の方が好みだが、野郎でも問題無い。
「……ぁ……」
俺よりもやや低めの体温。温い舌を絡め取り、人間よりも長い舌を駆使してたっちさんの性感を高めてゆく。人間だったら弱点の上顎を舌先で擽ると、たっちさんの身体が派手に揺れた。……慣れてないんだろうか?それとも、たっちさんも此所が気持ちいいんだろうか……?
(蟲人相手は初めてだからな……如何にも勝手が解らない、って言うか……)
まぁ、たっちさんが悦んでるみたいなので、そのままキスを続けてそのままベッドへ筋肉質な身体を押し倒す。
「ん!んぅっ……」
たっちさんの舌を甘噛みしつつ、そっと体表を撫で回す。人間のそれとは違う、硬質でやや冷えた身体。首元から胸板に掛けて指先で擽るように焦らすように触れてゆくと、たっちさんの身体が小刻みに跳ねた。……随分と敏感になっているみたいだ。やっぱり、一ヶ月もヤられ続けるとそうなるだんろうか?
「たっちさん。反応が早いですね。キスだけでそんなに感じて貰えると、俺としてはかなり嬉しいですよ。……キス、好きなんですか?」
人間だったら耳に当たる部分を舐めながらそう訊けば、たっちさんは身体を小さく跳ねさせながらも答えてくれる。
「好き、と言いますか……ぁ、初めて、ですから……」
「……へ?」
予想外の答えに、素が出た。え?キスが、初めて!?毎日ヤられまくってたのに!?
「……その、たっちさん」
「はい」
「キスが初めて、って言うのは、その……」
潤んだ黒の複眼が、ジッと俺を見つめている。
「この身体になってからは、初めてです。今まで、本当に注いで頂くだけでしたので」
「えっと、モモンガさんは……」
性器を創造して交わったくらいだから、キスも当然……と思ってそう訊けば。
「モモンガさんには、舌がありませんでしたので。口と口は触れましたけれど……ん、っ……ぁ、あ……!」
話をしながらも手はずっと動かしていたので、脇腹を撫でた瞬間に甘い声が上がった。
(……え……。ちょ、他のヤツマジで孔しか使ってねぇ!?ガチで抱いてるのって、モモンガさんと俺くらいか!?)
確かに、異形の身としてはそれが正しいのかもしれないが。他のヤツよりイイって思わせなくても平気なのか?男としてソレはどーなんだ、と思いつつ、とりあえず手は止めずにたっちさんに触れ続ける。
「そうですか。……それでも、精液を受け入れると気持ちは良いんですよね……?」
流石に、そんな状態で突っ込まれて、気持ちも良くなかったら哀れすぎる……。そう思って訊けば。
「……はい。それは、気持ち良かった、です……」
恥ずかしげに、たっちさんはそう答えた。
(……良かった……。たっちさんのことは嫌いだが、好きでも無い野郎にヤられ続けて気持ちも良くないとかだったらこれからどう対応したらいいか解らなくなるところだった……!!)
「じゃあ、今日はキスも含めてのフルコースですから。悪魔の手管、ちゃんとその身で感じて下さいね?」
そう言って、俺は再びたっちさんの唇に触れた。
side たっち・みー
ウルベルトさんの唇は、熱くて柔らかい。黒山羊頭の頭部を持っているせいか、私よりも体温が高い。そして、人間よりもマズルが長いせいか舌も長くて……私の口内の全てを容易に蹂躙する。
「……ふ、ぅ……んッ……!」
ヌルリとした熱い舌が、敏感な上顎を擽り。喉奥までを犯してゆく。息が出来なくなるくらい深く舌で嬲られて、全身が熱くなってくる。初めてのキスが悪魔……しかも、悪魔の支配者だなんて、きっと私は幸運なんだろう。単なる粘膜の触れ合いがこんなに気持ちいいとは思わなかった。ウルベルトさんの舌が私の口内で踊る度、私の身体も勝手に反応して動いてしまう。
(……もっと、欲しい……)
奥に、ウルベルトさんが。この長い舌をもっと奥に受け入れて、全身ウルベルトさんの熱に包まれてしまいたい……。その思いのままに、私もウルベルトさんの舌に自身の舌を絡ませる。表面はザラついているのに、裏側は滑らかで。熱いそれを必死に咥えて舐めると、口内から唾液が溢れ出る。口の周りがベタベタになるのも構わずウルベルトさんの舌を追っていると、ウルベルトさんの手が私の上半身を優しく愛撫し始める。ただ優しいだけでは無く、時折爪で体表を引っ掻くような刺激を与えてくる。
