※この作品はR-18です。

女の子ばかりの職場で身体を求められる件   作:通りすがりの魔術師

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【リア充は結婚前から逸話を残している……彼らの多くが話をこう結ぶ!!『考えるより先に体が動いていた』と!!】



童貞のまま学生生活を終えた通りすがりの魔術師です。知り合いに2人くらい高校で童貞を捨てたのを知ってますけど、多分俺が知らないだけでもっといるんだろうなって思います。







9話 関西弁後輩と筋トレしてカラオケに行く話

日曜日。それは一般的な社会人や学生にとっては休息の日。平日の5日間で疲れた体を癒して、新たに始まる月曜日に向けて気合いを入れる日─────なのだが人によってはサザエさん症候群と呼ばれる病に精神が犯されて安息どころかより陰鬱になるというのが専らの噂だ。

 

 

 

まぁ俺のように朝をスーパーヒーロータイムで迎えて行列で締め括る俺には関係の無いことだ。確かに昔はサザエさんを見れば「明日は学校か」くらいの心象は抱いたが別に苦ではなかった。月曜日は待ち望んではいなかったが水曜日の超次元サッカーアニメと小型ホビー用ロボット(大嘘)アニメは毎週楽しみにしていた。木曜日もスーパーマサラ人の奇妙な冒険に心奪われていた。そして金曜日には未来から来た青タヌキと嵐を呼ぶ幼稚園児を見て土日休みを迎えるというルーティンだった。

 

 

 

しかし、俺が歳をとるに連れてその番組は最終回へと向かって終わっていった。声優さんも歳なのかメインキャストの何人かは知らない名前になってたり時の流れを嫌でも感じざるを得なかった。

それに俺の目はいつしか深夜アニメの方に移っていった。社会人になった今となっては気になったのとか再放送だけを録画して見ている始末だ。

スーパーマサラ人のは今でも続いてるし、超次元サッカーも主人公が変わってるが一応やってる。ホビー用小型ロボットアニメに関してはプラモデルが再展開されたが新作アニメはないらしい。悲しい。

 

 

 

 

まぁそれでも、クリエイターの数だけ新しいアニメ、漫画、小説が生み出されているので退屈するということは無さそうだが、黄金期が素晴らしかっただけに俺は満足し足りない。たまに昔のDVDを見て気を和ませたり、番組放送時の2chを見返したりしてる。

それが俺の休日の過ごし方の6割で、残りは筋トレに注がれている。

 

 

 

やはりデスクワークが多いというか、それしかないのでどうしても運動不足になる。酒を飲み始めると中年太りにも繋がるし、何より中学の時にバカみたいに腹筋して得たシックスパックが忘れられない。

というわけで俺は週に4回程度、スポーツジムに通って自らの体を鍛え上げている。

 

 

 

おいおい休日なのに自分の身体を痛めつけてドMなの?っていう質問は最もだ。

しかし、運動には精神をリフレッシュする効果もある。もちろん、嫌々でやったりフォームが違うと逆効果だが、筋トレ後にやってくる達成感、翌日に襲ってくる筋肉痛、それを乗り越えた後に新たな筋肉が生まれているという幸福感。これらの快感は運動でしか得られない、

 

 

 

 

「……というわけで筋トレってのはダイエットにもいいし、精神的なリフレッシュもできる。まさに一石二鳥ってやつさ」

 

 

 

 

「なるほど…」

 

 

 

昼下がりの公園で夏用のスポーツウェアに身を包んだ俺は隣で顎に手を添えて話を聞く飯島に俺の休日の過ごし方をプレゼンしていた。

前半の過去の俺のルーティンは飯島には理解が出来ないかと省略してるが、筋トレの素晴らしさに関しては余すところ伝えている。

 

 

 

「週4ってよくそんなに通う暇ありますね」

 

 

 

 

「まぁ仕事帰りに行ってる時もあるからな」

 

 

 

 

週休2日だから4回も行こうと思うと仕事終わりに行くのは当然となってくる。火木土日の周期で、仕事終わりの時は肩、背中、下半身を中心に、土日は月曜日に影響が出ない程度に体全体に負荷をかけている。

