「もう明日帰んなきゃなんないのかー…」
目が醒める。
今日は一番の早起きだ。
みんなスースー寝起きを立てて心地好さそうに寝ている。
時計を見ると、ちょうど5時30分を打った。
「………飯作るか」
服を着替えて外に出る。
まだ暖まり切る前の冷たい風が火照った寝起きの体をなでおろす。
大きく伸びをして深呼吸をする。
あいにくの曇天の空だが、日が出てない分涼しくていい。
「んん〜〜っ…ふぅ…」
畑に入って成熟した夏野菜達を収穫する。
トマト、ナス、キュウリ、ピーマンなど、みずみずしく育った夏野菜はどれも美味しそうだ。
食べる分だけ収穫して、とりあえず家に戻る。
玄関を開けると、寝起きでふらつくナタリアが台所へ向かっていく最中だった。
「んー…?おはよー……」
「おはようナタリア」
まだ眠いのか目をこすっている。
「眠いならもう少し寝てていいぞ。朝飯は俺がつくっから」
そういうと、寝ぼけながら返事を返し、布団の敷いてある部屋へと戻っていくのだった。
「…さて」
エプロンをつけて厨房に入る。
冷蔵庫の中を見ると、合挽肉が入っていた。
買い物の時買ってきたであろうカレー粉を手に取ると、うなづいた。
夏野菜は水分が多く含まれているので、水を使わなくても素材の水分だけで十分水気のある料理ができる。
拓人が作り始めたのはドライカレーだった。
ナストマトズッキーニやニンジンなどを小さく切り、炒めていく。
朝からカレーはなかなか贅沢な感じだ。
雛と同棲を始めてからほぼ料理は暇な時の趣味ぐらいのものになってしまったが、なかなかうまくできたんじゃないだろうか。
味見をして大丈夫そうなので、レンジで温泉卵を作る。
カレーに卵って合うよね。
匂いに気がついたのか、みんなが起き出してくる。
「おはようございます」
「おはよ」
座ったみんなの前にドライカレーを並べていく。
「卵いる人?」
シャルとスズが手をあげる。
朝ご飯を食べ終わると、ちょうど雨が降り始める。
「やっべー、縁側開けっぱだー。雨戸閉めなきゃ…」
雨戸を閉めるとジータが駆け寄ってくる。
「今日は何をしますか?」
上着の裾をぎゅっと握って上目遣いで見てくる。
その首根っこをナタリアが持ち上げる。
「あんたらやりすぎ」
回収されていった。
「明日帰るんだから帰る準備しなきゃな」
そうでしたと、ジータやゼータも社に戻って、スズや自分達の荷物を取ってくるそうだ。
ナタリアやシャルも家の中の掃除を始め、拓人とスズもそれに加わる。
「帰ったら雪乃さんや雛さんともですわね」
「……雪乃と雛か」
一番不安なのは雛だ。
普段から少しぶっ飛んだ関係だった故に、本当にそういう関係を迫った時に、どういう反応をされるのかイマイチわからない。
雪乃はどうだろう。喜んでくれるだろうか、それとも失望するだろうか。
あまり考えたくない。
今自分がしていることを一番失望しているのはおそらく自分自身だ。
シャルやナタリア、それにスズやジータゼータがなんと言おうと、自分を戒めるのを止めることができない。
不甲斐なさ、情けなさが思考を邪魔する。
それでもきっと、選んでしまって、重いだけを背負い続けるのだけよりはずっとましなのかもしれない。
こんなことを天秤にかけている時点で、自分はいまだに踏ん切りのつかない最低な人間だ。
そんな事を考えていると、その様子を察知したスズが寄ってくる。
「お前様、あまり良くない事を考えておるんじゃろ?」
顔や態度に出ていたのだろう。
頭を抱えて、平気そうに振る舞う。
「無理は禁物じゃ、顔色が悪いぞ」