「……ぁ、あ……!」
たまらず、ウルベルトさんから唇を離してしまう。途端に漏れた、声。
「可愛いですよ、たっちさん。感じている貴方は。さぁ、もっと俺に声を聴かせて下さい……」
耳朶に残る、甘い声。いつものウルベルトさんのそれよりも数段甘く響く声に、下肢がどうしようもなく疼く。このヒトの精液が欲しいと、身体が反応して収縮を繰り返す。身体の全部が、ウルベルトさんの与えてくる快楽に溺れて。その手に、唇に触れて欲しいと思ってしまう。
「……舐められるのも、気持ちいいですか?高レベルの相手は久々なので加減が解らないんですけど……痛くはないですか?」
ウルベルトさんは頭部の触覚をゆっくりと舐めながら訊いてくる。
「あ……!いい、です……。それ、気持ち、いい、です……!」
根元から先端までをゆっくりと舌先で舐め、触覚の先端をまるで飴でも舐めるかのように丹念に転がされて。自然と身体が跳ねた。こんなに気持ちいいのは初めてで、どうしたらいいのか解らなくなってくる。
「あぁ……たっちさんは、触覚も性感帯なんですね。こんなに敏感じゃ、兜を被るとき困るんじゃないですか?擦れて感じちゃったりしないんですか……?」
クスクスと笑いながらそう訊かれて。恥ずかしさに小さく震える。
「か、兜は、別にそんな……ぁ!そんな、ぁ、噛まな……っ……!」
甘噛みされるだけで、声が出た。もう片方の触覚は指先で扱かれて。舐められるのとはまた違った刺激に、下肢の熱が高まってゆくのを感じた。
「人間だと乳首みたいなモンなんですかね?たっちさんの反応を見てると。ふふっ、本当に可愛いですよ、たっちさん」
チュッ、と音を立てて先端を吸われて。勝手に腰が跳ねた。
「……あぁ、もう勃起してますね。先っぽも濡れてて……。そんなに、触覚を舐められるのが良かったんですか?コレだけでイっちゃいそうに見えますけど」
そう言いながら、ウルベルトさんは反対側の触覚に唇を付ける。今まで舐められていた触覚の方は、今度は指で弄ばれてる。
(……ウルベルトさんも脱いでくれたらいいのに……)
顔に、ウルベルトさんのシャツが触れる。艶やかなそれは、フォレストモスの生糸で織られた高級品で肌に気持ちいいが……私とウルベルトさんを阻むそれが、今はとても邪魔に思えた。
その思いのまま手を伸ばし、ウルベルトさんのシャツのボタンを外してゆくと、ウルベルトさんは小さく笑った。
「そんなに、我慢出来ないんですか?たっちさんは随分と淫乱なんですね」
揶揄うようなその言葉にすら、私の身体は勝手に反応してしまっていた。先端から溢れる先走りが増えたような気がする。
「そうかも、しれません。さっきからずっと……ウルベルトさんが欲しくて仕方がないんです。こんなに気持ちいいのは初めてで……どうしたらいいのか、分からないんです……ん、あぁ……!」
ウルベルトさんが私の触覚を囓る。その刺激が、あまりにも強くて。一瞬、イきかけた。
「コリコリしてて、軟骨みたいな固さですけど……本当にたっちさんの触覚は敏感ですね。一度、触覚だけでイってみたらどうですか?そうしたら、少しは楽になるんじゃないですか……?下半身のソレ、随分と苦しそうですし」
「あっ……!喋っ……ん、あ!!」
触覚を咥えながら喋られて、その振動にさえ感じてしまう自分の身体が怖いと思った。ウルベルトさんにこんなに乱されて……狂わされて。自分が今まで知らなかった快楽を身体に教え込まれて。これからどうなってしまうのか、不安で仕方なかった。
「片っぽだけじゃ、イけないですか?じゃあ……これなら、どうですか?」
妖しく笑みながら、ウルベルトさんは私の触覚をしゃぶる。わざとらしく音を立てながら。そして、もう片方の触覚の先端も同時に咥えると、強く吸い上げた。
