※この作品はR-18です。

インフィニット・ストラトスの世界に黒猫が転生   作:悠之

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第十五話

クラス対抗戦当日

 

一夏「……竹刀が……」ブツブツ

 

クラス対抗戦当日となり今は一夏の応援をしに控え室に来ているのだが、さっきから一夏は虚ろな瞳でブツブツと何かを言っている。

 

悠「おーい一夏、大丈夫か?」

 

一夏「……ああ。大丈夫だ。何処から竹刀が来ようと避けて見せる」

 

重症だな。

 

悠「おい箒、一体何をしたら一夏はこう成るんだ?」

 

箒「やはり体で覚えるのが一番だからな、少し竹刀でガツンと」

 

悠「いやこれ少しってレベルじゃねぇよ!軽くトラウマになってんじゃん!」

 

何をどうしたら竹刀でこんな状態に成るんだよ。一夏に軽く同情しちまったよ。

 

悠「そうだ一夏、鈴のISの情報聞いておくか?鈴にはさっき断られたけど」

 

二人に平等に情報を教えようと思って鈴の所に行ったら

 

鈴『調度良いハンデよ!』

 

って言って聞かなかったんだよね。

 

一夏「いや良いよ。どうせ鈴の所にも行って断られたんだろ」

 

良くお分かりで

 

一夏「だから俺も要らない、正々堂々と戦いたいんだ!」

 

原作も見てて思ったけど、一夏って結構戦闘マニアだよね。

 

悠「そっか、じゃあ頑張ってね。両方頑張って欲しいし勝って欲しいから複雑だけど、悔いは残さないようにな」

 

箒「絶対勝て!負けなど有り得ないぞ!」

 

一夏「おう!」

 

めっちゃ笑顔で嬉しそうだけど、箒は賭けをしてるから応援してるんであって、一夏の為じゃ無いんだよね。

 

応援の言葉を言い、俺と箒は試合を観戦するために管制室へと移動した。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

アリーナ

 

一夏視点

 

クラス対抗戦第一試合、世界初の男性IS乗り『織斑 一夏』vs中国の代表候補生『凰 鈴音』と言う注目の組み合わせを、アリーナに居る観客は今か今かと待ち望んでいた。それもその筈、実際今までは男など眼中に無かったのに息なりISに乗れる男が現れたと言うニュースが流れ、学園に来て一週間で代表候補生と互角に渡り合う等の事をやってのけたのだ。注目するなと言うのが無理な話だ。

 

そして注目の的に成っている二人は既にアリーナの中央で試合開始の合図を待っていた。

 

一夏「宜しくな鈴」

 

鈴『ええ、悪いけど今回は勝たせて貰うわよ!(勝って悠と一緒の部屋でイチャラブするんだから!)』

 

お、鈴はめちゃくちゃやる気だな!俺も負けてらんねぇな!

 

実は内心欲まみれな事を考えて居る鈴音だが、そこは唐変木一夏、まったく気付いていない。

 

と、二人が話して居るとアナウンスが響き渡った。

 

アナウンス『それではこれよりクラス対抗戦を開始します。両者準備を開始して下さい』

 

一夏は右手に剣を出すイメージをして、『雪片弐型』を右手に出す。

 

鈴音も既にデカイ刃が特徴の青竜刀『双天牙月』を手にしていた。

 

アナウンス『試合……開始!』

 

ビー

 

一夏「(先手必勝!)うおぉぉぉ!」

 

ガギンッ

 

一夏は開始早々ブースターを使い一気に間合いを詰め、鈴音に『雪片弐型』を降り下ろした。

 

だが、鈴音もそう易々と攻撃を受けてくれる訳もなく、その小柄な体に不相応の『双天牙月』で難なく防いだ。

 

鈴音『あんたらしい戦い方ね。でも、そんなんじゃあたしは倒せないわよ!』

 

ヒュンッ

 

ヒュンッ

 

一夏「うおっ!」

 

鈴音は一夏の『雪片弐型』を弾くと、デカイ『双天牙月』を軽々と降り、左右の刃で一夏を切りに掛かった。

 

一夏はそれをギリギリのところでバックしてかわした。

 

鈴音『へ~なかなかやるじゃない』

 