言われて鏡を見る。
確かに血色のいい方じゃないが、これはいつもよりひどい。
どうしたものか、雨のせいか気持ちが落ち込んだようだ。
「私の言葉が不安を煽ってしまったのならごめんなさい…」
シャルが頭を下げるが、シャルのせいじゃない。
「いい。俺が悪いんだ、それに選んでもらったんだから俺もしっかりしないとな」
スズが正座して太ももを軽く叩く。
甘えることにする。
膝枕だ。
思考のしすぎで重くなった頭を優しくほぐすような心地よさを感じる。
家の中に雨の匂いが充満してるのがわかる。
冷えた空気だから余計に、スズの体温が暖かく感じた。
ここ数日の疲れが一気に来てるのか、股間の方も元気がない。
まぁ、むしろ好都合だ。
余計な雑念にとらわれずに休める。
昼が近くなると、ジータとゼータが帰ってくる。
「さ、寒い」
濡れてはいないようだが、体を震わせ身を寄せ合っている。
帰ってくるや否や、休んでいる拓人の元へくっついていく。
尻尾を丸めて体を縮こめて抱き寄せる。
肌が冷え切っているのがわかる。
シャルとナタリアも大まかに掃除を終えたのか、合流する。
「今日は本当にすることもありませんね」
明日には帰ってしまうがあいにくの雨。
しかし、十分に故郷は堪能したし、気分転換としても休暇としても非常に有意義なものだったのではないだろうか?
気がつくと、スズにお姫様抱っこされ運ばれている。
どこにいくのか、と聞くまでもなく、ベッドのある部屋に連れられ横にさせられる。
「体調が良くないんじゃったら、ちゃんと寝とったほうがええじゃろ?」
そう言っておでこに手を当てられる。
「んー、少し熱っぽいのう、一応水のタオルを持って来てもらうか」
「……なんだか、スズお母さんみたいだね」
「そりゃ双子うんどるからのう、大して育てておらんがな」
笑えない話だ。
だが、もうこれからは違う。スズは自由だ。
ナタリアが水の入ったタライとタオルを持ってくる。
「ここ何日かずっとえっちばっかりしてたからじゃない?」
なんとも真っ当な意見ではあると思う。
一人で五人の相手をしていたのかと思うと、自分の体をねぎらう気持ちもでてくるわけだ。
「せっかく皆さん体験したのですから、今日は意見交換会をしましょう、A区に帰ったら時間をあけないとする機会も減りそうですし」
シャルとジータゼータが入ってきて、拓人の寝ているベッドに座る。
「ここ数日の中で一番楽しかったプレイをお答えください」
ナタリアがニヤニヤしながら手でマイクを持つふりをして聞いてくる。
「答えなくちゃだめ?」
少し恥ずかしい。
正直なところ、みんな違ってみんな楽しかったと思う。
シャルとの風呂場でのプレイもかなり良かったし、ナタリアと長時間繋がってたのもかなり燃えた。
「個人的には昨日のジータゼータとの秘密の情事が非常に興奮しました」
「ふぅ〜ん」
ナタリアのニヤニヤが止まらない。
怖いも怖い。
「シャルさんは?」
「私ベッドで致してない事を思い出しました」
そう言われるとシャルの日は朝ベッドから始まったものの、風呂場、外での行為だったため、ベッドでセックスしていない。
逆にナタリアの日は畳かベッドの上だけだった。
「で、そんなシャルさんはどんなシチュが一番興奮したのかしら?」
「ご飯に精液かけた時ですわね」
「気に入っちゃったかー…」
食ザー自体にはまったというよりは、フェラやイラマや手コキなど、おちんちんを触るのが好きになったみたいだ。
未知の感触と拓人の反応が楽しくて仕方ないと言った趣旨の感想を語ってくれた。
