原作が大体レイプ云々で、俺そう言うの苦手だし嫌い
なんで、勝手にハッピーエンドの小説書き始めました!
仮面ライダー風魔を選んだのは忍者繋がりだからです!
第1話 風の騎士
~~それは、ある日の記憶だった~~
「お~い、アユ兄ちゃ~ん!」
朧気な世界で、活発な金髪の女の子が
僕の所へ駆け寄ってくる。
「――」
僕は彼女の名を呼びながら、胸に
飛び込んできた彼女を抱きしめ、その
頭を優しく撫でて上げた。彼女は
「くすぐったい~♪」と、楽しそうに
笑ってくれた。
そこへ、黒髪を揺らしながら彼女の姉が
近づいてくる。
僕達3人はいろいろな事で遊んだ。
その思い出は、僕の……。
~~~
「ん、んっ」
何か、音が聞こえ僕は目を覚まし、すぐに
ハッとなった。
今僕がいるのは電車の中。そして電車は
目的の駅に既に到着していた。
僕は慌ててリュックを背中に背負い締まる
ドアからギリギリで降車した。
「ふぅ。危ない危ない」
僕は息をついて出発する電車を見送ってから
駅を出るために歩き出した。
彼女たちの事を夢に見るなんて、
何時以来だろう?
そんな事を考えながら、僕は歩く。
人々が忙しく行き交うここは、東京。
そして僕が向かう先は……。この世界の、
いや、この国の掃溜めのような場所だ。
少しでも油断すれば、殺されてしまう
かもしれない。
……いや、それがどうした。彼女たちが、
どんな苦境に立たされているか分からないんだ。
そして、僕は彼女たちを救うためにここに来た。
やることは、一つだ。
僕は、ある場所へと向かう。
名を、『カオスアリーナ』と呼ばれている場所だ。
この国には、人と妖魔が存在している。
二つの種族は相互不干渉をルールとしていた。
だが、人の中に妖魔と結託した闇の組織や
企業が生まれた今、それは殆ど形骸化している。
妖魔にしてみれば、一般人など赤子同然だ。
ましてや女性ならば……。
そこまで考えて、僕は首を振る。
この妖魔と人間の闇の組織に対して、戦う
人々が存在する。それが『対魔忍』だ。
その対魔忍だけが、現在において妖魔と
それに結託している闇の組織と戦っている。
そんな対魔忍の中に、彼女たちもいる。
僕の親しい、実の姉妹のように親しかった
彼女たちが。彼女たちの年齢なら、今頃は
立派な対魔忍になっているだろうと、僕は
思って居た。
そして、その考えは悪い方向で肯定されてしまった。
数日前、僕の元に一人の人物から連絡が入った。
それは、かつて僕と同じ『対魔忍』を目指していた
友人からだった。
そう、僕は対魔忍になろうとしていた。だが、
出来なかった。対魔忍として、劣っていたからだ。
だからあそこから、追い出された。
だが今はそんなことどうでも良い。
重要なのは、その友人からの情報だった。
彼曰く『アサギが敵に掴まり、妹のさくらが、
彼女の救出任務に抜擢された』と。
僕にとって、実の家族のような二人。
『井河アサギ』と、その妹の『井河さくら』。
彼女たちの置かれた状況を考えれば考えるほど、
僕の中の血は沸騰寸前と言う言葉がぴったり
当てはまりそうなほど、沸き立つ。
「ふぅ」
僕は息をつき、一旦自分を落ち着かせ意識を
集中する。
友人がくれた情報はそれだけではない。
情報によれば、さくらは姉、アサギの居場所を
突き止め、その在処とこれからそこへ潜入する
旨を伝える連絡をしたと言う。
それが僅か数時間ほど前の事だと言う。
けれど僕は嫌な予感がした。だからここへと
やってきた。
この魔都、東京に。
この命に替えても、彼女たちを助け出して
見せる。
男は、『橘 歩夢(あゆむ)』は雑踏の中に消えていく。
その男を追うかのように、幾重もの影が
夜の街を駆ける。
今、彼女は、対魔忍『さくら』は自分自身を
呪っていた。
姉を助けるために忍び込んだ矢先、姉と交際
していたはずの男性、『沢木恭介』によって、
いや、正確にはそれの『なれの果て』によって
捕らえられてしまったのだ。
気絶させられ、気がつけば壁際に
M字開脚の状態で固定され、胸も、あそこも、
恥部も周知の目に晒されていた。
