※この作品はR-18です。

ワールドトリガーのヒロインたちが色々な目に遭うお話   作:名無犬

6 / 8
お待たせしました。
ちなみに、まだ完結できませんでした……


雨取千佳の場合 その6

「ごめん、チカ」

 

 だが、それを許さない存在が近くにいた。というよりは、男にとっても完全に誤算と言えた事実が一つ。

 

「俺、まだ満足できないみたいだ」

「………ふえ?」

 

 予想だにしなかった言葉を理解できず、呆けた声が出る。

 互いにとっての一つの誤算。それは、よもやあれほどの到達を経てなお、男のモノの硬さが少しも衰えていないこと。剛直は変わらぬ存在感のまま、そこにあった。

 

「えっ? えっ?」

 

 男が悪戯を開始したばかりの時のように、状況を理解できずに目を白黒させる千佳。仕方のないことだろう。まさか目を背けようとした現実のほうが理解不能な光景をしていようとは思うまい。

 

「はあ……はあ……これも、全部チカがえっちなのがいけないんだからな……」

 

 そしてちんぽと同様に目を血走らせて再び男が覆いかぶさってくる。

 事ここに至って千佳もようやく理解が追いつく。オスの勃起が収まっていのならば、それは果たしてどこへ納まろうとするのか。

 

「ひっ……む、むりれす……まら、びくびくおわっれないのぉ……」

「はあ…はあーっ……ダメだよ、お仕置きなんだから……チカが終わりにはできないんだよ……」

 

 先刻とは別の意味で身体が動かせない千佳の片足を持ち上げ、ぱっくり開いたおまんこにまたも突きつけられる男のちんぽ。いわゆる松葉崩しの形を取り、そそりたつペニスを大陰唇に軽く触れさせてから、膣口に充てがう。

 片足をホールドされたことで千佳はもう逃げられないが、いま挿入なんてされたらどうなるか分かったものではない。弾けたとはいえ、未だ冷却期間を終えていない快楽の火種は残火として千佳を温めているのだ。

 

「らめ……♡ らめらよぉ♡ しょんな……らめ♡」

 

 身をよじり、なんとか男から離れようとするが、絶頂により抜けてしまった腰と、体位的にがっちり抑えられた両の足が動かせないため、およそ抵抗と言えるものにはなっていない。だが、千佳は必死であった。今入れられたらマズい、と欠片残っていた理性が最大限に警鐘を鳴らしている。もし挿入を許したら、その欠片さえ砕け散ると、死に際を悟った理性が我武者羅に警告を送ってくるのだ。そうなれば今度こそ、千佳は快楽に呑まれてしまうと。

 しかし、その警告も、身体が二重の意味で落ちてしまっている今となっては遅すぎた。チェックをかけられてからキャスリングが出来ないように、千佳の理性というキングは既に詰んでいる。

 結果―――

 

「そんな、蕩けきった声でダメダメ言っても――逆効果だよ、っと!」

 

 どちゅんっ!と、まだ愛液も精液も溢れたそこへ、再挿入はあっさりと果たされてしまう。

 

「ふみゅぅぅぅぅぅうう!?!?♡♡♡♡♡♡♡」

 

 さっきのセックスとは違う体勢故に、全く想定外の箇所に叩き込まれた男の摩羅が、その隠語の語源の通りに千佳の欲望を激烈に呼び起こした。

 先だっての絶頂と同レベルの快楽が性器から脳を突き上げるように迸り、絶叫を上げて達する千佳だが、違う点があるとすれば、男が止まってくれないこと。

 

 ばちゅんっ! ばちゅんっ! ばちゅんっ! ばちゅんっ!

