「リサ、もいちょっと時間かかるから、部屋で待ってて」
リサの母親はそう言う。
「じゃあ○○、アタシの部屋で待ってよっか」
僕はリサに手を引かれてリサの部屋に連れていかれる。
階段を上って二階に行き、ドアに「リサ」という札の立て掛けられた部屋の前に来た。
「じゃ、入って入ってっ♪」
そう言ってリサは背中を押す。
「お、お邪魔します。」
リサの部屋に入るのは初めてで緊張するな...。
紗夜の部屋とは違って小物やインテリアが多めの部屋だったが、散らかってはおらず綺麗にまとまっている。
当たり前だけど、部屋はリサと同じ甘い匂いで満ちている。そういう意味では紗夜や日菜の部屋と似たり寄ったりなものだ。
「ん?○○、どうかした?」
「いや、部屋中リサの匂いするなって思っただけ」
そう言ってから自分のセリフが変態的だな、と気づいた。
「○○ってにおいフェチ?」
「そうかもな。実はさっきリサの頭撫でたときもこっそり嗅いでたし。」
不思議とリサの前ではつい口が滑ってしまう。
「ふ~ん、何なら今嗅いでもいいんだよ?」
リサはそう言ってこっちに詰め寄ってくる。
僕は拒否出来ずにそのまま流される。
大丈夫だ、匂いを嗅ぐだけなら浮気にはならないはず。
リサの後頭部を軽く手で押さえて僕はリサの匂いを嗅ぐ。
「どう?アタシの匂い」
部屋と同じ、女の子特有の甘い匂いの中に、大人の女性を思わせる色っぽい匂いを感じる。
首筋の方は少し汗をかいているのか、濃密な匂いがする。
「アタシの匂い嗅ぐのに没頭してるし...」
リサの匂いを嗅いでいると、そんなつもりはなくても下半身が反応してしまう。
「ねぇ○○、アタシの匂いで勃起しちゃった?」
な、何でわかったんだ
「な、何でわかったんだ」
思わず思っていた事が声に出てしまった。
「え、カマかけただけだったのに...」
あぁ、誰も幸せにならない結末だ。
リサは少し驚いたあと、視線を一瞬僕の下半身に向けた。そしてズボンの上からでも形が分かるほどになったモノを見て、リサは更に赤面した。
「えっ...すご...」
とリサは小声で言った。
その最悪のタイミングでリサの母親は部屋に来た。
「リサ~、あら取り込み中だったかしら。ふふっ、精が出るね~。」
リサの母親はそう言ってドアをガチャリ、と閉めた。後には僕とリサが取り残された。
「...気まずい...ね」
「そうだな...」
ますますリサの母親と顔を合わせずらくなってしまったな。さっきまでリサの匂いに反応していた僕の下半身は縮こまって見る影もなかった。