~~~前回までのあらすじ~~~
東京キングダムにて龍門の調査中、消息を絶った
対魔忍、紗弥。紗弥の友人である来栖は歩夢達に
紗弥の救出を依頼する。それを受けて歩夢達4人
は東京キングダムへ乗り込むが、そこで龍門の
トップ、朧のクローンが待ち構えていた。
彼女の罠で不利な戦いを強いられた仮面ライダー、
歩夢は負傷してしまう。
しかし、事前に適合手術を受けていたアサギと
さくらはぶっつけ本番で仮面ライダーに変身。
更に途中から復帰した歩夢と3人で脱出を
阻んでいた敵集団と朧クローンを撃破。
東京キングダムから脱出したのだった。
東京キングダムでの脱出劇を果たした翌日。
今、千葉の橘邸の、地上セーフハウスの
リビングで紗弥がアサギやさくらと
ある人を待っていた。
すると、その『ある人』を連れた紫と歩夢が
戻ってきた。
「紗弥ちゃん!」
「ッ!?来栖ちゃん!?」
ある人、と言うのは紗弥の救出を涙ながらに
依頼した少女、来栖だった。
彼女は、紗弥の姿を見つけると、目尻に
涙を溜めつつも笑みを浮かべ、駆け足で
紗弥に近づき抱きしめた。
「うぅ、えぐっ!紗弥ちゃん、無事で
良かったよ~!」
「く、来栖ちゃん!どうして来栖ちゃんが
ここに!?」
大粒の涙を流す来栖と、何故彼女が?
と言いたげな表情の紗弥。
「彼女が、君の救出を依頼したんだよ」
すると、歩夢が紗弥の疑問を見抜いていたのか
そう教える。
「消息を絶った紗弥ちゃんの事が心配で、
僕達の所に来たんだ。紗弥ちゃんを
助けて欲しい、って」
「そう、だったんだ」
紗弥は、改めて来栖の事を見つめる。
そして……。
「ありがとう、来栖ちゃん」
そう言って、紗弥は来栖を抱きしめるの
だった。
その後、二人が落ち着く頃を見計らって
歩夢が二人に茶を出した。
「ありがとうございました。橘さん達の
おかげで、こうして紗弥ちゃんも無事
に帰ってくる事が出来ました」
そう言って頭を下げる来栖。すると……。
「それで、あの……。これを……」
来栖は懐から封筒を取り出した。
それをテーブルの上に置き、歩夢達の方
へ差し出す来栖。
「少ないですけど、せめてものお礼に」
中身は、言わずもがな。お金だ。
それを理解した歩夢は……。
「気持ちは嬉しいよ。……でも、これは
受け取れない」
そう言って、封筒を来栖の方へと押し戻した。
「え?でも……」
「僕達は報酬が欲しくて君の依頼を受けたわけ
じゃない。ただ、助けたいから助けた。
それが理由だ。……そのお金は、受け取れ
ないよ」
「でも、それじゃあ……」
と、来栖も何やら戸惑っている様子だ。
それを見た歩夢は……。
「じゃあ、そのお金で何か美味しい物を
食べる事」
「え?」
「折角、紗弥ちゃんが無事に帰ってきた
んだから。二人で何か、美味しい物でも
食べたら?お祝い、って言って良いのか
分からないけどさ」
「橘さん」
笑みを浮かべた歩夢の言葉に、紗弥も来栖も、
どこか見惚れていた。
その後、話し合いの結果、歩夢達も含めて
6人で食事をすることになり、彼等は少し
離れた場所にあるファミレスに足を運んだ。
そこで彼等は思い思いの料理を食べて、来栖
は友人である紗弥の帰還を改めて喜んでいた
様子だった。
それを微笑ましそうに見守る歩夢。
一方で、紗弥と来栖は彼と視線を合わせると、
終始顔を赤くしたりしていたのだった。
その後、食事を終えて一旦橘邸に戻った
歩夢達。
「それじゃあ、僕は二人を里の手前まで
送ってくるよ。アサギ達は休んでて」
「えぇ、分かったわ」
と言う事で、歩夢は紗弥と来栖を車で対魔忍
の里近くまで送っていく事にした。
ちなみに、歩夢は対魔忍としては、一度は里を
追放された身であり、今も対魔忍としては
復帰していないため、里に入ることは禁じ
られている。なので、近くまで送るのが限界
だった。
そして、歩夢が二人を送っていく一方、邸宅に
残った3人は……。
「ねぇお姉、むっちゃん。あの二人、どう思う?」
「何ださくら。藪から棒に」
リビングでお茶を飲んでいた3人の中で、さくら
が唐突にそんな話題を振った。
「何て言うかさ、ライバル増えそうな雰囲気
だな~って思って」
「ライバルって。もしかして、歩夢さんの
恋人が、か?」
「うんそうだよむっちゃん!言っちゃなんだけど、
紗弥ちゃんだって助けられた状況、殆ど私達
と一緒でしょ!?」
「確かに。私もさくらも、そして紫も。
3人とも組織に捕まっていた所を歩夢に、
仮面ライダーに救出され、今はこうして、
彼の仲間として共に戦いながらも、
彼に女として抱かれている。まぁ、そう言う
意味で言えば、紗弥も好意を抱き始める
一歩手前ね」
「あ、アサギ様。……しかし、何故こうも
歩夢さんに惚れる女は多いのだ」
「愚問ね、紫」
「え?」
「……私達は対魔忍。魔族や悪人と戦う存在。
けれど、それ以前に『女』なのよ。
女である以上、その、王子様への憧れ、
とでも言うのかしら。やっぱり、守って
欲しいと、助けて欲しいと心のどこかで
思って居る。……そして、そう言う意味
では、私とさくらは歩夢との再会が。
紫は歩夢との出会いが。どちらも劇的よ。
絶体絶命のピンチの時、駆けつけて自分を
守ってくれた、仮面のヒーロー。
英雄として相応しい心意気もそうだけど、
人としても歩夢は完成していると言っても
良い」
アサギは、歩夢の事を考え若干頬を赤くしながら
も語り続ける。
「仮面ライダーという英雄によって救われ。
橘歩夢という男性に優しくしてもらった。
英雄としても、男としても完成していると
言って良い歩夢。むしろ、女として彼に
惹かれない理由が無いわ」
「た、確かに……」
アサギの言葉に、若干不満そうながらも
頷く紫。
「アユ兄の唯一の欠点は、女性が惚れる要素
満載な所だね」
そう言って、ため息をつくさくら。
そして、肝心の歩夢はと言うと……。
「あの、歩夢さん」
「ん?何?」
車で里に向かう途中、紗弥が彼に話しかけた。
「少し聞きたいんですけど、歩夢さんは、
その、どうして仮面ライダーになったん
ですか?」
「僕が仮面ライダーになった理由、か。
実を言うとね、僕はアサギとさくらちゃん
の幼なじみの対魔忍だったんだ」
「え?!」
「元、だけどね」
驚く紗弥に、苦笑を浮かべながら教える歩夢。
「能力が無くて、実戦に参加したら死ぬ
確率の方が高い。だったらいっそ、無関係
の一般市民に養子として出した方が良い
だろう。僕も、僕の両親も、それで納得
したんだ。だから、僕は里を追放。一般人
の養子となった。……でも、忘れられ
なかったんだ。里での、幼なじみだった、
アサギとさくらちゃんとの思い出が。
そして、女の対魔忍が魔族に捕まって
しまう事が、何を意味するのか、僕は
知っていた」
「……」
歩夢の言葉に、顔を伏せる紗弥。来栖は
そんな紗弥の背中を優しく撫でる。
「知っていたから。見過ごせなかったから。
だから僕は、知識を貪った。貪欲な程にね。
そして、能力の低い僕でも一騎当千の力を、
そう考えて生み出したのが、仮面ライダー、
マスクドライダーシステムだった」
「……誰かを、守る為に?」
「うん。最初は、大切な人を守る為に。
今は、一人でも多くの人を守る為に」
歩夢の決意は、既に揺るぎない物へと昇華
していた。
「魔族、悪人。この世の中には、多くの悪が
存在している。……僕は、そんな奴らの
せいで泣いている誰かの希望になって
あげたい。泣いている人に、手を差し伸べて
あげられるような存在に、英雄になると