「!!ッツ……あぁッ……!!」
目の前に、火花が散ったような気がした。そして、込み上げる射精感。我慢なんか出来ず、私は触覚をしゃぶられてみっともなく達してしまっていた。
sideウルベルト
(おぉ……。中々に絶景だな、こりゃ)
聖騎士の射精シーン……しかも、一度も逸物には触られないままの、なんてレアだろう。頭の触覚を二本纏めて吸われた瞬間、たっちさんは派手に精液をぶち撒けていた。そこそこ量は多いが、精々掌から少し零れる程度だ。それが、クリーム色のたっちさんの腹の上にベッタリと付いている。……結構粘度はありそうだ。
「……ふ、ぁ……あ……」
まるで夢でも見ているかのような表情で、たっちさんは甘い吐息を何度も吐いている。全身が小刻みに震えていて、射精した、というよりはナカでイった時のような反応を見せていた。
「……気持ち良かったですか、たっちさん」
そう声を掛けると、こくり、と頷く。上下する腹は、自身の精液で汚れたままだ。
「それは良かったです。じゃあ、もう少し気持ち良くなってから精液を注ぎましょうか」
俺の言葉に、たっちさんはのろのろと脚を開く。だが、俺はそれを止める。
「まだですよ。一回イっちゃうと、冷静になっちゃうでしょう?そんな状態で野郎に突っ込まれるとか、たっちさんだって嫌でしょうから……また、イく寸前まで良くなって貰います。そうしたら、最後までしましょうか」
多分、今のままでも俺がダントツでたっちさんを気持ち良くした男なのは間違いないだろうが……どうせなら、徹底的に快楽を感じて貰いたい。流石の俺でも、今のたっちさんの境遇には同情してしまったから。
「……固い、ですね。剣を持っているからですかね?それに、俺よりも大きい……」
そっと手を取り、指先から付け根に掛けてゆっくりと味わうように舐めてゆく。すると、一度は反応が治まった筈のたっちさんの逸物が再びピクリ、と反応を見せる。
「爪は、生えていないんですね。外骨格が皮膚の代わりになってる感じなんでしょうか……?」
そう言いながらも、たっちさんの指を舐めるのは止めない。親指が終わったら今度は人差し指……といった具合に、次々に指を舐め、指の股を舌先で擽っては隣の指に移動する。
「う、うるべると、さん……」
「気持ちいいでしょう?鍛えている場所でも、性感帯になるんですよ。掌は鍛えられても、此所は無理でしょうし。皮膚が薄いから、より快楽を強く感じるんでしょうね」
さっきたっちさんの触覚を吸ったときのように指先を吸い上げ、牙で甘噛みして。その反応を伺う。徐々に角度を増してきたたっちさん自身から、悪くないんだろうな、ってのは察せられる。指を刺激しながら再び手を脇腹に這わせて徐々に下肢に意識を持っていかせると、自然と脚が開いてゆく。屹立したたっちさんの逸物は、生々しい筋繊維の赤い肉の色をしていた。雁の部分から三本の触手が生えていて、獲物を求めているかのように蠢いている。亀頭部分は人間と同じ様な形状で、ちゃんと鈴口もある。そこからは、白濁とした先走りが止め処なく溢れている。
(こんなに立派なモン持ってるのに、ずっと使えないとか……お気の毒様としか言いようがねぇな……)
まぁ、呪いが解けたら好きなだけ使えるようになるだろうから、その辺は後々モモンガさんがフォローしてくれるだろう。ギルマスだし。
「たっちさん、利き手は右でしたっけ?今から左手も同じようにしますので、どっちが気持ち良かったか教えて貰えますか?」
そう言って左手の親指を咥えた瞬間。たっちさんの手が俺の頭に触れた。
「……たっちさん?」
「も、いぃ、です、から……!早く、ッ……!!」
切羽詰まった声。もう我慢が出来ない、とそう俺にしがみつく聖騎士に、欲情した。大嫌いな相手だってーのに。コイツを滅茶苦茶に犯したいと、そう思ってしまった。
sideたっち・みー
