「あっはっは、いまの見たー?おっもしろーい」
隣でベッドに腰掛けて座る立香が軽快に笑う。今2人で見ているのは、彼女が一緒に見ようと言って俺の部屋に持ってきた、一昔前のコメディ映画である。……いや、正確には「パニックアクション」として製作された映画なんだけど、出てくるモンスターがいかんせんチープすぎて、コメディと見ざるを得ないのだ。なんだよ狼鯨って……。
しかし今の俺に、それをゲラゲラ笑うだけの余裕はない。何故か? 狼鯨と女医との感動パートに涙したからではない。
近いのだ。隣に座っている立香との距離が、ほぼ無いに等しい。というか、普通にくっついている。
もともと、誰にでも距離感が近いタイプではあったけど、最近は以前にもまして近くなっている気がする。……いや、多分気のせいじゃない。
先日のレイシフト先での一件以降そう感じているのだから、多分そうだ。
このふわっとした空気のままなのは、なんか、嫌だ。
俺は意を決して、口を開いた。
「あの、さ、立香」
「んー?」
「……実は、この前、マシュに立香のこと、聞かれて」
「うん」
「『お2人はお付き合いなさってるんですか?』って……」
「へぇ」
立香が画面を見たまま答える。
「それで、俺……『付き合ってる』って、言っちゃったんだけど」
「あー、そうなんだぁ」
立香は、変わらずこちらを見もせずに言った。
『そうなんだぁ』? 何それ。ネタとしても笑えないからこの反応ってこと? 俺には立香が、わからない。
「……『そうなんだぁ』って、それだけ?」
「え、他に何か言うことある?」
思わず、ディスプレイの電源を切る。えーいいところだったのにー、と立香が口を尖らせるが、そんなことはどうでもいい。
「……いいのかよ、それで」
普通に考えてイヤだろ、勝手に付き合ってることにされたら。
「いいよ? 藤丸だし」
あっけらかんと言う立香に、だんだん腹が立ってきた。
立香の肩をつかんで、ベッドに押し倒す。
「じゃあ、こういうことされてもいいワケ?」
一瞬だけ立香は驚いた顔をしたが、すぐに妖艶な笑みを浮かべた。
「それはちょっとだけ違うかな」
立香が腕をこちらに伸ばし、彼女のその細くて綺麗な指が俺の輪郭をなぞる。
「されてもいい、じゃなくて、されたい、だよ」
理性の崩壊する音がした。
半ば強引に、立香の唇を奪う。ただ本能の赴くまま、気なんて遣わない。
「んっ……ん……」
口内に舌を伸ばすと、立香もそれに舌を絡めてきた。互いの全てを味わうように、舌を絡ませる。鼻腔を立香の匂いがくすぐるのがわかる。
「はっ……はっ……」
一旦息を整えるために口を離す。唾液が糸を引いて2人の舌を結んでいた。
「もう……がっつき過ぎだって……」
荒れた立香の息遣いを見て、欲情を抑えられなくなった俺は、再び彼女に唇を重ねる。
「んちゅ……んっ……」
次第にキスだけでは収まらなくなってきて、俺は立香の豊かな胸へと手を伸ばす。本人はあまり頓着していないが、決して小さな部類には入らないだろう。力を加えると自在に形を変化させるその胸は、いつまでも触っていられるような気にさせた。
「んっ……もう、しょうがないなぁ……」
そう言って立香は一度俺から身を離し、服を脱ぎ始めた。上気したその表情や、服の布擦れ音、露わになる肉体。その一挙手一投足から、目が離せなかった。
そして上下とも下着姿になると、立香はこちらに両手を広げた。
「ほら」
俺は飛びつくようにして、再び立香の肉体を貪る。さっきまでと違って下着1枚越しの彼女の胸は、指が吸い込まれるような触り心地だ。我慢できなくなって、俺は彼女のブラと胸の間に指を這わせた。少し動かすと、控えめに自己主張してくる彼女の乳首に辿り着いた。人差し指でコスコスと擦ってやると、さらに自己主張が強くなった。もう摘めないほどだ。
「あっ❤️……それ、やっ❤️」
段々と立香の声が甘くなってきた。その反応をもっと見たくて、俺は彼女の硬くなった乳首に舌を這わせた。
「ひゃん❤️あっ❤️やっ❤️」
ブラを外して、立香の右胸を舌で味わいながら、空いたもう片方の乳房を右手で揉みしだく。立香も快感が我慢し切れないようで、いやいやと首を左右に振って、両手で口を抑えようとしているが、それでも嬌声が漏れ出ている。
やがて俺は、立香のショーツへと手を伸ばす。彼女のそこは、既にほんのりと湿り気を帯びていた。
「やっ❤️そっちは……❤️」
脚を閉じて抵抗しようとする立香を無視して、ショーツの上から刺激を与えていく。カリカリカリカリ、と擦っているとじんわりと染みが広がってきた。
ここで俺は一気に、彼女のショーツをずり下げて、取り去ってしまった。これで立香は完全な全裸になった。
「うぅ……❤️」
流石に若干の羞恥が生まれてきたようだけど、気にせず愛撫を続ける。十分に湿ってきた彼女の膣は、俺の指を受け入れるのに何の抵抗もなかった。
