「着衣パイズリ?」
副官グリズリーは、目の前で微笑む指揮官を怪訝そうに見つめる。
事の始まりは少し前。ここ数日間、寝る間も惜しんで執務を続けている指揮官に何かをしてあげたい、と考えたグリズリーが息抜きを提案したことから始まった。とはいえ、具体的なことは一切考えておらず、内容に関しては指揮官の希望を訊く形となった。
「なんとなく意味は分かるけど、そういうのはちょっと。って、もう! そんな悲しそうな顔してないでよ! 分かったから! してあげるから!」
悪戯を咎められた子供のような表情を見せる指揮官に負けて、グリズリーは半ば自棄になりながら承諾する。普段は有能な指揮官なのだが、こういうスケベなところは間違いなく欠点だと感じる。それでも受け入れてしまうのは、惚れた弱み、というものだろうか。そんなことを考えながら内心自嘲気味に笑う。
「こんなこと今回だけだよ? それで、その、着衣パイズリだっけ。あたしはどうすればいいの?」
グリズリーに膝立ちになるように指示を出し、腕で左右の乳房を固定させると、豊かな乳房が前面に押し出される。この時点でかなりそそるポーズになるのは、グリズリーの美しいプロポーションとセクシーな服装によるものであろう。指揮官はデスクの引き出しから小さなボトルを取り出すと、ボトル内の液体を手の平に出し、既に臨戦態勢の陰茎に塗りつける。顔を赤らめながら、その姿を横目で眺めるグリズリーは、これからされるであろう行為に期待と不安を抱く。指揮官と誓約してから何度か体を重ねることはあったが、パイズリと呼ばれる行為は初めてであり、ましてや着衣パイズリなど聞いたこともなかった。
「えっ、ここに挿れるの?」
動揺する声をよそに、グリズリーの胸元にある隙間に狙いを定め、ゆっくりと陰茎を挿入を開始する。先端が柔らかな乳房の隙間に触れると、そのまま吸い込まれるようにして乳内へと消えていく。グリズリーの柔肉は、指揮官の陰茎を柔らかく包み込み、膣内とはまた違った快感を生み出していく。ローションが馴染んできたことを確認すると、指揮官はグリズリーの肩を掴んで強めに腰を前後させる。指揮官の下腹部が叩きつけられる度に乳房がひしゃげ、リズムよく体を揺らされる感覚に指揮官とのセックスを思い出し、体の火照りを感じ始める。
「これっ、指揮官にっ、あたしの、おっぱい、乱暴に犯されてるみたいでっ、変な気分になってきたかもっ」
頬を紅潮させたグリズリーが目を潤ませながら訴えかける。息を荒くさせながら一心不乱に腰を打ち付ける指揮官を見ていると、自分の乳房で感じてくれている幸福感と、まるで物のように犯されているという背徳感で体が熱くなる。徐々に乳房に腰を打ち付ける速度が上がり、肩を掴む力が強くなる。その様子から、もうすぐ射精が近いことを感じ取る。
「ねえっ、しきかんっ、そんなつらそうな顔してっ、もう出したいの? いいよっ、あたしのおっぱいに好きなだけ中出ししていいよっ?」
グリズリーが甘ったるい声で許可を出すと、陰茎から弾けるように精液が発射され、乳内を真っ白に汚す。射精が止まり、乳房を左右から固定していた腕を離すと、柔肉に包まれていた勃起状態の陰茎がグリズリーの顔の前に飛び出した。ローションと精液に塗れた陰茎から漂う強い"雄"の匂いは、グリズリーの体に備わる"雌"の部分を熱くさせる。蕩けた表情で誘われるように精液に塗れた陰茎を咥え込むと、亀頭を舌で舐め回しながら尿道に残っている精液を、ちゅうちゅう、と吸い出す。
「はぁ、しきかんの精液、すっごい濃い味。でも、こんなんじゃ全然足りないよ。もっとちょうだい?」