「ふーん、意外とマニアックなのね。ジータゼータは?」
「皆さんがいるところで隠れてするえっちですね」
「ちょ、ちょっとジータ…」
ジータはノリノリだが、ゼータはあまり乗り気ではないらしい。
というのも、拓人はしっているのだが、ジータはどちらかというと仕掛ける側で、主にゼータを襲うことが多いからだ。
もしも情事の内容がバラされれば、自分に矢が立つだろうから、ゼータは少し心配でもあったのだ。
「はぁ〜ん、やっぱりゼータがお気に入りみたいね。我らが旦那様は」
うっ…と小さい悲鳴が、拓人とゼータからあがる。
「どんなところがいいわけ?」
ナタリアがぐいっと顔を寄せて聞いてくる。
これはまた返答に困る問題だが、ゼータにハマるポイントは結構ある。
「メイクしたプレイにノリノリなところとか、あと基本的に攻めてる時は言葉巧みにいいとこ突いてくるけど、いざ攻められるともう何も言えなくなって喘ぐところとかかな」
具体的にいうとなかなか難しいが、つまりロールプレイが上手いのと、誘い受けのうまさが非常に拓人にとって高得点だったということだ。
例えば先日の義父娘相姦プレイの時もだったが、攻めに徹しているときは攻めとして非常に良いプレイを見せてくれ、一度受けに回ると一転して受けになりきる。
この受け攻めのギャップがオスの本能や征服感を演出してくれ、結果として満足感の高いプレイにつながっているのだと思う。
具体的な説明をされ、より一層恥ずかしさがこみ上げて来たのか、ゼータは完全に沈黙した。
「言いたいことはわかるわ、普段クールで知的なゼータがおちんちん挿入れられた瞬間、淫らでだらしない喘ぎ声しかあげられなくなるあの言い表しがたい優越感は確かにいいわよね」
ナタリアに謎の共感をされた。
この一週間が始まってからナタリアはなんだかよくわからない方向に進んである気がする。
今までなら絶対怒っていたことも、平然と、それどころかむしろ嬉しそうに見ているのだ。
「スズさんは?」
「んー?わしは結局まだ一回しかしとらんからな、ま、お主らの情事を見とるんは結構楽しいぞ?」
なんだか申し訳ない。
「あら?隠れてしてるかと思っていましたわ」
隠れてしてるときは大体ゼータとしてるので、本当にスズとはしていない。
「釣った魚に餌やらないっていうんじゃないの?」
ナタリアのニヤニヤが痛い。
一体なぜ今日のナタリアはこんなにも楽しそうなのだろうか。
「そういうナタリアさんは?」
「私ね、変な癖つきそう」
なんだか悪寒が走り、ジータが飲んでいた炭酸ジュースを一口もらう。
なぜだかわからないが、ナタリアの変な癖は、シャルのやつよりやばい気がしていた。
「なんか、たっくが他の人とえっちしてるの見るの楽しくなってきた」
おいやめろ。
それは多分気のせいだ、絶対ストレスかなんか溜まってるだろ、そういう言葉しか出てこなかった。
「もちろん、私も相手してくれなきゃやだよ?でも、なんて言ったらいいんだろう。体格とか性格とかからさ、自分ではやりにくい事をやってるのを見て、体験してる気持ちになるっていうのかな」
例えばスズと積年の思いをぶつけたセックスとか、体格差に任せたゼータとの乱暴なセックスとか。
ナタリアに対して、拓人のプレイは意外と真摯で、マニアックさというものはナタリアに対してのみ避けられている気がする。
それどころか乱暴なプレイも全然なかった。
拓人はナタリアが結構ロマンチストで、まるで映画や恋愛小説のような綺麗なセックスが好きだと思い込んでいたから、無意識的に避けていたのかもしれない。
逆に仇となったようだ。