「やっ❤️あっ❤️あっ❤️」
指が動くたびに、クチュクチュといやらしい音が響く。俺は人差し指だけでなく中指も彼女の膣に挿入した。
「えっ❤️うそ❤️待って❤️それっ❤️ダメっ❤️」
彼女の言葉とは裏腹に、愛液の分泌量は更に増加した。指を動かすたびにジュプジュプと音が鳴る。もう俺の右手は全部伝ってきた愛液まみれでビショビショだ。
「やっ❤️むり❤️きちゃう❤️きちゃうからぁ!❤️」
立香の抵抗を無視しつつ、最後にもう一押し、とばかりに指の腹で擦りながら、動きを激しくする。口では抵抗するそぶりを見せながらも、彼女の腰がどんどん上がってきている。
「なに❤️これ❤️しらない❤️しらないのに❤️なんかきちゃう❤️だめ❤️だめ❤️だめ❤️やっ❤️あっ❤️あ〜〜〜っっっ❤️❤️❤️」
ちょろろろろ、と愛液が吹き出してきた。更に指を動かしてやると、それに合わせて立香はジョパッ、ジョパッと多量の潮を吹いてしまった。
「はっ❤️はっ❤️はっ❤️……なにこれ❤️……すご……❤️」
そんな立香の乱れる姿を見て、俺も我慢し切れなくなった。一気に服を脱ぎ捨てると、限界までいきり勃った肉棒を、立香の濡れそぼった秘部に押し当てる。
少し力を加えただけで、ズプリと奥まで飲み込まれた。
「んっ……❤️シちゃったね……❤️」
「くっ……」
立香の膣内はとても柔らかく、気を抜くとすぐにでも射精してしまいそうだ。俺は立香に断りもせず、必死に腰を振り始めた。
「あんっ❤️あっ❤️んっ❤️」
動きに合わせて大きく揺れる立香の双丘を揉みしだきながら、何度も何度も腰を打ち付ける。
「はぁ、はぁっ……んんっ?!」
「んぅ❤️んっ❤️んんっ❤️」
立香が腕を俺に回して、唇を塞いできた。上も下も快楽に包まれて、あっという間に限界に達する。
「んっ❤️もうイキそうなんだ❤️いいよ❤️いっぱい射精してね❤️」
俺は立香の腰を掴むと、思いっきり腰を突き出した。
「くっ、射精る……!」
「あっ❤️あっ❤️あっーーーっっっ❤️」
膣内の1番深いところで、精液を吐き出した。ビュルッ、ビュル、ビュル、と何度も精液が射精されるのがわかった。
「ん、いっぱい射精たね……❤️」
ゆっくりと肉棒を引き抜く。精液や愛液まみれになったそれを、すぐに立香が咥えた。
「んっ❤️ん❤️」
下半身に伝わる快感もさることながら、扱き上げる手つきや、髪をかきあげる仕草も、俺の性欲を刺激した。
「じゅぷっ❤️んっ❤️まだ元気だね……❤️」
そこで一旦立香は肉棒から口を離すと、ドン、とこちらを押してきた。射精したばかりで力が入らず、簡単に押し倒されてしまった。そして立香は俺の上に跨ると、肉棒を掴んで自らの秘部に当てがった。
「じゃあ今度は私が頑張るね……❤️」
立香がゆっくりと腰を下ろすと、ズプズプッといやらしい音を立てながら、肉棒が包まれていった。
「んっ❤️んっ❤️まだかたぁい❤️」
立香が腰を前後に動かしながら、髪を結んでいたゴムを外した。ふわっと纏められていた髪が広がり、同時に彼女の香りもこちらまで広がってくる。その姿に、俺はたまらなく興奮を覚えた。
「あっ❤️あ❤️また大きくなった❤️」
立香が俺の右手に、左手を恋人繋ぎで重ねる。そして空いたもう片方の手で、俺の乳首を責め始めた。
「んっ?!それっ……」
「あんっ❤️また大きくなった❤️やっぱり気持ちいいんだ❤️」
俺も負けじと、空いていた左手で立香の胸を弄る。
「ひゃ❤️んっ❤️もうっ❤️」
それが立香の対抗心を燃やしてしまったらしい。それまでの前後の動きだけでなく、腰を上下に振り始めた。そのあまりの気持ち良さに、一瞬で俺は限界を迎えた。
「ん❤️ほら❤️イッちゃえ❤️」
2回目と思えない程濃い精液が、立香の膣に絞り取られていく。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
もう全ての力を使い果たした気さえする。力尽きた俺の上から、立香がゆっくりと肉棒を引き抜いて、俺の隣に身を寄せてきた。
「もう、出し過ぎだって……」
「……誘ってきたのはそっちだろ」
「手を出してきたのはそっちでしょ」
……これ以上は不毛な言い争いになりそうだ。立香を睨んで尋ねる。
「……いいのかよ」
「さっきも言ったじゃん、藤丸がいいの」
「……俺、優しくないけど」
「私はそうは思ってないからへーき」
「……立香を守れるほど強くないよ」
「藤丸に守られるほど弱くありませーん。……藤丸を守れるほど強くもないけど」
少しだけ、立香の表情が暗くなる。その顔は、嫌だ。見たくない。
立香の手を握る。一瞬、彼女がビクっとしたのがわかった。
「じゃあ、お互い守られないようにしないとな」
立香が小さく微笑んで、ギュっと握り返してくれた。
「……ん、がんばろーね」