そして、体中に電極のような物が貼り付けられ、
彼女の肉体改造が始まってしまう。
「あ!や、や、や!」
逃れようとあがいても、逃げられない。
言いようのない恐怖が彼女を襲う。
『助けて……!助けて!』
助けを請うた所で、誰かが来てくれるはずも
無い。彼女は頭でそう理解していた。それでも、
彼女の心は叫ぶ。
『助けて……。アユ、兄』
彼女は、在りし日の、自分たちを見守ってくれた、
温和な『彼』の名と、顔を。いつも笑みを浮かべ
ていたその笑顔を思い出し、一滴の涙を流す。
『ポチャンッ』
その涙が床に落ちた、刹那。
『ドゴォォォォォォォォォォォンッ!』
「な、何事!?」
どこからか爆発音が響き渡り、部屋がグラグラと
揺れる。更に彼女の体を改造しようとしていた機器の
電源が落ち、部屋の中を非常用の赤い光だけが
照らす。
これには、先ほどまで加虐的な笑みを浮かべていた
元対魔忍にして裏切り者の女対魔忍、『朧』も
驚きを隠せなかった。
「た、大変です!」
そこに、警備の者と思われる男達が慌てた様子で
駆け込んできた。
「施設各所で爆発が発生!しかも1箇所では
ありません!至る所で火の手が!」
「施設内部の監視カメラなどの機械も
ハッキングを受け現在情報部が対処中です!
カメラや機材はほぼ使い物になりません!」
「ちっ!?」
『まさか、対魔忍の攻撃!?二人を取り戻しに
来たとでも言うのか!?』
「全警備員に連絡!相手を探し出して殺せ!
おい!アサギはどこに居る!?」
「は、はっ!現在アリーナにて拘束中です!
『アレ』の準備中でしたが、突然の事
だったので奴を抑えたまま待機していろと
命令しておきました!周囲には数十人の
男共も居ますに、大丈夫かと……」
「そうか」
朧はこの隙に、アサギが逃げるのではと
疑ったが、その心配はなさそうだと
一安心した。
「私達はアサギの確認に向かう。お前達は
下手人の捜索および排除だ」
「「「ハッ!」」」
すぐさま命令を下した朧は、さくらの
周囲に居る白衣の男達の方へ振り返った。
「お前達はその小娘を監視していなさい。
良い?絶対に逃がすんじゃないわよ?」
「わ、わかりました!」
射殺すような彼女の視線に怯えながら
一人の男が頷く。
すると朧は沢木恭介だった者と警備兵を
伴って、その部屋を後にした。
そして、朧が出て行くと研究員達は
さくらの方へ視線を向けた。
「おい、どうする?機器は今
使えないぞ」
「そうだな。だがまぁ……」
そう言うと、研究員の一人がさくらの
体をなめ回すように、その体に視線を
這わせる。
「どうせだ。最近ヤる機会も無かったし、
犯すなとは言われてないんだ」
そう言うと、その研究員は服を脱ぎ始めた。
「な、何する気よ!」
「何って、決まってるじゃないか。お前を
犯すんだよ。たっぷりと、な」
「ふ、ふざけんな!変態!バカ!この屑!」
男のゲスな笑みに語気を強めるさくら。
しかし今の彼女では、どうする事も出来ない。
「ふふふ、威勢が良いなぁ。そういう女こそ、
落とし甲斐があるってもんだ」
そう言うと、男がさくらの胸に触りかけた、
その時……。
『『『ダダダッ!!!』』』
男の後方、さくらの真っ正面にある扉が僅かに
開き、何かの影が男達に向かって言った。
『『『ザザザンッ!!』』』
「ぎゃぁ!」「ぐぁぁ!」
そして、影は瞬く間に研究員達を切り捨てて
しまった。
「え?なっ」
その状況にさくらは理解が追いついていなかった。
彼女は改めて、現れた影の正体を注視する。
頭部は人間とは違う、大きな一つ目の単眼が
あるだけで、口も耳も無い。
体は紺色のスーツの上に白やオレンジのカラーの
鎧や手甲などを装備し、手には忍者が持つような
小太刀が握られていた。
それは人とも妖魔とも判別できない存在だった。
故に、さくらは再び恐怖を感じた。
目の前の存在が、味方とは断定できない
からだ。
そして、その存在、『忍者プレイヤー』の3人が
彼女に向かって手を伸ばした。
「い、いやっ!触らないでっ!」
叫ぶさくら。しかしその言葉で忍者プレイヤーは
止まらなかった。
今度こそ犯される!
