第二十四話です。
今回は前半オリジナル、後半原作となっております。
みなさんは、ToLOVEる Parede買いました?
内容はネタバレになるので、言いませんがやはりリトはリトでしたね。
それでは、どうぞ!
休日のある日。
家で昼食を食べ終え、少し休んだ後、俺はジャージに着替え、出掛ける準備をした。
「あれ海翔、どこか行くの?」
その時、俺の部屋にある研究所からララが出てきた。
「ちょっと食後の運動にな」
「私も一緒に行く!」
「いいけど、あんまりおもしろくないぞ」
「全然いいよー!」
そうして、俺とララは家を出て、公園に着いた。
ララはベンチに座り、俺は準備体操をした。
そこから俺はトリッキングを始めた。
フロントキックや旋風脚、バックフリップなどアクロバット技をやった。
時々公園にある遊具を使ってパルクールもやった。
「ふぅー・・・」
しばらくやって、いい感じに汗が出てきたので一旦休憩することにして、ララが座っているベンチに向かった。
「海翔、はい!」
「ああ、サンキュー」
俺はララから水筒をもらって、隣に座った。
「海翔すごくカッコ良かったよ!」
「そうか?」
『地球人にしては、運動神経はいいですね』
『まだまだの坊やだけどね』
ラルヴァからは手厳しい言葉をもらった。
まあ確かにそうなんだけどな。
その時、空からヤミが降りてきた。
「おっ、ヤミ」
「ヤミちゃん!」
「どうも。プリンセス、海翔」
「どうしたんだ?」
「いえ、町を散策している時にあなた方の姿が見えたので降りてきました」
ヤミは俺の依頼をやっているんだな。
その時、あることを思いついた。
「ヤミ。今時間あるか?」
「ありますけど?」
「じゃあ俺と手合わせお願いできるか?」
「なぜです?」
「どんな婚約者候補の宇宙人がララを狙ってくるか分からないからな。備えておきたいんだよ」
「・・・まぁ別にいいですけど」
「海翔とヤミちゃん戦うの?」
「ああ。ララ、被害が出ないように公園にバリアか何か貼れるか?」
「任せて!」
ララに頼むとすぐさま装置を出して、公園全体にバリアが張られた。
「こうなら大丈夫だよ!」
「ありがとう、ララ」
「うん!」
そうして、俺とヤミは公園の中央で向き合い、魔戒剣を構えた。
「じゃあ、行くぞ!」
「いつでも、どうぞ」
初めて戦った時は違って俺からヤミに駆け出した。
ヤミは左腕を刃にして剣を防いだ。
右腕も刃に変えて、俺に斬りつけた。
それを飛燕で受け止めた。
ヤミは髪の毛を巨大な拳に変化させ、殴りつけてきた。
俺は後ろにバク宙で躱した。
その後も連続で殴りつけてくる拳をバク宙で躱し続けた。
ヤミは髪を元に戻し、高く飛び、右腕の刃で斬り掛かってきた。
それを魔戒剣で受け止めた。
ガキンッ!!
魔戒剣と刃がぶつかり、火花が散った。
俺は剣に力を込め、ヤミを押し返した。
ヤミは空中で回転して、地面に降りた。
「海翔、やはりあなたは強いですね」
「そういうヤミもな」
俺とヤミは同時に駆け出し、お互いの得物がまた火花が散った。
その後しばらく格闘した。
「ふぅー・・・」
俺は一旦やめて、深く息を吐いた。
「2人とも、すごいね!」
ララが笑いながら駆け寄ってきた。
「ですが、海翔。あなたは本気ではありません」
ヤミがどこか不服そうな顔をしていた。
「あなたは、あの青い獣の鎧を使っていません」
「悪い、ヤミ。あれはそんな多用できるものじゃないんだ」
俺の言葉にヤミはまだ不服そうだった。
俺は苦笑いしてしまった。
「次、模擬戦する時に出すからさ」
「・・・・・たい焼きで手を打ちます」
「分かったよ」
俺はヤミに次の模擬戦に旋狼を使うことと、たい焼きを奢ることを約束した。
時計を見ると、4時くらいになっており、そろそろ帰ることにした。
「よし、そろそろ帰るか」
「うん!」
俺の言葉にララが笑顔で頷いた。
「それじゃあ私はここで失礼します」
ヤミが俺たちに背を向けて立ち去ろうとした。
「そうだ!ヤミちゃん、海翔の家で晩御飯食べていこうよ!」
ララがヤミにそう言った。
「いいでしょう海翔!」
「俺は別に構わないぞ」
「ね、ヤミちゃん!」
「プリンセス・・・」