指先が、自分の物じゃないみたいだった。ウルベルトさんの長い舌が絡み付き、舐めて、擦って、噛んで。私の指を性感帯へと変えてゆく。ウルベルトさんに触れられる所全てが気持ち良くて、全身が熱くなってゆく。一度出したにも関わらず、再び角度を成した自身は、はしたなくも先走りをダラダラと垂れ流している。まだ触れられてもいないのに、私の奥は甘く疼いて……ウルベルトさんのペニスを迎え入れたくて仕方なくなっている。
(……あぁ、でもウルベルトさんのペニスは、まだ……)
細身のパンツに包まれたウルベルトさんのスリムな下半身には、まだ変化は見えない。早く反応して欲しくて、私は顔をそこに近付ける。
「……たっち、さん?」
怪訝そうな、声。だが、私は気にもせずにウルベルトさんのパンツのジッパーに触れると、そのまま引き下げてそこに顔を埋める。
「ウルベルトさんが、欲しいんです……。だから……」
艶のある漆黒の毛並みは、甘い花の香りがした。全く性の香りがしない彼の下肢のどこにペニスがあるのかと探りながら鼻先を埋めていると、ウルベルトさんの手が優しく私の後頭部を撫でた。それだけで胸がいっぱいになって、泣きそうになる。何故かは分からないけれど。
「……本当に、今日のたっちさんは可愛いですね。じゃあ、フルコースにしては温いですけど……続き、しましょうか」
ウルベルトさんは優しい声でそう言うと、ベルトを外してパンツを脱いでくれる。現れた下半身は、漆黒の黒山羊の物。細いその身体は、魔法詠唱者らしくシャープで美しかった。
「俺のは、隠れてるんですよ。この中に……」
そう言って、ウルベルトさんは自身の下腹部に手を伸ばすと、そっと割り開く。すると、スリットから逞しいペニスが顔を出した。形は人間のそれだけれど、サイズ感が違う。
「……大きい、ですね……」
思わず、そう言っていた。でも、まだ入りそうなサイズである事にホッとしている自分に驚いていた。
(精液を貰えば良いだけなのに……私は、ウルベルトさんに抱かれたいと思っている……?)
武人さんの時のように口ですれば良いだけなのに、それでも繋がりたいとそう思ってしまうのは、初めての快楽を彼が教えてくれたからなんだろうか……?
「まぁ、悪魔の支配者の逸物が貧相じゃあ困りますしね。逸話に反してしまいますし。多分たっちさんの方が体格が良いですし、慣らせば入ると思いますので……安心して下さいね」
そう言って笑うウルベルトさんはずっと穏やかで優しいままで。普段の激しい彼を知っている身としては、違和感を拭えない。だが、他でもない彼に優しくして貰えるのは心底嬉しかった。
「はい。……その、私は、どうしたらいいですか?」
そう訊くと、ウルベルトさんは小首を傾げて一瞬何かを考えているようだった。
「そうですね……。たっちさんって、濡れますか?じゃなかったら、俺、ローション使いますけど」
「……その、多分、濡れません。今までは皆さん、ローションか何かで濡らしてから挿入されてましたので、確実なことは言えないですけど……」
と、そう答えると、ウルベルトさんは小さく微笑む。
「そうですか。じゃあ、たっちさんを傷付けないよう、俺もローションを使いますね。まぁ、普通男は濡れないでしょうし……皆さんの判断も理解出来ますから」
「えっと、ウルベルトさん。口で、シなくても大丈夫なんですか?」
ウルベルトさんのペニスから視線を逸らせないままそう訊けば、ウルベルトさんは苦笑する。
「大丈夫ですよ。見ての通り……すぐにでも入れられそうな状態になってるでしょう?今までがどうだったかは知りませんが、今回は大丈夫なので。俺の指を素直に受け入れて、まずは俺のサイズに慣れて貰ってからですね」
私の質問にそう答えると、ウルベルトさんはスルリ、とシャツを脱ぐ。その下の肉体は、下半身から想像した以上に逞しかった。細マッチョ、と言うに相応しい引き締まった肉体は、魔法詠唱者にしては肉付きが良い方に思える。抜けるように白い肌に、男にしては色素の薄い乳輪。適度に筋肉の付いた太すぎない腕。ウルベルトさんは均整の取れた、所謂王子様体型をしていた。