むしろナタリアは自分にされないさまざまなプレイを他人がしているところを見て満足しているらしかった。
一番マニアックだと思ったのは拓人だけだろうか。
「やっぱりたっくから人に対する思いって違うわけじゃん。スズさんのことを10年思い続けてたりとかね、それは私にはない特別でしょ?羨ましいじゃん、だから見ていたい」
「それ嫉妬に狂ったりしないですか?」
「んー…まぁぶっちゃけいうと自分でするのは怖いプレイとかを、見て満足するみたいな?もちろんやってもいいんだけど…なんだろうね」
意外も意外なところに性癖がぶっ飛んでいったナタリア。
むしろそれはそれで怖いのだが。
「じゃあ今日は個性を使ったプレイでもする?」
「みんなが見てる前でか?流石に恥ずかしいのう…」
「楽しそうですね!」
ほか面々は羞恥の表情を隠しきれていないのに対し、ジータだけはにこやかに笑っている。
なんだか本当に、関係が進んだ事で全然知らなかった彼女の一面を知ることができたとも言えるだろう。
「じゃあ、私最後ね」
「いいんですか?ナタリアさん」
「他の人がしてるの見てからの方が興奮するじゃない?」
あ、だめだこいつ早くなんとかしないと。
というわけで、一番バッターはスズ、そしてゼータ、シャル、ジータ、ナタリアの順でプレイボールになった。
プレイ内容も作家趣味のシャルと漫画脳のナタリアがこだわった中々めんどくさい設定になりそうだった。
「ちゃんと役になりきってプレイしてね、あんまり白々しいのは無しだからね?」
スズが少し渋ったが、これはこれで中々ない体験だし興が乗ってきたのか、よくわからない気合を入れていた。
拓人は自分に業が乗っていくのを感じる。
偶然にもジータと目が合い、ニコッと笑顔を向けられる。
ハロー効果というものをご存知だろうか?
印象に残りやすい特徴が良いものならほかの特徴も引きずられてなんだかよく見えてくるというアレである。
まるでそれを狙っているかのように、目が会うたびに小さく気さくなアピールを続けてくる。
(目があっただけで好きになるってほんと俺ちょろすぎ…)
測らずして作品一のチョロインとしての立場を獲得したこの男。
目の前に並ぶ5人を見ればわかることだが、押しに弱く本当にチョロすぎである。
「スズさんはせっかくですので未亡人という設定にしましょうか」
何がせっかくなのかわからないが、スズが楽しそうなのでもうどうでもいい。
「プレイは熱くないといけないから人妻の方がいいんじゃない?」
「俺寝取り寝取られではたたねぇからな?」
楽しそうなところ申し訳ないが、自分の女を他人に抱かれるなんてのはごめんだし、自分の女でもない奴に手を出すなんてもっと無理だ。
「えぇーっ!自分の娘だって将来他の人のお嫁さんになるかもしれないんだよ!?」
そう言われると確かに。
そもそも、ほとんど同い年のジータゼータが娘だと言われても実感なんて湧かないし、現状まだ籍を入れておらず戸籍上家族じゃないとしても、普通に先輩後輩やよく言えば恋人の中だし、プレイの範疇に過ぎない申し訳程度の付加価値だったのだ。
もしこれが、本当にスズと自分の間にできた子供だったなら、それはただただゾッとするばかりだ。
しかし、何がゾッとするかと言うと、周囲の言葉や評判で、結局自分の中で何か納得のいかないものがあるかと言われるとあまり理解できなかった。
本人がそれでよければいいのではないだろうか。
しかしこれは、自分が当事者の場合のみである。
逆に、自分がその将来の相手になってしまった際はどうだ?
