※この作品はR-18です。

僕のドスケベヒーローマンコ   作:はつのとうこ

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爆豪光己1

「ババア、今日雄二泊まるぞ」

 

 荒々しく玄関を開けると、彼は開口一番そんな言葉を大きく発した。

 

「ほら、入れよ」

 

「あ、うん。お邪魔します」

 

 雄二はいつものリュックを持って、靴を脱ぐ。もはや雄二専用のスペースがある靴棚に仕舞うと、背後からとととと、階段を降りる音がした。

 

「勝己ィ、あんたまたババアって……!! あ、雄二くん、いらっしゃい。お部屋、いつものところで良いわよね?」

 

 振り返ると、そこには爆豪光己の姿があった。部屋着といえど女体のラインがはっきり浮き出る衣服の彼女は、やっぱり誰が見ても美人だろう。

 

「あそこしかねェだろ、アホが。まさかババアの部屋に泊まるってか?」

 

「それも良いわね……どう、おばさんと一緒におねんねしてみない? 勝己なんかよりよっぽど可愛げのある雄二くんなら歓迎よ」

 

「死ね。行くぞ雄二」

 

「あ、うん……光己さん、じゃあそういう事で」

 

「うん、今日は美味しいご飯作ってあげるからね」

 

「ありがとうございます」

 

 雄二は光己に手を振って別れると、彼に導かれるまま部屋に入る。今日も本当なら睡の家で過ごすつもりだったが、彼女は絶賛ヒーロー活動中だったので仕方なく諦めたのだ。

 

「んふふー、何作ろっかなー……♪」

 

 二人とも、もはや雄二が泊まる事には慣れたものだった。今や雄二用に空いている部屋が用意されているし、いつ来てもいいように食材も買い溜めしてあるらしい。それほど頻繁に雄二はこの家に泊まりに来ていた。

 本当に、頭が上がらない。いつかこの恩は返さないと、と思いつつ、雄二はリュックを置いた。

 

「先週、何してたんだ? ババアが心配してうるさかったんだぞ」

 

「ちょっと色々あって。連絡すれば良かったね、ごめん──かっちゃん」

 

 爆豪勝己。あの光己の一人息子で、雄二とは幼稚園より前からの仲であり、所謂幼馴染である。

 家庭の事情により一人になる事が多かった雄二を、爆豪一家は快く受け入れてくれた。彼は雄二を一人にしたくないと、双方の両親に頭を下げて、五歳児にもかかわらず大人達に宿泊を許可させたのだ。

 そんな事もあって、雄二はここに宿泊する事が当たり前のようになっていた。

 だから雄二は、この口の悪い幼馴染を心から信頼している。

 孤独。そして無個性だった雄二に対するいじめ。そう言ったものから、彼は守ってくれた。守り続けてくれた。

 彼は、まだヒーローではないが、雄二にとってはあのミッドナイトよりも以前から応援している、自分だけのヒーローだった。

 

「早い話が、僕に個性が見つかったんだよね」

 

 雄二はどう説明するべきかと頭を掻きながら、勝己を見つめてそう言った。

 

「あァン……?」

 

 一方の勝己は何を言われたのか理解できない様子で、首を傾げていた。

 しかし徐々にその意味を理解しだすと、大きく目を見開いて、ぽかんと口を開けた。

 

「お前……マジか……?」

 

「うん、そうみたい……まだよくわかんないけど」

 

 勝己は天井を見上げると、笑い声を上げた。

 

「はは、ははは、そうか、良かったな……って、お前は別に個性欲しがってなかったか」

 

 「あのクソデクと違ってな」と面白くなさそうに唇を尖らせながら、勝己はそれでも笑顔を見せていた。

 

「うん、そう。でももしかしたら、これでかっちゃんと二人で──」

 

 ──ヒーローになれるかも。

 

「ま、安心しろよ。個性があろうと無かろうと、俺が守ってやるから」

 

「……うん」

 

