女の子ばかりの職場で身体を求められる件 作:通りすがりの魔術師
【入試、就職、結婚、みんなギャンブルみたいなみたいなもんだろ!人生すべて博打だぞ!】
あえて改変せずにそのまま。ほんとにこれは思います。人生全部博打ですよね。用意とか準備は出来ても結果は思った通りになるか結果が出るまでわからないんですから。
感想にて改行が多いとの指摘をいただきましたので少し減らしています。
地の文の改行
「以前」 「変更後」
2、3行開ける→間を開けずにそのまま
会話文
地の文から4行開ける→2行(会話文と会話文との間も同じ)
一応これで暫く様子を見ます。
新作ゲームの開発も順調に進み、その間に行われた健康診断も何事もなく終えることが出来た。その際、女性と男性で病院が違ったので助かったというべきだろう。もし、男性も混じってとなれば何されるか分かったもんじゃないからな。
いつもなら知り合いがいなくて肩身が狭いとか思ったんだが、こればかりは社長の方針に感謝するしかない。
その時に別チームの男性社員に話しかけられて会話することが出来たのもいい収穫だ。
そして、健康診断が終わればまた仕事である。世間様はそろそろ夏休みだが、ゲーム開発中のイーグルジャンプに夏休みなんてない。あっても「夏……?」と異議を唱えたくなるくらいに数日休みがあるくらいである。
それでも休みが貰えるだけありがたいと思って仕事をするべきなのだろう。
「これレアもの!!」
「ん?」
仕事をしながらモノローグに耽っていたら何やら聞きなれない声がして後ろを振り向く。すると、はじめちゃんの席に置いてあるフィギュアを目を輝かせて見ている少女がいた。淡いクリーム色の髪になんて言うんだあの髪型。ボブ・ディラン? まぁショートボブより少し長いくらいだろうか。それの毛先をゴムでくくっている。涼風くらいの童顔だが横から見るとちゃんと出る物は出てるので高校生とか中学生ってわけじゃなさそうだ。
「な、なるほどー!わかりましたー!」
奥のブースで八神さんから指示を仰いでいるであろう涼風のそんな声が聞こえたと思うと、その少女は身を出して涼風を見るとニヤリといたずらっぽい笑みを浮かべる。涼風の知り合いなのかと凝視していると背後に殺気を帯びた気配を感じた。
「桜さんこんなところでなにしてるんですか?」
「!?」
その殺気の正体はプログラムチームのリーダー格の阿波根うみこさん。俺と同い年か一個上くらいだと思うが、誰にでも敬語を使うためその年齢を絞れずにいる。女性に年齢を聞くのはデリカシーに欠けるというので、聞いていないのだが知りたいと思うのは人間の性であろう。
しかし、うみこさんがやってきたおかげであの少女がいる理由が理解できた。この時期はバイトでデバッグを雇うのだ。ゲームにおかしなところがないか、プラン通りちゃんとプレイ出来るかを調べるのがデバッグの仕事だ。プログラムチームの人間はバグの修正や上からの追加注文で手が空いてないのでバイトに任せるというわけだ。
「え、いや、あの……」
「やはりあなた企業スパイですね。ちょっと来なさい」
「あっ」
ガシッと趣味のサバゲーで鍛えた腕で少女の手を掴んだうみこさん。見る見るうちに瞳を潤ませ涙を浮かべた少女は「ふ、ふぇ…」と震えた声を出すと背後にいる涼風にSOSを求めた。
「あ"お"っ"ぢ"だ"す"げ"で"~~~!」
突然呼ばれた涼風は驚いて目を見開き、八神さんや遠山さんも何事かと怪訝な顔をする。この場ではほかのメンバーの気が散ると判断した遠山さんに引率されてブースの外に出ていった5人の会話に俺は耳を傾ける。
聞いていれば少女の名前は桜ねね、涼風の幼なじみという名の友達らしい。
「…なるほど、涼風さんのお友達でしたか」
「ごめんなさい…」
「私からもごめんなさい…」
桜がスパイではなくここで働いている涼風を探しに来たことを理解をしたうみこさんは落ち着いた声を漏らし、騒動の原因となった桜と涼風は謝罪をする。
「だいたいスパイなんているわけないじゃん」
「そうですか? 私も最初、スパイとして入社したんですよ」
「うそ!?」
「冗談です」
クスリとなるうみこさんのジョークに苦笑すると、その場は解散しそれぞれ自分の仕事場へと戻っていく。と思ったのだが、うみこさんの前を歩かされていた桜の視界に俺は入ったのか、凝視される。立ち止まった桜を不審に思ったのかうみこさんは眉を寄せる。
「どうしました?」
「あ、いや、ここ男の人もいるんだなって…」
「…えぇ、このフロアは数える程度しかいませんが上層部に行くと結構いますよ」
うみこさんの言葉にハッとした桜は口に手を添える。
「じゃああの人は偉くない…?」
いや、そうだけども。お前よりは偉いわなんて大人気ないことも言えないので聞こえないふりをした。そろそろうみこさんが連れてくだろうし、今消えればその言葉聞かなかったことにしてやるよ。
