【BL】カプごちゃ混ぜのBL短編集 作:腐エロのひと。
中出し事後処理が書きたかっただけの話です(笑)
うちのたっちさん、ライダー繋がりでバッタにしてます。なので、黄緑色です。
抜いた直後の、大きく開いたままの孔から、ついさっき注ぎ込んだばかりの精液がこぽり、と溢れてくるのが見える。……黄緑色に、白。ぶっちゃけ、あんまり映える色では無いが、支配欲はソコソコ満たされる。たっちさんが啼きながら強請って来たから、抜かないまま数発ヤったので、まぁ、結構な量だ。
「……ぁ……。うるべると、さん……」
甘えた声。相変わらず俺はコイツが嫌いだが、それでも情が無い訳じゃ無いから。ちょっとは可愛い、とは思ってしまう。
「たっちさん。まだ、足りないですか?そうでないのなら、いつものように処理しますので力を抜いてて下さいね?」
情を交わした相手への最低限の礼儀として、出来るだけ優しい声でそう言うと、俺は未だ収縮を繰り返すたっちさんの孔に指を挿入する。
「あ!」
途端に、俺の指に吸い付いてくる淫らなナカ。すっかりと俺に慣らされたたっちさんの躯は、随分と敏感になってしまっている。グチャグチャにナカが濡れているせいもあり、突き入れられた指を容易に受け入れて、もっと、と欲しがるかのように蠢く内部に欲を刺激される。
「駄目ですよ、たっちさん。今日はもうおしまいです。たっちさん、明日大切な任務があるんでしょう?ちゃんとモモンガさんの役に立って下さいね?貴方じゃないと正義の味方は出来ないんですから、きちんと演じて下さらないと」
最早ナザリックのお家芸となっている、自作自演。それの立役者がカルマ値が極善のたっちさんと、カルマ値極悪な俺。俺率いる悪魔軍VS強大な力を持った正義の味方のたっちさん&人間たちの連合軍、みたいな関係図。俺自身は表には出ないが、仮面を付けさせたデミウルゴスにヤルダバオトを名乗らせ適当に世界を荒らさせている。どうやら、たっちさんを倒して人間たちを絶望させるルートではなく、ナザリックは異形種ばかりだが善である、といったシナリオになるらしい。
それはほんの少しばかり不満だが、たっちさん贔屓のモモンガさんだから、まぁ仕方がないと言えば仕方がないので諦めている。
(……に、しても、モモンガさんが俺たちのこと黙認してる、ってのもまた謎なんだよなぁ……)
たっちさんが大好きなモモンガさんだから、絶対俺に文句を言うと思ってた。だって、付き合ってる訳でもなく、セフレな訳だから。あの真面目なモモンガさんが、何を考えているのかが解らなくて、ほんの少しだけ不安でもある。
と、そんな事を考えつつ、たっちさんのナカの精液を掻き出すと、その度にたっちさんは甘い声を上げる。筋肉量がすごいから、指も滅茶苦茶締め付けられるので、同格の俺でもなきゃあっさりと指が折れてるんじゃないだろうか……?