多少なりとも動揺するだろう。
それならばそれは褒められるべき行為ではないのだ。
自分は良くて他人はダメなんて道理は通らない。
というか、
「それ結局プレイできなくなるだけじゃね?」
「あ」
しまった、という風な顔をする。
自分の言葉が完全に自分へのアンチになってしまった。
だが、ナタリアはせっかくの付加価値なのだから利用したいと思っていたし、シャルだって不倫や寝取りは文学的芸術性を孕んでいると考えていた。
もちろん物語の範囲でだが、そもそもが愛し合ったもの同士のプレイの一環でお互いが完全な和解があるなら全く問題ないだろう。
「スズさんからはなにか要望とかない?」
「んー…わしは別に交わらんでも好きな人と一緒に居られれば満足じゃぞ」
「どこかで聞いたことありますわね」
(……たっくの感性は彼女から来ている可能性が)
以前、拓人の好みについての言及がなされた時同じ話を聞いた気がする。
2人が悩んでいるとゼータから提案があった。
「母子プレイはいかがでしょう」
この銀狐はそんな真面目な顔をしてなんてことを言い出すのかと、拓人は見たがシャルとナタリアは盛り上がっていた。
「拓人様の貴重な甘え姿が見れる!」
「授乳とかオムツとか色々捗りそう」
それを見られながらするのは、羞恥プレイに他ならないが。
その時拓人からまさかのディスりがスズにかまされた。
「いや、スズの体に母性はないだろ」
ピシャーン
まるで雷でも落ちたような、感覚だった。
ナタリアとシャルが固まる。
スズは笑顔でニコニコしているが、どことなく殺気を感じる。
「ん?」
「いや、確かに2人産んでるけどさ」
拓人が何の役にも立たないフォローを入れる。
拓人にしては珍しく女性に対しての失言であった。
普段なら信頼の証だの何だのと、思えたのだろうが、まさかこの寵愛の場でそんな言葉が出るとは誰も思っていなかった。
「ん?それは双子の世話もろくにさせてもらえず、ただただ乳を乳母に絞られてただけの女にはお前をあやすほどの力はないと、そういうことかえ?」
「いや、そこまではいってな…」
「ん?」
「すんませんした」
「そこまでいうならわしもプライドにかけて、お前様を甘えさせてみせるのじゃ」
スズの笑顔がひたすらにいたい。
昨日のナタリアの含みのある笑いと違って、攻めMAXなので当然である。
「なんかスズさんすごいやる気だけど、多分たっくが言ってたのって体格のことだよね?」
「おそらくそうでしょうね、もしも本当にスズさんが言ったようなことについて言及していれば、あんなにはっきり言えるはずがありませんもの」
「たしかに、おっぱいは小さいけど、母性ってそういうんじゃないじゃん?」
「見た目から入るタイプですから、どうしても気になるんじゃありませんか?スズさんって同世代にも見えますし、むしろ弱さをみせるのが恥ずかしいというかなんというか」
「心配いりませんよ」
ジータが2人に言う。
天真爛漫な笑みを浮かべ、秘策があると言った。
全く予想できなかったが、秘策を見せられてバットが後頭部を直撃したような衝撃が走った。
なんと、スズの体が一瞬のうちに……。
なんというか、うーん、非常に表現しにくいのだが、だらしなくなっていたのである。
先ほどよりも肉がつき、むっちりした体型になったというのが、わかりやすい表現だろうか?