決めたんだ。そのために、仮面ライダー
として戦い続ける」
「……でも、歩夢さん。その悪って、結局
は人、なんですよ?」
俯きながら呟く紗弥。
彼女を龍門のビルの中で陵辱したのは妖魔
だけではない。悪人もそうだ。
下卑た笑みと共に、やめてと懇願する紗弥を
性の捌け口として犯した男達。
あの時の絶望を思い出し、ギュッと手の握る
紗弥。
「……そうなのかもしれない。人という
存在が居る限り。そこに悪意は必ず存在
する」
そして、歩夢もそれは分かっていた。
仮面ライダーとして、人の闇を彼は何度も
見てきた。
他者を見下し、上に媚びへつらい、時に
人を蹴落とし。そんな人間の醜い面を
歩夢は見てきた。
「人という種族がいる限り。仮面ライダーの
戦いは終わらないのかもしれない」
「ッ!じゃあ、何で戦うんですか!?」
そう言って、泣きそうな表情で声を荒らげる
紗弥。
対魔忍とは、人を助けるための存在。だが、
その人の『闇』を見た紗弥には、どうしても
対魔忍として人を救う気になれなかった。
「人は結局、闇を持っているのに!それ
なのに人のために戦う理由って
何ですか!?そんな、甲斐の無い話、
私には納得出来ません!」
「そうなのかもしれない。紗弥ちゃんの、
言うとおりなのかもしれない」
「だったら!」
「……それでも、僕は構わない」
「え?」
歩夢の言葉に、呆けた声を漏らす紗弥。
「例え、変える事の出来ない未来だと
しても。……見過ごすことの出来ない『今』
があるから。だから、僕は仮面ライダーと
して、今を生きる人々を守る」
「見過ごせない、今、を?」
「うん。……人々が助けを呼ぶとき、僕は
そこへ駆けつけて、助ける。それが、
『仮面ライダー』だから」
それが、歩夢の決意だ。例え、彼の戦いが
甲斐の無い、成果の無い物だったとしても、彼は
戦う。『今』という瞬間、助けを求める人々の為に。
それこそが、『仮面ライダー』の決意なのだから。
歩夢の言葉に、紗弥と来栖は彼の後ろ姿を
見つめていた。
やがて、しばらくすると里の入り口の手前まで
やってきた。
歩夢はそこで車を止め、3人は車から降りた。
「それじゃあ。僕が来られるのはここまで
だから。後は二人でね」
「は、はいっ。ありがとうございました。
橘さん」
そう言って、頭を下げる来栖と、それに習う
紗弥。
「ううん。良いんだよ。紗弥ちゃんが無事で、
本当によかった」
そう言って、歩夢は紗弥の頭を撫でた。
「ッ」
それだけで、顔を赤くする紗弥。
「それじゃあ、二人とも元気でね」
そう言って、車に乗り込もうとする歩夢。
しかし……。
「あ、あの!」
不意に紗弥が声を上げた。
「ん?どうかしたの?」
車に乗り込み掛けた歩夢は立ち止まり振り返る。
「あの、失礼かもしれないけど……。私、
たまに、歩夢さんの家に行っても良い
ですか!?アサギ様とかに、対魔忍として、
色々聞きたい事もあるし、だから!こ、これ
からも、歩夢さんの家に行っても良い
ですか!?お願いします!」
そう言って、必死に訴えかけ、頭を下げる紗弥。
すると……。
「良いよ。別に」
「え!?良いんですか!」
歩夢の答えに、紗弥は下げていた頭を上げた。
「うん。大したもてなしは出来ないけど、
それでも良いならだけど……」
「は、はい!構いません!是非っ!」
「そう。……それじゃあ僕はそろそろ戻るよ。
二人も、気をつけて帰るんだよ?」
「「はい。ありがとうございました」」
「それじゃあね」
そう言うと、歩夢は車に乗り込み、最後に二人
に笑みを受けベながら手を振り、戻っていった。
そして、歩夢はと言うと……。
「う~ん。何かデジャブを感じる」
と、誰にいうでも無く、車の中で一人そう
呟くのだった。
そして数日後。歩夢は紫を呼び出して重要な話を
していた。
「ウィルスが、適合していない?それはつまり、
私はライダーになれない、と?」
「うん。……紫ちゃんの能力は、不死なんだけど、
どうやらそれがバグスターウィルスとの相性が
悪い原因になってるんだ。正直、安全性の面
から言うと、ウィルス投与は余りお勧め
出来ないよ」
「そう、ですか」
告げられた真実に、俯く紫。
彼女にしてみれば、既にライダーの力を得ている
さくらとアサギ。なのに自分だけが同じ力を
持つ事が出来ない、と言う現実に、疎外感を
感じるなと言うのは無理な話だ。
「ただね、紫ちゃんをライダーにする事が
不可能って訳じゃないんだ」
「え?」
俯いていた顔を上げる紫。歩夢は、PCを
操作し、ある画面を映し出した。
「これは……。仮面ライダー、ですか?」
「うん。そうだよ」
紫の言葉に頷く歩夢。そして紫はそのライダー
の姿を観察し、気づいた。
「ベルトが、ゲーマドライバーと違う?」
「うん。……現在僕、アサギ、さくらちゃんの
使うゲーマドライバー系のライダーは、使用
に際してバグスターウィルスを体内に投与
し、それに適合する必要がある。けど、
今回紫ちゃんがウィルスに不適合だった
事という、使用者を大なり小なり選ぶ事。
また、ウィルスという観点から見ても、
安全性の面で些か不安材料があるからね。
そこで僕が新しく開発を進めているのが、
この第2世代のマスクドライダーシステム。
コードネームは、『イクサシステム』」
「イクサ、システム」
「このイクサシステムの最も重要な点は、
第1世代。つまりゲーマドライバー系の
ライダーと比べて、幾分かのスペックダウン
を引き換えに、相応の体力があれば誰でも
扱える汎用性を持たせてあるんだ」
「汎用性?それに相応の体力、と言う事は
まさか私も、イクサシステムを使える、
と言う事ですか?」
「うん。イクサシステムなら、対魔忍クラス。
もっと言えば下の上程度の対魔忍なら
十分だと思うよ。当然、今の紫ちゃん
クラスとなれば、素質面での問題は0に
近いと僕は考えているよ。そして、装着に
関して一切の外科的手術は無し。必要
なのは、使用者のDNAデータをナックル
ガード型のアイテムに登録する事だけ。
加えて、遠近両方に対応出来るように、
剣と銃の特性を併せ持つ複合的な武装も
開発している最中だから。だから、これが
完成すればきっと……」
「私も、仮面ライダーになれるのですか?」
「うん」
「そうですか」
歩夢の頷きに、紫は安堵感を覚えていた。
そして……。
「はぁっ!」
「まだまだ!」
東京キングダムでの戦いから既に一週間以上
が経過したある日。地下のセーフハウスの一角
にあるトレーニングルームでは、さくらが
紗弥と切り結んでいた。
紗弥は、あの時言ったようにちょくちょく橘邸
に足を運び、先輩であるアサギ、さくら、紫
たちとの模擬戦で自分を鍛えていた。
ちなみに、紗弥に同行する形で来栖も
ちょくちょく橘邸に足を運んでおり、彼女も
3人の元で修行を積んでいた。
「は~い、夕食が出来たよ~」
そして夕方。地上のハウスのリビングには、
歩夢やアサギ、さくら、紫と共に、紗弥と
来栖の姿があった。
修行をしていてすっかり日も暮れてしまった
為、二人が泊めて欲しいと言って歩夢が
快諾したのだ。
そして、歩夢が作った夕食を共に食べる6人。
今日のメインはハンバーグだ。
「ごくんっ。歩夢さん、お料理も上手
なんですね」
「うん。一人暮らしをしてた事もあって
自炊もしてたから。自炊の方がカロリー
コントロールとかも簡単だったし、
おかげでね」
来栖の言葉に、笑みを浮かべながら語る歩夢。
「ごくんっ。でもホントに美味しいよ!