一夏「へっ!悠や箒、セシリアにミッチリ特訓して貰ったからな。そう簡単に負けねぇぜ!」

 

鈴音『ふぅ~ん。じゃあ、攻撃が見えなかったらどう?』

 

キュンッ

 

ズドンッ

 

一夏「ぐはっ!」

 

ズガァン

 

一夏は見えない何かに吹き飛ばされ、空中から地表と壁の間に叩き落とされた。

 

一夏「っつう!(何だ今の!?何も無かったのにぶん殴られた見たいな衝撃が息なり)」

 

鈴音『休んでる暇なんて無いわよ!』

 

キュンッ

 

キュンッ

 

一夏「くっ!」

 

ズガン

 

ズガン

 

危機を察知した一夏は咄嗟にブースターを使い横に飛び、難を逃れた。

 

鈴音『良くかわせたわね。誉めて上げるわ。でも、まだまだこれからよ!』

 

キュンッ

 

キュンッ

 

キュンッ

 

一夏「ッ!?」

 

ズガン

 

ズガァン

 

視点終了

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

管制室

 

箒「何だ今のは!?」

 

管制室で見ていた箒は一夏が何もされて居ないのに、急に叩き落とされたのを見て驚きの声を上げる。

 

セシリア「あれは第三世代兵器『龍砲』ですわ」

 

箒「龍砲?」

 

箒の疑問に対して、管制室に居たセシリアが説明する。

 

セシリア「『龍砲』とは『衝撃砲』とも呼ばれ空間自体に圧力をかけ砲身を作り、衝撃を砲弾として打ち出すと言った物ですわ。故に見えない、不可視の砲撃とも呼ばれて居ますわ」

 

砲身が有れば何処に砲撃が来るか予測することが出来るが、砲身の無い『龍砲』では読むことは難しい。避ける方法としては砂煙を上げ『龍砲』の砲弾が撃ち出される瞬間に起きる砂煙の動きを見て避けるとか有るけど、今の一夏にはそんな余裕無いだろうし

 

悠「どう戦う、一夏」

 

悠は結末を知りながら、一夏がどう成長するか見守るのだった。

 

千冬「ところで悠」

 

不意に先に管制室に居た千冬姉が俺の後ろから声を掛けてきた。

 

悠「何ですか織斑先生」

 

何かと思い悠は後ろを振り返る。

 

千冬「最近話し方が荒っぽく男っぽいと聞いて居るのだが?これはどういう事だ」

 

振り返って見ると千冬姉の瞳から光が消えていて、一発で怒って居るのだと分かった。

 

悠「そ、それはね」タラタラ

 

その目を見て俺は冷や汗が止まらない。

 

千冬「私は昔少しは女らしくしろと言った事が有ったな。その時お前はいずれ女っぽくなると言っていたから、私は何も言わなかったが……数年立っても変わって居ないじゃないか!」

 

ひぃ!すいません!(泣)

 

千冬「もう我慢出来ない、悠!お前は今から自分の事を「私」と言え、言葉遣いも女らしくしろ」

 

悠「ち、織斑先生!?それだけはご勘弁を~!」

 

千冬「駄目だ!反論は認めん!」

 

どんだけ頑固何だよ!あんたは娘を結婚させようとしないお父さんか!

 

悠「そんなー!」

 

箒とセシリアと山田先生は「これは何の茶番だろう」と飽きれ半分で見ていた。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

アリーナ

 

ズドンッ

 

ドガン

 

ズガン

 

アリーナでは鈴音が一夏に向けて『龍砲』を撃ち続けていた。一夏はそれに対してただひたすら避けて策を巡らしていた。

 

鈴音『上手く避けるじゃない!でも、何処まで続くかしら!』

 

一夏「ちっ!」

 

ズガン

 

ズガガン

 

今は何とか避けて居られるが、いずれ追い詰められ殺られてしまう。しかし、反撃しようにも『龍砲』の嵐で近付く事もままならない、まさに絶体絶命の状況だった。

 

一夏(何とかして反撃しないとこのままじゃ何時か殺られる!…………そうだ!特訓の時悠が)

 

 

 

 

 

 

放課後

 

アリーナ

 

一夏『動きの緩急?』

 