「あれは変化の術ですね。ただ自分の見た目をちょろっと誤魔化せるんですよ」
もはやちょろっとなんてレベルの変化ではなく、まるで別人だ。
ジータの解説を受けても、2人には一瞬でむちむちになったスズの魂胆がわからなかった。
「お前様がいうとるんはこういうことじゃろ?」
ちょっとふとっただけに見えるが拓人の方はまんざらでもない感じだ。
主に胸や太ももなど、母性のイメージの暴力と言わんばかりに膨らんでいる。
「男の子ってわからないですね」
「ほんとね、でもあれを目指しちゃダメよ」
あくまでプレイの一環であり、母性を誇張した拓人のイメージに合わせたものだ。
本当にスリムでスレンダーだった先ほどまでとは全く違い、動くたびにムチっとか、プニッといった効果音がなりそうなほど胸や体が膨らみ、太ったは太ったのだが、均整がとれているのだ。
まるでアニメや漫画にいる爆乳キャラという感じだ。
シャルが思ったのは人妻の色気と一緒だなぁということだった。
あのたまらなくムチっとした雰囲気、動作に現れる柔らかく優しい感じ、だらしなく肉のついたお腹や太もも。
だがしかしデブという陰険なイメージはない。
それどころかほどよく肉がついて、本当に出産後に子供を育てている女性のような体つきだ。
表現の仕方はどうかと思うが、旦那とのすれ違いと育児で男日照りが続いて、全身から性欲がにじみ出ているような団地の人妻、そんな感じが今のスズからはする。
まさに熟れた女だ。
騙されてこそいるが、結局母子プレイも父親から寝取ってることになるので拓人は遠慮するはずだったが、気づいてないらしい。
言い方さえ変えれば寝取りだって誤魔化していけそうだ。
多分背徳感と罪悪感の境目が難しいから、割り切れないだけなのだろう。
それにしたってこの完熟ボディは言葉にできない色気がある。
拓人も目が離せないでいる。
「ほれお前様…いや、たーくん❤️」
動作だけでなく言葉の節々にまで色気が見えるくらいに熟れている。
「ママじゃぞー?甘えていいんじゃぞ〜?ほれほれー」
緩慢な動きで誘惑する。
気がつくともうスズは目の前にまで迫ってきていて、大きくなったその巨乳に挟まれるように抱きしめられる。
いつもの距離感では完全に乳に埋もれてしまうという驚異の胸囲であった。
「ぷはっ!?ちょ、ちょっと待ってよスズ、そんないきなりっんぶ」
「ママじゃろ?ほれ言ってみ」
「………ママ」
乳に埋められたまま、散々渋った後に拓人は恥ずかしそうに小さな声で呟いた。
「いい子じゃのう❤️なでなでしてやるのじゃ」
胸の間からムレて芳醇に仕上がった女性のいい匂いがする。
肺いっぱいに吸い込んで、クラクラする頭を優しく撫でられる。
気温と触れ合いで汗に濡れた髪を梳かすように優しく撫でる。
頭を撫でられるのは好きだ。
あんまり人に髪に触られるのは好きじゃないから余計に、自分の認めた人には頭を撫でてほしくもある。
何より安心する。
痛みや恐怖が昇華されて煙のように宙に溶けて消える。
心地の良さを感じていると、無意識のうちに両腕で、縋るようにしがみついていた。
気温は高くて汗がベタつく感じはするのに、それでもスズの手は暖かくて気持ちがいい。
「この甘えん坊めっ❤️」
スズもわかっていたように、抱きしめる。
谷間の間に挟まって両側の柔らかい塊に押し込めると、たまらず拓人が顔を上げた。
「苦しかったか?すまんすまん。ほれっちゅー❤️」
吸い込む息までも、まるで親が子供の面倒を見るように吹き込まれる。
何かすると返してくれるその反応がどうにも愛らしいと言った様子だ。
完全に懐柔されてスズのなすがままになった彼は本当に赤ん坊のように、柔らかく包み込むその優しさに精一杯甘えるばかりであった。
