女の子ばかりの職場で身体を求められる件 作:通りすがりの魔術師
【叶えるのが夢だけど叶わなくても夢は夢さ】
(歌詞の一節だからセーフ…なはず)
お前ら夕陽のカスカベボーイズを見ろ
うみこさんとサバゲーに行くという約束をしてからというもの、あいにく新作ゲームの開発が忙しい者同士で休みの日程が合うことはなかった。俺はなんとかなるにしても、プログラマーチームであるうみこさんはそうはいかない。
ベータ版という親会社に提出するサンプルで報告書に記した予定のところまでゲームがプレイ出来て、クオリティも目標値に達してるのか判断する……いわば、フェアリーズストーリー3を発売しても大丈夫かというテスト版である。これが親会社の連中に認められなければ発売出来なくなるのだが、そういうことは滅多にない。多分。
「ねぇ、コウちゃんのプリン知らない?」
「プリン?」
唐突にそう聞いてきたのは遠山さんで、八神さんが冷蔵庫に入れていたプリンがなくなっていたらしい。この忙しい時期にそんなどうでもいいことを…と悪態づきたくなるが遠山さんに蛇睨みされそうなのでやめておく。
「名前は書いてあったんですか?」
「らしいわよ」
ここの冷蔵庫は使用は自由で、自分の物に名前を書いていないと食べられるということも無い。そもそも使うのが会社が実家みたいな八神さんと旅行でのお土産を入れる時くらいだ。夏のこの時期は冷たい飲み物を入れる者もいるが凍らせて持ってくるのが大半で常に自分の手元に置いている人が多いし、スイーツやアイスとかは買ってその場で食べる。だから、自分の食べ物を他の誰かが食べるというケースは珍しいのだ。
「じゃあゴミ箱漁れば出てくるんじゃ?」
「嫌よそんなカラスみたいなこと」
蛇睨みはされなかったけど、畏怖するような目を向けられてしまった。想像して鳥肌でも立ったのか腕を摩った遠山さんは「知らないならいいわ」と手を翻して背を向ける。空調効いてるのにあんな背中の開いたワンピースで寒くないのかなぁと思いながらキーボードを叩いていると、ちょんちょんと肩をつつかれる。今度はなんだと顔だけ後方に向けると涙目の少女が突っ立っていた。
「助けてくだひゃい…」
「えぇ……?」
なんだよ藪からスティックに。まぁ初対面の時も突然だったけども。……涼風の幼なじみで親友の桜だったか。デバッグとしての働きはいいらしいがうみこさんの手をわずらわせてるらしい。サバゲーの日程を決める時に聞いた話ではあるが、初日には遅刻してくるは涼風を茶化しにきてスパイ扱いされてるのだ。ありえない話ではない。
フルネームを聞いた時は嵐を呼ぶ5歳児のお友達みたいな名前だと思ったが、幸い性格が急変したりうさぎのぬいぐるみを殴ったりすることは無いらしい。
「で、どしたの」
「実は……」
そう言うと後ろに数歩下がってブースを出て手招きしてくる。聞かれたくない話なのだろうか。やめてくれよ処女貫通してくださいとか。机に【トイレに行っています】という紙を置いて立ち上がると、いつの間にかエレベーター前まで移動していた桜のところへ行く。
「じ、実は…」
そこから語られたのは衝撃の事実。なんと八神さんのプリンを食べたのは桜だった。ご丁寧に中身の空になった【コウ】と書かれたプリンカップまで持ってきている。
「ど、どうしたら……」
大洪水1歩手前な目をした桜に俺はホッとため息を漏らす。涼風が処女を捨てたことを親友の桜につい口を滑らせて私もー!という展開ではなかったらしい。
「あ、呆れないでください!」
「え? …あぁ、ごめん」
俺のため息を呆れられたと勘違いした桜は剣幕になり唇を尖らせる。それに素直な謝罪を口にすると桜は再びどうしたらいいですかと聞いてくる。君も大学生なんだから人のもの勝手に食べたら素直にごめんなさいくらいしなよ、と言ってやりたいがアルバイトの身で涼風やうみこさん以外の人間との親交は浅いだろう。それでもしプリンを勝手に食べたとバレたらクビにされる、とか思ってそうだ。
「今回だけだぞ」
「ふぇ?」
プリンカップを取り上げてエレベーターホールから離れた俺は一旦自分の席に戻る。すると、社内メールで遠山さんから「八神コウのプリンが誰かに盗まれました。食べた方は怒らないので遠山のデスクまでお願いします」と社内全員にメールしていた。
「これは出ていきにくいわなぁ…」
「遠山さんのメールですか?」
思わず漏れ出た声に八神さんに自キャラのモデリングの報告に行くのか真横を通った涼風が反応する。
「そんなに大切なものだったんですかね?」
本人からするとそうなのかもしれんがコンビニにある100円くらいのやつだろ。たかが100円と侮ることなかれ、安定した美味しさと満足感を得るには十分なシロモノだ。それを楽しみに取ってた人からすると100円以上の価値があるだろう。まぁ今回は遠山さんが大事にしてるだけだろうけど。
