※この作品はR-18です。

女の子ばかりの職場で身体を求められる件   作:通りすがりの魔術師

27 / 28
ねねっち最高やんな(この話には出てこない模様)


26話 社員旅行で北海道に行く話。

どんどん近づいてくる年末前に我らがイーグルジャンプは社員旅行で北海道に来ていた。冬場ということで北海道は一面に広がる銀世界。アイスボーンな景色を旅館に向かうバスに乗りながら眺めていると自然と声が漏れる。

 

 

「うわーすげー北海道に来たみたいだぜ」

 

 

「北海道ですよここ」

 

 

「…うん」

 

 

「先輩大丈夫ですか?」

 

 

「昨年も来ましたよね?」

 

 

そんなつぶやきに口を挟んできたのは俺の隣に座る女の子4人組。何故かよく分からないが俺はバスの最後列の5人席に座らされている。誰がどこに座るかは自由なのではと困惑してる間に俺の手には余る美女達が俺の隣に陣取っていたのだ。この期に他の男性社員と親交を深めようと計画していた俺だったが、俺よりも上手だった涼風達に阻まれてしまったのだ。

まぁ、別に美少女達に周りを囲まれるのはとうの昔に慣れてるし、今更何か思う訳では無いが。ただ一つ問題があるとすれば、俺が彼女らと肉体関係を持ってしまってることだろうか。なんなら、前の方に座ってる上司とか別部署の人間とも持ってる。欠席しようかと悩んだが、来ないとうみこさんが車で迎えに来ると言い、遠山さんと八神さんが引きずってでも連れていくと脅されたのでやむなしである。

 

 

「先輩とひふみ先輩は来るの何回目なんですか?」

 

 

そんな憂鬱な俺の事なんぞ知らず、初めての社員旅行に浮き足立っている涼風は前のめりになって俺と滝本に質問を投げかけてくる。

 

 

「3回目くらいかな?」

 

 

「うん」

 

 

滝本と視線を合わせると、逸らされるものと思っていたが彼女は気恥しがる素振りを見せずに柔和に微笑んでみせる。こうして見ると、仕事もできて可愛らしい完璧美人なのだが、実際は自称不感症の性欲おばけだった訳だが。あと、口数は相変わらず少ない。全然完璧じゃなかった。

 

 

「ウチらは2回目やな」

 

 

「だねー!昨日は楽しみで眠れなかったよー!」

 

 

「遠足前の小学生かよ」

 

 

左隣で無邪気に笑いながら言うはじめちゃんに思わず鼻で笑ってしまう。笑われたはじめちゃんは「今、私を笑ったな…?」と目を細めているが真ん中と一番左端の席では蹴りは当てられまい。

 

 

「今日はついたら何するんですか?」

 

 

「いつも通りだと宿の人に挨拶。その後は晩飯まで自由だよ」

 

 

挨拶は宿を使わせてもらう側としての礼儀だと遠山さん主導で行っている。本来は社長とかしずくさんの仕事だと思うけど、社長は不在で後者は「私よりも遠山くんの方がいいだろう」というよく分からない意見でそうなっている。

 

 

「…でも、この天気じゃ」

 

 

「まぁ、うん」

 

 

自由時間があると言われても今の空には太陽が見えない。冬といえどもまだ昼過ぎだ。来る前の天気予報では曇りのち晴れであったが、どうも北海道は俺達を大雪で歓迎してくれるらしい。幸運だったのは、雪が本格的に降り出したのが旅館に着いてからだったことだろう。

 

 

「いやーすごい雪だね。初めてじゃない?」

 

 

「そうですね」

 

 

「照慈、旅行だからタメ口でもいいよ?」

 

 

「そうはいかないでしょう」

 

 

荷物を運びながら呑気そうに話しかけてきた八神さんに真顔で告げる。

 

 

「まぁ、無理にとは言わないけどさ」

 