少なからずして、拓人の中にはほとんど大人と変わらないんだから恥ずかしいという羞恥心があったが、彼の動きから所々甘えたがりな面が見てとれる事から分かるように、本音としては非常に嬉しかった。
今でこそST科第一班班長なんて肩書きを背負わされているが、放任だった両親ひいては、元々周囲に自分を肯定してくれる人間がほとんど皆無だった彼にとって、自分を必要としてくれたスズの存在はこの10年で彼をここまで成長させるほど、大きな存在だった。
「まるで昔と変わっとらんなぁ、あの時も神社の裏手で泣いていたたーくんをこうしてよしよししてやったものじゃ、なぁ」
恥ずかしいのか特に言葉なく、胸に顔をうずめたままんーっと喉を鳴らして否定の返事をする。
「嫌じゃったか?でもま、全部が全部昔とおんなじというわけではないようじゃがの」
そう言ってスズの手が空気の張り詰めた風船のようになっていたズボンをさすった。
「んーー」
口を閉じたまま喉を鳴らして、精一杯その手から離れようとするが、スズの両腕がガッツリホールドに入って逃げられない。
顔を上げるとすぐさまスズの唇が降りてきてキスをされる。
ねっとりと貪るようなキスかと思えば、愛しい我が子にむける優しいキスを顔中に浴びせてくる。
「もうこんなに硬くなっているではないか、おませさんめ❤️いや助平なエロガキの方が興奮するかえ?」
キスで意識を奪われている間に、いつのまにかチャックを下されソーセージが剥き出しにされていた。
抱きしめられるたびにプニプニでスベスベなスズの体に、熱くそそり立った肉棒が擦り付けられて気持ちいい。
「見違えるくらい立派になったのぅ❤️ほれおしゃぶりの時間じゃぞ?」
そう言ってスズは拓人の口にぷっくりと膨らんだ大きな乳輪に立ち上がる乳首をあてがう。
一瞬の戸惑いが見られたが、スズが頭を抱える手をゆりかごを揺らすように優しく揺するものだから、爪を噛む癖のある拓人はつい口寂しくなってその乳房にしゃぶりついてしまうのだった。
「こうしてやるのは初めてじゃが、意外とうまいもんじゃろう?生んだ直後に2人を取り上げられるまでの少しの間、抱き上げたあの感触を思い出して何度も泣きながら想像したものじゃ」
そう言って拓人の頭を撫でる。
ジータも少し釣られたのか、犬歯に親指を当てて見ている。
「嬉しそうな顔しおって、その顔がわしの心を埋めてくれたんじゃったなぁ。またしてやるぞ?」
乳を吸わせながら仰向けにし足を伸ばさせる。
すると、今までスズのお腹にいっぱい擦り付けられてすっかり先走った透明な液体が糸を引いた肉棒が晒される。
ガチガチに硬化し、射精の行程に向かっている。
「ママにかっこいいところ見せぇ、たーくん上手にビュッビュッできたらいっぱいよしよししてやるからのう❤️」
そういうと揺れる竿を掴み、全体を擦るように扱き始める。
「どこが好きなんじゃ〜?黙っとってもすぐ分かるんじゃぞ?」
根元から順番に握る手を上下させていく。
「ここかのぅ?…ちごう。…こっちはどうかの?…んー…少しビクッとしたのぅ?」
むず痒い快感が少しずつ登ってくる。
だんだんとウィークポイントを暴かれていくのは授乳の気恥ずかしさとともに羞恥心が煽られ興奮度が上がっていく。
そして、ちょうど手がカリ首の下に来た時、小さな喘ぎとともに、乳を吸う力が少し強くなった。
「ん?ここかのぅ?ここがいいんじゃな❤️」
はっきりと弱点がわかると、スズの手が容赦なくそこをいじめにくる。
「んおっ?こらぁ!逃げるでないっ!あんまり悪い子にすると、ぺんぺんじゃぞ?」
乳首をくわえさせられながら、言葉にならない声を発して嫌がっている。
次第に抱き上げられた腰がガクガクと震え始め、絶頂に近いことがわかると、スズの手に完全に容赦はなくなり、スズの手の輪っかを突き上げるように腰を突き出し、白い濁流を吹き上げた。