悠『そうだ。直線的な動きだけじゃ相手に直ぐに殺られちまう、だけど不規則な動きをして相手を翻弄出来れば隙を作ることができる。そこを狙うんだ』

 

一夏はう~んと少し悩むと再び悠に質問した。

 

一夏『動きに変化を着けるってのは分かったけどよ、具体的にどうやったら出来るんだ?』

 

悠はやれやれと言った様子で首を振った。

 

悠『一夏、お前はISで素早く動く時に何を使うんだ?』

 

一夏『そりゃ~お前、ブースターで加速して……ああ!』

 

一夏はやっと気付いたようで、納得した声を上げる。

 

悠『そう、ブースターの出力を調節しながら避けるんだ。そうすれば相手はお前の行動を読み辛くなり、隙が生まれる。そこを一気に叩け!』

 

 

 

 

 

 

戻って現在

 

アリーナ

 

一夏「一か八かやってみるか!」

 

スッ

 

一夏はブースターを緩め減速する。

 

鈴音『あら?もう諦めたの?』

 

鈴音は一夏が諦めたと思い、容赦なく『龍砲』を撃ち込む。

 

一夏「今だ!」

 

バシュンッ

 

緩めていたブースターの火力を一気に上げ加速する。

 

ズガガン

 

『龍砲』は標的に当たらずまたしても地表に砂煙を巻き上げる。

 

鈴音(な!?息なり動きが変わった。一体何をする気)

 

バシュンッ

 

ズガガン

 

スッ

 

ズガン

 

ズドンッ

 

一夏は悠の言っていた通り、不規則な加速減速を行う事で鈴音の攻撃を避け続けた。

 

鈴音『くっ!何で当たらないのよ!』

 

鈴音も当たらない事に焦りを覚えたのか、攻撃の勢いを増した。

 

スッ

 

ズドンッ

 

ズガァン

 

鈴音『あ(しまった!)』

 

鈴音は焦りすぎたのか、鈴音の攻撃は今までより少し離れた距離に着弾した。しかし、一夏はこのチャンスを逃さなかった。

 

一夏「今だ!うおぉぉぉ!」

 

バシュンッ

 

一夏はブースターを最大限に使い、一気に鈴音に近付いていく。

 

鈴音『な!?』

 

一夏「貰った!」

 

そして手に持った『雪片弐型』を降り下ろそうとしたとき

 

バリンッ

 

ズガァァァァァン

 

突如アリーナの遮断シールドを突き破り、何かが侵入してきた。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

管制室

 

箒「よし!行け一夏!」

 

管制室では先ほど一夏が行った緩急の着いた動きを見て、箒が興奮気味に一夏を応援していた。

 

悠(俺の言った事覚えてたんだな。にしてもあの戦闘スキル凄いな、この前ちょっと教えただけなのに完璧に使いこなしてやがる。これも千冬姉の影響か?それとも織斑家の血筋なのか)

 

一夏は何時もどうすれば良いか分からないとは言っているが、一度教えれば理解し直ぐに物にしてしまう。まさに天賦の才能を持っている。そして千冬も剣と『零落白夜』だけでモンド・グロッソで数々の強敵を薙ぎ倒してきた。多分戦いに置いてこの二人はかなり凄い物を持っているんだろう。

 

バリンッ

 

ズガァァァァァン

 

セシリア「な、何事ですの!?」

 

真耶「何者かが遮断シールドを突き破り、アリーナ内に侵入しました」

 

モニターを見ていると息なり何かが遮断シールドを破って落ちてきた。

 

千冬「侵入者が何か分かるか」

 

真耶「不明です。姿から見てISだと思われます」

 

山田先生が言った通り砂煙の晴れたモニターには機械のボディーが見えていた。だが

 

悠(どうゆう事だよ!何で……何で『ゴーレムⅠ』じゃ無いんだ!)

 

モニターから見えたのは原作で出てきた全身装甲(フル・スキン)の黒いIS『ゴーレムⅠ』出はなかった。

 

悠(こんなもの束姉が作る訳ねぇ。だとしたら思い当たるのは……)

 

悠は思い出していた。自分がこの世界に来て一番始めに居た場所の事を、そしてそこに居た者の事を

 

悠「糞親父が!」

 

 

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