流石は『お兄ちゃん』だね!」
そう言って彼を褒めるのは紗弥だ。
ちなみに、紗弥が歩夢を兄と呼ぶようになった
のは、彼女が一人っ子な事と、歩夢の献身的な
姿勢が、まるで妹の面倒を見る優しい兄のよう
だった事から始まったのだ。
歩夢の方も、別段断る理由などは無かったので
彼はそれを認めていたのだ。そして付け加える
のなら、来栖も人目が無い場所では歩夢を
『お兄様』と呼んで慕っている。どうやら、彼の
『仮面ライダー』としてのあり方が響いたのは
紗弥だけでは無かったようだ。
歩夢と紗弥、来栖は、傍目には年の離れた兄妹
に見えた事もそれに拍車を掛けていた。
活発な妹の紗弥。大人しい妹の来栖。そんな
二人の面倒を見る知的で優しい兄ポジションの
歩夢。とまぁ、そんな感じで歩夢は二人の兄の
ようになっていたのだ。
そんなこんなで夜。歩夢は開発があると言って
地下へ行き、アサギ達は地上のハウスでそれぞれ
の部屋に戻っていった。紗弥と来栖も、一度は
客間に戻ったのだが……。
「ね、ねぇ紗弥ちゃん。本当にやるの?」
「もちろん。私達の方に振り向いて貰うには、
これくらいしなきゃ。……って言うか、
この案を思いついたの来栖ちゃんだよね?」
「うっ!?そ、それはそうだけど……。
いざとなると、やっぱりバレた後が怖い
と言うか」
「何言ってるの。ここまで来たらもう
後戻りなんて出来ないからね」
「う、うん。分かってるけど……」
夜、ハウスのキッチンにやってきた紗弥と
来栖はそんな話をしながら、紅茶を沸かす
とそれをカップに入れ、トレイに乗せると
二人してそれを持って地下へと向かった。
それを見ている人影が居るとは知らずに。
『カタカタッ』
自室でパソコンを操作しながらイクサシステム、
更にはゲーマドライバー系の新しいガシャット
の開発をしていた歩夢。その時。
『コンコンッ』
「ん?は~い。どうぞ~」
ノックする音が聞こえ、入室を促す歩夢。
「お邪魔しま~す!」
「お、お邪魔します」
すると、テンション高めの紗弥と若干戸惑い
気味の来栖が入ってきた。
「あぁ紗弥ちゃんと来栖ちゃんか。こんな
時間にどうかしたの?」
「お兄ちゃん、研究とかで大変かな~って
思って。紅茶を持ってきたんだ」
「そうだったんだ。ありがとう、紗弥ちゃん。
来栖ちゃん」
お礼を言いながら、歩夢は紗弥から
ティーカップを受け取ると、紅茶に口を
付けた。
「ん?ちょっと変わった味だね。何か隠し味
でも入れてるの?」
「え!?そ、そうですか!?あれ可笑しいな~。
砂糖と塩間違えちゃったかな~?」
「そ、そう?」
歩夢が紅茶の味に少し疑問を覚え問うと、
何やら紗弥がテンパる。しかし歩夢は若干
首をかしげただけで、深くは考えなかった。
その後、歩夢はPCを閉じて紅茶を飲みながら
紗弥、来栖と話をしていた。だが……。
「ん?」
不意に、歩夢は自分の鼓動が速くなっているの
に気づいた。
『何だ、これ。胸が少し苦しい。心臓の鼓動が、
五月蠅い位だ。体中熱い。そ、それに……』
歩夢は、ふと自分の下腹部に目を向けた。
そこでは、彼のペニスがズボン越しにでも
分かるくらい、ビンビンに勃起していた。
『な、何で勃起してるの!?僕別にそんな
気分じゃなかったのに!?』
自分の意思に反して大きくなるペニスに、彼は
戸惑っていた。その時。
「こ、これが、お兄様のペニス、ですか……!?」
「お、おぉ」
目の前の二人が、戸惑いながらそれを見ている
事に気づいた。
「あっ!?ご、ごめん!いや、これはその!
自分でもどうしてこうなったのか
分からなくて!決して二人にやましい感情
を抱いたとかじゃなくてね!」
咄嗟に二人に背を向け、必死に弁明する歩夢。
だったのだが……。
「お兄ちゃん、私達と、したいの?」
「いや!その、ごめん!」
紗弥の言葉に、咄嗟に頭を下げる歩夢。
彼としては、レイプされた過去を持つ紗弥の
前で勃起するなど、軽蔑されても仕方ないと
考えていた。
考えていたのだが……。
「……良いよ」
「え?ッ!?」
紗弥の言葉に驚き顔を上げる歩夢。すると、
その時には既に紗弥と来栖が、来ていた服を
脱ぎだしていた。下着姿になる紗弥と来栖。
「ちょっ!?二人とも何してるの!?」
慌てた様子で顔を両手で覆う歩夢。
「……私達、兄様に抱かれたいんです」
「えぇ!?」
驚く歩夢。そんな彼に、下着姿で歩み寄る
来栖と紗弥。紗弥は桃色の。来栖は黒の下着
を身につけており、アサギやさくらと比べれば、
その胸などは、まだ慎ましい方かもしれない。
しかし、それでも少女と呼べる二人の下着姿。
歩夢は言いようのない背徳感を感じていた。
「ねぇ、お兄ちゃん。私達を、抱いて?」
そう言って、紗弥は歩夢の首元に手を回す。
しかし、歩夢はすぐに気づいた。
紗弥が、『震えている』事を。
それに気づいた歩夢は、紗弥をベッドの淵に
座らせると、着ていた上着を彼女に掛けた。
「紗弥ちゃん。震えてるじゃないか。
……まだ、男の人の事が怖いんじゃ
無いの?」
ベッドの淵に座り、歩夢の上着をギュッと
握りしめる紗弥の前に跪きながら、優しく
声を掛ける歩夢。
すると……。
「怖い、怖いよ。今でも、たまに夢に見るの。
実は助けられた事が、今って言う時間がただ
の夢で、本当はまだあそこに居るんだって
悪夢を、見るの」
「……紗弥ちゃん」
震え、顔を青くする紗弥。そんな彼女の隣に
座り、優しく背中を撫でる来栖。
歩夢は、そんな紗弥の手を優しく握る。
「大丈夫。この現実は、夢なんかじゃない。
紗弥ちゃんは、今ここに居るよ」
彼女を落ち着けようと、優しく語りかける
歩夢。
「……うん。分かってる。でも、分かってる
からこそ、私を、抱いて。お兄ちゃん」
紗弥は、縋るような目で歩夢を見上げる。
「忘れたいの。大好きなお兄ちゃんに抱いて
貰って、あそこでの記憶を塗りつぶして
欲しいの。お願い、お兄ちゃん」
「……良いんだね?」
「うん。……抱いて」
そう言って、歩夢に手を伸ばす紗弥。
歩夢は、その手に答えるように彼女を優しく
抱きしめた。
そして……。
「もし、痛かったりしたら、言ってね?」
「うん、お兄ちゃん」
頷く紗弥。歩夢は、そんな彼女と優しく唇を
重ねるのだった。