ちょっと不満そうに頬を膨らませた八神さんはすたすたと廊下を歩いていく。男は3階、女は2階なので俺はこのまま階段を上がっていく。

 

 

「ねぇ、コウちゃんと何を話してたの?」

 

 

はずだったんだがその前に遠山さんに捕まってしまった。ガッデム。般若顔の上に笑顔を貼り付けた遠山さんの後ろには私は関係ないよとにこやかに笑う葉月さんに不機嫌な顔を浮かべるうみこさんがいた。

 

 

「いや、特には何も」

 

 

社員旅行中はタメ口でいいと言われたことは特に言うべきでないと判断したが、これが吉と出るか凶と出るか。遠山さんも深く追求するつもりはなかったのか「そう」と呟くと俺の前を通り過ぎていく。うみこさんとしずくさんもその後ろに続いて歩き出すと、俺の前で立ち止まったしずくさんが俺の肩に手を添えて耳元で囁く。

 

 

「ここでハメを外すのは自由だけど、旅館の人に迷惑をかけないようにね」

 

 

「流石にここではしませんよ」

 

 

耳が性感帯じゃなくて良かったと思いながらしずくさんにそう返すと「ホントかなぁ?」

と煽るように笑みを浮かべる。北海道に来てまでするわけないし、そもそも俺からはしたことないんだよなぁ。ついでに絶賛ED中の俺にSEXは出来ない。よって、北海道でピンク色の思い出ができることは無いだろう。

 

 

「そう言うしずくさんは?もう薬とか盛らないで下さいよ」

 

 

「あーうん、それを言われるとキツイかな…ははは」

 

 

勝気な笑顔を引き攣った顔に変えて逃げるように去ったしずくさんの姿が見えなくなる前に階段を上がった俺は自分の部屋へとたどり着く。角部屋の和室で俺一人には余りある広さのその部屋に俺は毎度の事ながらため息をつく。

 

 

「なんで俺だけ一人部屋なんだろ…」

 

 

男だからか。女の子に生まれて何不自由なくイーグルジャンプの社員旅行をしたかった。その場合は百合ルートに入るのだろうか。いや、そんなありもしないもしもの話を考えて時間を無駄にするのはやめよう。無駄無駄。

 

 

###

 

 

気づいたら畳に倒れ込んでいた。

 

 

「久しぶりに見たな…」

 

 

1年ぶりくらいの天井を見つめながら記憶を整理する。本日はイーグルジャンプのみんなと社員旅行!けれども俺は1人でどーすんの!?って感じだったかな。それで外は生憎の大雪で出掛けられずに、夕食まで涼風達とUNOして飯食って部屋に戻って、それで風呂に入る前に寝てしまったのか。飛行機とバスの中では隣のせいで寝れなかったから仕方ないな。

 

 

「風呂か…」

 

 

別に汗かいてないしいいかなって気がする。ここの風呂は夜2時から朝5時まで以外なら空いてるし、明日の朝に一番風呂という手もある。けれども、寝るなら布団引かないとダメだよなぁ。というか、ここの人はどうして畳の上で客が寝てるのに起こしてくれないの?プンスカプン!と1人で虚しく怒りながら布団を出そうと襖を開く。

手早く敷布団を敷いて、枕と羽毛ぶとんを置いて寝巻きに着替えてさっさと布団にダイブ。する前に寝込みを襲われた事例がかなり多いので念の為、家から持ってきた棒を置いて襖を開かないようにしておく。涼風や滝本対策はこれでよし。もし、女将さんとかなら入る前に一声かけるだろうし、その時は直ぐに外せば問題ない。

 

 

「よし、寝よう」

 

 

社員旅行1日目。大雪のため外出不能。

なので十分な睡眠をとることを選択。

2日目に続く。

 




久しぶりすぎて主人公のキャラが掴めなかった……オリ主でよかった。

この主人公に対して好感が持てるか

  • 持てる
  • 持てない
  • 日常シーンでは持てる それ以外は〇ね
  • 普通くらい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。