「うるべると、さん……。あした、がんばったら、ごほうび、くれ、ます、か……?ぁ、あ……!」
濡れて黒々と光っている複眼が、俺をジッと見つめる。
「俺とのセックスがご褒美になるのでしたら、喜んで。……に、しても、何でたっちさん、俺とこんな関係持っちゃってるんです?貴方、一応異性愛者で既婚者だったでしょう?年下の俺に犯されて、中出しされてイっちゃうとか……恥ずかしくないんですか?」
嘲るようにそう言って、精液を掻き出す指先に力を入れてやる。一瞬、ビクン!と大きく跳ねた躯を、敢えてニヤついた表情を作り見遣る。
「ぁ……。好き、だから……」
「セックスが?」
たっちさんの答えなんて解りきってるのに、嗤いながら態とそう言えば。弱々しく頭を振る。
「違……ウルベルト、さん、が……好き、だから、ですよ……ん、ぁ……」
必死に息を整えそう言うたっちさんに、俺は笑顔で応える。
「でも俺がたっちさんを嫌いなの、知ってますよね?仲間としては認めてもいますし気に入ってますけど……。あ、あと、今の所たっちさんが一番具合が良いですよ?」
そう、最低な一言を付け加えてやる。望みの無い恋など、しない方が幸せに決まっているのだから。それに、仲間内で不毛な片想いなんざされ続けるこっちの身にもなって欲しい。周りの微妙な視線が痛ぇんだよ、マジで。
「知って、ますよ……。でも、ウルベルトさんは、優しいから。いつか振り向いて貰えるんじゃないかって、そう思ってしまうんです」
もう息が整ったたっちさんはそう言うと只管に甘い視線で俺を見つめる。……複眼の甘い視線とかどんなのだよ!?って以前の俺なら突っ込んでいたんだろうが……今の俺は、悪魔で。別種族の感情を読み取ることに長けている。なので、骸骨のモモンガさんや、蟲のたっちさんの表情も何となくだが察せられる。モモンガさんよりは、たっちさんの方が遥かに解り易いけれど。
「そんな日は、来ませんよ。それに、俺は優しくなんかありません。残酷で冷酷な悪魔の頂点たるこの俺が、優しい訳無いでしょう?」
ニヤリと邪悪な笑みを作ってそう言えば、たっちさんは俺を見つめたまま口を開く。
「十分優しいですよ。私の事を嫌いだと言いつつこうして相手にして下さってますし」
「……まぁ、それなりに俺にも役得があるからですよ。俺は自分に利が無い事はしませんから」
この行為がモモンガさんの作戦を円滑に進めるためなのは、たっちさんも知っている。納得の上で、それでも彼は俺に抱かれることを選んで……ちゃんと、自身も愉しんでいる。だから、何も問題は無い筈なのだが……妙に、引っ掛かる。
(……別に、たっちさんとだけじゃないしな……)
悪魔の支配者である俺とのセックスは気持ちいいらしい、とギルメンたちに知れ渡り。実は既に何人か抱いている。だが、うちのギルドは異形種オンリーな訳で。中々にそそらない相手が多いのだが、それでもちゃんと抱けた俺を褒めて欲しい。
(まぁ、たっちさんみたいにずっと抱かれる側で良いから相手をして欲しい、なんて酔狂なこと言い出すのは居なかったけどな……)
切っ掛けは、酔った勢いでヤっちまった事だった筈なのに。此所まで一途に想われるとか、誰が想像出来ただろうか?そもそも、どんな風に口説いたのか、だって俺は一切覚えちゃいねぇってのに。そんな、行きずりに近いような相手に恋愛感情を抱け、って言われても無理に決まってる。
(……何で、たっちさん、都合の良い孔扱いされても俺の事好きだとか言うんだろうな……)
そもそも、事後処理だって元々はたっちさんに対する嫌がらせみたいなもんだった筈なのに。中途半端に火照らせて放置して……を繰り返して、嫌われる方向へ持っていったつもりなのに、優しいとか言われちまうし。
(マジ、どうすっかなぁ……)
そんな風に頭を悩ませている俺を、たっちさんは熱の醒めやらない瞳で見つめたまま。
「貴方を愛していますよ、ウルベルトさん」
と、蜜よりも甘い声で既に何度目かも解らない、熱の篭もった告白をしてきたのだった。
sideたっち・みー