「かっこいいのう、ご褒美じゃ、口の中ペロペロしながらなでなでしてやろう」
宣言通り、拓人の頭を抱き寄せて口の中に舌をねじ込んで、頭を撫でる。
こうしていると、自分の全てが彼女に委ねられている安心感に浸ることができ、どうにも意識が薄れていくような感覚に襲われる。
実際呼吸がふさがれて本当に意識が朦朧としていた。
口を離すと一気に空気が流れ込んで来てむせそうになる。
そこにまた呼吸を運んで来たスズの口が接触し移される。
まるで子供に餌をあげる親鳥のように、拓人に呼吸をあげる。
「ほんとーにピンポイントで母性ぶち抜いてくるのう…」
そうしているうちに、剛直な硬い棒が熱を取り戻す。
「わしが手をかけてやらねば生きても行けぬような無力な赤子。まさに愛されるための存在よのぅ」
そう言ってスズが頬ずりをする。
「ママ…」
小さくすがりつくような声でスズを呼ぶ。
そうしてお腹に寄りかかるように倒れこむ。
「なんじゃ?帰りたいのか?」
拓人は小さくうなづく。
暗いのに暖かい光が差し込んでいる。
心地いい温度の波に揺られて、安心できるリズムが響く。
出たくないんだ。
精一杯の頬ずりとキスからそんな想いが伝わってくる。
一息をついて、横になると、自分から秘所を指で広げ彼を誘う。
「たーくんの居場所はずーっとここじゃよ?」
ゆっくりとスズの体にあの剛直が飲み込まれていく。
根元までしっかりと咥え込むと、拓人を体に載せるように寝かせ抱きしめた。
体の深いところ、生命の始まりの場所で2人は鼓動を感じあっている。
「ママっ……ママぁ…」
スズの駄肉に溺れるようにしてしがみつきながら必死になって腰を振る。
いやらしく熟れた贅肉にピストンのたびにパンッという音が響き渡る。
「全部だせっ❤️全部じゃ、今まで隠して見ないふりをして来た嫌なことを、全部吐き出してしまえっ❤️」
互いの熱で蒸れたスズの身体中から、オスを誘惑するフェロモンがめちゃくちゃに出ていた。
そのせいもあって、拓人は理性も飛んで我を忘れて猿のようにスズに腰を打ち付けるしかなかった。
温泉に浸かっているような充足感が全身を包んでいく。
自然と呼吸と胸にあった重たいものが少しずつ抜けていく感じがする。
「いくっ……ママでるうっ」
「いいぞぉ❤️ママの中にたくさんおもらしするのじゃ、ほかでしてはいかんからな?必ずママのここでビュッビューってするんじゃぞ」
そして肺の中の空気が抜けきる瞬間、拓人の体は大きく痙攣し、大量の精液をスズの中に吐き出した。
ビューっと長い音が続き、体の痙攣に合わせてなんどか短い射精が行われた。
顔を上げてみると、スズの体はいつもの姿に戻っており、疲れ切った様子だった。
「ママ…?」
「あー心配いらんわ、変化はちょっと疲れるだけじゃ、しかし!お前様を存分に懐柔させてやったぞい?」
「ん…」
にししと笑うスズの、小さくなった胸に再び吸い付く。
「んふー、どうやら完全に負けを認めたようじゃの。そうして素直にしておれば、いつだってこうして頭を撫でてやるのじゃ」
と、ここでアラームが鳴り響く。
そろそろ終わりの時間だということらしい。
拓人はそれでも抱きついておしゃぶりを離さない。
少しハマりすぎたのかと思い、一度そのままあやして寝かせて見たら、次目が冷めた時には元に戻っていた。
完全に役に入りすぎて持っていかれていたらしい。
「楽しかったぞ?ま、たまにはああして何もかも忘れて子供に戻るのも必要じゃろ」
拓人はすっかり記憶が飛んでよくわからなかったが、スズは非常に満足そうな顔をしていた。
それに、観客の4人も今までに見たこともない拓人の甘え方が見れて、特別喜んでいるようだった。
「………今度はもっと乳首おっきくして」
「ふふ、すっかり虜じゃなぁ、おっぱいはおちんちんしごくための道具じゃないんじゃぞ?」