グリズリーは、舌なめずりをすると目の前の指揮官を押し倒し、素早く腕を床に押さえつけて拘束する。突然のことに混乱する指揮官をよそに、グリズリーが噛み付くように唇を奪う。無理矢理に口を開かせ、唇を噛み、舌を吸い、歯茎をなぞり、まるで猛獣が獲物を捕食するように咥内を蹂躙する。唾液と唾液が絡みつき、ぴちゃぴちゃ、と淫靡な音色が室内に響き渡る。獲物の咥内を十分に味わうと、今度は人間の弱点である首筋に喰らい付く。首筋を舐め回すと、唇を押し付けて吸い始める。指揮官が異変に気付いた時には既に遅く、首筋には内出血の痕が残っている。いわゆるキスマークだが、今のグリズリーにとっては獲物に対するマーキングの意味合いが強い。
「乱暴なことしてごめんね。でも我慢できないの。しきかんのこと、食べないとおさまりそうにないの」
我慢の限界とばかりに、グリズリーはショートパンツとショーツを脱ぎ捨てる。先程の濃厚なキスで既に臨戦態勢となっていた指揮官の陰茎を掴むと、自らの濡れそぼった秘所に強引に押し付ける。捕食モードに入ったグリズリーは止まらない。体重をかけ、一気に腰を下ろすと陰茎は根元まで飲み込まれて見えなくなる。挿入と同時にグリズリーは悲鳴のような声をあげ、ぱくぱく、と酸素を求めるように口を開閉しながら痙攣している。
「硬いの当たってるよっ、奥にずんずん、って当たってる、きもちいぃよぉ、しきかん、すき、すきっ、もっと、もっと」
頬を紅潮させながら、うわ言のように指揮官への愛を呟く。その言葉とは裏腹に、半ば強引に腰を振り続ける姿は快感だけを貪る獣そのものであった。対する指揮官も一方的に貪られるのでは面白くないとばかりに、ゆさゆさと揺れるグリズリーの乳房をがっしりと掴み、黒いブラジャーの隙間から手を滑らせる。硬くなった乳首を指で探し当て、指先で強めに摘むと、びくん、と体を跳ねさせて甲高い声をあげた。その動作に反応するように膣内が収縮する。捕食モードに入ったグリズリーの膣内は、とにかく精液を搾り取ることに特化した状態となっており、溢れんばかりの愛液と収縮する膣壁による連携攻撃で指揮官は限界を感じつつあった。
「出るの? いいよっ、一緒にいこっ? 指揮官の精液であたしをいかせてっ」
陰部を擦り付けながら膣内での射精を求めるグリズリーを抱き寄せる。唇を合わせ、舌が絡み合うと同時に精液が放出され、二回目の射精とは思えないほどの量がグリズリーの子宮内に注がれる。
「いっぱい出たね……ごちそうさま……」
満足したように満面の笑みで囁くと、そのまま眠りに落ちていった。
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「あの、指揮官、ごめんね。途中から抑えが利かなくて、暴走しちゃってさ。あたし、どうかしてたよね。挿れたまま寝ちゃうし。あはは、なんかかっこ悪いなあ」
目を覚ましたグリズリーは、開口一番指揮官に謝罪した。グリズリー曰く、行為中の出来事は全て覚えているが、頭よりも体が先に動いてしまった結果がこの有様とのこと。自身でも驚いており、性的興奮が高まりすぎると捕食者モードに入ってしまうことが分かった。どうやら、グリズリーという名前は伊達ではないようだ。
「次からは気をつけるよ。あんなのみっともないしね。え? あたしになら、なにされてもいい? ……そういうの禁止! 恥ずかしいから! ほら、シャワー浴びに行くよ!」
強引に指揮官の手を引くグリズリー。
堅く繋ぎあったお互いの手で光る指輪が、二人の未来を明るく照らすように輝いていた。