最初は、優しく唇を重ねるだけだ。チュッ、
チュッ、と何度もキスを重ねる二人。
歩夢は彼女の事を優しく抱きしめながら、何度も
キスをする。やがて……。
「ふ、ふふっ」
何十とキスを繰り返した後、紗弥が笑みを
浮かべた。
「ど、どうしたの?」
対して歩夢は、彼女の笑みの理由が分からずに
困惑する。
「うん。私ね、お兄ちゃんと出会えて、
良かったなって思ってるんだ」
そう言って、紗弥は涙を流す。その涙に
ハッとなる歩夢。
「ここは、とっても温かい。あそこなんか
とは違う。美味しい食事。温かいお兄ちゃん達。
私の幸せは、ここにあるんだ」
紗弥は、その言葉と共に涙を流す。
歩夢は、そんな彼女の体を優しく抱きしめ、
右手で彼女の頭を撫でる。
そして、そんな中で彼は決意の表情を
浮かべる。
「もう二度と、あんな事なんか起こさせない。
紗弥ちゃんは、僕が守る。僕は、誰かを
悲しませる奴らを絶対に許さない。
涙に暮れる人達の、希望になる。
……僕は、そんな風に誰かを守れる人に、
『仮面ライダー』になるって、そう
決めたんだ」
守り抜く決意。戦い続ける覚悟。
仮面ライダーとしての意思が、歩夢の中で、
魔族に対する怒りと人々を守り抜く勇気を
糧に、今正に轟々と燃えさかっている。
そして、燃えさかる意思が温もりとなって、
紗弥の心を、体を、温めていく。
そして更に……。
「……やっぱりだ。歩夢お兄ちゃんは、
暖かくて、かっこ良くて、強い。
理想のヒーローだよ」
紗弥は、その目尻に涙を溜めながらも、
歩夢を見上げながら笑みを浮かべる。
仮面ライダー。
それは、童話で語られる王子様のような存在だ。
誰かが泣いているとき、颯爽と現れ、泣いている
人を助ける。そして、アサギやさくら、紫、
そして紗弥も。彼女達は、そんな王子様の
ような存在、『仮面ライダー』に助けられた
お姫様のようなものだ。
仮面ライダーという名の王子様によって
救われたお姫様。そして、お姫様がそんな
王子様に憧れ、恋心を抱くように、彼女達も
また、『仮面ライダー』という王子様である
歩夢を恋い焦がれる。
そして、それは、彼の持つ覚悟を、意思を、
決意を、優しさを。それを前にした者に、
来栖も同じだ。
「あ、あの。兄様」
その時、傍でずっと二人の事を見ていた来栖が
モジモジしながら歩夢の方に手を伸ばしていた。
来栖を見てから、紗弥の方に目を向ける歩夢。
紗弥は彼が言いたいことが分かった。
「お願いお兄ちゃん。私も来栖ちゃんも、
いっぱい、一緒に、愛して?」
「分かった。来栖ちゃん。おいで」
「は、はいっ」
紗弥が歩夢から離れ、彼が手を差し出すと、彼女が
先ほどまでの紗弥と場所を入れ替えるように
歩夢の前に座る。
「行くよ?」
「は、はひっ」
緊張し、顔を真っ赤にする来栖。歩夢は、そんな
彼女の体に優しく、ゆっくりと手を回す。
歩夢の指先が、彼女の体に触れただけで来栖は
体をピクピクと震わせた。
そして……。
「「んっ」」
二人は静かに唇を重ねた。チュッ、チュッと、
紗弥と同じようにソフトなキスを何度も繰り返す
歩夢。そして、それを20回ほど繰り返した時、
彼はゆっくりと唇を離した。
来栖は、歩夢とのキスで顔を真っ赤にし、トロン
とした瞳で彼を見上げていた。
「……兄様」
「来栖ちゃん」
互いの事を呼び合うと、二人はディープキスで
舌を絡ませ合った。
「ん、ちゅぱっ。ん、」
「んふっ。ん、んっ!」
舌と舌が絡み合い、白い橋を二人の間に架ける。
やがて、どちらと無くお互いを離す。
「んっ。兄様。……とても、情熱的です」
「そ、そうかな?」
憧憬や尊敬、そんな思いが籠もった瞳で、来栖
は歩夢を見上げる。
アサギも、さくらも、紫も、紗弥も。
彼女達は仮面ライダーという騎士の力強い
腕に助けられ、その騎士である歩夢に惚れている。
しかし、真に好かれる男が持つ魅力は強さだけ
ではない。仮面ライダーが歩夢という男の
力強さを象徴するのなら、普段の歩夢は
一言で言えば『優しさ』を現している。
家庭的で、年長者として皆を優しく
見守る姿もまた、彼の魅力の一つだ。
そして、だからこそ彼はモテるのだ。
優れた男が、大勢の女から好意を抱かれるのは、
必定。
「私も、兄様に抱いて欲しいです」
来栖も、彼に憧れ恋い焦がれる女の一人だ。
そこへ。
「もう、二人だけズルいよ~」
彼女の横でぷく~っと頬を膨らませる紗弥。
すると、彼女は来栖の顔に手を添えて、自分の
方へと向かせた。そして……。
「お仕置き♪」
「んっ!?」
自分と来栖の唇を半ば強引に重ねた。
「ん!?ん~!」
最初は離れようとする来栖だったが、紗弥の
舌を絡ませるディープキスに、次第に表情を
蕩けさせ、抵抗しなくなった。
やがて二人は、静かにお互いの手を握りあい
ながらキスをする。
「んっ、ぷぁ、紗弥、ちゃん。んっ」
「ん、ちゅ、来栖、ちゃん。ちゅっ」
二人は互いに舌を擦り合わせ、互いの唾液を
交換しあう。
やがて、数秒して二人は離れ、歩夢に視線を
向けた。
「……来栖ちゃん。いよいよだね」
「うん。一緒に、頑張ろう。紗弥ちゃん」
二人は、歩夢の股間でいきり立つそれに目を向け、
見られている事に気づいた歩夢は顔を赤く
するのだった。
その後、歩夢は服を脱いで裸になり、紗弥と
来栖も残っていた下着を脱いで全裸になった。
並んでベッドの上に座る紗弥と来栖。
二人と向かい合う歩夢。3人とも、顔を赤く
していた。
「え、え~っと、そ、それじゃあ、最初は、
僕から、するね?」
やがて、歩夢が口を開き、問いかけた。その
問いに、二人は顔を赤くしながら頷いた。
それを確認した歩夢は、まず紗弥に歩み寄った。
そして彼女の体を抱く歩夢。
「あっ」
抱かれた。それだけで紗弥の心臓が高鳴る。
「行くよ。紗弥ちゃん」
「う、うん」
歩夢の言葉に顔を赤くしながら頷く紗弥。
歩夢は、彼女の頬にキスをすると、そのまま
首筋、胸の順にキスをしていく。
「ん、あっ」
それだけで、紗弥は体を震わせる。そして、
次の瞬間歩夢の唇が紗弥の綺麗なピンク色の
乳首に触れた。
「ふぁ」
ビクンと体を震わせる紗弥。歩夢は、彼女の
反応を見つつ、乳首に何度かキスをすると、
今度は舌先で優しく乳首や乳輪の辺りをペロペロ