「そうですね、八方美人の引きこもりですからね」
「引きこもり…? 取り消せよ…!今の言葉ァ!」
誰が八方美人の引きこもりで敗北者だ。流石の俺もそこまで言われたら怒るぞ。第一俺のどこが引きこもりなんだ。出勤日には会社に来て、休みの日は本屋に行ったりビデオを借りに行ったりたまにランニングしてるんだぞ!だから八方美人はまだしも引きこもり呼ばわりされる言われはない。
「あぁ、聞こえてたんですか」
「この距離で聞こえないとか補聴器必須の生活だわ」
「いつも持ち歩いてるじゃないですか」
「あれはBluetoothイヤホンだよ」
むしろ外部からの音シャットアウトしてんだよ。俺とうみこさんのたわいのない言い争いを聞いていた桜はあわあわと視線を泳がせて「お、落ち着いて!」と声を荒らげる。
「落ち着くのは桜さんです。先に戻っててください」
「は、はいぃ……」
しょぼんと肩を落としながらプログラマーブースへと足を向けた桜の姿が見えなくなったところでうみこさんはため息を吐く。ため息を吐きたいのは俺だっつーの。そういう意味も込めたトゲのある声音で俺はうみこさんに尋ねた。
「なんで俺貶されたんですかね」
「サバゲーに誘っても来ないからではないですか」
「完全に私怨じゃねぇか」
「嫌なら来ればいいじゃないですか。休みの日もどうせ本を読むか見せる相手もいないのに筋トレするかなんでしょう?」
まぁそうですけど、他に言い方ないの? 筋トレは健康管理のためとか着れる服の幅を広げるためであって誰かに見せるためじゃないだろう。だ、だからぼっちとか独り身とか孤独ナルシストとか言うのはやめて。
てか、この人俺と八神さんに対して結構辛辣じゃない?それに俺の休みなのだ。俺がその時間をどう使おうと俺の勝手だろう。ここまで劣勢だったので一転攻勢をかけるべく俺は口を開く。
「というか友達居ないからって会社の人無闇矢鱈にサバゲーに誘うのどうなんですか?」
「別にいいでしょう。1度やって楽しくなかったなら無理強いはしませんし、楽しかったなら私も喜ばしいことです。win-winです」
おいおい俺の予想では「そ、それは…」と言い淀む反応を期待したのになんか開き直っちゃってるよ。聞き及んだ話では涼風も以前、うみこさんにサバゲーに誘われたらしい。ルールと武器の扱いさえ把握すれば誰でも楽しめるとかなんとか。でも、楽しいと感じるかはその人次第だから、うみこさんの言う通りやってみないと分からないのだろう。しばし考えて俺は冗談混じりの声を出す。
「じゃあ、次の休みお付き合いしましょうか?」
社交辞令と憐れみの気持ちを含めて俺がそう言うと、うみこさんはこちらに歩みよってきてがしりと手を掴む。
「本当ですか?」
「え、えぇ…」
近い近い近い。そんなグイグイ来なくてもいいから。涼風とか滝本とか飯島とかはじめちゃんとかすげー見てるから。見なくても視線を感じる程度には見られてるから。
「では、また連絡するのでちゃんと来てくださいね」
「わ、分かりました」
うみこさんも周りからの視線に気付いたのか手を離して咳払いをすると最終確認をしてからその場を去る。あんな嬉しそうにするなんて、本当に友達居ないんだなと他人事のような感想が漏れ出た。
「せ、先輩、サバゲーしたことあるんですか?」
「ほんの少しな」
専門学校の時ちょっとだけしたくらいだ。うみこさんほどガッツリではなく、身内ノリで楽しくワイワイといった感じだったので楽しかったが、就職してからはその仲間とは会うことも無くなったので全くしてない。というか学校を卒業しても会う友達とかほんとに希少だから。イリオモテヤマネコ探すようなもんだ。
だから涼風は桜みたいな幼なじみは大切にすべきだと思う。してるから今も仲いいんだろうけど。しみじみと友達の大切さを思っていると耳に乙女達の呟きが届く。
「先輩がするなら私もやってみようかな…」
「……軍服……作らないと」
「サバゲーって痩せるんかな」
「え、わかんないけど動かないとやっぱり無理じゃない?」
俺のサバゲー参加に対しての三者三様な反応を無視して目の前の仕事に打ち込む。俺はうみこさんと違って趣味は1人で思いっきり打ち込みたいタイプだから、一緒に付き合うとかは無理だ。筋トレ? それはまた別の話です。
桜とうみこさんを同時に出しときたかったので登場。ということで次はうみこさんとなります。やったね!まぁまだなんにも決めてないんだがな!
まぁ俺がうみこさんとエッチするならシャワーを浴びるのを待つ間にスクワットで下半身にエネルギーの伝達して準備を整えて、シャワーからでてきたうみこさんに一方的に貪られて力尽きたところで「この程度ですか…」と蔑まれたいです。
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