 雄二の声は小さく消えた。

 個性を手に入れたと報告しても、未だ彼の中では雄二は守るべき存在なのだろう。

 今まではそれが嬉しかったが。ふと何気無く二人でヒーローになるなどと口走りそうになって、自分でも気がついてしまった。

 自分の中でどこか神格化していた彼と、対等になれるかも。

 そう思ってしまった。

 けれど勝己にそう言われては、雄二は素直に頷くしかなかった。

 自分はやはり、弱い人間だ。

 結局、彼と対等になれるのは、彼しかいないのだ。

 雄二と同じく無個性だったにもかかわらず、常に彼のとなりに立ち続けた、あの緑色の少年しか。

 

「なんの話してんの?」

 

「うわ」

 

 突然、幸せな膨らみが後頭部に押し付けられる。

 真上から光己の声が聞こえると、そのままぬいぐるみのように抱きしめられる。

 

「おいこらババア、何勝手に入ってきたんだコラぁ!!?」

 

「いいでしょ別に。私だって雄二くんと話したいんだからー」

 

「バッ……歳を考えろよ、ババアと話なんか合うわけねェだろ!!」

 

 光己は勝己の言葉を聞き流しながら、「そんな事無いわよねー?」と覗き込むように目線を合わせてくる。

 ムチムチの女体が、無警戒で密着してくる。

 

「は、はい、光己さん……あと、ちか、近いです……」

 

 睡を抱いた事で女の味を知ってしまった雄二。今までは気にならなかった光己の乳房の感触に、興奮を抑えきれなかった。

 

 

 

『犯せ、犯せ──全てを、犯せ』

 

 

 

「く……ぅっ……」

 

 頭に響く、力強い声。

 まただ。また。

 またこの声だ。

 我慢出来ない。

 この間も、光己と別れた後、我慢出来なくなって睡に激しく発散した。

 光己を見ると、興奮か抑えられないのだ。

 

「やば……」

 

 むにゅむにゅと押し付けられる巨乳に、雄二は勃起してしまっていた。

 

「だいたい、雄二は優しいから言わないだけで──」

 

「はぁ? こら息子、調子乗ってると──」

 

 二人は尚も言い争っている。

 今のうちにトイレにでも行って、少しでも性欲を抑えないと。個性を抑えないと。

 

「と、トイレ……!」

 

 雄二は逃げ出すように部屋を出ると、勝手知ったる爆轟家の廊下を歩いてトイレに駆け込む。

 もはやズボンの上からでもはっきり分かる程度に勃起している。急いで脱いで、男根を外に晒す。

 その瞬間、閉じ込められていた悪臭が解き放たれた。睡曰く、女には決して逆らえない暴力的なちんぽの臭い。電車の中等で放てば、テロに匹敵するような魔性の香りらしい。

 正直雄二自身が嗅いだところでちんぽ臭いだけなのだが、今は問題じゃない。

 とにかく、これを光己に嗅がせる訳にはいかない。そして見せる訳にもいかない。ただでさえ雄二は中学生で、女性と行為に及ぶのは危険な事なのに。

 それに、何より光己は息子の勝己を見れば分かる通り、子持ちだ。人妻だ。二重の意味でマズイ。

 もし彼女がこれを嗅いで、興奮のあまり雄二を押し倒してきたら。ルックスだけ見れば大歓迎ではあるが、前述したようにあってはならない事だった。

 

「はぁ、はぁ……と、とりあえず、小さくしないと」

 

 雄二は両手で握っても収まりきらない巨根の根元を持つと、ぎこちない動作で扱き始めた。

 精子の量も大変だが、便器に直接流し込めば問題ないだろう。

 あとは、出すだけ。

 

「光己さん……光己さん……!」

 

 おっぱいの感触を思い返しながら、懸命にちんぽを扱く。我慢汁が便器の中に垂れるたびに、個室の中にフェロモンが充満していく。

 もしこの中に睡が居れば、恐らく呼吸するだけで絶頂するだろう。オナニーを続ければ続けるほど、濃度は濃くなっていった。

 もちろんこれは臭いだけじゃない。雄二はこれが個性によるものだと感じ取っていた。

 早く、早く処理しないと。そして換気の時間も設けなければ。光己が嗅いでしまったら終わりだ。

 あまり長時間は掛けられない。長引けば心配されてしまうかもしれない。

 そんな焦りが、雄二の視野を狭めていた。

 

「ねぇ、雄二くん……♡♡♡」

 

 だから雄二は、扉を開けて背後に立つ光己に、気付くのが遅れた。

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