※この作品はR-18です。

ハルトナツ R18版   作:マスクドライダー

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息抜き含めて書きました。
前編といいつつ次回の後編で収まるかどうかは未定。
収まりそうもなかったら、多分この話のサブタイトル変わりますけどあしからず。

あ、ちなみにですが、今回は本番はないですからそのつもりで。


スッキリしようよ 前編

「……って違ぁう!」

 

 絵画活動に勤しんでいた晴人だったが、今日のところはいつもと様子が異なる。

 緩く気ままにあらゆる絵を描くことを信条にしているのだが、どうにも思ったとおりの作品に仕上がらないのか苛立っているようだ。

 キャスター付きの椅子を後方へ転がしながら立ち上がり、何かしらが気に入らない絵が描かれた画用紙を破り――――捨てようとしたが、なんとか思いとどまった。

 だが調子が出ないのはいかようにも変えることはできず、晴人は力なく机に画用紙を置き、割と深刻そうな溜息をひとつ。

 

「えーっと、悪い時に入っちゃった……かな」

「うぉわぁ!? ナ、ナツ! いや、その、こっちこそ、意図せずかっこ悪いところ見せちゃって!」

 

 晴人は気が付かなかったようだが、背後には一夏の姿が。

 入ったタイミングは、ちょうど晴人が違うと叫んで立ち上がったあたり。なんとも間の悪い。

 晴人からしても見せたくない部分を見せてしまった。

 慌てて取り繕う姿はいつもの晴人ではあるものの、一夏は心配でならないのか優しく心内を明かすよう諭す。

 

「私は絵のことはよくわからないから、アドバイスとかはできない。けど、話くらいは聞いてあげられると思うんだ。ね、何がどうだめなの?」

「ん~……ダメ、ってわけじゃないっていうか、決してスランプとかそういうのでもなくて。少し説明が難しいタイプの複雑さって感じで……」

「複雑、かぁ。まぁそうだよね、アーティストって。でも、物に当たらないのは偉いよ。よしよし」

「ははは……。性格もあるけど、そのあたりはナツのおかげかな」

 

 一夏は晴人の絵のことに関して、特別な口出しというものをするつもりはまったくない。

 そも、未来の芸術家の妻ゆえ、素人が触れていい領域ではないという認識が強いのだ。

 だけど話を聞くことで、気を紛らわすことはできる。

 それもまた芸術家の妻として、夫を支えるためにできることだと一夏は信じていた。

 一夏がベッドに腰掛けたのを見てか、晴人は重苦しくも隣に座り込む。

 実際に晴人の口から何が気に入らないのか聞いてみても、正直なところ何ひとつとしてわからない。

 だからこそ一夏は即決で晴人を褒められる要素を探し、話題を遠ざけつつも甘やかすことで回復を図る。

 が、自分で言っていて気が付いたことがひとつ。

 むしろ晴人は物や人に八つ当たりができない。ゆえに、抱える苛立ちを発散できる要素がなにもないのだ。

 

(……褒めたり甘やかしたりで解決できないくらい深刻みたい。じゃあ、私にできることって……)

「あの、ナツ? 気を遣ってくれて嬉しいけど、別にナツまでそうやって悩むのは僕の本位じゃないっていうか」

「ねぇハル。い、一回さ、スッキリすればいいと思うんだよね。だから、その、心の洗濯とか……しない?」

 

 楽しそうに談笑していたと言うのに、一夏が急に黙りこくってしまうものだから晴人はなんだか申し訳ない気分になってしまう。

 気持ちは有難く思いつつも、芸術家特有の面倒くさいこだわりに付き合う必要はない。

 そう一夏に提案するも、話の流れを断つかのようにして心の洗濯と口にする。

 何が言いたいのか察してやれなかった晴人は、きょとんとしながら斜め上の選択肢を選んだ。

 