ヤミは少し考える様子だった。
「・・・じゃあせっかくなので」
「やったー!」
そうしてヤミは俺の家で食べることにした。
家に着き、ヤミにはテーブルで待ってもらい、俺は料理を作った。
「そういえばヤミ、普段は何食べてるんだ?」
料理を作りながら、ヤミに聞いた。
「・・・たい焼きを食べています」
「は?たい焼きだけ?」
「はい。地球に来て初めて食べたのがたい焼きなので」
じゃあ、あの時からたい焼きしか食べていないのか・・・。
「海翔の料理もすごくおいしいんだよ!」
ララが笑顔でヤミに言った。
「・・・そうなんですか」
「うん!」
そうしている内に料理が出来た。
「ララ、運ぶの手伝ってくれ」
「分かった!」
ララに運ぶのを手伝ってもらい、テーブルに並べた。
「じゃあ、いただきます」
「いただきまーす!」
「?何ですかそれ?」
俺とララがやったことにヤミは頭をかしげた。
「日本の作法の一つで、ごはんを食べる前にするんだ。食べ物に感謝を込めて手を合わせるんだ」
「感謝・・・」
ヤミは俺の料理を見た。
「・・・いただきます」
ヤミも同じように手を合わせた。
そして、箸を不器用ながら持ってコロッケを食べた。
「・・・っ!確かにおいしいですね」
「でしょー!」
「ありがとな」
ヤミの口に合って良かった。
その後も3人で会話をしながら食べた。
「では、海翔、プリンセス。私はこれで失礼します」
「ああ、じゃあな」
「またねーヤミちゃん!」
夕飯を食べ終え、ヤミが帰るというので俺とララは玄関まで見送ることにした。
「ヤミ、どうだ地球に過ごしてみて」
俺はヤミが帰る間際、尋ねた。
俺の依頼をどう思っているか、聞きたかった。
「・・・まだ分かりません」
「そうか「ただ・・・」
「悪くないとは少し思います」
「そっか・・・」
ヤミの言葉に俺はホッとした。
「それでは」
そうしてヤミは玄関から出て行った。
「ヤミちゃん、今度はいつ会えるかな?」
「近い内にまた会えるさ。この町にいるんだからさ」
「そっか。そうだよね!」
俺の言葉にララが笑顔になった。
こうして、ヤミと初めて一緒に夕飯を食べた夜は、いつもより賑やかに過ぎた。
「海翔ー!リコー!早く行こうー!」
「朝から元気だね、ララ」
「そうだな」
ヤミと模擬戦をした次の朝、ララとリコと登校していた。
校門に入り、下駄箱に向かおうとしている時。
「っ!」
視線を感じ、校舎を見た。
だが、視線の先には誰もいなかった。
「海翔、どうしたの?」
「いや、何でもない」
リコにそう言って、俺は下駄箱に向かった。
今、確かに誰かに見られた感じはしたんだが・・・。
気のせいか?
だが、その後も俺を見ている視線が続いていた。
やっぱり気のせいなんかじゃない。
誰だ?
「海翔、どうしたの?」
昼休みになりお弁当を準備している時、ララが俺の顔を覗き込んでいた。
「なんか難しい顔してるよ?」
ララが心配そうに言った。
「海翔君、具合が悪いの?」
唯もララと同じように心配そうに言った。
「いや、大丈夫だよ」
「本当?」
「ああ」
俺はララにそう言った。
「ララ、唯。悪いけどリコと春菜と先に屋上に行っててくれないか?俺はちょっと用事があるからさ」
「うん、分かった」
俺はララと唯にそう言って、教室を出た。
歩いて空き教室のある方に向かった。
そして、誰もいないことを確認して止まった。
「そこにいるのは誰だ!」
「ひゃあっ!?」
俺は物陰に隠れているやつに言った。
すると、驚いた声を上げた。
俺が振り向くと、そこにいたのは彩南高校の制服を着た水浅葱色のセミロングの髪の美少女だった。
「お前は誰だ?」
俺は魔戒剣を出せるように、いつでも剣を抜けるように構えた。
気配からして宇宙人で間違いないが、ララやレン以外の宇宙人の生徒はいないはず。
「ち、違うの、海翔君!私は怪しいやつじゃないよ!」
女の子は両手を前に出して、手を振った。
俺を知っている?
けど、様子からして、ララを狙う宇宙人ではないようだな。
『あなた、レンの家族か何かかしら?』
その時、ラルヴァが口を開いた。
「ラルヴァ、どういうことだ?」
『この子、あのレンって坊やと気配が似ているのよ』
レンと?
