"次は、×××駅ー。×××駅ー。"
世の中には色んな種類の人間がいる。
日の元で動く奴と木陰で休んだり逃げたりする人間で分けるやり方がある。
席を降りて電車を降りる、今日は、土曜日だ。
そして、ある人に呼び出されている。
「綾小路さん、おはようございます、お久しぶりですね。」
ふふっと、上品に笑った女性は椎名ひよりである。
高校時代クラスでの中心人物であり、俺の書籍友達である。
本の虫であり、バックには本を何冊も常備している強者でもある。
そんな彼女が、今回ひさびさに会いたいと、メールをよこしたので友達として、馳せ参じたというわけだ。
もちろん、ちょっと浮かれたが、「いい書籍が見つかった。」と言ったので、その事かい!と心の中で突っ込んだ。
まぁ彼女とは、そこまで進展してないし、期待も全然していない。
第5話
木陰のつがい
「この本なんてどうでしょう。」
しょっぱな一冊目に出した本が既読だったため、ちょっと悔しそうな顔がなかなか、そそる。
それは文庫版になった、本だ。
本とは、単行本という、図書室に入ったら大体目の前にある表紙が厚い紙でできてるあれだ。
それが文庫本としてラノベのようなちっちゃくなる。
大体それは、売れ行きが好調で再販版で、作者が加筆したり修正されている。
まぁ持ち運びがしやすいので大体が文庫本に手をのばすだろう。
ひよりはどっちかと言うと、本の虫なので単行本派だと思ったが。
「すみません、単行本は重たくて、、、。」
「あぁ気にするな、考え事だ。」
事実、俺はこの本を読んだ事があるし、続巻も読んでる。
暗殺者の話なのだが、それぞれ主人公が違うので続巻が出る度に新しい視点がとても新鮮で気に入っている、まぁ内容も面白いので、絶賛次待ち中だ。
このまま、初見のふりをしようかと悩んでいると、
「この作品、読んでますよね?」
と斬り込んできた。
「まぁ、そうだな、」
「これなら語れると踏んだ最終手段です。」
「なるほど、じゃあ、次は俺の番だな。それも既読だったらこの本の話をしよう。」
一生の本にあなたは出会った事が有るだろうか?
尚俺は多分まだ出会って無いのだと思う。
断言出来ないのは、昔出た本がその後の作者の本を読んだら昔の本の声が聞こえるかも知れないのだ。
「ひより、この作者の本読んだことあるか?」
「はい、有名ですね。」
「じゃあ、この本の感想は?」
ここでさっきの約束を破っているが、この本の感想が聞きたい。
この人の視点だとこの本はどう映ったのか、それが知りたい。
だから編集者なんてやってるんだと思う。いちいちコメントや事務所の郵便物を読むんだからそうだろう。
「私は、、そうですね。
この綺麗事が許されない本当の世の中を表した作品で、
だからこそ命の尊さや、
現代で生きる術を浮き彫りにしてあり、
とても心に響きました。」
ゆっくりとはっきりと言い切った彼女の声は弾んでいた。
「大体がおなじだな。色んな視点で書くことによって、その人それぞれが生きてるように読めたからな。
悪役でさえも、心理というか、心の内が見えて作品の中に吸い込まれたよ。」
「そうですよね。視点が色々あってホントに楽しかったです。」
椎名ひより、今は司書をしている。そして、有名なブロガーでもある。
高校を出て資格をとり、大好きな本に囲まれた生活らしい。
なんか、画になると思うな。
司書がこんなに美人なのだ、俺が暇人だったら毎日通います。
ぬぼーっと見ていた。
彼女が語りに夢中で俺の事をそっちのけでヒートアップするので、やることと言えば顔を観察なので、ちょっと毛先が流れてるのもやっぱり、、、きれい。
木陰で本を読んでても似合うな。
やっぱり、本がないといけないのか?いや、本が引き立て役だよな。危ない趣旨を忘れるところだった。
「、、、の?」
「いや、やっぱり図書館奥の司書室で窓を開け春風になびいた髪が至高か?」
「あの?、、、、」
「トゲの無い性格で、太陽の様に包み込んでくれる、うん。最高だ。」
うんうんうん。
「あの? 」
「ん?どうした、か、、、ひより。」
「き、聞こえてますよ、、、、
その、
ヒトリゴト。」
嗚呼、しまった頭を抱える。
神をたたえるのに口に出してしまっていた。
それは禁忌。
ただの信者からキモい奴に成り下がってしまう。
もう、おわりか、
「あの、
その、
、、、、」
「今日は、あ、ありがとうございました。」
「あぁ。その、空気を悪くしてすまなかったな。」
「いえ、いいんですよ。その、よろしければまた。」
「いいのか?」
「はい。、、、勿論です。」
「そうか、それじゃあ。」
「はい、それじゃあ。」
駅で見送ったあと、人混みに消える前に振り向いて笑顔をくれたとき。
私は女神を見た。
風にふわりと踊る髪と、色彩鮮やかな色は、彼女の回りだけぼやけてグラデーションのように鮮やかな色を放っていた。回りの雑音さえも祝福のベルに聞こえて、そこにいる彼女が中心かのような場所になっていた。
それからは帰って寝たのだが、そこまでの記憶がなく。起きても彼女の雰囲気が目の奥に焼き付いて離れない。
無駄に気分が良くなり、今日は行ける気がした。
自信作なんだよなぁ!
今回から本格的に、ルートを意識して行きます。ですがまだ共通ルートという事で。
ひより回、7巻のレビューとか見たんですけど。盛り上がってて草はえました。
ひよりのタレ目が至高。
いや、成長しないロリ坂柳こそ至高。
いや、ひよりのヒンヌーユルフワ系属性はやばいだろ?
とか、なんか、愛されてる作品でいいですね。
これだけ語ってるワタシですが。皆さんにウスウス感ずいてた事だと思いますけど。
私、原作の√堀北版を買ってないんですよねー。
あれ面白いんでしょうけど食わず嫌いなんですよー。
堀北ですし、おすし
√恵ちゃんとかさ、もっとメジャーのあれば買いますけど、まぁ、なんとなく経済戦略はわかるので言いません。
だって須藤とかどうでもいいですしね、須藤よりも池派なんですよねー。
まぁ、置いといて。
ひよりの分岐ルート書くときが楽しみです。かといって最初の分岐ルートがひよりじゃないとも言い切りません!
恵ちゃんだったり、坂柳だったり、一之瀬かも?はたまた、先生ルートとか!?
ご期待を。
鴨より。(長くてご免なさい)