風呂から上がり、体を拭き、パジャマに着替える。リサの方をみると、着替えは済んでいるが、髪の手入れをしていた。
「手入れ、大変そうだな。」
「ちゃんと髪乾かさないといたんじゃうから」
ドライヤーで髪を慣れたように乾かしているのを、横から見ている。鏡に写ったリサの顔を見ると、リサと目が合う。
「どうしたの?こっち、ちらちら見てるけど」
「いや、女子は大変そうだな、と思っただけ。」
「大変だけど、綺麗になるためだから」
少し疑問が浮かんだ。
「なぁ、それは自分の為か?」
「ん、どういうこと?」
「いやさ、それは自分なりの美意識のためなのか、他人からそう見られたいからなのか、って意味。」
自分の語彙のなさに呆れそうになる。
「あぁ、そういうこと。...う~ん、考えたことないなぁ」
リサは少し考える素振りをする。
「どちらかといえば、綺麗になりたいから、かな。他人の目を気にしていないって訳じゃないけど。」
まぁ、平凡な返答だと思った。人間の心は0か1で表現できない。コンピュータではないのだ。そんな僕の心が読まれたのか、
「なに、その「平凡だな」みたいな顔は」
鏡に写ったリサの顔が少ししかめっ面になる。
「いや、「憧れの○△君に振り向いてもらうため」とかいう答えじゃないんだな、って思ったんだ。」
そういうとリサの顔は少しだけしおらしい顔になる。
「ホントは○○の気を引くため、って言ったらどうする?」
世間ではこういうやり取りを゛青春゛と言うのかな、と思った。゛好奇心が有る限り、青春は続く゛、と誰かが、言ってたっけ。
「そのときは、紗夜からリサに乗り換えるかな」
勿論冗談だ。そんなことをしたら僕はきっと紗夜に殺される。そのあとリサも一緒にあの世に送られるに違いない。
「あハハッ、クズだね~」
そうリサは薄く笑う。
「ねぇ、紗夜よりアタシのほうが魅力的だとは思わないの?」
その表情のままちらりと一瞬こちらを見て言った。そのときリサの闇を垣間見たきがした。
「さあな、単にリサより先に紗夜と知り合ったから付き合い始めただけかもな。」
リサは髪の手入れを終えて、次は顔をクリームを塗り始める。
「は~、けっこう冷めてるんだね~」
「まぁ、それは人それぞれってことじゃないのか?所詮は遊びだ。」
個人的には、恋愛は遊びで、結婚は打算だと思っている。僕もその例外ではない。
「女の子の夢を壊さないで~!」
リサは頬を膨らませる。
「いや、女子って割りと現実主義なんじゃないのか?」
クソリプ極まりない返答をした、と自分でも思った。
「いや、そういう○○はずいぶん現実的だよ」
リサは少しジト目になる。
「夢を追うのは期間限定なんだよ。」
具体的には大人になるまでだが。
「○○からみてさ、アタシは結婚相手としてはどうなの?」
リサはすこしだけ真面目な顔になる。正直言って、リサは家事や料理が得意なので引く手数多だろう。
「あ!○○、今アタシの身体見て「リサは安産型だから元気な子供産んでくれそうだな。」とか思ってたでしょ!」
「勝手な妄想で人を変態に仕立てあげるな。」
ちなみにスタイルから察するにリサは別に安産型ではない。安産型と言うには燐子の方がまだ近い。
「べつに○○になら孕まされてもいいんだけどねー♪」
リサは冗談を言う。
「そんなこと言ってると、本当に孕ませるぞ?」
お返しにとリサに壁ドンをしながらそう言う。
「えっ!?マジ...」
リサは頬を赤らめて声を漏らす。
「...冗談だ。」
そういってリサから離れる。
「っ!?、からかわないでよ~!!」
リサは髪を整える素振りをする。
そのあと、リサの母親に見られないよう、リサと二人で部屋に行った。
「あ~、友希那まだ起きてる... 」
そういえばリサの隣のだったんだっけ、友希那の家。
友希那の部屋のカーテンを見つめるリサを見て、僕の中でリサ、レズ説が浮かんだのだった。
「何してるんだろな、夜遅くまで。」
純粋に疑問に思った。
「多分、歌詞考えてるんじゃないのかな。」
「へぇ、結構詳しいんだな、友希那のこと。」
あ、電気が消えた。ようやく眠りに就いたのだろうか。それを見てリサも安心したのだろう。
「アタシたちも寝ようか。」
「そうだな。」
リサと同じ布団に入ると同時に電気が消えた。
唐突ですが、ルート分岐させようかと迷っています。あくまでも思いつきなので実際にやるかは未定です。あと気が向いたら番外編でリサゆきとかさよひなの百合えっち書きたいなと思ってます。