寮の一室
今日は一夏が不在だ。休日だから久し振りに弾の所に遊びに行ってくると言って、朝から中学の頃の同級生五反田 弾の家に出掛けていった。私は中一の頃に弾と遊んだ事が有るが、今は高校生だ。男二人の部屋に女が一人じゃ居心地が悪い、それに弾の妹の五反田 蘭ちゃんは一夏LOVEなので邪魔はしない方がいい。
悠「でも、暇だな~。誰かと遊ぼうかな?」
誰にしようかな~。順番に行ってみよ。
と言う訳で、
箒の場合
悠「箒ー。居るー?」
箒は何時も剣道場で剣道をしている事が多い、部屋に居ないときは大抵ここに居る。
皐「ん?君は確か、如月さんだよね」
剣道場の入り口から箒を探していると、胴着を着て竹刀を片手に持った長身の女子が近付いてきた。
悠(この人は確か、剣道部部長の久能 皐(くのう さつき)さんだったかな)
以前箒が、剣道部にとても強い部長が居ると言っていた事があり、面識は無いが見たことが有った。
皐「で、箒探してんの?箒だったらさっき水道の方に行ったよ」
久能先輩が剣道部の外を指差して教えてくれる。
悠「ありがとうございます。久能先輩」
皐「良いって良いって、ただちょっと胸を揉まして貰えれ、ばっ!」
モミュンッ
悠「うひゃっ///」
そうだった。この人凄く強くて有名だけど、会った人の胸を揉むって有名でも有ったんだ。見た目は茶髪の肩くらいまでの髪の長さに、スタイルも結構良いから綺麗な人なのにな~。この乳揉み癖さえなければ。
悠「も、もう気がすんだでしょう。離して下さい」
皐「むぅ。本当に大きいね~、箒と同格かそれ以上だね」
箒もされたのか、可哀想にご愁傷さま。
悠「じゃ、じゃあ私箒に用が有るので、失礼しまーす!」
スタタタ
揉まれるのが嫌で、全速力でその場を離脱した。
皐「あ、あ~あ、行っちゃった。もうちょっと楽しみたかったな~」
どうやらこの部長はイタズラが好きなようだ。
悠「ふぅ。あの人に近付くときは気を付けよう」
先ず距離を空けて、細心の注意をして警戒を緩まずにそれから~
箒「悠?」
そう悠ってそれは私だ!
悠「あ!箒」
自分の名前を呼ばれたので振り返ってみると、そこにはタオルを持った箒が居た。
箒「どうしたんだ?こんな所で」
悠「箒を探してたんだよ」
箒「私を?はっ!(まさか愛の告白を!?駄目だ悠、私はお前を守ると決めたんだ!まだ私は未熟だ、だから……)」
ど、どうしたんだ?何で箒は息なり黙り込むんだよ。
悠「どうした箒、どっか具合悪いのか?」
箒「もう少し待ってくれ!」
悠「うわっ!」
箒「もっと強くなって見せる!それまで待ってくれー!」
タッタッタッ
そう叫び箒は走って行ってしまった。
悠「ちょ、何のことー!おーい箒ー!」
行っちゃった。ただ暇だったから一緒に出掛けるだの話をするだのしたかっただけなのに……何を待てって言うんだよ。
セシリアの場合
えっと、セシリアってテニス部だったよね。
悠「セシリア居るかな?」
とテニスコートの中にセシリアの姿を探すと
悠「あ、居た」
コートのベンチに座り水分補給をしているところだった。
悠「入って良いのかな?すいませーん。入っても良いですか?」
取り合えず勝手に入ったら駄目だから、近間の人に声を掛ける。
綾「え?ああ、良いわよ。どうぞ」
答えてくれたのは、黒髪ロングのスタイル抜群の美女だった。お言葉に甘えて失礼します。
セシリア「はぁはぁ。やはり体を動かすのは良いものですわね」
セシリアは持参した飲料水を飲みながらタオルで汗を拭っていた。
悠「セシリア」
セシリア「ゆ、ゆゆ悠さん、どうしてこちらに?」
セシリアが驚きながら私の方を向く。
悠「一人で居ても暇だからさ、遊ぼうかな~と思ってでも部活で忙しそうだな」
セシリア「え、あの、その(折角の悠さんのお誘いを無下に出来ませんわ。でも部活動を疎かにも出来ませんわ。ああ!わたくしはどうすれば~!?)」
何かセシリアが頭を抱えて葛藤しているが、どうしたんだ?
綾「あら貴女セシリアに用が有ったのね」
するとさっきの美女が話し掛けてきた。
セシリア「恋堂路部長」
へ~恋堂路って言うんだ。お嬢様っぽい名前だな。って部長!?