そう考えたさくらは現実から目を背けるように
目をきつく閉じた。
しかし、現実は違った。
『ビリビリ』
「え?」
頭上で何かを破くような音がしたので、彼女が
上を見上げると、忍者プレイヤーの一人が
彼女の腕を拘束していたテープを剥がしていた。
他の二人も、彼女の体に張られた電極を
優しく剥がすと、足を固定していたテープを
取りに掛かった。
数秒して、壁際から下ろされたさくらは
まくられていた服をすぐさま下げて、
忍者プレイヤーと距離を取った。
手刀で構えを作るさくら。
『こ、こいつら、一体……』
彼女には彼らの目的が見えなかったのだ。
故に、警戒していた。
その時。
「もしかして、さくらちゃん?」
不意に、後ろから声がした。さくらは
慌てて振り返った。
そこに立っていたのは、場違いな
ラフな格好の、メガネを掛けた青年だった。
「だ、誰!?どうして私の名前を!?」
警戒するさくら。
青年は、彼女の警戒心から自分が
誰か気づかれていないのだと思った。
「そっか、もう、10年近く会って
ないから、忘れられたかな?」
そう言うと、彼はメガネを取った。
「え?ま、まさか……」
そして、男の素顔を見た瞬間、さくらは
思い出した。
「アユ、兄ちゃん?」
ワナワナと震え、一歩一歩さくらは彼に
歩み寄る。
「覚えてて、くれたんだ。うれしいよ、
さくらちゃん」
そう言うと、彼もさくらに歩み寄り……。
「無事で、本当によかった」
優しい声色と共に、彼女を優しく抱きしめた。
彼は、そのままさくらの頭を撫でる。
「アユ、兄、ちゃん」
『来てくれた。助けに、来てくれた』
「アユ、兄ちゃん。私、怖くて、怖くて、
それで……」
「大丈夫、もう大丈夫」
思い出したかのように恐怖が彼女の体を
震わせる。そして……。
「わ、私、私、うわぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!
怖かった、怖かったよぉアユ兄ちゃん!」
その目から大粒の涙を流し、彼の胸に
顔を埋めた。
「そうだね。でも、もう大丈夫だ。僕が、
僕達がさくらちゃんとアサギを守るよ」
「ん、ぐすっ。僕、達?」
泣き止み、疑問符を浮かべるさくら。
「そう。……それより、今は急ごう」
そう言うと、歩夢は歩き出しさくらも
それに続いた。
直後、さくらを救出した忍者プレイヤー
の内2人が先行し残り1人が2人の護衛に
付いた。
「あ、アユ兄ちゃん。こいつらって」
「心配しなくても大丈夫。彼らは僕の
仲間だ。言い方は悪いけど、ロボット兵
みたいなものだから安心して。
それより、今はアサギの救出を急がないと」
「あっ!そうだった!お姉ちゃんが!」
心に余裕が出来たためか、姉のことを思い出し
狼狽するさくら。
「大丈夫、落ち着いて。既に位置は分かってる
から救出部隊を向かわせた。
多分、そろそろ合流している頃だと
思う。急ごう」
「う、うん!」
2人は速度を速め、駆け出した。
そんな中で、さくらは前を走る歩夢の
背中を見つめていた。
とても、頼もしそうに、上気した表情で。
一方、アサギはと言うと……。
『何が起こってるの?』
アリーナのステージの上で拘束されながらも、
現状の観察を怠っては居なかった。
アリーナで、巨体の女レスラーにやられ、
男達に輪姦されそうになった寸前、突如として
爆発が響いた。照明は消え、今は薄暗い
赤い非常用の照明がアリーナを赤く照らしていた。
今は、女レスラーに抑えられてこそいるが、
男共の慰み者にされている時に比べれば、
まだしっかりと思考が働いていた。
アサギをレイプしようと楽しみにしていた
であろう男達は、先ほどから苛立ちを覚えて
いるのか、周囲に向かって叫んでいる。
「おぉい!何やってんだよ!照明
どうなってんだよぉっ!早く戻せ!」
男の一人が叫ぶが、それに返事をする者は
居ない。
「ちっ!?どうなってんだよこの状況は
よぉ!」
「俺が知るかバカ!」
既に男達の中で、怒り出す者が出てきていた。
「ちっ!?こうなったら!」
『グイッ!』
「あぐっ!?」
男の一人が、アサギの髪を乱暴に掴んで
顔を持ち上げた。
「へ、へへっ!もうどうだって良い!