「きゃうっ♡ あへっ♡ らめっ♡ んぎぃ♡ きゃふぅっ!?♡♡ こえっ♡ こえらめっ!♡ んぃっ♡ ひぃっ♡ ゆるしへっ♡ りゃめっ♡♡ こしゅれっ、てりゅのぉ♡♡ ちぎゃうとこっ♡ じぇんじぇんっ♡♡ しりゃないとこ♡♡ らめっ♡♡ んほぉっ♡♡ お゛ほぉ♡ もどれにゃくなりゅっ♡♡ もろれにゃくにゃりゅかりゃぁ!♡♡ とめへっ!♡♡ とめっ、やめれぇ♡♡ お゛っ♡ もうじゅっとイってりゅのほぉぉぉぉぉ!!♡♡」

 

 千佳が髪を振り乱し、涙も鼻水も垂れ流しになりながら懇願する。火種はとうとう業火となり、千佳の理性を焼き尽くしている。それを知ってか知らずか、男が止まってくれる様子は微塵もない。むしろ荒い息をより荒らげて、その業火を煽り続けるようにピストンを加速させる。

 

ぐちゅんっ!ぐちゅんっ!ぐりぃ!ぐりぃっ!ばちゅばちゅばちゅばちゅ!

「ひぃんっ♡ひぃんっ♡あたまっ♡おかしきゅなりゅっ♡♡あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!♡♡やべてええええ!♡んお゛お゛お゛お゛♡♡わらひのおみゃんこっ♡♡ばかににゃってりゅうぅぅ!♡♡おひんひんてょめてへええええ!♡♡♡」

 

 小柄な身体をいまできる最大限に動かして何とかこの濁流のような快楽から逃れようともがくが、実際は上半身の、それも胸より上ばかりが激しく振り乱れるばかりで、下半身は全く男から逃れられる兆しさえない。

 

(ああはぁ♡♡ これきっと罰なんだぁ♡♡ ずるいわたしが受けるべき罰……なのに、こんなに気持ちいいよぉ♡♡ お仕置き、えっちなお仕置き、終わってほしくないよぉ♡♡♡)

 

 そして、千佳の強い意思に支えられた理性の、最後の一欠片にとうとうヒビが入り始める。思考のうちでさえもう自分をごまそうという気さえ消失しつつあることに、千佳自身がまるで気がついていないのがその何よりの証。

 

「おおおおおおっ、チカっ、チカっ……また出るぞぉ!」

 

 一方、男の方はというと腰を打ち付けるのに夢中で、先程までの敏さは影に隠れ、本能と欲望のままに再びの膣内射精を行おうとしていた。

 千佳がその言葉を受けて、なけなしの気概を振り絞って射精に備える。身が動かせぬならせめて気構えだけでも、と千佳の最後の力を動員する。

 きっとここで理性を手放さければ、千佳が辛うじて立ち帰れるという最終のチャンスを手放さないために。

 

「うっ、いくぞチカぁ……中に出すっ……また、全部っ、ぬぁっ」

 

びゅるるるるるぅ!

「んっ♡くぅぅぅぅぅぅん……!♡♡♡」

 

 そこから時を置かずして、二度目の精が千佳の膣内に放たれた。そして、またもその感覚だけで絶頂に導かれる千佳。だが、千佳の反応は絶頂の大きさの割に小さい。

 それは迸る精が流石に先程までの勢いを保っていなかったことや、その快感の大きさを千佳が感得済みであったこと、何より、『覚悟』をしていたことが大きい。

 男の射精はまたも長く続きそうではあるし、次から次へと千佳のおまんこの結合歩から収まりきれなかった白濁が溢れ出ているが、これならなんとか我慢が―――

 

「〜っ!?!?!?!?!?!?♡♡♡♡♡」

 

 そう、思ったときだった。我慢ができると、気がほんのわずかに緩んだ瞬間だった。

 

ずぬ……ずりゅ……

「んふぅぅぅぅぅぅう!?!?♡♡♡♡♡」

 

 男の射精は、続いている。続いているのに、おまんこの中の男のモノが動きを見せる。

 

(出しながら、動いてる!?)

 

 そう、千佳が気づいた刹那。

 

ぐっちゅぐっちゅぐっちゅぐっちゅぐっちゅぐっちゅぐっちゅぐっちゅぐっちゅぐっちゅぐっちゅぐっちゅ!