と舐め始めた。
「あ、あぁ。んっ。……ふぁ」
ピクンピクンと体を震わせる紗弥。それは、
あのビルで受けたような、欲望をむき出しに
した乱暴な責めとは違う、優しい愛撫。
文字通り、愛おしく撫でられているような
快感だった。
やがて、歩夢は紗弥をベッドに横たえると、
おっぱいを愛撫していた口を下へ下へと動かし
て行く。お腹を通って、やがて舌は彼女の
下腹部まで到達する。
「紗弥ちゃん。良い?」
歩夢は一度口を離し、彼女に問う。
『コクンッ』
紗弥は顔を真っ赤にしながら無言で頷いた。
それを確認した歩夢は、ゆっくりと紗弥の
足を開き、その股の間に顔を埋めた。
『ペロッ』
「んっ!!」
ゆっくりと、優しく、歩夢の舌が紗弥の秘部を
舐める。
ペロペロと、彼の舌が撫でるように優しく紗弥の
おまんこを濡らして行く。
「ん、ふぁ」
それだけで、紗弥は体をピクピク震わせ、小さな
喘ぎ声を漏らす。
「や、優しいよぉ。お兄ちゃんの、愛撫、
優しいよぉ、ふぁぁ」
クチュ、ピチャ、と、エッチな水音が部屋に響く。
歩夢の舌が、紗弥のおまんこを下から上に、
何度も何度も、優しく丁寧に舐め上げる。
そして時折、歩夢の舌が紗弥のおまんこの上で
ぷっくりと膨れた大事なお豆を舐める。
「ふにゃっ!?」
そこを舐められただけで、紗弥の体がより一層
大きく跳ねる。
「ん、ぷはっ、紗弥ちゃん。クリトリス弱い
んだね」
「う、ん。私、クリ、感じやすくて……」
顔を赤くしながら教える紗弥。
「それじゃあ、優しくしてあげないとね」
そう言って、歩夢は上げていた顔を下げ、
クリトリスにキスをする。
「ふぁっ!」
再び体を震わせる紗弥。歩夢はその様子を見つつ、
更にチュッ、チュッ、とクリトリスにキスを
した後、今度は舌でペロペロとクリを舐め
始めた。
「あっ!あぁっ!んっ!ふぁっ!」
先ほど以上にビクンビクンと体を震わせる紗弥。
そして、それを見ていた来栖。彼女は、目の前で
繰り広げられる二人の営みに、見入っていた。
恩人であり、憧れの人にあそこを舐められ、
ビクビクと体を震わせながら喘ぐ友人。
それを見ているだけでで、来栖の心臓は
ドキドキと高鳴る。やがて、彼女は左手で、
自分の左胸を揉み始めた。
「ん」
僅かにもれる声。だが、それだけではない。
更に彼女の右手が、自分のあそこへと伸びる。
そして彼女の指が、あそこに触れる。
クチュッ、と水音がなる。それほどまでに、
既に来栖のあそこは濡れていた。
コスコスと入り口を擦り、やがて指は
吸い寄せられるように、膣の中へと
入って行く。
グチュグチュと濡れた膣壁を指が擦る。
「あ、あぁ!ふぁっ!」
それだけで、来栖は体を震わせ、喘ぐ。
興奮し、自慰をしていた来栖だが、
場の空気に当てられてか、その指の動きは
普段自分でするよりも激しい。
「んあぁっ!」
やがて、来栖はベッドの上に腹ばいの姿勢で
体を、紗弥の横に並ぶように倒した。
しかしそれでも、彼女の指は、彼女の意思に
反するように激しく動く。
グチュグチュと水音の大きさが次第に大きく
なっていく。
その時、来栖と紗弥の視線が交差する。
「来栖、ちゃん!もう、イク?んっ!」
「うん、わた、し、も、う。もうっ!
イクッ!んんんっ!」
二人とも、絶頂の瞬間が迫っていた。
「来栖ちゃん、一緒に!」
「う、ん!一緒に!」
二人は、互いを見つめ合いながらも快感に
身を委ねる。
「あっ!あぁん!ふぁっ!クリ、クリィ!
良い!良いよぉ!あぁ!気持ちいい~!」
「あっ!あっ!あっ!歩夢、さん!見て、
見てぇ!私もぉ!私も、イク!」
そこまで迫る、絶頂の波。そして……。
「あぁぁぁっ!来栖ちゃん!」
「ふぁぁっ!紗弥、ちゃん!」
「「イクッ!イクゥッ!イックゥゥゥゥゥッ!」」
紗弥と来栖。
二人は大きく体をのけぞらせながら、ビクンと
一回、大きく震えた。二人は同時に絶頂を
迎えたのだ。
それを確認した歩夢が静かに口を紗弥の
おまんこから離す。
二人はベッドの上で寝っ転がったまま、ハァハァ
と肩で息をしていた。
「ふ、二人とも大丈夫?」
「ふ、ふぁい」
「大丈夫れす~」
気遣う歩夢に返事をする紗弥と来栖。
……どう見ても大丈夫ではなさそうだったが、
二人は返事をした。
のだが……。
「「あっ」」
その時、二人の視界に、ギンギンに勃起した
歩夢のペニスが映った。それを見た二人は
体を起こし、歩夢の方へと近づく。
「お兄ちゃんの、ビンビンになってる」
「凄いです、兄様」
「あ、いやっ。は、はははっ」
二人に見つめられ、苦笑する歩夢。
その時、ベッドの上に座る彼のペニスに
二人の手が触れた。
「うっ」
「あっ!ご、ごめんなさい!痛かった
ですか!?」
少し呻いた歩夢を心配する来栖。
「あ、だ、大丈夫だよ。ちょっと触られて
びっくりしただけだから」
そう言って否定する歩夢。
「そ、その。二人の好きなようにして、良い、よ?」
と言って促す歩夢。
二人は、促されるまま、恐る恐ると言った感じで
ペニスに触れる。
「うっ、ふぅ」
歩夢が静かに息を漏らす。
そんな彼を後目に、つんつん、とまるで恐る恐ると
言った感じでペニスの亀頭を指先でつつく来栖。
やがて紗弥の指が亀頭全体を包み込み、シコシコと
上下に動き始めた。
「うっ、っ」
紗弥がシコシコとペニスを擦り、来栖の指先が
つんつんと亀頭をつついて刺激する。
二人の慣れない動きが、逆に予想外の快感と
なって歩夢に襲いかかる。
『あぁ、兄様、感じてくれてる』
来栖は、時折息を漏らす歩夢の様子を見ながら
顔を赤らめ、そして次に視線をペニスに
向けた。
『さ、最初はちょっとグロテスクかも、とか
思って居たけど、これが兄様のなんだと思えば、
むしろ愛おしく感じてしまいます』
ハァハァと荒い呼吸のままペニスを見つめる
来栖。
『あぁ、兄様の、ビクビク震えて。こんなの、
見せられたら、我慢なんて、出来ないっ!』
と、次の瞬間。
『パクッ!』
「うっ!?く、来栖ちゃん!?」
来栖は、殆ど無意識の内に歩夢のペニスを
口にくわえた。驚く歩夢。しかし来栖はそんな事
意にも介さず、舌先でペロペロと歩夢のペニスを
舐め始めた。
「ぺろっ、ぺろっ、んっ、じゅぷっじゅぷっ!
