それではどうぞ。
俺は鈴村海翔。いわゆる転生者というものだ。
ある日、車に轢かれそうな親子を助け、車との衝撃で気絶した。
目を覚めると、全く知らない家のベッドで寝ていた。思わず、「知らない天井だ」と言ってしまった。とりあえず、ベッドから降りて家を探索して、リビングに行くと剣、ライター、箱、手紙が置かれていた。
手紙を手に取って読んだら、俺の置かれている状況が書かれていた。
曰く神様が俺が親子を助けた褒美として、特典付きで転生させることにしたそうで、
その特典が転生前俺が好きだった牙狼の力で、それもオリジナル魔戒騎士の力で
他にも生活に困らないくらいのお金、その他もろもろの学校の手続きをしてくれたそうだ。
詳しいことは、箱に入っている魔導具にと書かれていた。
読み終えたら、手紙が溶けるように消えた。
俺は手紙の通り箱を開けたそこには女性の顔をしたストラップのようなものがあった。
魔導具が目を開けて、俺に話しかけてきた。
魔導具は自分をラルヴァと名乗り、詳しい事情を俺に話した。
ここは≪ToLOVEる≫の世界だそうで、俺は明々後日から小学校に行くそうだ。
小学校?と疑問に思ったが、ふと自分の体を見ると小さくなっていた。
マジかよ・・・・また、小学校から始まるのか・・・・
しかも、≪ToLOVEる≫って、俺タイトルくらいしか知らないけど・・・。大丈夫かな?
まあ、ここでグチグチ言っても仕方ない。とりあえず、第二の人生がんばりますか。
俺はそう決意した。
「転生してから、もう4年か・・・・」
『早いものね』
あれから4年、俺は中学3年生つまり15歳になった。
2回目の学生生活は、懐かしさもあってかなり充実になっている。
魔戒剣も自在に操れるようになって、実践はまだだが何回か訓練として鎧を召喚したことがあり、鎧の能力も扱えることもできた。
修行はラルヴァにつけてもらった。それはそれは厳しい修行だった。
何度死ぬ思いをしたか⋯でも、俺は必死に喰らいつき自分の鎧をものにした。
地下にあるグラウ竜の牙も最初は1本でもダメだったが、今では4本同時に打ち合えることもできた。
本当に、ラルヴァには感謝してもしきれないよ。最高の相棒だよ。
『どうしたの?』
「いや、俺成長したなって思ってさ」
『自分で言う?まあでも、確かにあなたは成長したわね。鎧の力を十二分に発揮できるようになったし』
「お前のおかげだよ。本当にありがとな」
『ふふ、ありがとう』
俺は制服の胸ポケットにつけてあるラルヴァに感謝の言葉を言った。
ちなみに、ラルヴァは普段はストラップとして学校のカバンにつけてあるが、外出するときにストラップを持ち歩いていると、怪しまれるから他の形態としてネックレスとバッチの状態となる。これも神様の計らいである。これのおかげで、周りから怪しまれることなくラルヴァを連れていける。
「海翔-っ」
「海翔君っ」
すると、俺を呼ぶ声がしたので振り向いたら3人の美少女がこちらに向かってきていた。
1人は、襟足が肩まで伸びている狐色のショートカットで黄土色の瞳の美少女【結城梨子】、
もう1人は、長く腰まで伸びたストレートの黒髪でリコと同じ黄土色の瞳の美少女【古手川唯】
最後の1人は、青紫色のショートヘアーで前髪を赤いヘアピンを2つで留めている美少女【西蓮寺春菜】である。
リコと唯は小学校からの付き合いで、いわゆる幼馴染である。どうやって知り合ったのかは、ここでは省略するがほぼ同じ時期に出会った。ちなみに、順番は唯、リコである。
リコと唯は小学校は違ったが、その頃から友達である。理由は、俺はリコと同じ小学校で
その帰り道たまたま唯と出会った。俺と唯は、よく休日に遊んでいた。なので、平日に会うのは滅多になかったが、その日は日程がかぶっていた。
その出会いから、俺と唯の休日にリコとリコの妹の美柑ちゃんが加わった。
美柑ちゃんのことは、また追々話すとしよう。
そして、春菜とは、中学で出会って、ちょっとした事件がきっかけで知り合った。