何だかんだ言って、ウルベルトさんは優しいヒトだと思う。その優しさは仲間限定の物ではあるけれど、同じギルドに所属している私に対してもそれは発揮されていて。面と向かって私に嫌いだ、と言う癖に、決して突き放したりはしない。
(そんな所も優しくて好きなんですよ、ウルベルトさん)
初めてのセックスは、本当の恋人同士がするような甘やかで濃厚な物だった。ウルベルトさんの細くて美しい指が滑るように私の身体を辿り、徐々に私の身体に熱を灯して。訳が分からなくなるくらいに気持ち良くさせられて、気付いたら意識を失っていて。目覚めたら自室のベッドの上だったから、一瞬あれは夢だったのか?と思ってしまったけれど。身体の奥に残る鈍痛が、確かにあれは本当に起こったことだったのだと私に伝えてくれていた。あんな風に甘く熱く囁いてくれたウルベルトさんに何も応えていなかった事に気付いて、慌てて返事をしに行ったのも懐かしい思い出だ。
色々あって、恋人同士にはなれていないけれど、こうして度々身体を重ねる関係でいられることが、本当に嬉しい。何せ、翌朝のウルベルトさんはもっと塩対応だったのだから。そこから考えると、かなり関係が進展したと言える。
(ウルベルトさんのなら、この精液もずっとナカに溜めておきたいと思ってるなんて……流石に言えないな)
異形と化してもこの身は男性のままで。雌雄同体という訳でも無いので、ウルベルトさんの精液を受け止めても、ずっと体内に留めたままにしても、意味は無い。それは理解しているけれど、彼の体温が失われることが淋しいと。そう思ってしまった。だから、私にとっては、意味があるのだ。彼の温もりを、常に感じていたいのだから。
最初の頃は精液が漏れる事も知らなくて、床を汚してしまったから、それ以降ウルベルトさんが処理をしてくれることになった。行為の後の敏感になったナカを指先で探られて掻き出される感覚に、どうしてもまた欲しくなってしまうけれど……ウルベルトさんは、私がどんなに強請ってもくれることはなくて。自室に戻ってから自身を慰めたことは一度や二度ではきかなかった。ウルベルトさんの事を想いながら、何度もシて。彼がもっと私だけを見てくれるように、より一層モモンガさんの仕事に力を入れるようになった。そうすると、ウルベルトさんは前にも増して私に優しくしてくれるようになったから。
モモンガさんは、相変わらずギルドメンバーの誰に対しても温和で優しい。そんな彼だから、私はギルドマスターを彼にしたいと思ったのだし、今のナザリックの有り様も納得はしている。……当初は、葛藤もあった。だが、罪無き人々を徒に殺す訳では無く、罪人を間引くようなやり方で、世界を良い方向に変えようとしているモモンガさんの考え方は、私には紛れもなく正義であると、そう思えたから。彼に与えられた役割を、しっかりとこなそうと思い直せた。
(……ウルベルトさんは、元々モモンガさんの事が大好きなヒトだったからな……)
彼に対する態度と私への物が違いすぎる、と以前は妬いたこともあったけれど、モモンガさんとウルベルトさんは私とウルベルトさんのような関係がある訳でも無く、純粋に友へ対する好意なのだと気付いたから、もう妬くことは無くなった。そして、モモンガさんへの協力をより多くすることで、ウルベルトさんの好意をこちらへ向けることが出来ると知った。
(モモンガさんへ協力すれば、必ずこうして私に触れてくれる。誰よりも、ウルベルトさんの時間を独占できる。今だってウルベルトさんは、私だけを見てくれている……)
口では意地悪なことを言ったりするけれど、その手はあくまでも優しく、穏やかで。嘘の吐けないウルベルトさんだから、本心ではあるのだろうけれど……恐らく、他意もあるのだろう、と察せられる。だからこそ、私は彼を諦められない。それに、ウルベルトさんは、恋人と呼べる相手を作っていないから。
(可能性は、まだまだある……)
私たち異形種には、寿命が無い。だからこそ、永劫に近い時間を共に過ごせる。長い月日をこうして身体を重ねて過ごしていれば、また関係は変わっていくだろう。優しい彼だから、きっと、いつかは……。
「貴方を愛していますよ、ウルベルトさん」
思いの丈を込めて、私は優しい悪魔にそう告げた。
END