女の子ばかりの職場で身体を求められる件 作:通りすがりの魔術師
夢オチなんてサイテー!……だっ!
日本の冬は寒い。それは日本人なら知っていることであり、日本でも最北端の都道府県である北海道であれば尚更である。
しかし冬のいいところは夏と違って衣服を着込む、布団を被るなどすれば対処出来る。エアコンやヒーターをつけなくとも室内であればそれくらいで凍えるようなことは無い。
だが、照慈は謎の、今まで冬にはかいたことのない暑さで目が覚めた。何か身体に籠るような病的な汗でもなく、夏の体温調節のために溢れ出てくる汗でもない。
これは……? と照慈はその違和感の正体を確かめるべく目を開けた。
「んんっ……んふうっっ……あっ、照慈、さんッ、お、起きッ、ましたッ?」
そして彼の網膜に現れたのはスリムな女体。浴衣をはだけさせ胸元を露出させた女性が自分の上に乗って腰を振っている。
「涼風ッ!?はぁっ!?」
「ちょっ、大きいっ、声っ、出さないでっ、くださいっ」
寝る前にカーテンを閉めなかったためにガラスから差し込んでくる月の光によって映し出されたシルエットで照慈は青葉が頬を上気させているのを視認した。
「んんッ、あッ、んッ!」
寝起きで後輩による2度目の逆レイプをされて混乱する照慈に、青葉は気にすることなくその肉幹を甘く蕩けた膣肉でしごいていく。
2度3度上下されたところで意識の覚醒した照慈は切っ先から多量の先走り汁が染み出してるのを感じる。さらには亀頭や竿部分に肉が密着しているような触覚がする。それで照慈は気付いた。
「涼風ッ!?まさかお前っ!」
────生でヤッてんじゃないだろうな!?
「はいっ!生で!照慈さんと!繋がってますッ!」
青葉の肉壺はプチュンと淫猥な水音が立ち、亀頭部全体を嵌めて、勢いでズブズブズブッと垂直に肉幹を咥え込んでいる。若く健康的な膣肉は勃起した陰茎を柔らかく締め付けながら奥へ奥へと受け入れていく。
結合したまま青葉はいやらしく舌を出し、ぱちゅんぱちゅんと卑猥な音を奏でる。冬の乾燥した空気も2人の発汗により寝室の空気が湿っていく。
ジメジメした空気の中で女は快楽を貪るように腰を動かし、男はあまりに突然の出来事にただ生気を吸われるのを見ているだけとなっている。
「ふぁぁ奥ッ!奥にッ!当たってるの気持ちいいッ!」
しかし照慈もとうとう自らの性に抗えず、ついに全力で腰を振り一心不乱に互いを貪った。自分だけしか居ないと知っているから何も考えずに快楽に身を委ね、粘膜同士を強く擦りつけ合い共に絶頂へと駆け上がっていく。それでも僅かに残った理性で青葉に問いかけた。
「社員旅行中だぞ!常識がないのか!?」
「……ないのは照慈さんの方ですよ」
声を荒らげてそう抗議した照慈に青葉は馬乗りの姿勢で彼に顔を近づける。
「……社員旅行中にこんな夢を見るなんて」
「……は?」
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ガバッと飛び起きて部屋の中を見渡した俺は自分以外の誰もいないことを確かめると、次に自分のムスコの確認をした。久しぶりに感じるこの漲るパワー。下腹部へと血液が重点してるのがわかるほどに自らのペニスは勃起していた。
「非常識だったのは俺だった…?」
首を傾げるように呟くも答える人間は誰もいない。布団にはそのような行為に至ったような形跡はなく、着衣の乱れもない。多分、本当に夢だったんだろう。
「にしても、なんで涼風なんだ…?」
他の人間でも問題だろうが1度しか致しておらず、それも半年ほど前となる涼風の裸体を思い浮かべてしまうとはと自分に呆れてしまう。深層心理の中では性を拒んでいてもその実、受け入れたい、快楽に溺れたい、誰かに愛されたいという欲望があるのかもしれない。
「いや、違うな」
きっとこのところ勃起不全になっていた故に溜まったフラストレーションが原因なのだろう。誰でもよかったんだ、夢の中でする相手は。それが逆レイプという形で俺の童貞を奪ってきて、1番印象に残っている涼風ってだけなのだ。
「顔、合わせづらいなこれは…」
とりあえず俺はトイレで尿を出し、自分のイチモツが収まるのを待ってから涼風達の待つであろう食堂へと向かった。
吹雪は既に止んでおり雲の隙間からは太陽の光が見えている。これは絶好のスキー日和だと俺は確信した。しかし、そういえばと思い出した。涼風にスキーの滑り方を教えて欲しいと言われたような気がしたと。
「いつだっけ…」