以降俺達4人は一緒によく行動をしている。
「もう探したよ。教室にもいなかったから」
「ええ、黙って帰っちゃったかと思ったじゃない」
リコと唯が軽くジト目になって俺に言った。春菜は苦笑いをしていた。
2人の様子から見て、俺をかなり探してたらしい。俺は苦笑いをしながら言った。
「ごめんごめん。ただもうこの学校ともさよならかと思って校舎をもう一度見てたんだ」
そう、この中学校とは今日でさよならである。
なぜなら、今日は卒業式であるからだ。中学生生活はあっという間に終わってしまった。
俺の中の中学生生活は、大半が修行と勉強、あとリコと唯と春菜との遊びである。
長かったようで短かった3年であった。
「そうだね、何かあっという間だったね」
「そうね。3年って意外に早かったわね」
リコと唯は俺と同じように校舎の方向を見ながら、そう言った。
今年の春から、高校生になる。何が待ってるか分からないからな。気を引き締めないとな。
それから、クラスの集合写真やクラスの男子たちや女子たちと写真撮影をして、3人で帰っているとき、リコが言ってきた。
「そうだ。今夜うちで卒業祝いをしようと思ってるけど、海翔と唯うち来る?」
リコがうちでご飯を食べないかという誘いをしてきた。
「ごめんなさい。私今夜家族と外食する予定が入っているから、行けれないわ」
「私も友達と食事に行く約束があるから」
だが、唯と春奈は予定があるらしく、リコの誘いを申し訳なさそうに断った。
「そっか、ならしょうがないな」
「本当にごめんなさい」
「ごめんね」
「いいよいいよ、気にしてないから。それで、海翔はどうする?」
「じゃあ、俺はお邪魔させてもらおうかな」
この後何もないし、久しぶりにリコと美柑ちゃんのご飯も食べたいしね
「じゃあ、後でうちに来てね」
「ああ、分かった。」
リコと約束をして、そのまま歩いていくと、唯と春奈が俺たちと別れ、俺もリコと別れて家につき、着替えてから結城邸に行った。
結城邸に着き、インターホンを鳴らすと、リコが迎えてくれた。
「いらっしゃい、海翔。さ、上がって」
「ああ、お邪魔するよ」
リコに案内されてリビングに着いた。
「あっ、海翔兄ぃ、いらっしゃい」
「おう、お邪魔するよ、美柑ちゃん」
リビングにいたのは、ダークブラウンのロングヘア―をヘアゴムで髪をトップで束ねてリコと同じ黄土色の瞳でリコの妹の【結城美柑】ちゃんがいた。
美柑ちゃんは今年小学5年生に進級する。つまり、11歳である。
美柑ちゃんは11歳なのに、とてもしっかりしていて、両親が共働きで家に帰れないほど忙しく、リコも部活で平日休日ともに忙しいので、代わりに料理や掃除を行っている。
「ごめんな、美柑ちゃん。俺の分まで用意しちゃって」
「全然大丈夫だよ。それに、海翔兄ぃと一緒に食べれてうれしいし」
美柑ちゃんが満面の笑顔でそう言った。
美柑ちゃん・・・・天使だ・・・・。
その後、美柑ちゃんお手製の料理を3人で食べた。やっぱり、美柑ちゃんの料理はうまいな。
結城邸で晩飯を食べ終えたあと、少し休んで家に帰宅した。
俺は家についたら、まず朝の洗い物をして、風呂に入り、寝る準備をした。
ちなみに、俺には両親が転生した直後からいない。神様曰く俺の両親は俺が小さいときに事故でなくなっていることになってるらしい。
知ったときは、寂しい気持ちになったがラルヴァがいたから、そんな気持ちはなくなった。
「やっぱり誰かと一緒に食べるのは楽しいな」
『そうね。あなたすごくうれしそうな顔してわよ』
「そうか?」
いつの間にか顔に出ていたらしい。そんなことを言うラルヴァもうれしそうだ。
「さて、もう寝るか。おやすみ、ラルヴァ」
『おやすみなさい。海翔』
ラルヴァにそう言って、俺は眠りについた。
いかがだったでしょうか。
前の作品の幼少期をすっ飛ばして、書きました。
ちなみに、前の作品をどうするかはまだ決めていません。
それでは、次回お楽しみに。