「お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ!?♡♡♡♡♡♡にゃんで!?♡♡らしながらうぎょいてりゅっ!?♡♡♡しょんなっ♡♡しょんなのじゅりゅぃひぃぃぃぃぎぃぃぃちくびぃぁぁぁぁぁん!!!!♡♡♡♡♡」

 

 男が射精を続けたままピストンを再開する。出しながらも全てを掻き出すがごとき激しさで、千佳の気の緩みを狙いすましたようなタイミングで。

 ぬちゃぬちゃとおまんこから与えられる、また違う色の気持ちよさに千佳の覚悟が崩れ、最後の理性が快楽に蹂躙されていく。

 絶頂は容易に深イキとなり、その瞬間に男に固く勃起した乳首を抓られたことで、あっという間に気をやられかねないほどのアクメをキメさせられてしまう。

 勿論、その間も男の腰の動きは続いており、

 

じゅっぷ、じゅっぷ、じゅっぷ!

「どうだっ、まぜまぜイキさせられた気分はっ! うぉ、まだ出る……!」

「んにゃあぁぁぁ!♡♡ まじぇまじぇらめっ♡♡♡イってりゅの!♡♡もうわけわかんにゃいにょほおおおおおお!?♡♡♡」

 

 さらには手でへその下を捏ねられ始めると、快感の業火がそこを中心に焼き始めたかのように下腹部を熱く火照らせていく。

 

「にゃにこれ、にゃにこれぇ!!??♡♡♡♡しょこっ、こねこねしにゃがりゃおちんちんしないれぇ!♡♡♡ああああああああ!!♡♡♡」

「もっとイケ! わかんなくなれ! 子宮こねられながらえっちされてイケ! 俺のこと以外わかんなくなれぇっ、チカぁっ!」

「しきゅー!?♡♡しきゅーがきゅんきゅんしゅるよぉぉぉぉ♡♡やぁん♡♡ふにゃっ♡んきゅぅ♡♡にゃんでっ♡♡まらうごくろぉ!?♡♡♡もうらしおわっへるにょにぃぃぃぃ♡♡♡」

 

 男の動きは、今度は射精が終わってさえ止まることがなかった。男の逸物は未だに硬く、千佳の膣内を思うまま蹂躙している。終わりの見えない快楽に翻弄される千佳の理性は、もう限界を迎えようとしていた。

 

(ああああ……もう無理だぁ……わたし、もう無理だよぉ♡♡)

 

「ほらっ、次だっ」

「ふぇあ!?♡♡」

 

 男が千佳の足の拘束を解き、代わりのように腰をホールドする。繋がったまま尻を持ち上げ、千佳を四つん這いにさせ、後背位を取らせると、すかさず腰を打ち込んだ。

 

ばすんっ!

「!!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡」

 

 後背位となったことで、チンポの反りがより的確にGスポットを捉え、打ち込まれた腰の動きに合わせて裏筋がGスポをなだらかに擦り上げつつポルチオに先端が叩き込まれる。先程も食らった責めだが、体勢の違いからくる擦れ方はもう次元が違うと言えるものだった。

 

ざりぃ、どちゅんっ! ざりぃ、どちゅん!

「おぎゅっ♡♡おぎゅっ♡♡ひぐぅっ♡♡ひぃぃぃ♡♡♡こんにゃっ♡♡ワンちゃんみたいにゃ♡♡♡かっこ♡♡きもひっ♡♡よしゅぎ♡♡♡ざりざりしにゃがらおきゅ♡♡ろちゅろちゅ♡♡♡りゃめええ♡♡」

「コネコネもしてやるからなっ!」

「んほぉぉぉぉぉ♡♡♡しょこらめっ♡♡しきゅーこねちゃりゃめにゃのにひぃぃぃん♡♡♡やんっ♡♡りゃめてよぉ♡♡」

 

 呂律の回らない口から出るのは、あまりの快感に必死で抵抗するような台詞ばかり。実際、千佳は頭では必死に抵抗しているつもりなのだ。

 だが、後背位になってから少しの時点で、男は千佳の変化に気づいていた。些細なことだが、千佳としてはとても大きな、その変化。千佳の自覚はなく、繋がっている男にしかわからないそれは、ピストンの度により大きくなっていく。

 

「んおぅ♡なんれっ?♡♡なんれとめれくれないろぉ?♡♡んっふ♡くひぃ♡♡ぁっぁっあっ♡」

 

 だが、その変化をただ指摘するのは躊躇われた。無論善意などではなく、より千佳に自覚を促すために。

 よって、男は自分もある変化を加えて、状況をしばし楽しむ事にした。

 それはゆっくりと、千佳にそうと感づかれないように行われる。

 男の腰振りが次第に、少しずつテンポを落とし始めた。しかし、千佳に与えられる摩擦のテンポが変わらない。つまり、それがどういうことなのかといえば、答えは明白だった。

 