(あぁ……悪魔が女性を誑かす、って言う伝承通りなのか……)
<魅了>に耐性のある私ですら、一瞬見蕩れたくらいの美貌。頭部が黒山羊頭であっても、人間の女性ならあっさりと堕ちるに違いない。左右の色が違う瞳も酷く魅力的で。見ているだけで、胸が高鳴った。
「たっちさん。今から濡らしますから、脚を開いて貰えますか?」
ウルベルトさんは私に覆い被さって、優しくそう言う。どこまでも優しいその声に、胸が締め付けられるような痛みを覚える。
「はい……」
「いい子ですね、たっちさんは。……ほら、力を抜いて下さい」
透明のローションをその細く美しい指に纏わせ、ウルベルトさんが私の奥に触れる。
「あ……」
ウルベルトさんの掌で温められたローションは、心地良く肌に馴染む。ウルベルトさんが欲しくて戦慄いていた私の奥がゆっくりと濡らされ……そして、つぷり、と指が埋められる。
「痛いですか?」
「い、いえ……。大丈夫、です。その、もっと、入れて欲しいです……」
今日は慣らされてもいないのに、既にそこはもっと太い物を望んでいた。入ってきたウルベルトさんの指を嬉々として飲み込み、更に奥へと誘い込む。その動きは、私が意図して行った物では無かったけれど、私の心情を強く表しているかのようだった。固い指が、もっと欲しくて。自然と腰が揺れた。
「大丈夫そうですね。じゃあ、二本くらい増やしますか。まだ余裕がありそうですし」
「!!ッ、あ……!!」
その言葉と同時に、増やされた指。細くしなやかなウルベルトさんの指でも、一気に三本も入るとほんの少しだけ苦しさを感じる。だが、それも私の身体は快楽に変換してしまっていた。ジュプジュプと濡れた音を立てて抜き差しをされる度にそこは柔らかく蕩けて。物足りないとでも言うかのようにウルベルトさんの指を締め付けては奥へと誘い込む。
「本当に、淫らな躯ですね。この短期間で随分と男を誑かす術を学んだようだ」
クスクスと嗤いながらそう言われて、羞恥に顔が熱くなる。ウルベルトさんの言っていることは本当の事だから。意識しなくても、勝手に私のナカは収縮し……咥え込んだモノをより奥へと誘い込むようになっていた。
「し、かた、ない、でしょ、う……!私、は……精液が、ないと……ぁ、あ……!」
四本目の指が、私のナカへ入ってきた。そして、ジワジワと私の快楽を強めてゆく。
「そうですね。精液を注がれないと……正気を失っちゃうんでしたか。じゃあ、早々に咥え込んで射精させた方が楽ですものね。たっちさんがどれ位エロくなったのか、今から俺も愉しみですよ」
そう言って嗤うウルベルトさんは、悪魔の支配者らしく残忍で美しかった。
sideウルベルト
ローションで滑った指を四本も咥え込んで尚物足りなさそうなたっちさんの孔。巨漢が多いアインズ・ウール・ゴウンだから、その面子に夜毎抱かれていればまぁそうなるだろう。
(……モモンガさんも大概だけど、武人さんもえげつなさそうだもんなぁ……。身長2メートル超えの巨漢の逸物とか、俺だったら遠慮したいしな……)
ナカに入れた指を拡げると、たっちさんの孔のナカが良く見える。体表は黄緑とクリーム色なのに、ナカは逸物と同じ赤い肉の色をしていた。充血しているからこの色なのか、元々赤いのかは解らない。
グニグニとナカに埋めた指を動かし、多分この躯にもあるであろう前立腺を探る。腹側の方にあるっていうのは解っていたから、その辺りを中心に指を抜き差ししつつ内壁を指先で探ってゆく。
「……ぁ、んんっ……。そ、れ、いい、です……。あ……!」
指が動く度たっちさんのナカがキュウキュウと締まり、奥の方へと誘い込むようにうねる。慣れた反応の割に快楽に耐性が無いたっちさんのアンバランスさが見ていてとても愉しいと思った。
「淫乱な聖騎士も、可愛いものですね。感じている姿は本当に魅力的ですよ、たっちさん」
そう囁くと、締め付ける力が増した。今のたっちさんは、言葉にすら感じているんだろうか……?