いつ言われたんだっけ、全く覚えてない。でも何となく言われた気がする。もしかすると夢の中で言われたのを現実で言われたのかと思っているのかもしれないが……気の所為なら気の所為でいい事。だが、もし真実ならば……今、涼風と面を合わせるのはまずい。
「後輩の体を見て勃たさせるのは……」
「あ、照慈さん!」
「ッ!?」
ブツブツと独り言を呟いていたら、件の涼風が現れて思わず肩を震わせる。
「どうしたんですか?」
「いや…ちょっと考え事してた」
首を傾げてくる涼風に俺は苦笑して返す。そして後ろから俺と同じく食堂に行こうとする八神さん達の姿が見える。
「あら、照慈くんおはよう」
「おはようございます」
涼風や八神さん、はじめちゃんや飯島は浴衣を着ているが、寒気を感じるのか遠山さんと滝本だけはセーターを着ている。猛っているせいか妙にエロく見えるのは何故だ……胸の谷間で線ができてるなんてエロすぎるだろ……。本当にやばいな。スキーで滑る前に自慰をしてこの気持ちを抑えなければ。クソっ!なんで社員旅行に来てまでオナニーをしなきゃいけないんだ!これならEDの方が遥かに良かった。
「…どうしたの?」
「いやなんでもない。さっさと行こう」
尋ねてきた滝本に俺は素っ気なく返すと前を歩いている涼風達を追った。
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「えー八神さんスキー行かないんですか?勿体ない」
「私スキー滑れないので…」
「私はまぁ気分」
食堂で朝ごはんを食べていると今日をどのように過ごすかという話になった。そこでスキーに行かないという八神さんにはじめちゃんは遠山さんに視線を向けた。
「遠山さんは?」
「私も…やめておくわ」
「りんは滑れるんだから行けばいいのに」
「…私はコウちゃんと違って忙しいの」
「ひど!」
そんな会話をしながら俺は白ご飯を咀嚼していく。テーブル席でホントに安心した。座敷とかじゃなくてよかった。じゃなきゃ起立したアレをみんなに見られてしまうところだった。社員旅行でみんなと乱交なんてシャレにならんし、この昂りを誰かと交えてまで抑えたいとは思わない。
和食メニューを美味し美味しと言いながら平然と食べているとパリンと地面でガラスが割れる音が耳に届き、それで俺は自分の思考を止めた。
「ちょっとコウちゃん!」
「すみません…」
すかさずにやってきた従業員さんが八神さんの落としたグラスの破片を集めていく。俺も八神さんが怪我をしていないかを確かめようと立ち上がろうとしたがそれも自らの身体に起きている異常のせいで阻まれる。
「…やっぱり少し熱がある」
「これくらいたいしたことないって」
「いつもそうでしょ? 今日は大人しく寝てよう。あと数日あるのに風邪で潰す気?」
「りんがそう言うなら……わかった」
うーん、なんだか暖かいものを見れている気がする。これが女の子だらけの職場で唯一の男性社員の特権なのかな。八神さんの看病は嫁さん……遠山さんがやってくれるだろう。
「青葉ごめん。うつすといけないから今日は別行動で」
「は、はい…」
申し訳なそうに謝罪した八神さんは遠山さんに引かれて食堂を離れる。八神さんを心配するような空気も遠山さんがいるから大丈夫だろうとみんなはまたこれからの予定について話し始めた。
「照慈さんはスキー行くんですよね?」
「え?あぁ…」
「じゃあ滑り方、教えて下さいね!」
「それは構わないが…」
少し時間が欲しいなと思った矢先、俺を見つめる視線が3つ。はじめちゃんに飯島に滝本が何故か俺を見ている。
「あ、ウチもいいですか?」
そういえば飯島も運動音痴だからスキー無理なんだったな。昨年は一緒に雪合戦したりとかソリに乗って滑走したりしたな。
「けど、はじめちゃんに教えてもらうんじゃないのか?」
「え?」
昨年もはじめちゃんに教えて貰って途中で投げ出して俺との遊びに興じたはずなんだが。
「いや、はじめの教え方はちょっとアレなんで…」
「えっ!?」
唐突にディスられるはじめちゃん。
「…わかったよ、じゃあ照慈さんの教えた方がどれくらい上手いか見せてもらうよ!」
「なんでちょっと上から目線なの?」
「あ、あの…!」
「ん?」
そして視線の持ち主である最後の一人、滝本ひふみはおずおずと手を挙げながら口を開く。
「ひ、1人じゃ大変だろうから……私も、手伝おう……かな」
「お、おう。助かる」
本日の俺の午後の予定、同期と後輩に囲まれてスキーを教える模様。
その前にトイレか自室で自分のを何とかしないと……そんな気持ちを抱えながら俺は冷めた味噌汁を飲み込んだ。
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