「こしゅれりゅぅ……♡んはぁ♡おちんちんがぁ♡♡にゃんどもおまんこにキシュしてりゅ♡♡ざりざりしにゃがりゃ♡♡トントンしてぅ♡♡」

「楽しそうだね、チカ……くぅ、締まる……っ」

 

 千佳に与えられる快感は、依然として変わらない。男が腰を振る頻度は先程までの半分程度になっているのにもかかわらず。

 

「たのしくなぃぃ♡♡きもちよしゅぎてちゅらいのぉ♡♡てょめへっていっれりゅのにぃ♡♡いじわるしゅるのやめへぇ♡♡」

「まぁた嘘ついてるな、このえろっ娘め」

 

 快楽が強すぎて呂律が回らなくなって久しい千佳は、その快楽の因が男によるものだと疑わない。

 

「うしょなんてちゅいてないぃ♡♡あにゃたが♡♡おちんちんとめれくれらいかりゃぁ♡♡ちゅらいよぉ♡♡」

「嘘だよ。だってさっきから、自分で気持ちいいとこ探してるでしょ」

「ちぎゃぅぅ♡♡わらひしょんなことしてにゃいんらかりゃぁ♡♡んひっ♡♡んひっ♡♡らめらってばぁ♡♡おちんちん、らめぇ♡♡んほっ♡♡こしゅれりゅぅ♡♡」

 

 そして、ひとしきり楽しんでから、無駄な抵抗を口先で続ける千佳にとどめを刺す。

 

「嘘だよ。だって……」

「うしょちゅいてにゃいぃ♡♡んふぅ♡♡ざりざりぃ♡♡」

「もう、俺動いてないもん」

「きもひ♡………っ!?」

 

 男の一言に、ピタリ、と千佳の動きが止まる。同時に、膣を擦られていた感覚も止まったことで、千佳の顔から血の気が引いた。

 

「ほらね?」

「…………………うそ」

 

 繰り返していた絶頂さえ一瞬忘れるほどの絶望が千佳を襲う。自分が動きを止めて、感触が止まったということは、男の言葉が偽りない事実だということにほかならない。

 

「バックにしてからすぐ気づいたけど、チカ自分で気持ちいいとこ当てに来てたでしょ? 口ではやめてとかだめとか言ってるのに、身体はおまんこもっと気持ちよくなりたくて、俺のおちんちん使ってオナニーしてたんだよ。オナニーってわかる? ひとりでおまんこいじって気持ちよくなることだよ。チカ、今までそんなことしたこともないだろうに、おちんちん止められた瞬間から、俺のおちんちん使ってオナニーしてたんだよ」

 

 男の言葉が、絶望に苛まれる千佳をより深い谷へと突き落とす。崖っぷちにいた千佳の理性が、粉々に砕け散るように。

 

「認めなよチカ。心から認めるんだ。おちんちん、気持ちよかったんでしょ? 嫌だとか駄目だとか言ってたの、本当は全部気持ちよかったんでしょ? もうチカはえっちな女の子から戻れないんだよ」

「ちが……しょんなの……ちがぅ……」

 

 凝り固まった千佳の殻が、破れるほどに突き落とす。

 

「違わないよ。だって」

 

 最後の言葉が届くと同時、

 

「俺がチカを捕まえてるから、戻してなんか、やるもんかっ!」

 

 追い打ちとばかりにちんぽを突き込まれて、

 

「んっ、きゃァァァァァァ!!♡♡♡♡♡」

 

 千佳の最後の理性―――意地が、砕けた。

 

ばすんっ、ばすんっ、ばすんっ!