「また、イっちゃいますか?指でイけるのなら、またイっちゃっても構わないですよ」
言いながらナカを探ると、周囲よりも固い場所があった。
(あぁ、コレがそうか……。本当に触って解るんだな)
指先で強く押すと、たっちさんの躯が大きく跳ねた。
「!?ッ……!!」
「……ココも、たっちさんの性感帯ですね。まだ出ちゃいそうですか……?」
グリグリとしつこく指先でそこを擦ると、たっちさんの逸物から溢れる先走りが一気に白濁した。
「や、ぁ……!ぃや、ぁ……わ、たし、また……っ……!」
複眼が、さっきよりも濡れていた。泣いているんだろうか?
「いいんですよ、たっちさん。何度でもイって。俺が、見ていてあげますから……。ね?ほら、また俺に可愛い姿を見せて下さい、たっちさん……」
優しくそう呼び掛けて、強くナカを押すと……たっちさんの躯が一瞬硬直して。次の瞬間、再びたっちさんが精液を噴き出すのが見えた。
sideたっち・みー
ウルベルトさんにナカを刺激されて、訳が解らないまま、また達してしまっていた。それなのに、まだ足りないと私の身体は訴えている。もっと奥にまでウルベルトさんが欲しくてたまらない。
「うる、べると、さん……」
「はい、たっちさん。可愛くイけましたね。ナカも柔らかくなりましたし……そろそろ、しましょうか?それとも、もっと感じてからがいいですか?」
柔らかく笑む悪魔は、とても慈愛に満ちて見えた。
「ほ、し……う、るべ、ると、さんが……」
「俺が、何ですか?」
優しく訊き返してくる悪魔は、どこまでも優雅で。そして残酷だった。まだナカに埋めたままの指を悪戯に動かし、私の反応を見ては愉しげに笑っている。
「欲しい、です……。ウルベルトさんの、精液を……早く、私、に……」
「そうですか。もう少し気持ち良くなってからの方がたっちさんも愉しめると思ったんですが……そう言うのなら、仕方ないですね。コレの代わりに、私のを入れてあげますよ」
ウルベルトさんはそう言うと、牙を剥き出しにして嗤いながら私のそこにペニスを押し当てた。
「……ぁ……」
それだけで、私のそこは期待に戦慄く。固く逞しいウルベルトさんのペニスが、奥に欲しくて。その細い腰を脚で引き寄せる。
「随分と積極的ですね。……いいですよ。入れてあげますから、ちゃんと受け止めて下さいね、たっちさん」
「……っ……!」
指が全て一気に引き抜かれて。まだ閉まりきらない孔に、ウルベルトさんの先端が当てられたかと思うと、そのままナカに入ってくる。
「ぁ……ぁっ……!ふ、ぁあ……!」
ゴリゴリとした硬いペニスが、入り口の辺りを刺激する。雁首の部分が太くて、苦しい。
「……締めちゃ、駄目、ですよ。緩めて。まだ先っぽしか入ってませんよ?」
ウルベルトさんはそう言うと、私の萎えたペニスに手を伸ばす。自身の精液で濡れたそれを、ウルベルトさんのローション塗れの手が扱く。その巧みな動きに、二度も出したというのに私のモノは徐々にその硬度を増してゆく。
「そう。そうやって、感じて……力を、抜いて下さい……」
「!?ヒ、ァッ……!!」
ズルリ、とソレが入っている。一番太い部分が通過したと思ったら、滑らかに奥にまで到達して。私の腹の中一杯にウルベルトさんの太いペニスが埋められる。
「……あ、ぁ……ふ、とぃ、のが、ぁ……」
「……全部ではないですけど、奥までは入りましたね。たっちさんのナカは、中々に具合が良いですよ。俺も気持ちいいです」
穏やかな、声。繋がっていても、ウルベルトさんはあまり興奮していないようで。それでも、快楽を伝えてくれるのが嬉しかった。奥に当たるウルベルトさんの感覚に、自然と腰が揺れる。
「ここ、気持ちいいんですか?」
「い、ぁ!いぃ、です……!あ、……ッ……!」
奥をノックするかのように何度も小刻みに突かれて、身体の奥に熱が灯る。全身が熱くなって、奥がキュウッと勝手に締まる。ウルベルトさんの精液を早く飲みたい、とでも言っているかのように。