んっ!ぷぁっ!」
舌で舐め、口を上下させた後、その口を離す
来栖。
彼女はハァハァと荒い呼吸をしながら、ペニスを
うっとりした表情で見つめていた。
そして、そんな彼女を更に見つめる紗弥。
『うわぁ、来栖ちゃん、涎で口元べとべと
になってる。え、エロい』
彼女のエッチな表情を見ているだけで、紗弥の
あそこが愛液を垂らす。
やがて、来栖が紗弥の視線に気づいた。
「紗弥、ちゃん。一緒に、ペロペロ、しよ?」
恍惚とした表情で、歩夢のペニスの根元を
握りしめ、亀頭に頬ずりしながら呟く来栖。
それに対し紗弥は……。
「う、うん」
顔を真っ赤にしながら頷く事しか出来なかった。
そして、二人は改めて歩夢のペニスを
見つめ、やがて……。
『ペロペロッ』
『レロ~~』
二人はまるでアイスキャンディをなめるように
ペニスに舌を這わせる。
下から上に舐め上げ、亀頭を舐める。更に紗弥の
息づかいの合間に、来栖が何度も亀頭をしゃぶる。
「れろ、ぺろ、んっ、ぷぁっ!」
「じゅぷぐぷっ!ぷはっ!」
ピチャピチャといやらしい水音を響かせながら
フェラをする紗弥と来栖。
二人の舌が、歩夢のペニスを涎でベトベトになる
まで舐め上げる。
やがて二人は、口元を涎で濡らしながらも口を
離した。二人の前には、ギンギンに勃起した
ペニスがビクビクと震えながら起立していた。
『お兄ちゃんの、おっきい』
『あぁ、兄様の、こんなに大きく』
二人は顔を赤くしながらペニスを見つめる。
『『これが、私の中に入るんだ』』
この時二人は、同じ事を考えてしまう。
『『キュンッ』』
そして、それだけで二人のおまんこは疼き、
愛液が垂れる。
そして……。
「お願い、お兄ちゃん」
紗弥はベッドの上に寝転がると自分の手で
おまんこを歩夢に見せるように開いた。
愛液に濡れたおまんこがキラキラと光り、
雄、歩夢を誘う。
ゴクリと唾を飲み込む歩夢。
「お願いお兄ちゃん。紗弥のおまんこに
おちんちんズプズプして?
悪夢を忘れさせて?ね?」
目尻に涙を浮かべながら懇願する紗弥。
それを見た歩夢は、紗弥に覆い被さるように
近づく。
「……良いんだね?」
「うん。来て、お兄ちゃん」
紗弥の答えを聞き、歩夢はペニスの、亀頭の
狙いを定める。
「……行くよ?」
最後の彼の問いかけに、紗弥はただ無言で、
頬を紅潮させながら頷いた。
そして……。
『ズプッ!ズププッ』
「んっ!あっ!」
ペニスが膣壁をかき分け進んでいく。そして……。
『ズプンッ!』
「ふぁっ!」
「んっ!……全部、入ったよ。紗弥ちゃん」
ペニスが限界まで押し込まれた事で喘ぐ紗弥と、
彼女の様子を見る歩夢。
「大丈夫?痛くは無い?」
「うん。大丈夫だよお兄ちゃん。動いて、良いよ?」
「うん。分かった。それじゃあ……」
足腰に力を入れ、ピストン運動を始めようとする
歩夢。しかし……。
「あっ!やっぱり待って!」
そんな彼を紗弥が遮った。
「ど、どうかしたの?」
「うん。やっぱり、ギュッと抱きしめて
キスしたまま、して欲しいかな、って。
ダメ?」
と、上目遣いで告げる紗弥。
「ううん。そんな事無いよ」
歩夢は優しく笑みを浮かべると、紗弥を
静かに抱きしめ、顔を近づける。
瞳がのぞき込める距離に二人の顔が
近づく。
それだけで紗弥は顔を赤くする。
「紗弥ちゃん」
「うん」
歩夢に名を呼ばれた紗弥は、静かに目を閉じ
口を近づける。そして……。
『『チュッ』』
二人の唇は触れあった。そのままディープキス
を始める二人。と、その時。
『ズンッ!』
「んっ!んー!」
歩夢のピストンが始まった。
パンパンッと肌と肌がぶつかり合う。
「んっ!んっ!んふっ!んくっ!」
口を塞がれながらも喘ぐ紗弥。
歩夢の舌が紗弥の口の中で暴れ回る。彼女の
舌を、歯を、口の中を蹂躙するように
舐め上げ、時についばむように歩夢が紗弥の
舌を吸い上げる。
「んっ!んっ!んっ!」
『違う。あそこでのレイプなんかとは、違う。
私、今、大好きな人に抱かれてる』
そう思うと、紗弥は自然と手を歩夢の背中に。
足を腰に、それぞれ絡ませる。
『これが、本当に快感なんだ。レイプなんか
よりも、何倍も気持ちいいよぉ!』
愛する人に抱きしめられ、口づけをしながら
送り込まれる快楽は、レイプなどでは到底感じる
事が出来ない、『心を満たす快楽』だった。
紗弥は送り込まれる快感にビクビクと体を
震わせる。
やがて、流石に息の限界だったのか歩夢が口を
離す。
「ぷぁっ!あんっ!あんっ!んぁ!
気持ち良いぃ!お兄ちゃんのちんぽ
気持ちいい!突いて!突いて突いてぇ!
紗弥のおまんこぉ!!あ!んっ!
あぁぁっ!」
紗弥の口からもれる嬌声。来栖は、その声を
聞きながら二人の営みを見守っていた。
『あぁ、兄様のおちんちんが、紗弥ちゃんの
あそこに出たり入ったりしてる』
「あっ!あっ!お兄ちゃん気持ちいいよぉ!
もっと、もっとしてぇ!んぁぁっ!んふっ!?
んっ!ん~~!きしゅ、しなはぁらなんふぇ、
んふぅぅっ!ん~~~!」
歩夢が再び紗弥と唇を重ねる。キスをされながら
喘ぐ紗弥。
その声が、肌と肌がぶつかり合う音が、
来栖をどうしようも無いほど興奮させた。
自然と彼女の指は、おまんこと胸に伸びる。
右手がおまんこへ。左手は左胸の乳首へ。
『クチュッ』
『クリクリッ』
「ん、あぁ……」
指がおまんこの中を抉り、乳首を弾く。
『欲しい。私も兄様の、欲しい』
紗弥と歩夢の行為を見つめながら、オナニー
にふける来栖。
一方の歩夢は、さっきまでフェラを
されていた事もあって限界が近かった。
「うっ!もう、そろそろ!出るっ!」
「出してぇ!紗弥の中に、中出ししてぇ!
紗弥の膣、お兄ちゃんの熱々ネバネバ
ザーメンでいっぱいにしてぇ!」
懇願するように叫び、手を、足を、
首筋と腰に回す紗弥。そして……。
「うっ!イクッ!うぁぁっ!」
『ビュルルルッ!』
歩夢のペニスから大量の白濁液が紗弥の
子宮を満たしていく。
「んぁぁぁっ!来た!来たぁ!