「んあああっ!♡♡ぎゃまん♡♡しれたろにぃ!♡♡じゅっと♡♡してたのにぃぃ!♡♡」

「我慢なんてっ、してなかっただろっ! 腰くねらせてたくせにっ! うらっ、どうだっ、チカっ! 陥落おまんこにちんぽぶち込まれてどんな気持ちだっ!」

「しゅごいのぉ!♡♡わらし♡きもちーの止まらにゃいよぉ!!♡♡もう♡♡もどりゃなくていいにょ!?♡♡こにょまま♡♡あにゃたのにされちゃっていいろぉ!?♡♡♡」

「いいも悪いもないっ! 俺がっ、君を奪うんだっ! だからっ、君はっ、何も考えず気持ちよくなっちゃえっ! もっと素直に気持ちよくなれっ!んむっ」

「ふみゅぅっ♡♡ んぁ♡れろれろ……♡♡ んはぁ♡ こっちもきもちーよぉ♡♡あぁん♡♡んぁっ♡♡」

 

 決壊したダムが水を一気に放出するように、千佳の口から快楽を受け入れる文言が飛び出していく。

 顔を向けさせてその口を塞げば、迷いなく千佳の方からも舌を絡めてくる。

 ぷくりと勃起して存在を主張する丘の上の二つの突起は、彼女に絶頂を促すスイッチと化している。

 おまんこは生殖器として十全の性能を発揮し、ちんぽにむしゃぶりついては更なる白濁を飲み込むべく、淫らに蠢いて射精のおねだりを止めない。

 言葉で拒絶しても、身体が受け入れている。理性がブレーキをかけても、本能はアクセルを踏み込む。

 そんな自分を自覚している。男が腰を突き入れるたびに、女にされていく。ぐちゃぐちゃにされたおまんこが、脳までもぐちゃぐちゃにして、もう思考なんてまとまる筈もなく。

 千佳が崩れていく。望み通りに、望まれる通りに。犬のような格好で犯されながら、実は男が腰を止めても気づかないほどに、いわば自分も男を犯していたような現実に気付かされて。

 

(受け入れちゃった……よぉ♡)

 

 心が、理性が、とうに男の欲望と千佳の欲望が合致してしまっていたことを、受容した。

 

ぞわぞわぞわっ

「うぉぉっ!? ちょっ、なんだこれ!? チカっ!?」

 

 その途端に、千佳の腰つきが変わる。今まで、間違いなくそれをされたらマズいと理性が逃していた千佳の「本当の弱点」を男に教えるべく、千佳の体の最後のタガが外れた。

 膣壁が蠢きを細かくし、千佳の腰のくねりが、奥へ奥へ受け入れるためのものから、カリを縦横へ誘う動きへ変わり、男の突き入れに合わせて「そこ」へと手順通りにちんぽを導いた。

 膣口の浅い部分からGスポをかすめ膣奥へと至る「男が理解したつもりの千佳が好きな動き」だったものが、Gスポを鈴口で押し付けてから、その奥、AGスポットを弾くように腹側を擦って膣奥へと叩き込む「千佳の本能が本当に望んでいた動き」へと、千佳自身の意思で変更、否、アップデートされる。

 結果、

 

ずにゅっ、どちゅんっ!

「んきゅぅぅぅぅっぅぅぅ!♡♡♡♡」

「ぐぅぅぅぅ! 搾りっ、とられっ!?」

びゅるるるるるるるるるるっ!

 

 男が「射精させられる」という形でその成果が現れた

。自分の意思で吐き出すそれと違い、腰の力が根こそぎ奪い取られるような快感が、今度は男を襲う。精液を、文字通り精魂までも搾り取るかのような蠕動に合わせて、繰り返し繰り返し、最後の一滴まで自らの子宮へ導かんと千佳おまんこがちんぽを締め付け、吸い上げ、絡みつき、うねりを加える。

 あまりにも唐突で急激な変化に、トリガーの効果を発動させることも出来ずに、為す術もなく射精させられた男の心中を驚愕が満たす。その才能があるとは思っていた。しかしまさか、これほどとは。受動から能動へと変わるだけでいきなり搾り取ってくる腰つきと膣の動きを体得しようなど、想像の埒外も甚だしい。

 その蠢きは、男の射精を促し続ける。どうやって飲み込んでいるのか、男の精をごくごくと飲み込み続ける千佳まんこ。明らかにその外観から窺えるキャパシティ以上に子宮へと納めているのだろう、千佳の下腹部は、ほんの少しだが中に注がれた精液の量を表すようにぽこりと膨らんでいる。