「リフレッシュっていうと、これからどこかに出かけるとか?」

「も、もー! これ以上は言わせないでよ! 私、今死ぬほど恥ずかしいんだから!」

「え? え? 今のどこにそんな要素が――――あっ……」

 

 死ぬほど恥ずかしいと返され、疑問符を浮かべつつも思考をフル回転。

 一回スッキリ。心の洗濯。自分から言わせないでほしい。

 これらのキーワードも加えてパズルを紐解いていると、困惑している最中に答えを導き出した。

 つまり、ムードも何もあったものではない言い方をするのなら――――一度抜いてスッキリしたらどうかということである。

 確かに、女性の口から皆まで言うのは体裁に欠く。といいつつ、男性から提案するのもどうなのかというのもあるが。

 とにかく、物にも人にも当たれずストレスをため込むくらいなら、そういうのを忘れられるくらいに気持ちよくなればいい。

 晴人はこんな真昼間からどうしてこうなったのかと思いつつ、愛する人が恥をしのんでそう言ってくれている事実に心が揺らぐ。

 むしろあの天にも昇るかのような快楽を知ってしまった以上、そう提案されればいずれにせよ    

 

「じゃあ、えっと、お願いしてもいいかな……」

「う、うん、任せて。あの、その、ズボン、脱いでもらっていい?」

 

 察したら察したでいろいろと気まずいもので、二人とも経験済みとは思えないほど空気がぎこちない。

 とりあえず一夏はカーテンを閉め、その間に晴人は指示通りズボンと下着を脱ぎ捨てた。

 露わになった晴人のペニスは既に半勃状態で、それを目にした一夏は思わず首を傾げる。

 

「ご、ごめん。何をしてくれるんだろって、いろいろ想像してたらつい」

「……想像通りのこと、なんでもしてあげるよ。ハルは、私にどうしてほしい?」

「っ……く、口でお願い、できるかな」

 

 真昼間ということで本番までに至らないというのは共通認識のようだが、それでも射精へと導く方法なんて多岐にわたる。

 晴人はほんの短い間に想像を膨らませたせいで、ペニスが臨戦態勢に入りかけたようだ。

 意味もなくつい謝ってしまう晴人だったが、こういう場合なら一夏に失礼なような気がしてしまう。

 だが一夏からすれば期待してくれることは嬉しいことで、それと同時に期待に応えたくて仕方がない。

 女神が如く慈愛に満ちた表情でどうしてほしいのか問われた日に、晴人に抵抗する術などあるはずがなかった。

 思わず生唾を飲み込んでから、口淫――――つまりフェラチオをリクエスト。

 一夏は微笑みを浮かべることで了承を示し、ベッドに座る晴人の股の間へ膝立ちで入り込む。

 そして優しくペニスを掴んで角度を整えると、今か今かと待ち受ける晴人のソレに口を    

 

「あっ! ま、待った! ごめん、やっぱなしで!」

「ど、どうかしたの?」

「ちょっと前にトイレ行ったばっかりで。それに、今更だけど洗ってもないのを咥えさせるって、僕はどうかしてたっていうか――――」

「嫌じゃないよ?」

「…………はい?」

 

 晴人が大慌てでキャンセルを物申すせいで、一夏は身体をビクつかせて驚きを表現。すぐさま晴人を見上げた。

 晴人の談では先ほど小便を催したばかりとのこと。

 それに伴い、洗ってすらいないペニスを咥えさせることに、酷く抵抗感を覚えたようだ。

 夏場ということもあり、クーラーの効いた部屋に居ても下着の中は蒸れがち。

 綺麗であれというほうに無理があり、匂いだけでもそうとうな不快指数を示すことだろう。

 だから別の方法でと訂正を入れようとしたのに、一夏は何を言っているんだとむしろ不思議そうにすらしてみせた。

 晴人があっけにとられている間に、むしろ一夏は自ら鼻を近づけ、ペニスの匂いを思い切り嗅いだ。

 