あっ!あぁっ!ダメェ!イクゥゥゥゥッ!」
『ビクビクンッ!』
熱々の白濁液を注がれ、紗弥はアへ顔を
晒しながら絶頂してしまった。
白目を剥きながらビクビクと体を震わせる紗弥。
やがて、数秒して歩夢はゆっくりとペニスを
引き抜いた。
すると、ペニスという栓が無くなった紗弥の
おまんこから、ドロリと精液と愛液が混ざった
粘液が垂れてきた。
未だにビクビクと体を震わせている紗弥。
「紗弥ちゃん?お~い、紗弥ちゃん?」
そんな彼女に声を掛ける歩夢。しかし肝心の
彼女はまだ快感の余韻に浸っているのか
ビクビクと体を震わせるだけだ。
と、その時。
『ツンツンッ』
「ん?」
傍に居た来栖が歩夢の腕をつついた。
そちらに目をやる歩夢。見ると、来栖は
『もう我慢出来ない』と言わんばかりの
表情をしていた。
「お願いします、兄様。私、もう我慢出来ません」
そう語る来栖。その時歩夢は、来栖の右手が
彼女のおまんこを、グチュグチュと卑猥な
音が鳴るほど弄っているのに気づいた。
それに気づいた歩夢は、優しく来栖を抱き
寄せた。
「良い?来栖ちゃん?」
「はい。私も、抱いて下さい」
二人は、それだけ言葉を交わすと、静かに
唇を重ねた。
「んっ、ふぅん。んっ」
二人の舌が絡み合い、来栖の口から甘い声が
漏れる。
しばらくして、歩夢が来栖の体を優しく
ベッドに横たえると、彼女の胸や顔、
おまんこ等を見下ろす。
彼女は頬を赤く染めながら、心臓を
高鳴らせる来栖。
やがて彼女は、モジモジとさせていた足を
自分で開いた。
「来て下さい。兄様。その、処女膜の事は、
お気になさらず」
「え?」
彼女の言葉に首をかしげる歩夢。
「そ、その。初めてはとても痛いと
聞き及んでいたので、えっと、自らの、
自慰で、破いてしまったんです」
来栖は顔を赤くしながらそう告白する。
「幻滅、しましたか?こんなはしたない
女で」
そう問いかける来栖。
「ううん。そんな事無いよ。誰だって
痛いのは嫌だもんね」
しかし歩夢は優しく微笑み、そう言って
来栖の頬を撫でた。
「あ、んっ」
触られ、撫でられる。それだけで声が漏れて
しまう来栖。
やがて、歩夢はペニスの根元を握り、狙いを
定める。
「行くよ来栖ちゃん。良い?」
「は、はい。来て下さい。兄様」
「じゃあ、行くよ」
『ズプズプッ!』
「ふぁぁぁっ!」
膣壁をかき分けて進むペニス。
来栖は初めての快感に大きく喘ぐ。
「だ、大丈夫?来栖ちゃん」
如何に処女膜破裂の痛みが無いとはいえ、来栖は
未経験と言って差し支えない。
実際、彼女のおまんこはペニスの大きさに
慣れていないのか、ギチギチと歩夢のペニスを
締め付けている。
「は、はい。大丈夫、です。大きさと、太さに、
驚きましたけど、これくらい」
若干震えながらもそう語る来栖。
「でも、無理はしないでね?僕に何か、
して欲しい事はある?」
来栖がこちらを気遣って、気丈に振る舞っている
のではと考えた歩夢もまた、同じように
彼女を気遣う。
「そう、ですか?でしたら……。私も、
同じように。紗弥ちゃんと同じように。
抱きしめて、キスをしながら、して、
下さい」
歩夢の言葉に、来栖は顔を真っ赤にしながら
答えた。
「分かった。じゃあ、行くよ」
そう言うと、歩夢は静かに来栖に覆い被さり、
彼女の体を抱きしめた。
来栖も、それに答えるように歩夢の背中に手を
回す。
その姿勢のまま、二人は静かに見つめ合う。
「来栖ちゃん」
「兄様」
互いに名前を呼び合い、そして……。
『『チュッ』』
二人は唇を重ねた。二人の舌が絡まり合い、
貪るようにキスをする。
「んっ。ちゅっ!んちゅっ!んれろっ!」
二人は激しく舌を絡ませ合う。
舌が絡み合い、下になっている来栖の口の中に
歩夢の唾液が流れ込む。溢れ出した涎が
来栖の口元を通ってシーツに落ちる。
そのままキスをする事数秒。
歩夢の方から静かに口を離した。
来栖は顔を真っ赤にしながら歩夢を見上げている。
「来栖ちゃん。その、もう動いても大丈夫かな?」
「はい。動いて下さい兄様。私の膣を、
おまんこを、存分に堪能して下さい」
そう言って、来栖は歩夢の首筋に手を回す。
「それじゃあ、行くよ」
そう言って、歩夢は静かに腰を前後させる。
来栖がセックス初体験、と言う事もありヌルヌル
としたゆっくりとした動きだ。
「んっ、あ、ふぅ、んっ」
そのゆっくりとした動きが、来栖の中に
ゆっくり時間を掛け、じんわりと快感を
広げていく。
「どう?来栖ちゃん?痛みとかは無い?」
「は、はい。んっ。むしろ、あっ。
気持ち、はっ、んっ!……良い、です」
ゆったりとした動きのために余裕がある歩夢に
対し、来栖は時折快感を感じて嬌声を口から
漏らしていた。
「あっ、んんっ。ふぁ……!
あぁ、これ、が、性交、です、か!」
「う、うん。その、ど、どうかな?」
「気持ちいい、です。愛する殿方に
抱かれるのが、ん、ふぅ、こんなに、
心を、あっ。……満たす物だったなんて」
来栖は、実は少し性交、セックスに抵抗が
あった。実の親友がレイプにあったのだから
それも仕方無い。
だが、実際こうして歩夢に抱かれて彼女は
気づいたのだ。
レイプと愛あるセックスは別物だと。
彼女もまた対魔忍の卵である以上、女ゆえに
任務に失敗した場合の、最悪の末路について
は知っていた。だから性交に多少なりとも
抵抗があった。
だが、こうして歩夢に抱かれた事でその
違いに気づいたのだ。
歩夢は常に来栖の状態に注意を配り、無理矢理、
と言う事は絶対にしない。優しく、相手に
合わせて動く。
これもまた、歩夢の優しさの表れかもしれない。
レイプは所詮、自己満足を見いだすだけの
下劣な行為。
対して、歩夢のセックスは対照的に『相手を
満足させる』事を考えている。
相手を気遣いつつ、尚且つ快感を与えていく。
優しく胸やクリトリスを愛撫し、相手が
望めばそれをする。無理強いなどもってのほか。
そしてそれに拍車を掛けるのが、歩夢が
努力に身につけた学習能力だ。
どこをどんな風に、どれくらいの強さで
動けば相手が一番感じるのか。
歩夢は、相手の感じる弱点を探し、そこを的確
に、しかし優しく突く。
歩夢の優しさと的確な責めのセックス。それ
にはレイプでは到底感じる事の出来ない
充足感と快感を来栖にもたらした。
「あっ!あんっ!ふぁっ!」
挿入してから数分。歩夢のその観察眼は既に
来栖の弱点を見抜いていた。
次第に速度を上げ、パンパンッと肌と肌が
ぶつかり合う音を部屋に響かせる歩夢。
「あっ!あっ!あっ!良い!良い、ですっ!
あっ!んぁぁっ!」
来栖は、敏感な所を的確に責められ、喘ぎ声を
次第に大きくさせていった。
「す、すご、いぃっ!兄様の、おちんちんっ!
ちんぽっ!んぁっ!気持ち、良いっ!所ぉ!