この女をめちゃくちゃにしてやるぜ!」
そう言って、男は舌なめずりをする。
加えて、周囲の男達もそれに賛成するかの
ように、汚い『それ』を起立させる。
「ひっ!?」
短く悲鳴を漏らすアサギ。
「や、止めろっ!」
彼女が咄嗟に叫ぶが、男達はお構いなしに
彼女へ群がろうとした。
だが……。
『シュルルルッ!ドッ!』
どこからともなく飛来した、光る手裏剣が
一人の男の額に突き刺さった。
「うっ!?」
手裏剣が男の体内に消えていくのと同時に、
男が呻きながら後ろに倒れた。
「な、なんだこりゃ!一体どうなってっ!」
『『『『『シュルルルッ!ドドドドドッ!』』』』』』
驚き、対応できない男達に光る手裏剣の雨が
降り注ぐ。
そして、数秒もすればあの女レスラーも
含めて、動く者はアサギ以外誰も居なかった。
「な、何が……」
拘束を逃れたアサギは立ち上がり周囲を見回すが、
非常灯だけが照らすアリーナの中は薄暗く、
光の手裏剣の主を見つけられなかった。
『ザッ』
「ッ!?」
その時、背後に気配を感じたアサギは咄嗟に
振り返った。
そこに立っていたのは、30人近い
忍者プレイヤーだった。
『まさか新手ッ!?』
アサギもまた、忍者プレイヤーの異形とも言える
姿に敵である可能性を疑い、手刀を構えた。
しかし、いつまで経っても襲ってこない
プレイヤーにアサギが疑問を感じ始めた時。
「お姉ちゃんッ!!」
アリーナの中に、アサギの聞き慣れた声が
聞こえてきた。
アサギは声のした方へ視線を向けた。
暗がりの中から、さくらが飛び出してきて
アサギに抱きついた。
「お姉ちゃん!良かった、良かったよ~!」
「さ、さくらっ!?どうしてここに!?」
抱きつき、泣きじゃくる彼女にアサギの
中は疑問符で一杯だった。
なぜさくらがここに?それにこいつらは?
敵ではないのか?では一体誰の差し金
なのか?
疑問は、文字通り尽きなかった。
「さ、さくら。私は大丈夫よ。それより
教えて。こいつらは?」
「あ、大丈夫だよお姉ちゃん!この子達は
敵じゃないよ!アユ兄ちゃんの仲間なんだよ!」
「アユって……」
アサギもまた、すっかり忘れてしまっていた。
その名。そこへ。
「覚えてるかな、僕の事」
さくらに遅れて、暗がりから歩夢が現れた。
「久しぶりだね。アサギ」
そう言って、柔和な笑みを浮かべる歩夢。
そしてアサギもまた、思い出した。
「あなた、まさか、歩夢?歩夢なの?」
「こうして会うのは、僕が里を追放されて
10年ぶり、かな。久しぶり、アサギ」
「ど、どうして……」
どうして、あなたがここに?