「ああ、ちょっとナツ!」

「……うん、全然嫌じゃない。むしろ好きだよ、なんかエッチな匂いって感じで。それに――――」

「そ、それに?」

「嫌なわけないじゃん。だってハルのおちんちんなんだもん。私を気持ちよくしてくれた、大好きな人のおちんちんがどれだけ汚かったとしても――――んっ……ちゅっ……。愛しさしか、ないよ?」

「っ~~~~!?」

 

 晴人にとって一夏が話を聞かないのは割によくあることだが、思わず何をやっているんだと声を上げてしまう。

 対して一夏はむしろ好きな匂いだとまで言って見せた。

 それはただひたすらに、愛する人のペニスだからという一点のみ。

 強姦でもされなければ一夏が晴人以外のペニスを前にすることはないだろうが、きっと他人のモノなら吐き気を催していたであろう。

 だけど本当に嫌ではない。一夏はその事実が嬉しくてたまらなかった。

 なぜならそれは、自分が晴人の全てを受け入れられている証拠だろうから。

 そう思えば一夏はもう晴人のペニスすら愛しくて愛しくて、愛情たっぷりな様子で亀頭へとキスを落とした。

 晴人のペニスはビクリと跳ねて、完全な勃起状態へと昇華。

 一夏の唇の感触もさることながら、何より一夏の言葉がそうさせた。

 

「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ。んちゅっ、ちゅっぷ……ん~……ちゅっ」

(ま、まだ、キスしかされてないのに、これは……!)

 

 一夏は晴人のペニスにキスの乱れ撃ち。余すところなく唇を触れさせていく。

 その表情が物語るかのように、晴人には一夏が己を愛してくれていることがこれでもかというほど伝わって来る。

 ましてやキスなんて、本来であれば口同士でするのが主流だというのにこの有様。

 晴人のペニスを愛してやまないと言わんばかりのキスなど、唇が触れるたびに頭がおかしくなってしまいそうな幸福感が過るのも当然。

 

「先のほう、好きみたいだね」

「そうみたい、だけど。……あまりイイところを重点的にやられると」

「すぐ出ちゃいそう? わかった、加減はするね。私もいっぱい楽しんでほしいから。あ~……れろっ、んれ、れる、れろ、れろ、れろ……」

 

 一夏はだらしがないほどに舌を伸ばすと、まるでアイスキャンディーでも舐るかのように、ピチャピチャと水音を鳴らしながら亀頭を攻めはじめた。

 己の舌で絡めとったことがあるため、晴人は一夏の舌の柔らかさ等々の感触は良く知っている。

 それが今や気持ちよくするという目的のために、自分のペニスを這っているというこの光景は、あまりにも目に毒だった。

 だが晴人は目を離すことができない。できるはずもない。女――――いいや、雌の顔をしてペニスを舐める一夏の姿など、見逃すわけにはかないのだ。

 

「……っく。はぁ……はぁ……」

「んっ……ひもひいい?」

「うん、すごく……。味蕾とか、ナツの舌が温かいのとか、全部いいよ」

「ふふっ、そっか。ぞれならもう少しこのまま    んれる、れちゅ、はむっ、んむっ……えれろ、れろ」

 

 だんだんとエンジンの回転数を上げていくかのように、徐々に晴人の息が乱れてきた。

 そんな息遣いは一夏の耳にしっかり届いているようで、それがひときわやる気というものを沸き起こさせる。

 一夏だって晴人が愛しくてたまらないからこそ、そういったリアクションがあるのはいろいろとわかりやすくていいのだろう。

 一夏は亀頭を重点的に舐める方針は継続させつつ、パターンを変えることで飽きを感じさせないよう気を配った。

 舐めるようにではなく、ペニスの方を軽く掴んで下に擦りつける感じ。とでも言えばいいのだろうか。

 先ほどまでなら一瞬でも舌とペニスが離れている時間があったが、この状態ならほぼ完全なる密着状態の完成だ。

 さほど力は入っていないが、押し付けられている感じがまた気持ちいい。思わず腰を突き出して、より強く擦りつけたくなるほどには。

 なんとかそんな衝動は抑えるものの、晴人の興奮度合いを示す証拠がペニスの方にも表れてしまう。

 

(ん、なんかしょっぱい……。……ああ、これ我慢汁ってやつかな?)

