※この作品はR-18です。

【BL】カプごちゃ混ぜのBL短編集   作:腐エロのひと。

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アインズ様に片想いをしているデミウルゴス、なアイデミです。エロシーンは無いのですが、デミさんが全裸に首輪でお散歩するという状態なので、未成年の方には読んで欲しくないためにR-18指定にしています。ここからデミさんが何とか出来たらアイデミ(両想い)になるのですが、ネタが浮かびません!!orz
2018年にアインズ様視点の数行だけ書いて止まってた物を完結させました。また何か勢いづく事があったら、アイデミを書くかもしれませんが、両想いネタがまだ降ってこないので期待せずにいて下さい……!


死の支配者と最上位悪魔【アイデミ】

side アインズ

 

「アインズ様……どうか、愚かな僕である私に罰をお与え下さい……」

 俺の目の前には、全裸で首輪を填めた最上位悪魔。彼の瞳は、涙で濡れていて。欲情しきった淫らな表情で、俺を見ている。部屋に入ってから脱いだ服は、綺麗に畳まれていた。

(ちょっと待てええええええ!!!!マジで、何でこうなった!?って、ウルベルトさんデミウルゴスに変な設定付けてたの!?ドMとか?!)

 何度も激しく沈静化が掛かるが、ちっとも精神が落ち着かない。とりあえず、威厳を保とうと、俺はいつものような重々しい口調でデミウルゴスに話し掛ける。

「……デミウルゴス。お前は、この私に罰して欲しいと望んでいるが……。この私がお前に直々に罰を下さねばならないような失態を、お前は犯したというのか……?」

 羞恥心を必死に押さえ込むと、魔王ロールを維持したままデミウルゴスの前に屈み込み、所謂顎クイをしてその宝石の瞳を見つめながらそう問えば。潤んだ瞳のまま俺を見つめ、デミウルゴスは熱っぽい声で答える。

「……はい。私は、罪を犯しました……。私の主である貴方様に、恋情を抱いてしまうと言う大罪を……」

「……は?」

 デミウルゴスそのその言葉に、思わず素が出た。

(え?何?俺に……恋情、って、恋してる、って事!?え?恋するって罪だっけ?アレ??)

 混乱しまくるが、何度も沈静化されて。ようやく、ほんの少しだけ落ち着く。

「それの何が罪なのだ?私には分からないが……説明をしてくれるか?」

 と、とりあえず取り繕ってそう言うと、デミウルゴスは熱い視線で俺を見ながら口を開く。

「罪で、ございます。敬愛すべき御方である貴方様に恋情を抱くなど、恐れ多い事です」

「……」

(……マジかー……。デミウルゴス、俺の事好きなのかぁ……)

 積極的にアピールしてきたアルベドやシャルティアと違って、常に配下としての態度を崩さなかったデミウルゴス。そんな彼が、こんな暴挙に出るとは思わなかった。人払いをされて、大切な話があると言われた時も機密情報でもあるのかな?って想ってたくらいだし。

(だけど、それだけ本気なんだろうな……。真面目なデミウルゴスの事だから、俺に罰される事でこの想いを断ち切ろうとしてるんだろうけど……)

 デミウルゴスは、無言で自分を見つめる俺を、ジッと見つめ返している。思い詰めたような表情で。

「……デミウルゴス」

「はい、アインズ様。どのような罰でも、喜んで受けさせていただきます」

(ウルベルトさーんっ!!俺、どうすればいいんです!?罰って……!!シャルティアを椅子にしたら喜ばれちゃったし、何をしたらいいのか全然分からないんですけどっ!?)

 この場には居ない、デミウルゴスの創造主である親友にそう問い掛けるが、当然答えは返ってこない。パンクしそうな頭で必死に考えるが、答えは出て来ない。

「具体的に……お前の言う罰とは何なのだ?それが分からない事にはお前に与えてやる事も出来ないぞ?シャルティアの時と同様、お前を椅子にでもすればいいのか?」

 そうデミウルゴス自身に訊いてやると、頭を振る。

「いいえ……それでは、罰として軽すぎます。どうか、もっと重い罰をお与えください……!」

(もっと重い罰って……!!何すればいいんだよ!?俺、そんな趣味無いんだけど!?!?)

