「なるほど、○○は日菜とするの浮気と思ってて止めたいけど、日菜はスキンシップの一環だと思ってるんだ~」
リサは少し困ったような顔をした。日菜に、紗夜がこれを知ったら悲しむぞ、と言っても
「じゃあさ、お姉ちゃんと3Pしょうよ!」
と返された。紗夜に3Pを誘っても普通に絶交されるだけだろうに。
「難しい問題だね~、ヒナは○○とするの浮気だと思ってないんだと、止めるのも難しいね」
紗夜と日菜の間に確執があるせいで余計問題は複雑だ。
「あぁ、リサに話しただけで少しは気分が楽になったよ、ありがとう」
なんの解決も得られなかったけれど、気が楽になったのは事実だった。リサの膝枕から起き上がり、リサの横に座り直す。時計は既に8時を指している。これ以上リサの家にいるのも悪いので帰ろう。
「リサ、もう遅い時間だしそろそろ帰るよ」
僕は立ち上がり、リサの母親に挨拶をしようとした。しかし
「あら○○くん、今日はもう遅いし泊まっていきなよ!」
有無を言わさずリサの母親は僕にバスタオルを渡してきた。リサの強引な性格は母親譲りのようだった。そして僕はそのまま今井家のお風呂を借りることにしたのだった。
ふぅ...と湯船に浸かり、一息ついた。今井家は一軒家なので僕の自宅の浴場と同じくらいの広さだった。一般的な家庭の浴場に比べれば広い方だろう。シャワーの隣の棚を見ると、リサ専用のものと思われるシャンプーや体を洗うスポンジが置いてある。リサは普段あのスポンジで体の隅々まで洗っているんだな、と思うと感慨深い。するとコンコン、と浴場のドアがノックされる。リサの母親だろうかと思ったがそうではなかった。
「じゃーん!スク水着てみたんだ、どう?」
こうなってしまうのか、と思った。このシチュエーションは二度目だから何となく予想していたが、今回はなかなかの変化球だ。
「正直言ってエロい、けどこっちは裸なのにズルいぞ」
「いいのいいの、アタシの体洗うときに○○に脱がしてもらう予定だから♪」
全然よくない。リサの水着を脱がすことで背徳感が増している。ついでに犯罪臭もだ。リサの、かけ湯で濡れた部分だけが少し透けてて扇情的だ。
「なぁそれ、今気付いたんだけど裸よりエロくないか?」
太股の部分が透けて肌の色が分かるぐらいだが、それ以上は見えない。
「あはは、そうだね」
リサは苦笑いしながら湯船に浸かる。紺色の水着のラインがはっきり見えて、むしろ裸の時よりスタイルが強調されてる気がする。
「ねぇ...」
そう言ってリサはおもむろにこちらに詰め寄ってくる。そして耳元でこう囁いた。
「最近、ヒナとシてないんでしょ?」
「ま、まぁそうだけど...」
そっち系の話か、何をされるのかと思ったが少し安心した。
「じゃあ、こっちのほう、溜まってるんだよね?」
そういってリサは目を少し細め、手を僕の下半身の方にやる。下半身といってもリサはへその下の当たりで手を止める。紗夜のことを思ってのことだろうか。
「もうこれからヒナのこと性欲の捌け口に出来ないけど、いいの?」
日菜と営みをしないと言って、今度はリサと営みをするのは元の木阿弥だ。
「仮にそうだったとしても、リサには関係ないことだろ」
「そうなんだけど、アタシだったらヒナの代わりになってあげてもいいんだけどね~」
リサは更に身体を密着させてくる。
「リサに日菜の代わりが務まるのか?」
冗談半分で真面目な質問をしてみる。
「ヒナから話は聞いてたし、○○の好きそうなプレイには応えられるから、少なくとも紗夜よりはマシだと思うよ?」
リサは本気で考えているようだ。すると
「○○く~ん、お湯加減どう?熱すぎなかった?」
リサの母親がやって来た。
「いいえ、丁度いいくらいです。」
」
途端にリサは口を手で塞いで、浴場にいることがバレないようにした。
「それはよかったわ!ゆっくり休んでいってね~」
そう言って母親は去っていった。
「はぁ~、バレるかと思った~」
リサはそう言う。リサの母親の乱入で、お互いそういう空気ではなくなってしまった。
「はぁ、何だか興醒めだし、上がろっか」
「そうだな」
こうしてリサとの二度目の入浴は終わった。水着を脱がすプレイはおあずけになってしまったのが心残りだった。