「ナ、ナツ……? 急に無言で見つめて、いったいどうしたのさ」

「ふふっ、別になんでも。ただちょっと――――」

「うぐっ……ああっ! ちょっ、ちょっといきなりは……!」

 

 舌というのは嫌でも味を感じ取るための器官である。

 一夏は確かに舌にほんのりと広がるしょっぱさのようなものを感じた。そしてその正体にも心当たりがある。

 俗っぽい言い方をするのなら我慢汁。生物学的な言い方をするのならカウパー。

 要するに、男性が性的興奮を覚えた際に尿道から分泌される液体である。

 それが文句なしに一夏の舌で感知できるということは、晴人もかなり高まってきているということ。

 一夏は観察するかのようにして晴人を眺めると、その様子はやはりどこか余裕がない。

 悪い意味ではないが、必死に何かをこらえているように一夏は感じられた。

 

「ほろほろひあげはなって」

「だぁああ、だめだめだめ、咥えたまま喋らないで! 振動がやばいぃ!」

 

 ならばそろそろ仕上げの時間だ。

 ついに晴人のペニスを完全に咥え込んだ一夏は、その状態のままそう宣言した。

 一夏の口内の感覚だとか、一夏がペニスを咥えているビジュアルとか、それらだけでかなりいっぱいいっぱいなことろに、喋ったことによる振動が襲う。

 いきなり射精してはもったいないと感じるのか、晴人は叫ぶことで気を散らしつつ、尻穴に力を入れるようにしてなんとか堪えて見せた。

 晴人が安堵の溜息をついていると、安心する暇もなく一夏が動き始めた。

 

「じゅるる、ずちゅ、ずずっ、んぷっ……。ずじゅる……いふぁいほ、むふはひい、はも。んぷふっ、ちゅぱっ、ずぞっ、ずぞぞぞっ」

(画が、画が本当にまずい! こんな綺麗な子が、洗ってもない僕のを咥えてる……!)

 

 一夏は本格的に晴人のペニスを咥え、頭を前後に揺らし口内でのシゴキを行う。

 知識として得てはいるが、当然初めてということもあって動きはどこかぎこちない。

 本人もつい意外と難しい、なんて口にしてしまうくらいは悪戦苦闘しているご様子。

 だが晴人にとっては、もはや上手いとか上手くないとかは関係がなくなってしまっていた。

 それは贔屓目なしに美人で可愛い恋人が、自分のペニスを咥えているという背徳感を嫌と言うほど味わっているから。

 そんな背徳感が、物理的快楽をより高めているのだろう。

 あまりの気持ちよさに、晴人は軽い喘ぎ声を発するのを我慢することができない。

 

「は、あ、うっ、あっ、あぁっ……!」

(……ハル、気持ちよさそう。嬉しい……。やっぱり、ハルが気持ちよさそうにしてくれるのが一番嬉しいよ。だからね、ハル。私、頑張るから。だから、だから……!)

「うあぁああぁっ!?」

(もっといっぱい気持ちよくなって!)

 

 気持ちよくなってくれることが、最高に気持ちいい。

 本番行為でこそそういった想いを覚えたが、どうしてもフェラチオというのは一方の得る快楽と言うものが大きい。

 そうなってくると、一夏の胸に宿るのは気持ちよくしたいという一点のみに注がれる。

 もっと気持ちよくなってくれる晴人を見たい。という行動原理のもと、一夏は頭を前後させる速度を一気に早めた。

 そしてしっかり晴人のペニスを吸い上げるのも忘れない。

 それに伴い一夏の口内で涎が循環し、ずじゅるずしゅると快楽を誘発する要素になりうる卑猥な音を響かせ始めた。

 

