女の子ばかりの職場で身体を求められる件 作:通りすがりの魔術師
我ながら最低最悪にして最善最高の改造文だ。別に元ネタが嫌いじゃない。むしろ好きだ。スタースカイ凛……すこです。
今回はまだエッチじゃないです
エッチ回に星マークとか付けようかなと思ったけど、こういう話もちゃんと見て欲しいからつけません。許してヒヤシンス。
「先輩ちょっといいですか?」
俺が『覚悟』を決めた翌日、会社を出る直前後ろからはじめちゃんに声をかけられ、振り向くとはじめちゃんの背後には飯島がいた。
2人が一緒にいるのはよくある事なのであまり違和感はないが、俺を呼び止めた理由がわからず俺は首を傾げる。
「何どしたの」
「あのこれからご飯食べに行くんですけど先輩も行きませんか?」
恐る恐るといった感じの誘いに俺はまたも首を傾げてしまう。これがいつものノリな感じで声をかけられていたなら悩むことは無かったが、はじめちゃんの様子がおかしい。飯島は特に変わりないように見えて、無機質なオーラを纏っている気がして、何故か俺の脳が警報を出している。
「誘いは嬉しいけど今日は帰るよ」
「そ、そうですか…分かりました。すみません、急に」
乾いた笑いを浮かべた俺にしおらしく頭を下げるはじめちゃん。少しばかり申し訳なくなったが、俺の直感が危ないと告げているため踵を返して歩みを進める。
「はじめはそれでいいん?」
「し、仕方ないじゃん!今日は帰るって言ってるんだから!」
「はぁ…いつもみたいにもっとハキハキしいや……」
「そ、そんなこと言われたって!!」
後ろから聞こえる会話を気にして遅歩きになってしまった。しかし、聞いてる限り普通の誘いなのだろうか。
「ほらやっぱり私帰るから。1人で先輩誘ってきいや」
「ええっ!?そんなの無理だよ!お願いゆん力貸してよ!」
「無理や無理。自分一人で頑張り」
「そ、そんなぁ!」
なんだかドラえもんに見捨てられるのび太みたいだな…。思わず立ち止まって2人の様子を見ていると見られてることに気づいた飯島ははじめちゃんの背中を押して、はじめちゃんがそれに抗っていた。何してんだあの二人。
彼女らの後ろから仕事を終えた社員達がぞろぞろと出てきて邪魔になっていたので、仕方なく急ぎ足で2人の元へと戻る。
「…あのさ、二人とも邪魔になってるから場所変えようか」
「は、はい…」「…はい」
若干涙目のはじめちゃんに、それに呆れた様子の飯島の返事を聞いてとりあえず会社から離れた。邪魔になるというのもあったが、下手すると涼風とか滝本も出てきて面倒なことになりかねないと思ったからだ。
2人の帰宅ルートから外れるように先導してある程度進んだところで2人の方につま先を向けた。
「で、何食べんの?」
「え?」
キョトンと目を開いたはじめちゃんはその後視線を彷徨わせた挙句に飯島に助けを求めていた。
「…安めのファミレスとかでええんちゃうか?」
「え、でも私ラーメン食べたい」
「じゃあ、自分で言えや!」
キレた飯島にごめんごめんと手を合わせるはじめちゃん。相変わらず仲がいいなとしみじみとしているとようやく結論が出たのかはじめちゃんがこちらを向く。
「じゃあ、そこのハンバーグ屋で」
短く返事して俺達は店内へと入って案内された席へとつく。平日の夜の時間帯ということで仕事終わりのサラリーマンや若いカップルに子供連れのお母さんとか多種多様な客がいた。こうして店内の様子を見渡して観察するのが癖になってるのを自覚してるのに止められないのは残念だと思い、やっとメニューに視点を合わせる。
「ゆんは何にするか決めた?」
「私は和風ハンバーグやな」
「私はサイコロステーキかなー」
「聞いてへんわ」
「ひどっ!?」
これ俺いらないんじゃないかな。そう思うくらいに俺が空気だ。いや、別に「先輩はどうするんです?」的なことを聞かれたい訳じゃないし、女の子同士の独特な空気感を眺めるのも悪くないんだけど。
「先輩は決まりました?」
「あ、うん、Bセットにするよ」
1000円でハンバーグにご飯とサラダ、ついでに選べるスープもついてくるんだったら申し分ないだろう。飲み物が水なのは全然いい。むしろ、ハンバーグにコーヒーとかコーラは合わないと勝手に思い込んでるから水が一番いいのだ。今回の主役はハンバーグ。そうハンバーグなのだ。
「はじめはハンバーグ屋なのにステーキやねんな」
「いいじゃん別に」
「ええけど、はじめならハンバーグ&サイコロステーキ頼む思ったから」
