メタナイトさん、ティキ・ニックさん、お気に入りありがとうございます。
確か日菜の好きなポテトがあるのはcircleの近くの店だったか、うろ覚えだがフィーリングに頼って歩く。
そうしていると無事circleの付近に着いた。すると奇遇にも紗夜のバンドのベース担当の今井リサが丁度自販機で飲み物を買っていた。特別親しい訳ではないので見て見ぬふりでもいいが。声を掛けるべきか迷うな...そうしているとこちらに気付いて
「あっ、おはよ~○○さん!」
とあちらから声を掛けてくれた。
「おはよう、今井さん。今からバンドの練習かな?」
「うん、そうなんだ。それと、リサって呼んでって何回言えばいいの?」
年下の女子高生を名前で呼び捨てする勇気は、この一般大学生にはない。
「ああ、ごめんね。次からはそうするよ。」
「ホントに次からは呼び捨てだよ?」
釘を刺される。いまいち今井とは距離感が掴みにくい。僕の方はそんなに親しいつもりはないのだが。今井が急にこちらに近づいて来て服の匂いを嗅いだ。
「ごめん、匂ったかな?」
「ああ、うん、違うの。ちょっと日菜の匂いがした気がして。」
勘が鋭いな。嘘を見抜かれそうなので素直に言うことにする。
「実はな、かくかくしかじかで...」
「あハハッ!そっか~ヒナ、○○になついてるんだ~」
「今日も紗夜がバンド練習だから、日菜の相手しないといけないんだよ。」
「そんなにヒナにべったりだと、紗夜、妬いちゃうよ?」
「僕からすれば、紗夜があまりにも消極的だから距離、縮めづらいんだ。」
紗夜と付き合ってから手を繋ぐまでどれだけ時間が掛かったことか。お互い奥手だったのもあるが。
「紗夜、案外勢いで押しきっちゃえるから、○○から積極的にいけばいいんじゃないかな~」
「まあ、参考にするよ」
「今井さんに宇田川さん、練習始めますよ!」
遠くから紗夜の声が聴こえる。
「じゃあ、紗夜呼んでるし、行くねっ」
「あぁ、じゃあな。」
「それと...ヒナと紗夜、どっち取るのかはっきりしなよ?」
紗夜の方に駆け足で向かいながらリサの言った言葉に、僕は誰に言うでもなく、
「分かってる」
と言った。日菜か紗夜、どちらかなんて決まっている。ただの遊びの関係なのに深い関係を持っているという矛盾が少しばかり馬鹿馬鹿しかった。
「今井さん、○○さんと何をしてたんですか?」
「少し話してただけだってば~」
少し嫉妬を含んだ紗夜の声といつも通りの今井の声が聴こえてきた。
今井には全て見抜かれてるんだな。そう気づくと寧ろ安心した。彼女の前では嘘を言う必要はないのだから。ポテトLをさっさと買い、家路に着いた。
流石に眠くなってきて今にも魂が抜け出しそうです。次回、日菜ちゃんとの甘甘お家デートです。いい加減勉強再開せねば...
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