突いてるぅ!あぁん!」
的確且つ優しいセックス。これには来栖ももう
絶頂寸前だ。
そして、それは歩夢も同じだった。
「く、来栖ちゃん。僕、そろそろ……!」
「あんっ!あんっ!良い!良いですよ!
兄様のっ!私の中に!おまんこに
中出しして下さい!紗弥ちゃんみたいに!
中にぃ!んぁぁぁぁっ!」
喘ぐ来栖に対し、歩夢の腰の動きが勢いを
増していく。そして……。
「うっ!?出るっ!」
『ビュクビュクッ!!』
歩夢の絶頂。それによって白濁液が来栖の
中へと注がれる。
「あぁぁぁぁぁっ!熱いのが、あぁ!
イク!イクイクッ!イックゥゥゥゥッ!」
『ビクビクビクビクンッ!!!』
ザーメンを注がれた事で、来栖は体を
ガクガクと震わせながら絶頂を迎えた。
「あ、あぁ……。あっ」
絶頂の反動でか、若干白目を剥いて放心気味の
来栖。
その姿を確認した歩夢は彼女を紗弥の横に
並べるように寝かしつけた。
紗弥が復活するのに数分。来栖が復活する
のに、更に数分が掛かった。
そして、元に戻った二人はと言うと……。
「す、凄かったね。お兄ちゃん」
「う、うん」
二人とも顔を真っ赤にしてそんな事を
話し合っていた。
やがて、二人の視線は今もビンビンに勃起する
歩夢のペニスへと注がれた。
「お兄ちゃんの、まだ凄いね」
「あ、アハハ。うん。可笑しいな。全然
収まらないよ」
苦笑を浮かべる歩夢。内心彼は、全然勃起が
収まらない事に困惑していた。
「でしたら……」
すると、そんな彼のペニスに向かって、二人が
四つん這いの姿勢で近づいていく。
「もっと私達としましょう?兄様」
「私達、まだまだ出来るよ?」
そう言って、二人は歩夢を誘っていた。
その姿に、歩夢はゴクリと唾を飲み込み、しばし
悩んだ後、頷こうとした。
その時。
「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「「「えっ!?」」」
突如扉が開かれさくらの声が響いた。3人は
驚いて扉の方を見る。そこに立っていたのは、
バスローブ姿のさくらとアサギ、紫だった。
「さ、さくらちゃん?!」
「それにアサギ様!紫様まで!?」
彼女の訪問に驚く歩夢と来栖。
さくらは二人の方を一瞥すると、彼女達
に詰め寄った。
「二人とも、アユ兄に薬、媚薬の類いを
盛ったでしょ?」
「えっ!?」
さくらのいきなりの発言に驚いた歩夢は
二人の方に視線を向ける。肝心の二人は
歩夢の視線に気づいて、俯いてしまう。
「見てたんだよ。アサギお姉ちゃんが。
リビングで二人が紅茶を入れてるとき、
一つのカップにだけ何かを溶かし込んでた
って」
「ッ!」
さくらの言葉にビクンと体を震わせる来栖。
紗弥もどこか顔が青い。
そんな二人を見て、さくらは彼女達に向かって
手を伸ばす。
「叩かれる!」と思った二人。だが、
違った。
「全くもう。なんでそんな事したの?」
「「え?」」
さくらは、怒るのではなく二人の頭を優しく
撫でた。これには驚き呆けた声を出してしまう
二人。
「理由だよ理由。どうして媚薬とか使おうって
思ったの?」
「……。お兄ちゃんは、さくらお姉ちゃんと
結婚を誓い合った仲だって聞いたし、
アサギお姉ちゃんとか紫お姉ちゃんたちと
違って、私達、全然バインバインじゃ
無いから……。少しでも気を引ければ、
と思って」
と、俯きながら呟く紗弥。
「成程、ね」
そう言って、ため息を漏らすアサギ。
「歩夢。貴方も一応元対魔忍なんだから、
その辺気をつけなさいよ?」
「か、返す言葉もございません」
アサギの言葉に頭を下げる歩夢。
「あ、あの。怒ってないのですか?」
すると恐る恐るといった感じで問いかける来栖。
「まぁ、それはあれだ。『恋と戦争は何でも
あり』、と言う奴だな」
来栖の言葉に応えたのは紫だった。
「そうそう。確かに私達はアユ兄が好き。
愛してる。でも傍に居るからこそ、その
魅力も分かってる。だから紗弥ちゃんが
アユ兄に惚れるのは時間の問題だろうって
思ってたし。来栖ちゃんも、って言うのは
ちょっと予想外だったけどね」
と言って苦笑するさくら。
「要するに、貴方達が歩夢を振り向かせようと
必死だったって気持ち、分からない訳じゃ
ないって事ね」
そうまとめるアサギ。
二人は、そんな彼女達の言葉にホッと一息を
ついた。
しかし……。
「でもさ~~」
次の瞬間、さくらの言葉に二人はビクッと体を
震わせた。
「流石に薬を使うのは、関心しないな~」
「そうね。流石にそれはやり過ぎかしら」
「物事には限度、と言う物もあるしな」
3人は、笑みを浮かべながら怒りのオーラを
浮かべている。
そして……。
「おしおき、覚悟しなさい?」
「「は、はひっ!」」
二人はアサギの言葉に頷くしか無かったのだった。
で、そのお仕置きの内容は、と言うと……。
「あっ!あっ!あっ!イクッ!イクッ!
イ、クゥゥゥゥゥッ!く、あぁぁぁっ!
イッた!もう、イッた、からぁ!
やめぇ!んぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
まず、紗弥はアサギとさくらから、連続強制
絶頂の刑に処されていた。
二人が左右から紗弥を挟み込み、彼女のおっぱい
を丹念に舌で、口で愛撫し、おまんこと
クリトリスを手で愛撫する。
紗弥が何回絶頂してもその手は止まらず、すでに
シーツは紗弥の愛液と潮でベシャベシャだ。
「あっ!うぅぅっ!紫、様ぁ!ど、どうか、
お許し、を、おぉぉぉぉぉっ!」
一方の来栖は、紫から同じように愛撫され
ながら何度も強制絶頂していた。
椅子に座る紫の、股の間に座らされた
来栖のおまんことクリトリスを、紫の
両手に愛撫されていた。
拒もうとしても、両手はイキすぎで力が
入らず、逃げようとしても同じように
イキすぎて足腰がガクガクで逃げられなかった
のだ。
結局、二人の連続絶頂地獄は1時間も続いた。
アサギ達に何度もイカされ、ハァハァと荒い
呼吸のままベッドに横たわる二人。
「良い?これからは薬とかはダメだからね?」
「「は、はぁい」」
さくらの言葉に、足腰をガクガクさせながらも
頷く二人。
しかし、これで終わりではなかった。
「あ、あの。二人とも。さっきから、その、
これ、収まらないんだけど……」
二人がお仕置きされる間も、ずっとその
様子を見ていた歩夢の勃起は収まる所を
知らなかった。
さくら達3人の視線が、彼のペニスに
集中する。
「ふぅ、なら……」
「うん。そうだねお姉ちゃん」
「えぇ、では……」
「「「私達が、相手してあげる」」」
そう言って、ベッドの淵に座る歩夢に
歩み寄る3人。
「あ、アハハ。お、お手柔らかに、お願い
します」
対して苦笑を浮かべる歩夢。
彼女達の夜は、まだまだ始まったばかりだった。
第3話 END
気づいたら、オリキャラの来栖までハーレムに入ってました。
次回は、第3章の終わりを書いて、更に次からはユキカゼ編へと
突入します。
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