 やがて、それにも限界が訪れたのか、白濁がごぽぉと音を立てて千佳のおまんこから溢れ出る。それに連れて、男の硬さを失ったペニスもそこから排出された。

 

「ち、チカ……」

 

 あまりに大量に精を放ったせいか、多少ふらつく頭で、おそらくは自分以上に疲弊しているはずの千佳へと呼びかける男。あれだけ絶頂させられたあとに、覚醒したかのように己を搾り取った少女。両腕を交差して、そこに顔を埋めて荒い呼吸を繰り返し、その起伏のたびに突き上げられたままのヒップの半ば――おまんこからこぽこぽとザーメンを溢れさせる淫らな姿から、男の射精に合わせてまた幾度もアクメを決めたことが窺い知れた。

 そして、当人はといえば――

 

(しゅご……かったぁ♡ まっしろで、チカチカして……もう、何もかも消えて……色んなもの、モヤモヤしたの……全部……あぁ、もう無理だぁ……わたし、もうきっと戻れない……だって……もうこの人のこと、嫌じゃ……なくなってる……ずるいよぉ、こんなのぉ)

 

 自分の変化を、とうとう受容していた。

 その内心にまだ気づかない男は、気をやってはしないかと、千佳へ手を伸ばす。

 だが、それより先に千佳がぴくりと動いた。男は安堵し、ほっと息を一つ吐き出す。

 だが、今度は男が驚愕に目を見開く番だった。

 

(もう……どうにでもしていい、どうにでもなっちゃえ)

 

 千佳が、こんな男に好き放題されて、結局は快楽に堕とされてしまった己に半ばやけっぱちな結論を付ける。

 

「……んぁ」

「大丈夫か、チカ……っ!?」

 

 そしてまだ荒いままの呼吸を整えるより先に、ころんと、千佳が仰向けになる。そればかりか、股へと手を伸ばすと、中出しされて溢れた男の精液を指に絡め、それを口に含んだ。そのあまりの淫猥さに男が息を呑む。

 そんな男に向けて、千佳はそのおまんこを見せつけるように脚をM字に開き、絶え絶えの息で言った。

 

「わたし……まら、こわれて……ないよ……?♡ らって……まら、かんがえ、られりゅもの……♡」

「チ…カ……」

 

 最後の、自分へのとどめを。

 

「らからね……もどれないくらいに……もどりたくなくなるくらいに……あなたのものにしてくれなきゃ……らめ、なんらよ?♡」

「〜〜〜〜っ!」

 

 おまんこを自ら開き、くぱぁと男に見せつけながら自分にも男にもとどめを刺すような台詞を千佳が零した瞬間。すでに吐き出しきったはずの男のモノが一気に硬さを取り戻す。

 自分が女にした少女が、自分のものになるべく挑発をしてきた。それに応えなければ男である意味などないとばかりに。

 しかし、この千佳の行動の根幹にあるものに、男は気づいてしまった。いや、気づけてしまった。

 千佳の身体は堕ちた。理性も砕いた。だが、ここで千佳がこんな行動を取るということは、逆に一つの事実を示していた。『雨取千佳が折れていない』という、その事実を。

 

「くっ……チカ……だめだ……それは、ダメだ」

「?♡」

 

 気づいてしまっては、それから目を背けることはできなかった。先程のようにただ性を吐き散らかすような、荒々しい性交を繰り返したところで、果たして意味はあるのかと、今すぐにでも千佳に襲いかかりたい気持ちを男はぐっと抑える。

 ここまで快楽漬けにしても、理性を飛ばしても、まさか折れないとは思わなかった。今だって眼前でこれみよがしにおまんこをさらけ出しながら、男を誘う台詞まで吐いておきながら、根本的なところでこの少女は「雨取千佳」を保っている。負けてはいる、崩れ、堕ちてもいる。だが、千佳という少女が作り上げた「雨取千佳という定義」が壊れない。この挑発だって、これまで通りに自分を投げ出しただけで、大元は今までと何も変わっていないと男には理解できてしまった。

 どうしても、行動の主体を他人に委ねてしまう。ここまで殻を剥がしてなお、自分以外の何かを存在意義にしなければならないという、雨取千佳のかねてからの自縛が解けていない。

 