「んぶっ、ずちゅ、ずりゅ、ずじゅーっ。んっぷ、んちゅずっ! ずずっ、ずずっ、んぷっ、んちゅっ!」

(……これ、ダメなやつだ)

「ぐぷっ、じゅっぷ、んっぷ! じゅぽ、じゅぽっ! んぶっ……ふ、ずずっずーっ!」

 

 本気というよりかは、例えぎこちなかろうと必死で頭を前後させ、晴人のペニスを吸い上げていく。

 ここにきて晴人の脳内は一周回って冷静さを取り戻した。

 と言いつつも、それはもはや射精まで幾許も無い刹那的なもので、正しく表現するのなら頭が真っ白というような感覚だろう。

 だからこそ、もうすぐ限界を迎えることだけは伝えておかなければならない。

 晴人は甘く痺れる脳に鞭打って、怪しい呂律のまま自分の置かれている現状を伝えた。

 

「ナ、ナツ……ごめん、もう、そろそろ……!」

「あむっ、ずりゅ、ずりゅりゅりゅりゅりゅ! んっ! んんっ! んっ! んっ!」

「ナ……ツ……? ちょっと!? も、もう、出るから! このままだと、ナツの口に――――」

 

 一夏に文字どおり精液を吸い上げられるかのようで、晴人の熱き白濁はもうすぐそこまで迫っていた。

 だからそろそろ、ティッシュか何かで受け止める準備を。そう告げたというのに、一夏はまったくペニスを離す様子は見られない。

 むしろ加速し激しくなっている気さえするそれに、晴人はますます熱を入れて止めようとするも、一夏がそれに応じることはなかった。

 晴人は察している。これが周りが見えなくなった結果でなく、意図的な無視であるということに。

 だからこそわからない。もうすぐ出ると宣言して、離さない理由がまったくわからないのだ。

 しかし、説得にあるワードを用いたことにより、晴人もそんな一夏を気遣っている余裕がなくなってしまう。

 そのワードというのは、ずばり――――

 

(口の……中? ナツの口の中に、僕の精液が、出る、出でてしまう……? ……いいや、出したい! ナツの口に、僕のをぶちまけたい!)

「んむぅ!? んっ……ぶ、んん~……!」

「ナツ、そのまま思い切り吸ってくれ!」

「すぅー……はぁ……。ずちゅ……ずずうぅぅうぅぅうううぅううぅぅぅぅうううう!」

「あぁっ、がっ! ナツ、出るぞ、出るからな! うっ、くぅっ……! ああ! あぁああああっ!」

 

 口は性行為のためにあるものではない。だからこそ晴人は、出してみたいと思ってしまった。

 これもまた背徳感というやつで、本来そうあるべきでない場所へ、恋人の口内に欲望をぶちまけたいと思ってしまったのだ。

 晴人はおもむろに一夏の後頭部に手をやると、少し強めに自分のほうへ近づけるようにして押し込んでいく。

 当然ながら、それに伴いペニスもだんだんと一夏の喉奥へと侵入していく。

 少しばかり苦しそうな唸り声と息遣いが聞こえる。

 普段の晴人ならこの時点で冷静さを取り戻していただろうが、今にいたってはより興奮を強めるスパイスにしかならない。

 晴人は強めの語気のまま、半ば命令形に近い形で指示を出す。

 そんな晴人に一夏はコクリと小さく頷いてみせてから、当人が所望しているとおりに、全力の全力でペニスを吸い上げる。

 人肌の温かみで心地よく、唾液で満たされた口内へ一気に空気が入り込む。

 それによってこれまでにない微振動を生み出し、ついには晴人のペニスを絶頂へと導いた。

 

「んぶぅ! ん……かふっ……! んうぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」

「はぁ、はぁ、はぁ! で、出た! すごく、たくさん、出……た……?」

 