「怒らないって言って怒らなかったやつ知らねぇなぁ…」
「ハハハ…じゃ八神さんのとこ行ってきます」
苦笑いする涼風と過去におもいあたることがあったのか頷く数名かが視界に入る。さてと奪ったはいいがこれをどうするかなと左手に持つプリンカップをチラ見する。桜の方は自分の所に戻ったかと通路を見てみると、メールを見て飛んできたのだろう。さっきより顔の水分が上昇してる気がする。
仕方ないなと頭をかいた俺はひっそりとグラフィッカーブースに隠れていた桜の手を引くと八神さんと遠山さんのところまで連行する。
「え、えっ、ちょっ、ちょっと」
困惑する桜の手を引く俺に滝本や飯島からの視線が集まるが気にせず歩いて涼風と話していた2人を前に立ち止まる。
「先輩に…ねねっち!?」
「ん?どうしたの?」
俺が桜の手を掴んでるのを見て驚く涼風に首を傾げる八神さん。遠山さんの方は俺の左手に持ってるプリンカップを見て目を細めると「君だったの?」と問いかけてくる。
「いえ、桜でした」
「キョエェェェェェ!!?ナンデイッチャウノ!?」
うるせぇと小声で黙らせると事の経緯を説明す。冷蔵庫にあるものは食べていいよと説明を受けた桜が誤って八神さんのプリンを食べたこと。それで八神さんがプリンを食べられたと騒いでたのを聞いてもしかしてとなったこと。そして遠山さんからのメールを見てグラフィッカーブースをウロウロしていたこと。ちょっと脚色したがみんなは信じて頷くと桜の方を見る。
「ご、ごめんなさい!」
「いや、いいよ。コンビニの100円くらいのだし」
深々と頭を下げる桜に八神さんは苦笑して手を振って気にしてないよと言う。それに桜は恐る恐る顔を上げる。
「ほ、ほんとですか…?」
「うん。りんが大事にしただけだから」
「あら、それじゃ私が悪者みたいじゃない」
遠山さんの一言に愉快な微笑みに包まれ、桜はぽかんと口を開いたままパクパクして俺の方を見上げる。
「こういうのはさっさと正直に言うに限るんだよ」
桜の頭をポンと叩いててから「じゃあ俺はこれで」と伸びをしながらその場を離れて自分の仕事へと回帰する。俺が思うに桜は何かしらの形で白状して八神さんに謝罪していたんじゃないかと思う。例えば俺のところにお願いに来ないでうろちょろしてるのを他所に移動することの多い遠山さんあたりが見つけてきただろう。そこで謝るか、もしくは別の形をとるのかもしれない。たらればの話をすればキリがないのでここまでにしておくが、きっと桜はどんな形であれ八神さんに謝罪していたはずだ。
これは俺の希望的観測でただの願望にしかすぎないが。
「…そう言えば、あいつなんで俺を頼ってきたんだ?」
会社からの帰り道、誰にも話しかけられないように足早に歩く途中でそんな疑問がふと頭をよぎった。
Q.エッチ回!エッチ回はまだか!?
A、普通に考えてマスターアップ終わらないと休みなくない?ってことで日常回を消化すると共にねねの好感度をあげる作戦だったんだけどだめですかね
Q.ねねはなんで主人公頼ったの?
A、青葉が「困ったことあったら先輩に頼るといいよ!」とか親友とは言え恋敵(になる可能性があるやつ)に塩を送ったからやで
Q、ねねは青葉が大人の階段登ったこと知ってるの?
A、(まだ知ら)ないです
あと感想欄にて【青葉の経験値がタワーマンションくらい】とありましたが、本作品ではりん>ひふみ=うみこ>ゆん=ねね>コウ=はじめ=青葉で性知識の量が違います。上から【普通からマニアックまで色んな知識がある(貞操帯、拘束、浣腸、ローター挿入しながら街を歩く、野姦、電マプレイなど)】【だいたい知ってる(軽度なSM、ローションプレイ、パイズリ、イラマチオなど)】【本番の前に前戯があるのを知ってる】【ちんちんをまんこにいれるのは知ってる】と同い歳とりんとコウでは知識にかなり差があります。
経験値という点では2回してるゆんと一応男性経験があるりんが1位、その他1度してる組とまだしてない組で別れますがどうせみんなするので一緒です。
ではまた次回(日常回かエッチ回かは不明)
この主人公に対して好感が持てるか
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持てる
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持てない
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日常シーンでは持てる それ以外は〇ね
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普通くらい