「大方高くて頼めないんだろ」
「ぐっ、それは……」
やっと会話に入り込む隙が出来てからかう様に言ってみると図星だったのかはじめちゃんが顔をしかめる。そりゃ新しい変身ベルトやアイテムが出る度に買ってたらお金はなくなるに決まってる。
「大丈夫なん?給料日まで半月もあるのに」
「それは大丈夫。スピードくじ引くために色々買った残りがあるから」
この子はコンビニのクジを引くためにスーパーとかならもっと安く買える商品を割高で売ってるコンビニで買ってるのか。そりゃ金は貯まらないよなぁと思いながら水をひと口飲む。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「Bセット1つ。スープは味噌汁で。あと和風ハンバーグにサイコロステーキを1つずつ」
「かしこまりましたー」
注文を繰り返して少々お待ちくださいと言って厨房へと消えていった店員さんの背中をみやりまた水をひと口。ご注文はお決まりですかって聞かれたらうさぎと答えたくなるのはもう病気かな。なんてくだらないことを考えていると突然、飯島がこちらに話を振ってくる。
「そういえば先輩って普段はお金何に使ってるんですか?」
話は社会人というかお金を稼ぐ身になれば、お金の使い道の話は必ずあることだ。職種によってはライトな学生がしそうなレベルだったり、銀行員や金融庁の役員とかになるとよりディープになるのかもしれないが、ゲーム会社に勤める人間の金の話なんて大したことない。受験を早めに終えてバイトを始めた専門学生がSNSで「バイトの給料でコレ買っちゃった。きゃはっ」くらいのレベルだ。
「主にサブカルチャー…マンガとか本かな」
実を言うと俺ははじめちゃんを嘲笑うことが出来ないくらいに趣味が多い。サブカルチャーでもまだ非ヲタでも買うであろう2つを述べてはいるが、具体的に言うと買っているものはかなり多い。アニメ見放題サイトの月額料金だったり、好きな作品の一番くじ、プラモデルにジグソーパズル、テレビゲームにスマホゲームの課金とか……まぁ世間的にヲタクと呼ばれる人種のお金の使い方の典型例だ。
俺は専門学生の間にバイトして貯めた蓄えと親や祖父祖母が高校出るまでに貯めてくれたお金やお祝い金があるから今のところは不自由してないが、これ以上さらに趣味が増えると毎日もやしを食べる生活まっしぐらなのだ。
「先輩ってそういうの好きそうですよね。この前のカラオケでもアニソン多かったですし」
「あ、そうなんだ。先輩とカラオケ……カラオケ!?」
はははと穏やかな笑みから一変して驚いた様子で俺と飯島を交互に見やるはじめちゃんにキョトンとして「何か気になることでもあったのか」と首を傾げる。
「いや、別にいいんですけど、あの、その先輩とゆんってカラオケとか行くんですね」
「行ったのは前が初めてだけどな」
「前っていうと?」
「2週間くらい前ちゃうか」
確認を取るように「ですよね?」と聞いてきた飯島に首肯する。特におかしなことは無いはずだ。会社の先輩と後輩がプライベートで出かける、というのはよくある話だろう。
はじめちゃんともよく映画とか行くし。特撮しか見ないけど。
「2週間前のおやすみ……?」
なにか引っかかったのか『2週間前の休日』という言葉を呟き始めるはじめちゃん。何がそんなに気になるのやらと思考を巡らせると昨日の昼休みの会話を思い出した。
『最近なんだかゆんが可愛くなったっていうか、また女の子らしくなったっていうか…』
『なんだか2週間くらい前は妙に肌ツルツルしてたし…なにか知りませんか?』
あ、これかぁ! 今の気分を伝えるなら動画のコメントでゲーム実況で流れた知ってるはずの曲を頑張って思い出して思い出せず、諦めて布団に入って瞼を閉じたら突然曲のタイトルが出てきて悩みが晴れた感じだ。
だが、俺が関係ない話であればプラスの感情で終わっていたがはじめちゃんが考えていたのは飯島が女の子らしくなった原因。そうなったのは2週間前の休みの日以降。つまり俺と飯島が結合した日である。
「お待たせしましたー」
はじめちゃんが答えに至りそうになる前にタイミングよくやってきた店員さんは手早く注文した物を机に置いて「お熱くなってるのでお気をつけください」と主語がなくて皿なのか汗ダラダラの俺の事かわからない注意を口にし「ごゆっくりどうぞ」と今すぐにでも帰りたい俺に皮肉なのかなと思う言葉を添えて消えていく。
「……じゃあ食べようか」
