今回から原作突入です。
それでは、どうぞ。
三人称side
床が石で敷き詰められていて、石の柱が4本立てられていた。そこは武道場のような場所であった。周りは暗く何も見えなかった。
その場所の中心に15歳くらいの黒髪の男、鈴村海翔がいた。
海翔の左手には、白い鞘に入った刀を握っていた。しかし、その刀には拵がない変わった刀だった。
海翔は刀を目の前まで持っていき、右手で柄を掴みゆっくり抜刀した。その刀は、日本刀のように片刃だが直刀になっていた。右手には刀、左手には鞘が握られていた。
海翔の周りには、巨大なギロチンのような刃が振り子のようにあちこちに飛び回っていた。
それも4本飛び回っていた。
その時、1本が男に向かっていた。海翔は、鞘を落としジャンプをして躱した。着地してその直後にまた別の刀が2本迫っていた。男はそれに向かっていき、1本を華麗に躱し、もう1本も躱した。残り2本が前後から迫ってきて、今度は飛び上がり空中で側転のように1回転して着地した。
背中に刃が迫ってきた。海翔は、振り向き刀ではじき返した。3本続けて来て、蹴りや刀ではじき返した。その後も、刀やアクロバティックな動きで刀と格闘していた。
最後に4本が一気に海翔に迫ってきた。海翔は足元に落ちていた鞘をすくい上げそれを左手でキャッチをした。刃で2本、鞘で2本受け止めた。
「はぁっ!!」
海翔は叫ぶと、その場で一回転をして4本すべてはじき返した。
しばらくその場で構えていたが、刃は向かってきては来なかった。
海翔は構えを解くと、ふぅーと息を吐き、刀を鞘に収めた。
「ふぅー」
俺は、刀を収めた後、また息を吐いた。
『お疲れさま、海翔』
左胸についているバッチ状態になっているラルヴァから労いの言葉をいただいた。
「ありがとう、ラルヴァ」
俺はラルヴァからの言葉に感謝の言葉を返した。
俺の朝は大体グラウ竜の牙を使っての修行を行っている。もちろん、最初から使ってはいなくて、最初のころは≪牙狼 蒼哭ノ魔竜≫に出てくる木人形を相手にしていた。
修行開始の頃は、ボコボコにやられた。意外にも力が強く押し負けたり、片方の腕を押さえていたら、もう片方の腕でやられたと散々な結果だった。
だが、めげずに喰らいつき小学6年くらいになってようやく互角になった。
そして、中学1年くらいにグラウ竜の牙と使った修行に移った。最初は1本から始めたが、木人形以上に力が強く何度も吹き飛ばされた。しかも本物の刃なので、斬られそうになったこともあった。本当に危なかった。何度死ぬ思いしたか。
だが、木人形の時以上にがんばり1本打ち合えることができた。そして、2本3本と本数を増やして最終的に4本全部打ち合えるまでになった。
『さっ、そろそろ時間だからシャワー浴びてきなさい』
今までの修行を振り返っていると、ラルヴァに言われて時計を見てみると現在は、午前6時を指していた。俺は武道場を出て、汗を流し、朝食を作り食べた。
今日から彩南高校が始まるが、俺にとっては2回目の高校生活である。
どうなることやら。
朝食を食べ終え、部屋に戻りハンガーにかけてあった制服を着た。
ちなみに、高校の手続きは神様がやってくれた。
ご都合主義ってすごいな。
鞄にラルヴァをつけて家を出た。学校へ行く道中に、4人の女子とあった。
リコ、唯、春菜、美柑ちゃんである。
リコ、美柑ちゃんとは小学校から、唯、春奈とは中学校から朝一緒に登校していている。
「おはよう、4人とも」
「あ、おはよう、海翔」
「海翔君、おはよう」
「おはよう、鈴村君」
「海翔兄ぃ、おはよう」
4人にあいさつをして、そのまま談笑をしながら歩いて行った。
途中で美柑ちゃんと別れ、3人で高校へ向かった。