 脳内はマジでパニック状態だったけれど、この姿だからデミウルゴスには気付かれない。

「そうは言われてもな……。今まで私はシャルティア以外に罰など与えた事が無い。それ故、何がお前にとって罰になるのかが分からないのだ。だからデミウルゴス、お前が罰だと思う事を口にしてみろ」

 そう本人に促せば、デミウルゴスは頬を紅潮させたまま俺を見る。

(だから!!そんな風に見られても俺には特殊な趣味は無いから、デミウルゴスが望むような罰とか浮かばないって!!)

「アインズ様がなさる事ならば、私は全てを受け入れます。ですから、どうか……!」

 首輪に繋がった鎖が、ジャラジャラと揺れる。……これを使って欲しいっていう事なんだろうか……?

(ウルベルトさん、本当にどんな設定を書き込んだんですかっ……!!)

「あ、ぁー、デミウルゴス?さっきから気になっていたんだが……その首輪と鎖はどうしたんだ?」

 そう訊くと、デミウルゴスは自身が身に着けた首輪と鎖にそっと触れ、嬉しそうに口を開いた。

「アインズ様の配下に相応しく……服従の意を示すための物でございます」

「そ、そうか。では何故全裸なんだ?」

 恍惚とした表情でそう言われて、正直ドン引きだけど、何となくデミウルゴスが俺に伝えたい事は理解出来た。

「はい。全てを曝け出す事で、アインズ様に叛意などが無いことを示しております。武器も何も持っておりません、とお伝えする意味もございます」

「……なるほど。それで、デミウルゴス。お前はどんな罰を望むのだ?こうして……鎖を引かれたいのか?」

 鎖の先端を掴んで強く引くと、デミウルゴスの上半身が揺れる。その尻尾は、嬉しげに左右に揺れていた。

「アインズ様……!どうか、もっと強く……」

 眼鏡の下の宝石の瞳が、強く輝くのが見えた。

「駄目だろう、デミウルゴス。そんなに喜んでは。それでは罰にならないだろう……?」

(もう、なるようになれっ……!!死の支配者らしく振る舞えば、デミウルゴスだって満足する筈……!!)

 そう思い直し、支配者らしくデミウルゴスに接することに決めた。すると、自然と言葉が出て来た。

 

side デミウルゴス

 

「も、申し訳、ございませ……!」

 言葉の途中で、更に強く鎖を引かれて。バランスを崩し、絨毯の敷き詰められた床に四つん這いになってしまう。そんな無様な私を、アインズ様は冷静に見つめている。その事に、はしたなくも躯が火照った。

「誰が、口を開いて良いと言った?」

 アインズ様は冷静にそう仰ると、鎖をたぐり寄せる。それにつれて、自然と私はアインズ様の足元へと近付かざるを得ない。這ったままアインズ様の足元に寄る。

「デミウルゴス。今からお前を犬として扱う。それをもって罰とすることにしよう」

 そう仰るとアインズ様は私の鎖を強く引く。

「はい。畏まりました」

「デミウルゴス。私は口をきいて良いとは言っていない。それに……犬は喋ったりしないぞ?」

 小さく笑いながらそう仰るアインズ様の凜々しさに、胸がときめく。こんな想いを抱いてしまう事は、不敬だと解っているのに。

「……っ、わ、わん」

 アインズ様の仰りたいことが理解出来たため、そう返すとアインズ様の眼窩の炎が優しく揺らめいた。どうやら、アインズ様のお求めに答えられたようだ。

「そうだ。お前は私の犬なのだから、そうやって鳴いていればいい」

 その御言葉に、歓喜が満ちあふれる。"私の"と。アインズ様はそう仰ったのだから。この私が、御自身の持ち物である、と……そう仰って下さった。

(それだけで……十分でございます……!)

 アインズ様が、手ずから鎖を掴み、自分の物だと。そう仰って下さっただけでも喜悦のあまりどうにかなってしまいそうだった。……これは、罰だと言うのに。

「犬ならば本来は散歩に連れ出す所だが……階層守護者であるお前の今の姿を他の者に見せる訳にもいかないしな、代わりにこの部屋で散歩でもするとしようか」

「わん……!」

 アインズ様のご提案にそう返事をすると、鎖が引かれる。アインズ様と私を繋ぐ、リード代わりの鎖が。ゆっくりと室内を歩き回るアインズ様の後をついていくように、四つん這いのまま歩を進めると、チラリ、とアインズ様が此方を見る。きちんと私が後をついているのを確認すると、アインズ様は眼窩の炎を緩く揺らした。

(アインズ様……!)