アサギがそう問いかけようとした次の瞬間。
『パパパッ!』
アリーナのステージ上のライトが点灯し、
3人を照らし出した。気づけば、周囲に居た
忍者プレイヤーの姿はどこにも無かった。
そして、四方八方から妖魔の群れがなだれ込んできて
あっという間に3人を包囲してしまった。
「残念ね、逃がさないわよ」
そして、その包囲の輪の中から朧が現れた。
「朧ッ!?」
朧を見るなり、表情を強ばらせるアサギ。
「ふっふっふ、まさかたった一人の対魔忍に
ここまでやられるとは思ってもみなかったわ。
まぁ、それも終わり。あなた達にこの数を
突破できるかしら?」
そう言って、周囲の妖魔、オーク達を
見回す朧。
だが……。
「……出来なくてもやるよ、僕は」
「へぇ?」
3人の中で歩夢が呟き、朧が反応する。
歩夢は肩に提げていたリュックの中から
何かを取り出し、それを腹部に当てた。
『ゲーマドライバー!!』
すると、自動的にベルトが展開され、彼の腹部に
固定される。
「ぷっ、なにそれ?まさか新手のおもちゃ?
だとしたら滑稽ね!アハハハハッ!」
ドライバーを見て笑う朧。彼の後ろに居る
アサギとさくらも、どこか不安そうだ。だが……。
「玩具かどうか……」
そう言いながら、彼はポケットから『それ』を
右手で取り出した。
「試してみる?」
そして彼は、それ、『ガシャット』のスイッチを
右手で押した。
『ハリケーンニンジャ!!』
電子音声と共に、和風テイストの音楽と彼の
背後に謎のディスプレイが現れ、彼を中心に
オレンジ色の波動が地面を這う。
それには妖魔たちも驚き、僅かに後退る。
そして、歩夢はそれを相手に見せるように、前
へと翳す。
「変身……!」
静かに、しかし決意を込めてその言葉を呟いた。
その言葉は、覚悟の現れだ。
何のために戦うのか。
誰を守るのか。
だが既に覚悟は決まっている。やることなど、
問い返す理由さえない。
全ては、彼女たちを守る。それだけだ。
歩夢は、ガシャットを半回転させ、ドライバー
のスロットへと突き刺した。
『ガシャット!』
そのまま、彼はドライバーのハンドルを掴み、
右へと引っ張り、力の扉を開く。
『ガッチャーン!レベルア~ップ!!』
甲高い電子音声がアリーナに響き渡る。
そして、ドライバーから長方形の
ディスプレイが彼の前方に展開され、
それが静かに後退し彼と重なる。
そして、ディスプレイが消滅した時、橘歩夢
と言う男は消えていた。
否、変わったのだ。
今の彼は『騎士』だ。『戦士』だ。
全ては自分の大切な人を守る為。
彼女たちを守る為に、今この場所に、『彼』は
顕現した。
『マキマキ!竜巻!ハリケーンニンジャ~!』
それは、忍者プレイヤーと似て非なる者だった。
その顔はキャラクターのようになり、頭には
白髪をもしたパーツ。両肩に流れる髪は、
さながら歌舞伎の白頭のようだ。
そして背中に装備する手裏剣のようなパーツ。
「嘘、アユ、兄ちゃんなの?」
驚き、愕然とするさくら。
「歩夢、あなた……」
そしてアサギもまた、驚いていた。
しかし今の『彼』は橘歩夢では無い。
『パチンッ』
『彼』が指を鳴らすと、照明のあったフレーム
部分からいくつもの影が落下し、3人を包囲する
妖魔の群れを逆に包囲した。
それは、100に届かんばかりの忍者プレイヤー
だった。
これには、妖魔たちも驚き、士気が乱れる。
「な、何だっ!?貴様はっ!?」
そして、朧もまた戸惑いを隠せない様子で、
『彼』を指さしながら呟く。
「何者、か」
静かに呟きながら、『彼』は背中の装備から
一対の小太刀を抜き、構える。
「そうだな。……今の僕は、仮面を被り、
彼女たちを守る為に戦う騎士。
……『仮面ライダー』、とでも名乗って
おこうか」
『彼』は自らの名を名乗った。
『仮面ライダー』と。
『仮面ライダー』は守る。
二人の少女を。
そのために戦う。
目の前に立つ悪が如何に巨大であろうと、
彼は恐れない。
だからこそ、その手に武器を取る。
戦いは、始まったばかりだった。
第1話 END
R18なんでちゃんとエロいシーンは作りますけど、
短編なんで3,4話程度で完結する短いものです。