 晴人のペニスから、勢いよく精液が飛び出ていく。それはもう、ビクビクと跳ねるたび、ビュッ! と音が聞こえるのではないかというほどに。

 口内でそんな勢いであるとするなら、普通に咥えていても大変だろう。

 それを一夏はより喉奥に近い場所で受けているのだから、結果はお察しのところだ。

 晴人がそれに気づいたのは、射精感が収まって冷静さを取り戻してからのこと。

 いや、むしろとんでもないことをしてしまったと、血の気すら引いているように見える。

 晴人は慌てて一夏の頭から手を離し、腰を引くことでペニスを口内から抜き取った。

 

「ナツ! あ、あぁ……僕は、なんてことを……!」

「けふっ、けふっ! お。落ち着きなよハル。私は大丈夫だから。それに、そうされたかったところ、あるし……」

「じゃあ、僕を無視してたのって……」

「うん、まぁ、そういう理由かな。押さえつけられるのは流石に驚いたけどね」

「うぐっ! ご、ごめん」

 

 急いでベッドから降りてせき込む一夏を介抱しようとするが、それは本人によって止められてしまった。

 曰く、どちらにせよ晴人を無視して口内に出させるつもりだったとのこと。

 流石に押さえつけられたのは予想外だったようだが、とにかくイーブンで済ませよう。

 という一夏の意図をくんで、ひとまずもう一度謝罪をすれば、それを最後に晴人が過度に謝ることはなくなった。

 

「ねぇハル、見てよ。あ~……。……ちゃんと全部飲めたよ。口の中も、体の中も、しっかりハルにマーキングされちゃった。ふふっ」

「…………!」

 

 一夏は伏し目がちになってしまった晴人に、大きく顎をを開いて口内を見せつけた。

 どうやら一滴残らず晴人の精液を飲み込んだと伝えたいらしく、口を閉じた一夏は艶めかしく微笑んでみせた。

 その表情こそが、本気でそう思っているし、本気で喜んでいることを表していた。

 相変わらず可愛いことを言う。天然だからなお性質の悪い。

 晴人はそう叫んでしまいそうなのを堪え、一夏にとある提案を投げかけた。

 

「ナツ! ひとつ、やりたいことがあるんだけど」

「やりたいこと? されたいことじゃなくて? まぁ、うん、とりあえず聞かせてよ」

「僕にも、ナツのを舐めさせてもらえないかな」

 

 興味がなかったかと聞かれれば嘘になるだろうが、晴人がそう言いだした大本はいつもの行動原理。そう、分け合うことだ。

 自分だけ気持ちよくしてもらっておいて、あまつさえ少しでも苦しいようなことをしてしまった。

 だからこそ、お返しというのは少し変なのかも知れないが、晴人も一夏を気持ちよくしたいという想いが強い。

 それこそ舐めるというのはそっくりそのままという意図があるのだろうが、とにかく晴人の決意は固かった。

 

「……ハル、実はね」

「うわっ、う、わぁ……」

「えへへ、ハルの舐めてたらこんなになっちゃって。でも、自分から言うのはちょっと恥ずかしかったから……すごく、嬉しい」

 

 一夏はのそのそとベッドに仰向けで寝そべると、おもむろにショーツを脱ぎ捨てた。

 すると一夏の股の間にある割れ目、ヴァギナは、まるで霧吹きでもかけたかのように濡れているではないか。

 そうなってしまった原因は、晴人のペニスを舐めていたからだそうな。

 確かに互いに愛が深い二人だ。己の手で興奮してくれたことで興奮する、くらいのことは造作もないのかも知れない。

 とにかく、これにて互いの意思疎通がとれた。そして、互いにウィンウィンであるということも。

 ならばもはや晴人に戸惑う理由はない。

 スプリングを軋ませながらベッドに昇りなおすと、ゆっくりと一夏の股めがけて顔を近づけていくのだった。

 

 

 

 

 




喘ぎ声もそうですけど、いわゆるチュパ音の文字起しって難しいなぁと思いました。

次回は晴人が攻めのターン。
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