 白磁の顔は、いつも以上に神々しく美しい。そのお姿に、見蕩れてしまう。

「ほら、足を止めるな。散歩は嬉しいんだろう?だったら、それらしくして見せろ」

 アインズ様に見蕩れて足が止まったことを咎められ、慌ててお側に寄る。すると、アインズ様は再び進み始める。私の様子を伺いながら。それが、どうしようもなく幸福に感じて。自然と尻尾が揺れてしまっていた。

「そうだな。その方が犬らしいぞ、デミウルゴス。罰を受けるに相応しい態度だ」

 アインズ様の御言葉に、頬が熱くなる。けれど、尻尾の動きは止めることは出来なかった。……心底、今この時が幸せに感じてしまっていたから。

(あぁ……私は、何と罪深く浅ましいのか……!)

 嬉しさが溢れてしまって、感情を留めることが出来ない。強い羞恥を感じながら、それでも愛しい御方に付き従う事が出来る悦びに、躯は自然と反応してしまって……。

(……これは……見咎められたら……!)

 熱を持ってしまったそこを隠すように這っていると、その不自然さをアインズ様に気付かれてしまった。

「……デミウルゴス。何だそれは?罰を受けているというのに、何故そんな事になっているんだ……?」

「……っ……」

 指摘された事に、言葉が詰まる。だが、アインズ様に喋ることは禁じられている。

「わ、わん……」

 と、何とかそう返すと、アインズ様は小さく頷く。

「そういえば……犬は喋らないんだったな。……いいぞ、デミウルゴス。喋ることを許可するから、何故そうなっているのかを私に説明するんだ」

 そう仰るアインズ様。だが、今の私の状態を自ら説明するのは……。

「そ、その……」

 俯いて言葉を逃がすと、強く鎖を引かれた。

「アッ!」

 その衝撃で、顔が自然と上向き、アインズ様と視線が絡む。

「デミウルゴス。私の問いに答えるんだ」

 やや屈まれたアインズ様はそう仰ると、私の顎に手を掛けて強引に御自身の方を向かせた。

(こんな……至近距離で御尊顔を……!!)

 視線を逸らすことなど、出来る訳が無かった。世界で最も麗しい方の御尊顔を拝していて、その様な不敬は出来ない。それは当たり前の事だ。だが、それ以前に。

(感情が……それを拒否する……!)

 アインズ様程の御方を目にして、目を逸らすことなど、不可能だった。圧倒的な美と魅力。それらを拒絶出来る者など、居よう筈が無いのだ。そんな、誰よりも素晴らしい御方が、目の前にいらっしゃる。

(この機会を逃したら……きっともう、この近さでは拝むことは叶わない……!)

 そう思ったら、どんなに羞恥に身を焼かれようとも、視線を逸らす事は出来なかった。

「どうした?言葉を忘れてしまったのか?」

 低く笑いながらそう仰るアインズ様を目にして。興奮と緊張が頂点に達してしまう。

「い、いえ……そのような、ことは……」

 辛うじてそう言葉を紡げば、アインズ様は愉しげに笑う。

「なら、言えるな?さぁ、デミウルゴス?」

 顎の下を指先で擽るようにされて、喉が鳴った。

「は、ぃ……」

 声が、掠れる。心拍数と発汗量が凄い。けれど、この御方の命に逆らうことなど出来よう筈も無い。沸き上がる羞恥心と劣情を押し殺し、私は口を開く。

「アインズ様に見られて……興奮、してしまいました」

 そう内心を吐露すると、アインズ様の指先が顎先に触れた。

「興奮?何故だ?ただ見ていただけだぞ?」

 笑んだ声が、そう私に告げる。私の抱いている劣情までをも見透かされているようで、心底己を恥じる。だが、それでも言わない訳にはいかなかった。

「い……愛しい御方にあのように見られて……冷静では、いられません……」

「そうか。罰を受けて尚、お前は私を愛しいと思っているのか」

「はい……」

 アインズ様の落ち着いたトーンの声からは、何も読み取れない。不快に思われているのか、それとも……。

「私が異性愛者だと知っていて、尚、私を想うと言うのか?」

 重ねてそう問われて。私は心の内を素直に口にする。

「はい。報われるはずの無い想いですが……それでも、自分の気持ちに嘘は吐けませんので」

 そう告げると、アインズ様の眼窩の炎が僅かに揺らいだ。

「……そうか。確か、悪魔は嘘が吐けない種族だったか?」

「はい。ですが……もし私が他の種族であったとしても、アインズ様を想う気持ちを誤魔化したりは出来なかったでしょう。至高の御方に対し偽りを述べるなど……不敬でございますから」