 

 

 

「それを専門学校に入ってから続けてるからかなり筋肉がついてきた」

 

 

 

 

ムンッと力こぶを作り、腹筋に力を入れる。まぁ衣服の上からなので分かりにくいかもしれないが一応あるにはある。

 

 

 

「でもウチおとんとおかんが共働きで弟妹の面倒みないとあかんからジムに行くのは難しいですね…」

 

 

 

 

「それでも大丈夫だ。筋トレはジムにあるような道具を使わなくてもできる」

 

 

 

 

飯島の家庭環境は知ってる。23歳の長女に小学生になるかならないくらいの弟妹が2人いるのは最初聞いた時は再婚でもしたのかと思ったがそうでもないらしい。

まぁ両親共働きなので仕事終わりや休日の幼い弟妹の世話は飯島がほとんどだそうだ。今日のように暇が取れたのもたまたまらしく、母親が面倒を見てくれているそうだ。

 

 

 

「とりあえず準備体操から始めるか」

 

 

 

「はい」

 

 

 

 

腰掛けていたベンチから立ち上がって準備体操を始める。身体をよく動かす動的ストレッチを行い、関節などをよく動かしておき怪我をしないようにしておく。

 

 

 

「いたたた…!もうちょっと優しめに…お願いします」

 

 

 

 

「飯島、身体結構硬いんだな…」

 

 

 

 

女子はみんな柔らかいと思ってたんだが。変な意味じゃなくて関節の話ね。

柔軟も行ってストレッチが済んで靴紐の結びをチェックして俺は準備体操で既に息切れを起こしている飯島に声をかける。

 

 

 

「じゃあまずは1キロ走ってみようか」

 

 

 

 

「1キロ!?」

 

 

 

びっくり仰天と目を見開いた飯島に俺は頬をかきながら苦笑する。

 

 

 

 

「走ってから筋トレすると筋肉つきやすくなるし、下半身を鍛えるなら走るのが手っ取り早いから」

 

 

 

 

「うぅぅ…分かりました…」

 

 

 

これも痩せるためや!と顔を叩いた飯島は立ち上がると俺の横に並ぶ。

 

 

 

 

「じゃ行くか」

 

 

 

 

「はい……」

 

 

 

 

これから死地に赴くような目をした飯島は俺が走り出すと同時に動く。俺はなるべく飯島のスピードに合わせるようにして、走っていたのだが、やはり久しぶりに動く人間に1キロはキツかったのだろうか。

 

 

 

 

「はっ……はっ……はっ…も、もう無理ぃ…」

 

 

 

 

200メートルくらいで力尽きていた。早い早すぎる。俺よりも若いんだからと言いたくなるが、口振りからあまり運動してなかったみたいだし仕方ないか。

 

 

 

 

「OK、2分休憩したら家でもできる筋トレやっていこうか」

 

 

 

 

「は、はい……」

 

 

 

 

今にも死にそうなんだけど大丈夫なのかこいつ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばしの休憩を挟んだ後、一抹の不安を覚えながらもなんとか腕立て伏せ、上体起こし、背筋トレーニングを実行させた俺はある達成感に浸っていた。

 

 

 

「ふぅ、スガスガしい気分だ。歌でも1曲歌いたいようないい気分だ」

 

 

 

日曜日の親に見守られながら楽しむ子供たちのいる公園の芝生の上で共に汗を流す素晴らしさを噛み締める俺はハイになってそんなことを口走る。一方、飯島はもう動かない。あれは飯島ではなく生きる屍なのだ。

20回を3セットはさすがにやらせすぎたかな…? と少し心配しているとゆらりと飯島は立ち上がる。

 

 

 

「…歌いにいきましょう」

 

 

 

「はい?」

 

 

 

 

「だから……カラオケ、行きましょ…」

 

 

 

「え? なんで?」

 

 

 

 

当然の疑問だ。どうして筋トレの後にカラオケなのか。いや、確かに歌うことでカロリーは消費できるが筋トレほどではない。

 

 

 

 

「さっき歌いたい…言うてたやないですか…」

 

 

 

 

「あ、なるほど」

 

 

 

 