「そうですか。……奥は開発済み、って訳ですね。じゃあ、俺は手前側を開発してあげましょうか。その方が、たっちさんも愉しめますよ」
ウルベルトさんはそう言うと、奥まで埋め込んでいたペニスをゆっくりと引き抜き始める。
「ゃ……!抜かないで、くださ……!」
抜かれるのが嫌で、必死に締め付けるが……ウルベルトさんはその締め付けを物ともせずにギリギリまでペニスを抜いてしまう。
「……ぁ……」
「そんな声出さないで下さいよ。さっきも言いましたけど……この辺をもっと感じるようにするだけですから」
その言葉と同時に、再び挿入されたペニス。今度は浅い場所までしか入って来ないので、それが物足りなく感じてしまう。
「本当は、こっちの方が先に感じるみたいなんですけどね。神経が一杯通ってるから。なのに、たっちさんは奥ばっかり感じる躯になっちゃってるので……こっちでもイけるようにしてあげますから」
何度も浅い場所だけを擦り上げるように挿入を繰り返されて。ジワジワとしたような快楽が私を焦がす。欲しくてたまらないのに、お預けを食らっている気分だった。
「や、ぁ……。もっと、ぉく、にぃ……」
腰を揺らしながらそう強請るが、ウルベルトさんは決して奥までは挿入してくれない。
「駄目ですってば。こっちでイけないと、困るのはたっちさんですよ?さっき前立腺だけでイけたんですから、指じゃ無くても刺激されたらイけるでしょう?」
愉しげにそう言うウルベルトさんは、今度はペニスでさっき指を使って刺激していた辺りを擦りあげ始める。
「ひ、っ……!?やぁ、あ、ぁ……!!」
太くて硬いペニスは、私のナカ一杯に刺激を与える。ウルベルトさんの太く張った雁が私のナカに引っ掛かって、抜き差しされる度に絶妙な快楽を齎す。その快楽に溺れて、私は夢中で腰を振っていた。
side???
蟲の異形が、黒山羊頭の悪魔に犯されて歓喜の声を上げている。その人間離れした太い逸物が濡れた孔から出入りする度に、蟲の生殖器から白い体液が溢れる。
「さて。たっちさん。今度はこっちでイきましょうか。そうしたら、次は奥でイかせてあげますよ」
そう嗤いながら言う悪魔は、極太の剛直を蟲の異形に浅く挿入する。
「あ!そこ、だめ、で……ぁ、あぁ……!!」
腰を抱え上げられ、激しく浅い場所を突かれて。甘い声を上げながら、蟲の異形……たっち・みーは精液を噴き出して三度目の絶頂を迎えていた。
「……ね?イけたでしょう?これで、今後かなり楽になるはずですよ。どこを突かれても気持ち良くなれたんですから」
黒山羊頭の悪魔……ウルベルト・アレイン・オードルは、そう言うと一気にその逸物をたっち・みーの最奥まで突き入れた。
「!!……ッぁ、あァ……!!」
「本当に……奥が好きなんですね。締め付け、さっきより凄くなってますよ」
嗤いながら激しく何度も奥を突き続けるウルベルトは、先程から声のトーンが変わらない。余裕のあるその態度は、彼が悪魔の支配者であるが故か……。
「イったばかりでしょうけど、このまままた奥でイって下さい。……それで、終わりにしましょう。俺もちゃんと奥に出しますから。全部飲み込んで下さいね、たっちさん」
ウルベルトの動きが激しくなる。強くなる快楽に何度も躯を跳ねさせるたっち・みーを抱きかかえたまま、ウルベルトはその逸物の先端をたっち・みーの最奥へ押し付ける。
「俺の精液、全部ナカで飲み込んで下さいね、たっちさん」
そう言うと、ウルベルトはたっちの最奥に強い魔力を孕んだ精液を大量に吐き出した。
「……<清潔>っと。では、俺はこれで。たっちさん、明日はタブラさんですから……覚悟した方が良いですよ。悪魔の俺が言うのもアレですけど……タブラさん、相当なド変態ですので」
ウルベルトはそう言うと、ベッドにたっちを残したまま立ち去った。
「ウルベルトさん……」
その背を見送るたっちは、妙に淋しげで。そっと手を下腹部に伸ばすと、優しく撫でる。ナカに出されたウルベルトの精液を愛おしむかのように。
「いつになったら、私は……」
その言葉を聞く者は、誰もいない。濡れた複眼から、涙が一筋零れた。
END