「悔しいな。こうまでしても、チカは……」

「わたしのここ、とろとろらよぉ♡♡ きもちよくにゃりたいってうずうずしてりゅよぉ♡♡ あなたのおちんちんは、違うのぉ?♡♡」

 

 つい今しがた搾り取られたときには、ようやく千佳が自分を振り切って積極的になったのかと思った。だが、そうではなかった。ただ単に、あれは自分の中の快楽を認めただけに過ぎず、より強烈な絶頂とより甘美な快感を得たいがための本能的な反応だったのだろう。

 雨取千佳は折れない。どれだけ快楽を叩き込もうとも、どれだけ弱いところを責めようとも、この少女は、折れない。きっと、そういう「強さ」にいくら晒されたところで、弱音や諦めよりさきに、彼女の心に巣食う罪悪感やら柵やらが顔を出すのだろう。そして彼女は、それを酌んで「望まれるべき雨取千佳」になろうとする。傷つきたくないから、傷つけたくないから。今だって、勿論快楽に溺れたというのはあれども、きっと根本的には、男が望んだからこうして「彼を誘う雨取千佳」を表しているに過ぎないのだろう。

 全ては彼女の強さと優しさ故に。しかし翻って見れば、彼女自身でさえ彼女が心のままにあることを否定しているも同義。だとするならば、それは、あまりにも孤独なのではないか。

 

(くそっ、何だよ、それは)

 

 男は、ここに来て、千佳を理解して、初めて己を恥じた。こんな強く、真っ直ぐで、本当はなにより儚い女の子を、当初は手前勝手に性奴隷にでも仕立て上げようと思っていた己の生まれ持った下劣さを、心から。

 そして気づく。先刻告げた「俺のものにする」という独占欲の正体に。

 ああ、自分はどうやら、このアマトリチカという少女を、本気で恋慕してしまったのだと。独占欲も、性欲も、愛欲さえもすべてを彼女に集約させたいと思う感情にラベルを付けるなら、その名前以外にありえないのだと。

 それは、男にとっては脳天に落雷を食らったような衝撃だった。欲のままに行動しては異性に忌避され続けた下劣な天才であった男が、いま自分が弄んだ一人の少女に心底からの愛情を覚えている、など、笑い話にもならない。ならない、が、それが真実。

 傍から見ればそれは余りにも気味が悪かろう。犯罪者が、手込めにした少女に恋をする。だが、その犯罪者でなければ、少女の隠した本当の姿を見つけるには恐らく相当の時を要していただろう。

 奇しくも、彼が欲望のままに動き、千佳が取り繕う余裕さえ無いほどに快楽で翻弄したからこそ、彼女の核心を衝くことができたとも言える。そして、千佳に愛情を覚えることがなければ、彼がその衝いた核心に気づくこともなかっただろう。

 結果的に、男が歪な恋をした結果、千佳の心に巣食う闇に手を届かせたのは皮肉も皮肉と言える。

 

(どうしたん……だろう?)

 

 そして、目の前には苦悩のような表情を浮かべ始めた男を訝しみながらも、開脚したままこちらへ秘所をさらけ出したままの、己がそうさせてしまった少女が、不安げな表情を浮かべている。少なくとも、『困惑』という感情は千佳から向けられている。そんな、ただ千佳から感情を向けられているだけのことでさえ、男にとって喜びになっている。その色がどうあれ、自分に向けてこの少女の感情が動いている事実だけが重要だとでも言うように。

 もはや、据え膳などとは認識できない。男にとって少女は、想いを抱かされてしまった「アマトリチカ」という一個の人格であり、同時に、少女を鎧う、哀しいほどに「雨取千佳」という役割を遂行する仮面さえも幻視してしまう。

 だから、男は決めた。

 こんな男の思いなんて、チカに届くはずはない。届いて良いわけもない。だが、このままただ淫蕩に沈ませるだけでは終わらせないと。

 故に、男は改めて、彼女の壊し方を決めた。否、壊すのではなく、彼女から「雨取千佳」を剥ぎ取る、そのやり方を。




次回、千佳ちゃん編完結です

ちなみにTwitterやってます
基本的に尊いものふぁぼりつ魔ですが、たまーに進捗つぶやいたりつぶやかなかったりしてますhttps://twitter.com/nameless_wan
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