そういうことか。でも今のは比喩表現であって実際に歌いたいと思ったわけじゃない。飯島に筋トレをさせたという達成感から生まれた感情を言葉にしたにすぎない。

けど、外は暑いし、喉も乾いたし歌わずともカラオケには行ってもいいかもしれない。いや、別に家に帰れば全部済ませられるけども。

まぁ飯島は頑張って自らの筋肉を痛めつけたわけだしご褒美として連れていってやるか。

 

 

 

「よし、じゃ行くか」

 

 

 

 

そういうわけでカラオケに行くことが決定した。

 

 

 

 

###

 

 

 

 

カラオケ。日本人が初めて考えたと昔聴いた曲であったが本当かは知らない。まぁそんなこと関係なしにカラオケは楽しいところだ。

歌う以外にも大画面にコードをぶっ刺してゲームも出来るし、安価で個室ということもあってオフ会なんかにも使われてる。

 

 

 

1000円程度払うだけでフリータイム料金ならエアコンは使い放題、ドリンクも飲み放題の歌い放題。こんな素晴らしいことがあるだろうか。

受付を済ませてドリンクバーでジュースを入れて指定された部屋に入ってクーラーのスイッチを入れる。

 

 

 

「あー涼しい」

 

 

 

 

「ほんまですねぇ」

 

 

 

 

思わず漏れてしまった声に飯島は頷くと部屋のソファに座り込んでカラオケ用のリモコンを操作し始める。

 

 

 

「私から歌ってもいいですか?」

 

 

 

 

「いいよ〜」

 

 

 

暑くてスライムみたいに溶けた俺は飯島が歌うのをダラりと聴く。なんだよ結構歌えるじゃねぇか…筋トレでへばってると思ってたら元気じゃん。

 

 

 

 

「先輩も何か歌います?」

 

 

 

 

「あーうん、歌う歌う」

 

 

 

リモコンを受け取って手早くいつも声出しに使っている全部サビと言われてるアニソンを歌う。社会現象にもなったアニメの主題歌とあって飯島も知っていたのか俺が歌ってる時は手拍子をしてくれた。お礼に俺も飯島がノリノリの曲を歌う時は掛け声を入れたり手拍子したりして大いに盛り上げた。

 

 

 

「いや〜久しぶりやからちょっと張り切りすぎましたわ」

 

 

 

「俺も久しぶりに来たな」

 

 

 

飯島と交代で歌を歌うこと1時間、筋トレの後の疲れが出て一休みすることにした。飯島は歌ってる時に汗でもかいたのか上着をパタパタしながら服の中に篭もった熱を出そうとしており、俺がエアコンの温度を下げようかと打診すると首を振った。

 

 

 

 

「汗かいた方が体重減る言いますし、大丈夫ですよ」

 

 

 

 

「そうか?」

 

 

 

掴みかけてたエアコンのリモコンから手を離して、行き場のなくなった手を組んでテレビの方に注目する。漫画の宣伝や今やってるキャンペーンなどの動画が流れているのを見ていると「あ、あの…」と飯島に声をかけられた。

 

 

 

 

「どうした?」

 

 

 

 

「……えと、あの、その……質問なんですけど」

 

 

 

 

「うん」

 

 

 

 

「先輩って、その、初体験とか……したことあります? いや、いきなり何言うてるんて思いますよね!ごめんなさい!今のは、その、忘れてください……」

 

 

 

顔を赤らめてブンブン手を振ってシュンと忙しなく表情を変化させた飯島は身体をそむけつつも俺の反応をチラチラ窺うようにしている。

……確かにいきなり何言ってんだこいつとは思ったが、やっぱり飯島も年頃の女の子なのかそういうことには興味があるらしい。

 

 

 

 

まぁ答えはYESで会社の同僚とやっちゃったんだぜ!