高校へ行くと玄関口に新入生と進級する人でごった返していた。彼らはクラス分けの張り紙に集まっていた。
「やっぱり多いな」
「どうする?人が減るまでここで待つ?」
「でも、しばらく減りそうもないよ?」
「困ったわね・・・」
俺達がどうするか悩んでいた時に俺に声をかけた人がいた。
「おーいっ、海翔!」
見ると、ツンツンとした髪をして猿のような顔をした【猿山ケンイチ】が向かってきた。
実は、こいつも中学からの付き合いである。
「おう、猿山、おはよう」
「おう、おはよう。3人もおはよう」
「おはよう、猿山」
「おはよう、猿山君」
「おはよう、猿山君。ところで、海翔君に用事があるんでしょ?」
「おっ、そうだった。海翔、お前俺と同じクラスだったぞ。あと、3人も」
「マジで?」
猿山の言葉に俺は驚いた。俺たち4人は中学からのクラスが一緒になっている。
リコと唯は中学1年から、春菜は中学2年から一緒のクラスだ。
つまり、リコと唯は今年で4年、春菜は3年同じということになる。
すげえな。中々ないぞ、4年連続って。
「すげえな。連続で同じクラスって中々ないぞ」
猿山も同じ思いなのか、俺達に言った。
「確かに、ずっと一緒だよね。海翔と唯は特に」
「そうね。でも、私はうれしいわよ」
「私もみんなと一緒でうれしいよ」
リコと唯と春菜は一緒のクラスで喜びあっていた。今まで一緒に行動をしていからな。ここで、違うクラスだと悲しくなる。まあだからと言って、関係が変わってくるなんて絶対にあり得ないことだが。
そして、俺達は猿山から教室を教えてもらいその場所に向かった。教室を見てみると、知らない顔をした人が友達であろう人と会話をしていた。おそらく、他校の人たちだろう。
入学初日から話しかける勇気は俺にはない。まあ徐々に仲良くするか。
その後、入学式が始まるまで俺たちは会話をしていた。
時間が過ぎ入学式真っ只中。俺はつまらない校長の話を聞いていた。
校長の人相は、サングラスに蝶ネクタイ、派手な柄のスーツ、小柄で肥満体系であった。
ここまではいいのだが、俺がもっとも気になったのは、髪型である。横髪が角のように尖っていて、てっぺんがはげている。
あの髪は自分でセットしているのだろうか。うーむ、不思議だ。
そんな思いにふけっていると、入学式が終わった。
その後は、教室に戻り担任の先生から明日からの日程を聞き、今日の学校は終わった。
午前中で終わったので、この後どうするかリコ、唯、春菜に聞いたら、3人とも予定がないとのことなので、遊ぶことにした。
俺達は一旦帰宅し、待ち合わせをした。
待ち合わせの場所に行ってみると、美柑ちゃんもいた。小学校も午前中で終わりだったみたいで、リコが誘ったようだ。美柑ちゃんが一緒に言ってもいい?と聞いたので、俺はもちろんいいよと言った。
俺達はまずファストフード店で昼食を食べ、その後ショッピングをしたりゲームセンターでクレーンゲームやシューティングゲームなどをして遊んだ。最後に5人でプリクラを撮った。それぞれ受け取って、今日は帰宅しようとした。
帰り道に唯と春菜が別れ、そして結城姉妹とも別れ、家に着いた。
俺は晩飯を食べ、風呂に入り、寝る準備をした。
ベッドに寝転びしばらく天井を見ていた。
「明日から本格的な高校生活が始まるのか・・・どうなることやら」
『あなたなら大丈夫よ。何て言ったって、あなたは魔戒騎士なんだから』
「ありがとな」
明日から気を引き締めないとな。
俺はそう思い、目を閉じた。
いかがだったでしょうか。
これからリコと唯以外のヒロインをどうやって主人公君に惚れさせるか構想中です。
それにともない、エロシーンも現在考え中です。
それでは、次回お楽しみに。