※この作品はR-18です。

結婚できない俺   作:火縄鴨

7 / 10
バレンタインの月とスッポン ホワイトデーの黒い嘘

「アマイワナ、貴方にだけ。ねぇ。、、、、プッ。」

 

雑誌を読んで、うたい文句のクサさに笑えた。

 

恵がバレンタインでの特集は有名なチョコメーカーとの雑誌全体でのコラボだった。

 

他のモデルも色々なポーズとセリフで写真を魅せている。

 

 

「なに?」

 

 

「いや、なんでもないさ、お前一回も言ったこと無いだろ?」

 

「はぁ!当たり前でしょ、こんな胸が痒いセリフ言うわけないし!」

 

「だから笑えるんだよなぁ。」

 

「私が考えて無いから!あんた達が取って着けた奴でしょ!」

 

「そりゃそうだけどさぁ、、、、、

 

 

ちょっと

 

 

まって、、、、。」

 

 

撮影が先日あったため、まさかこんな仕上がりになっているとは思わず、ポージングや、服の見せ方よりセリフのインパクトが強い。

 

 

「はあー。すまんすまん。もう大丈夫だ。まぁネットの反応は良いみたいだぞ。」

 

 

「次思い出したら許さない。」

 

 

プイッ顔を背けて、腕を胸の前で組んだら胸が揺れたため、コーヒーを飲みつつ、視線を悟られないようにテーブルの端に固定する。

 

 

 

直ぐに冷静になって、改めてこの女は魅せる体だと思う。

 

 

多分、愛里もそうなのだが、愛里より一回り小さめの胸は彼女の体の細いラインが浮き出るような、それでいてしっかりとした包容力も兼ね備えている。

 

 

雑誌では、赤いドレスで谷間が出ており、挑発的目線をしたカットと、

甘えるような、トロンとした目で写っていた。

 

 

目で人を惹き付け、内面も知りたくなる、そんなコマになっていて、カメラマンがやってくれてる。

 

 

 

「まぁ、綺麗だよな。」

 

 

「当たり前じゃない、プロだし。」

 

 

「この調子で頑張れよ。」

 

「当たり前。」

 

 

そういって、上を目指すんだろう。

 

 

♪ーーーテレレレレン。テレレレレン。

 

小さめの着メロが静かな店内になる。

 

 

「すまん。」

 

「いいよ、ここで。」

 

「助かる。、、、、はい、もしもし。」

 

 

"もしもし、清隆くん?"

 

 

「愛里か?」

 

カチャンとティーカップの音がなったが、気にせず進める。

 

 

"うん、今時間って、あるかな?"

 

 

「いいぞ、どうした。」

 

 

"その、今度ね、テレビのオファーが来たんだけどどうしよっかなって、まだ、早いし、でも次来るかわからないし、その、、、あの、、、清隆くんは、どう思うのかなっ!"

 

 

「いいんじゃないか?」

 

 

「なにがよ!」

 

いつの間にか横で携帯の近くに顔を寄せて盗み聞きしようとしてる恵を手で追い払って、反対側に体を向けて返答を待つ。

 

 

"っ!!!

そうだよね!出てもいいよね!"

 

 

「まぁ、いつか出れると思うしな。」

 

 

"そんなことないよ。"

 

 

「いやいや、愛里はうちの出版社でも人気だぞ。」

 

 

"へーーっ、そうなんだ、うんうん、えへへへへっ。

 

 

あ!その、ありがとうございます。聞いてくれて。"

 

 

「いやいや、おめでとう、頑張れよ。」

 

 

"うん!"

 

 

 

 

そうして電話を切ると、盗み聞きしようとしてたヤツが何故か異様にキレてるから、

 

 

「なんだよ。」

 

と、強めに言った。

 

 

「別にー。看板モデルの愛里のほうが清隆は良いよねー。そりゃ、私より胸あるしねー。」

 

 

と分かりやすく拗ねた。

 

 

 

「お前の体も魅力的だと思うぞ。」

 

 

「!」

 

 

しまった、やっちまっま。

 

「一個人としてだ。いや、編集者としだ。変にとるな」

 

 

ヤバイ完全にセクハラだ。

 

「そうなんだ、私のほうが良いんだ。 ボソボゾ」

 

 

 

まぁ結果オーライだな。

気をつけて話さないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪ ーーーーテレッテレッテーーーテレッテレッテー。

 

着信が夜遅くにあってビックリしたので若干怒っている。こっちは夜勤明けだ。

 

 

「もしもし!」

 

言葉にも出てしまった。

 

 

「清隆、どうしたの?キレてる?」

 

 

「なんだ、恵か、こんな時間に起こすなよ。」

 

 

「ごめん寝てたの?その、いつくれるの?」

 

質問に質問で返すのは一番アウトだ。

 

? 0.1s

 

一瞬。まず時期とこの頃のイベントの坂のぼりだな

 

 

待て?カレンダーを確認する。 1.8s

 

 

3月の中盤?

 

 

 

⇒!ホワイトデーか! 3.0s

 

 

「あー、あー、知ってる、うん。もう買ってるぞ。いつがいい?」

 

と、電話の沈黙は長く感じる筈なので不審に思われてなければいいが。

 

「え!もう買ってるの!なんか、気が利くじゃん。じゃあ、明日でいい?」

 

 

嘘だぁ。

 

買ってないし、忘れてたし、もらったのまだ冷凍庫に余ってたり、

 

 

なんか申し訳ない。

 

 

「おう、いいぞ。じゃあ、7時くらいに事務所に向かおうか?」

 

 

「うん。その時間だと、ミーティング終わってるはず。」

 

 

ナイスだミーティングよ。

お前に救われた。

 

明日一杯の猶予がある!

 

 

「じゃあね。起こしてごめん。」

 

 

「いや、いいよ。おやすみ。」

 

 

「うん、おやすみ。」

 

 

電話ボタンをタップして切るとため息が長ーーーく、でた。

 

 

 

アイツが電話してこないとやばかったな。

 

 

因みに他からはもらってない。

バレンタインのときに丁度出張で遠出していたからだ。

 

そう、たまたまだ。たまたまもらってないんだ。

 

 

 

恵は出張が終わったときに会ってわざわざ家まで送らされてからチョコをモラッタ。

 

 

 

 

「あそこで買うか。」




バレンタイン、ホワイトデーネタですね。実際は1話より前の話です。



前回ひよりネタだったんですけど。本の紹介は避けましたがあらすじは実際の本を題材にしました。
暗殺者のやつと、リアルな奴です(なんて比喩したか覚えてない。)
どの本か、わかりますか?多分解らないとおもいます。そんなに書いてないし、で。


「グラスホッパー」と「空飛ぶタイヤ」です



どっちも私の大好きな本です。あと出してないオススメの作家は赤川次郎さんです。
最後に盛り上がるかんじがヤバイです。


まぁ、読んで損しない作家さんなので触れてみてはいかがでしょう。

アップルブックストアか、図書館へGO!
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