※この作品はR-18です。

仮面ライダージオウ~Another Eclipse~   作:411ayumi

1 / 1
ジオウすこ


プロローグ

 ────この本によれば、こんな時代があったと言う。

 

 ────その町に住む人々は、皆、“火に選ばれた”存在だった。

 

 ────火を統べる“神王”は、他の国々を滅ぼした。

 

 ────そして、生き残った者達は、“火に選ばれる。”

 

 ────そんな時代に……

 

 ────普通の高校生、常磐ソウゴと、その仲間達は、

 

 ────ひょんな事にその時代へ行かなければならない。

 

 ────そこで、我が魔王は、

 

 ────“神王”の皮を被った“悪魔”と

 

 ────“悪魔”の姿をした“英雄”と…

 

 ────おっと、ここからは…自らの手でご照覧あれ……。

 

 

 

 

 

 

 

「………ハハ…。」

 

 

 ──見渡す限りの血の海だ。

 

 

「………」

 

 

 ──“人間”は殺される。

 

 

「やっぱ、人間の“肉”は最高だぁ…!」

 

「こいつはどうするよ?」

 

「“腕を千切る”か?」

 

「賛成……キヒッ!…」

 

 

 ──どいつもこいつも……

 

 

「ワリぃな、小僧。“火に選ばれなかった”自分を恨め。」

 

「同情なんていらねえぞ!」

 

「…それもそうだな。」

 

 

 ───コロシテヤル。コロシテヤル。

 

 

 ───そう思い続けたその時だ。

 

 

 ───“時が止まった”

 

 

 

「……救いたいか?」

 

「……皆を…救いたいか…?」

 

「!!?」

 

「力はくれてやる……」

 

 

 その男は、“時計のような、ソレを差し出した。” どこか禍々しさを感じさせる。ソレは…

 

 

「エク……リプス……!」

 

「そうだ…君が…新たな“エクリプス”となるのだ……」

 

「“炎となれ”」

 

 

       ………………

 

 

 

 

「………」

 

 

 ────時刻は八時四十分。目が覚めた事を幸せに感じさせる程の、酷い夢だ。

 

 

「……ご飯……。」

 

 

 彼こそがこの物語の“英雄”であり、“最高最善の魔王”を目指す……“常磐ソウゴ”である。

 下の階に降り、大叔父である“常磐順一郎”が既に朝食を用意してくれていた。

 

 

「ソウゴ君? 今日はやけに遅いねぇ〜…。」

 

「変な夢見た……。」

 

「変な夢だと?」

 

 

 今質問した青年の名は“明光院ゲイツ”。ソウゴを“最低最悪の魔王”にする未来を阻止するために2068年から来た“ライダー”である。

 

 

「ふーん……前も夢を見たとか言ってたわね…。」

 

 

 彼女は“ツクヨミ”。ゲイツと同じく、未来から最低最悪の魔王になるのを阻止すべくこの時代に来た。

 

 

「ホントに酷い夢だよ…」

 

「どんな夢だ?」

 

 

 ゲイツが聞く。

 

 

「人が……オエッ……」

 

「だ、大丈夫!? げ、ゲイツ君! ソウゴ君をそこに寝かせて!」

 

「ちょっと、飲み物取ってくるよ!」

 

「あ、ああ…」

 

 

 フラつき、吐きそうなソウゴをそこのベッドに寝かせ、看病をする。

 

 

「おい…大丈夫か?」 

 

「………怖いんだ…。」

 

「何?」

 

「あんな…世界…あっちゃいけない…」

 

「……ツクヨミ……」

 

「…うん…」

 

 

 ゲイツは…“既に気付いていた”。

 

 

「恐らく、“俺達と同じ夢を見ている”んだろう……。」

 

「………そのようね……」

 

「…あんな歴史はあったか…?」

 

「無いわ…“白ウォズ”の世界の歴史かしら…」

 

「───ソレは違う。」

 

 

 見返れば、そこに黒い服を来た男がいた。

 

 

「……“黒ウォズ”か…。」

 

「我が魔王が見た夢の世界へ行きたくないか?」

 

「何!?」

 

 

 この黒ウォズ、“オーマジオウ”の臣下と名乗るおかしな奴なのである。……が、その力量は確かなものであり、何だかんだでソウゴも信頼している。 因みにオーマジオウは未来のソウゴである。

 

 

「……。」

 

「どうだ? ゲイツ君。」

 

「断る。あの夢の世界に行けるとしても危険すぎる!」

 

「なるほど! そこまで理解してるなら早い!」

 

「何か、知っているの?」

 

「……一つ、言えるとすれば…」

 

 

 黒ウォズは重い口調で…

 

 

「“あの世界に我が魔王を殺しかねない存在が二人存在している事”だ……。」

 

「!!?」

 

「調べるといい……行き方は意外と簡単だからね……。」

 

「行ったのか…?」

 

「ああ! 着いてからすぐに殺されそうになったがね!!」

 

「どうやって帰ってきたんだ?」

 

「素っ気ないなぁ……“二度目から夢が現実になる”…」

 

「これで行き方も、帰り方も分かっただろう?」

 

 

 少し人をナメた言い方で返した。ゲイツは少し苛立ってから…

 

 

「……分かった……とっとと消えろ…。」

 

「フフ……頼んだよ…。“全ては我が魔王の為”なんだからね…。」

 

 

 

 

 ───ここから、“悪夢”は始まる。

 

 

 

 

 

 

 

「ハァっ……ハァっ……」

 

 

 怪物の残骸──そして、そこに佇む炎の様な紋様を体に宿す、悪魔のような姿の“アナザーライダー”

 

 

「今日は……50体…殺した…。」

 

 

 怪物の残骸の首を一つ踏み潰す。グチャッ、とした音と共に“炎が溢れる”

 

 

「…殺してやる……“エクリプス”……。」

 

 

 ───“火を消そうとするのは”……

 

 ───“炎である”……

 

 

 

   ───“全ては、人の為に”───

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。