 この想いが既に不敬である事は理解している。けれど、至高の御方に対して偽ることの方がより不敬だと思ったから。……確かに、私は嘘を吐けない種族として創造されていたけれど、隠し事が出来ない訳では無いのだ。それなのに、アインズ様に自身の卑しさを告白したのは、こうして罰される事を望んでいたからなのか……。

(……あぁ、アインズ様。ですが、私は……この罰すらも嬉しく感じてしまうのです……罪深いことに)

「デミウルゴス。では、これを以てお前への罰としよう。……ほら、歩け」

 アインズ様はそう仰ると再び立ち上がり、鎖をリードのように強く引く。

「畏まりました。アインズ様」

 アインズ様の後をついて這い回る。只それだけなのに、下肢の熱が収まらない。痛いくらいに張り詰めたそこを庇うようにゆっくりと這って、懸命にアインズ様についてゆくと、本当に自身がアインズ様の愛玩動物にでもなったような気がした。

(本当にそうなら、どんなにか……!)

 例えアインズ様の寵を受けられなくとも、愛玩動物であるならば、お側に侍ることも許されるのに。そんな事を考えていたら、あっという間に時は過ぎて。アインズ様の執務室を一周し終わってしまっていた。

「どうだ?最上位悪魔ともあろう者が、こうして犬として扱われるのは。きちんと罰になっていたか……?」

 鎖をたぐり寄せ、御自身の足元に私が来るようにしてそう仰るアインズ様。下から見上げるアインズ様は、より神々しく威厳があった。そのお姿に、ときめきが止まらない。こうして罰を受けているのに……想いを、止めることが出来ない。

「罰、というより……夢のような時間でございました……」

 そう答えると、アインズ様は小さく溜息を吐かれた。

「……シャルティアといい、お前達には何が罰になるんだろうな……」

 その御言葉に、答えに詰まる。何せ、アインズ様が御自らされる事ならば、皆が褒美だと思うに違いないからだった。

「ですが、アインズ様は今回のこれを罰と仰りました。ですので、私はこれを罰として受け止めております」

 例え、どんなに嬉しかったとしても。そう思ったが、その言葉は口にしないことにした。

「デミウルゴス。服を着てその首輪を外すんだ。また、今日のことは他言無用だ。……他の者が真似をしたら困るからな」

 アインズ様はそう仰って、私に鎖を渡す。

「はい。罰していただき、ありがとうございました」

 鎖を受け取ると、首輪を外し、インベントリに収納すると、畳んでおいた衣類を身に着ける。……熱を持った物はやや大人しくなっていたが、収めるのに少々苦労した。

(……アインズ様の前で醜態を晒すことにならずに良かった……)

 万が一にでも、アインズ様の目の前で達してしまったとしたら、死して尚余りある程の罪を背負うことになっていただろう。そう思うと、自然と躯が震えた。

「デミウルゴス。お前はウルベルトさんが残してくれた、大切な子だ。……私はお前の気持ちに気付けなかったが……それでも、お前を大切だと思う気持ちは変わらない」

 その御言葉に、気付いたら涙が溢れていた。

「!?デ、デミウルゴス!?どうしたんだ一体!?」

 取り乱したアインズ様は、両手を挙げて慌てたような仕草をして私を見る。

「いえ……。アインズ様に、大切だ等と言われたら……誰だって、こうなるに決まっています。多幸感に、胸が押し潰されそうです……!」

 正直に胸の内を吐露すると、アインズ様はホッとしたように両手を下ろした。

「そうか……。ならば、良かった。今後も私の手足として……良き配下としてよろしく頼むぞ」

 そう仰るアインズ様に一礼すると、私は口を開く。

「勿論でございます。……全ては、アインズ様の御心のままに」

 普段通りの私に、アインズ様は鷹揚に頷く。

「では、仕事に戻れ。……くれぐれも、今日のことは内密にな」

「畏まりました。では、失礼致します」

 再度一礼し、御前を辞する。

(……私と、アインズ様だけの秘密……)

 そう思うと尻尾が自然と揺れてしまいそうになったが、必死に抑える。

(罰を受けたのに、恋情は増すばかりとは……本当に、罪深いですね私は……)

 自嘲気味に笑うと、私は一度自室に戻ることにした。中途半端な熱を処理してからでないと、仕事には戻れそうに無かったので。

 

END

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