 

 

 

とは到底言えるわけでもなく俺は瞬きをして困惑してる感を出してる。しかし、飯島がオロオロしてて可哀想だし、もしかするとそれ関連で悩みがあるのではないかと質問の意図を聞いてみることにした。

 

 

 

「いや、その、はじめとよう遊んでるって聞くし……もしかしたらなーって思って……」

 

 

 

すると、指を突き合わせてモジモジしながら尋ねてきたので俺は笑顔で返した。

 

 

 

「はじめちゃんとは映画見に行ったりするだけで男女の付き合いみたいなことはないな」

 

 

 

「そうなんですか…」

 

 

 

 

映画と言ってもラブロマンスとか青春ラブコメとかとは全く無縁のヒーローモノか魔法少女モノで20代の大人二人で何見てるんだろって思うけど面白いし楽しいから仕方ないね。

 

 

 

「あの、この歳にもなって今まで恋人なしって…どうなんですか?」

 

 

 

「それは俺に聞かないで」

 

 

 

俺も『恋人いない歴=年齢』の身だから。女性経験はあっても恋人はいた事ないっていう希少な人種だから。

 

 

 

「まぁ珍しくないんじゃないか? 涼風や滝本、八神さんもらしいし」

 

 

 

 

「そうなんですか?」

 

 

 

「うん、多分」

 

 

遠山さんは学生時代にいたとか聞いたことあるけど、長続きはしなかったらしい。

飯島が心配してるような1人だけ男性経験がない、ということはないと思う。てか、うちの会社にいる人間は軒並みそうなのではないだろうか。実際に2名ほど俺が初めてだったわけだし……他は知らんけど。少なくてもキャラクターデザイナーチームは全員処女ですね。うん、間違いない。

 

 

 

「多分て……」

 

 

 

表現を曖昧にすることで俺が彼女らに襲われたことを隠す。どうやら遠山さんのように鼻がいいというわけでなく、俺が涼風らと肉体関係を持ってることは知らないらしい。

知らないなら知らぬままでいてもらおうとカラオケを再開しようとすると、飯島の小さな変化に気付いた。

 

 

 

「飯島、暑いのか?」

 

 

 

 

「え?……あーいや、大丈夫です。ちょっと汗がベタついただけですから」

 

 

 

 

いつの間にか1枚上着を脱いでた飯島は手を振ると「歌わないんですか?」と聞いてきたので俺は無言で次の曲を入れるとマイクを手に取って立ち上がる。

 

 

 

まぁ飯島の席は冷房の空気が当たりにくいし暑いのかもしれないから気にすることではないが、何故か俺の心の奥で胸騒ぎがしているのだ。けど、この胸騒ぎの正体は飯島ではないはずだ。飯島は俺に対して害ある行為をする後輩ではない。そんな子悪魔みたいな後輩は涼風1人で十分だと思いながら、出だしが始まったので歌い始める。

 

 

 

その刹那、飯島が部屋のカーテンを閉める。このカラオケのガラスは外からも内からもボヤける仕様になってるが、外の視線が気になる人向けにカーテンを設置している。だが飯島は窓に背を向けていて通りすぎる人物と目が合うのは俺なのだ。

 

 

 

妙だなと感じた時には時すでに遅く、頬を上気し意を決したようにシャツのボタンを外している飯島に気付いた。

 

 

 

 

「飯島……?」

 

 

 

 

「あ、お気になさらず……」

 

 

 

いや、気にするだろ。ボタンが外されて桜色の下着が見え隠れし目を逸らす。あるかないか微妙だったが八神さんよりあって涼風よりはないくらいか。少ししか見てないのにバストサイズの大体を比較出来るようになってしまっている目に呆れてると隣に人の気配を感じた。まさかと、目を向ければ飯島が俺の隣に移動していた。

 

 

 

「…飯島?」

 

 

 

 

怪訝に尋ねると飯島は俺に向き直って頭を下げながらこう言った。

 

 

 

 

「私の初めて、もらってください」

 

 

 

 

 

その言葉を聞いた時、曲は3番のラスサビに突入していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




(性描写が皆無で)残念だったな!うわぁぁぁっ!


上のネタがわかる人はスマブラSPやりこんでる人くらいでしょうか。
さてさて、エッチシーンまでいくと長くなるかなと切りました。年下ゆんちゃんだと関西弁がないと青葉っぽくなるのが難点ですね。これは難しい。けど、書ききるぜ!ブォン!ブォン!ブーーーン!!!





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