「レンとは一応家族って言えば家族なんだけど・・・」
女の子はどこか歯切れが悪い様子で言った。
その辺りは聞かない方がいいみたいだな。
それより他に聞きたいことがある。
「朝から俺をずっと見ていたな。それは何でだ?」
「えーとっ、それは・・・」
女の子は顔を赤くして、顔を伏せた。
「海翔君と2人きりになるのを待ってて・・・」
「?どうこうことだ?」
「えーっとね・・・」
女の子が伏せた顔を上げて頬を赤くしたまま、俺を見た。
「私・・・海翔君が好きなの!」
突然の告白に俺は一瞬体が固まった。
まさか見知らぬ女の子から告白されるとはな。
「私、海翔君のこと一目惚れしたの!」
「一目惚れ?」
「うん!あの鋭い眼差し!倒す時に剣とか青い鎧を使った時の姿!子供の時に読んだ絵本に出てくる王子様みたいで、すっごくカッコ良かった!」
女の子が胸の前で両手を握りしめて、目を輝かせて言った。
旋狼を知っている?
確かにレンの前で鎧を召喚したことはあるが、あの時はレンとケビンとか言うララの婚約者候補以外いなかったはず・・・。
その時、俺はある考えが浮かんだ。
この子はレンと同じ気配が似ている宇宙人。
あの時の戦いを知っている。
「なぁ、もしかして__」
「海翔、ここにいたんだー!」
俺は女の子に言いかけた時、ララが現れた。
「来ないから探したよー」
ララが俺に駆け寄ってきた。
「あれ?その子・・・もしかしてルンちゃん!?」
ララが女の子を見て、驚いた。
「ララのこの子のこと知って「へっくち!!」
ララに女の子のことを聞こうとした時、女の子がくしゃみをして煙が舞った。
「何だ?」
煙が晴れると、そこにいたのはルンという女の子ではなく女子の制服を着たレンがいた。
「うわぁあぁ!!」
レンは驚いてしゃがみこんだ。
『海翔、これってもしかして』
「ああ」
ひとまず俺たちはレンとルンの状態を知るために、御門先生の所に行った。
「なるほどねー。レン君はメモルゼ星の王族の子だったの・・・」
御門先生がコーヒーを飲みながら言った。
「先生、どういう事ですか?」
「つもりね。《男女変換能力》をもっているのよ、レン君は」
先生曰くレンたちメモルゼ星人の特有の能力で、あるきっかけで心も身体も完全に性別が入れ替わるものだと言う。
だが、本来はくしゃみ程度で変換することはないらしく、母星と地球の環境や磁場の違いで能力が強まったのかもしれないという。
俺のさっき考えていた通り。
レンとルンは同一の存在だったのか。
どおりでラルヴァが気配が似ていると言うし、旋狼のことも知っていたわけだな。
「ああ・・・女子の制服まで用意して学校に入り込むなんて・・・ルンのヤツ・・・少しは僕の気持ちも考えてくれ・・・」
レンは目尻に涙を浮かべ恥ずかしそうに顔を赤くし、スカートの裾を掴んでいる。
そして、もう一つ。
レンが初めて学校に来た時に、見せてきた写真。
何でレンが女装しているのか、今分かった。
ルンの存在があったからか。
それで、やたら男にこだわっているのか。
「く!鈴村!!ララちゃんだけじゃなくてもう一人の僕であるルンの心まで奪うとは・・・許さんっ!!」
レンが俺の方を睨みながら言った。
だが、女子の制服を着ているせいかあんまり凄みがなかった。
「レンちゃーん」
その時、ララがどこからか胡椒の瓶を持っていた。
「くしゃみをするだけで替わるんでしょ!ルンちゃん出してよ、はい胡椒!」
「や、やめてくれー!せっかく戻れたのに〜〜〜!!」
レンはそのまま保健室から出ていき、ララもその後を追った。
「あらあら、また賑やかになりそうね」
御門先生は微笑みながコーヒーを飲んだ。
賑やかというか、どちらかというと騒がしいの方が合っている気がするが・・・。
まあそれはともかく、まだ昼食を食べていなかったから、弁当を取りに教室に戻るか。
「じゃあ先生、失礼します」
「ええ、何かあったらまたいらっしゃい」
俺は先生にあいつさして、保健室を出た。
『それにしても、また新しい恋人ができるのかしら?海翔』
「・・・・否定できんな」
俺のことが好きな子がまた一人増えたか・・・。
確かにすごく可愛かったが・・・どうしたものか。
そう思いながら、教室に向かった。
いかがだったでしょうか。
今回でヒロインの1人、ルンが登場です。
まだどんな風に主人公と絡ませていくか考え中ですが、濡れ場まではもっていくつもりです。
あと、ヤミなんですが、私まだ原作あまり読んでいないのでヤミの口調とか合ってますかね?間違っていたら、申し訳ございません。
さて、ここで原作第5巻が終了しました。
そして、第6巻。
いよいよギド登場です。
どういう展開にするか、まだ手探りの状態ですが、みなさんの期待に答えるようがんばりたいと思います!
それでは、次回!