「そ、そうですね」
飯島もはじめちゃんが俺とのことを勘づくのではないかと危惧したのか、はじめちゃんの前にフォークとナイフを置いて食べるように促す。
「あ、うん、いただきます」
手を合わせてフォークとナイフを手に取ったはじめちゃんは黙々とご飯を食べ始める。とりあえず、俺と飯島のことから意識を反らせたことにホッコリし、俺も食事にありつく。
久しぶりの外食でのハンバーグに舌鼓を打ちながらパクパクモグモグと食べる。そういえば、外食は滝本以来だなと思いながら味噌汁を啜っていると、最後のステーキを口に入れようとしたはじめちゃんが制止した。
「あ」
「ん、どうしたんやはじめ?」
一番量が少なくて既に食べ終えていた飯島は1文字だけ声を発したはじめちゃんを不審に思い尋ねる。すると、はじめちゃんはゆっくりとステーキを皿に置いて俺を見つめた。
「もしかして先輩、ゆんのこと食べました?」
「!?………ゴホッ!オヘェッ!!ケホケホ…………へぇ!?」
飲んでいた味噌汁が器官に入ったのか噎せた俺は大きく咳き込んでから呼吸を整えてはじめちゃんを凝視した。
「え、違うんですか?」
どちらかと言うと俺が食べられた側なんだよな! 最近こういうこと多くてウンザリ!なんで女の子ってこう勘が鋭いの!? ニュータイプか何かなの?! なんで宇宙にも上がってないのに潜在能力解放してんだよ。もう意味わかんねぇーよ…。
「はじめが変な事言うから先輩ちょっと壊れてるやん」
彗星でも見てるかのような目をしてる俺を心配するように飯島ははじめちゃんを咎めるように言うと、言われた方は「だって」と口にする。
「それしか考えられないんだもん…」
当人曰く、2週間前の日曜日以降……つまり月曜日から飯島がいつもより女の子らしく見えて、さらにそうなったと思われる日に俺と遊んでいたこと。トドメに月曜日の飯島の肌がツヤツヤしてて腰を痛そうにしてたので思い至ったらしい。てか、最後のは初耳なんだけど。
「飯島、腰痛かったのか…」
「えぇ……まぁ…」
淑女みたいな言い方で照れたように顔を背けるのは可愛いからNGね。思わず下の名前で呼んでからかいたくなるから。
「で、どうなんですか?」
答えるかどうか迷って飯島の方を見る。今回、墓穴を掘ったのは飯島だし俺は悪くねぇで突き通したいんだけどそうもいかなさそうだ。
「というか、はじめちゃん……そういう知識あったのね」
「あーりーまーすぅー!!」
思わず漏れ出た言葉にはじめちゃんが頬を赤らめて声を荒らげる。結構大きかったのか他の席の人からも注目を集めてしまう。完食間近だしお客さんに迷惑をかけるとなれば出ていかないといけないだろう。それにここから紡がれる話は大人の世界……離れてるとはいえ子供の耳に入るのはまずい。主にその後の親の対応が。
「わかったわかったから、とりあえずご飯食べてお店出よう?」
「……分かりました。お店出たらキチンと話してくださいね」
嫌々ながらも頷いて反応するとはじめちゃんは最後のステーキを勢いよく口に入れて素早く咀嚼して水で流し込む。某ナメック星人が見てたらちゃんと噛めよって言われるだろうけど、ここに彼はいないしこのネタは伝わらないので2人に同意をとってから席を立って会計に向かう。
仕事が終わったから帰って黄金体験なアニメを見ながら晩飯を食って風呂はいって寝る予定だったが─────────どうやら今日はもう少し続きそうだ。
多分次回3P……?(まだ書いてない)(エッチ回書いてないのに前話投稿してくスタイル)(明日からバイト)(死にそう)(祖母ボケすぎてやばい)(孫が欲しい→目の前におるがな)
投稿は早めにしたいですが無理せず、納得出来るクオリティにしたいので金曜日くらいかなと(書く暇あるのか俺)
活動報告も書けてないので寝ます。おやすみなさい。
この主人公に対して好感が持てるか
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持てる
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持てない
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日常シーンでは持てる それ以外は〇ね
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普通くらい