悠「さ、先程はありがとうございます」
と、緊張しながら挨拶した。
え?さっきの剣道部の部長は大丈夫だったろうって?馬鹿野郎!オーラがちげぇんだよ!さっきの久能部長は変態オーラが出てたから箒達で馴れてたけど、恋堂路部長は何かこう凛!っとしたオーラが出てるから緊張するんだよ。
綾「別に畏まる必要は無いわ。初めまして、このテニス部の部長をしている恋堂路 綾(れんどうじ あや)と言います。宜しくね」
そう言って恋堂路部長は手を差し出してきた。
悠「は、初めまして、私は如月 悠と言います。宜しくお願いします」
ガシッ
私は自分も自己紹介して恋堂路部長の手を握る。
綾「ふむ。成る程ね。貴女、テニスやってみない?」
恋堂路部長は手の感触を確かめるように手の力を強めたり弱めたりしたあと、少し微笑みラケットのグリップを私に向けテニスをしないか聞いてきた。
悠「わ、私がですか?私ド素人ですけど」
綾「良いの良いの。ただボールを撃つだけで良いから、はい」
セシリア(確か恋堂路部長は手の感触だけで力量が分かると聞いた事が有りますわ)
悠「じゃ、じゃあ撃つだけ」
撃つことになり、コートに入ってボールを地面に跳ねさせて居ると、何故かどんどんギャラリーが増えて、いつの間にかテニス部員全員+一般生徒が回りに集まって居た。
トントン
悠(まぁ撃つだけだし、普通に……やっ!)
ボールを高く上げ撃つ。
ドンッ
ガシャンッ
……忘れてた。今の私トレイン並みの筋力が有るんだった。
撃ったボールはコートの端に当り、その後コートの金網に当り止まった。
回りの様子を見てみると
セシリア「……」
綾「……」
部員「「「…………」」」
生徒「「「…………」」」
皆唖然としていた。それもその筈、私が撃った打球はプロ顔負けの豪速球だった。
セシリア「は、初めて何ですわよね」
悠「た、偶々だよ(ヤベー!これ普通の女子高生の撃つ早さじゃねぇよ!)」
綾「……凄い……凄いわ!貴女は十年いや百年に一人の逸材だわ!」
どう誤魔化そうか困って居ると、恋堂路部長が興奮して勢いよく近付いてきた。
綾「貴女はテニス部に是非とも欲しいわ!入部しない?」
セシリア「そうですわ悠さん!その才能をここで生かして見なくって?」
悠「いやいや(無理だ~!この力はその為のもんじゃねぇ!)」
回りも今のサーブを見て段々と興奮したような声を上げ始める。
このままじゃ本当に入部させられる!急いで逃げなきゃ!
悠「私、まだ何処にも入部するき無いんで……さよなら!」
スタタタ
綾「あ、仮入部でも良いからやってみない!」
セシリア「悠さんお待ちになってください!」
後ろから何か聞こえるが、今は無視しよう。
悠「ふぅ。暫くはあの場所(テニス部)には近付かないでおこう」
鈴音の場合
鈴は休日何処に居るのかな?部屋に行ってみよ。
コンコン
悠「鈴ー!居るかー!」
まぁ休日に部屋でゴロゴロしてるわけ無いか。
返事が無かったので、居ないものだと思い軽くドアの持ち手を捻って見ると
ガチャ
悠「あれ?空いてる。不用心だな~」
悪いと思いながらも、サスペンス見たいで興味が沸き入って見る。
転生者は見た!チャララチャラララチャーラー
……さっさと鈴探そう。
悠「お~い鈴~?居るかい~?」
鈴の名前を呼びながらベットまで来てみると
悠「おいおい、もう直ぐ昼だよ」
鈴音「スピー」
そこで目にした物はベットの上で布団を蹴飛ばした姿で寝ている鈴だった。
悠「まだ夏じゃ無いのに元気だね~」
鈴の格好は半袖短パンと、夏に着る超薄着だった。
悠「でも、そろそろ起こさないと夜眠れなく成るし、生活バランスがぐちゃぐちゃになっちゃうから起こそうかな。鈴起きろ~!」
鈴音「スピー」
悠は呼び掛けたが、鈴はビクともしない。
悠「起きろぉぉぉぉ!!」
鈴音「きゃぁぁぁぁ!?」ガバッ
ゴツーン
悠「ふぎゃっ!」
鈴音「はうっ!」
私の大声に起きた鈴はガバッと起き上がり、鈴の顔の近くに顔を近付けていた私は額と額がぶつかり、両方とも額を押さえて踞る。
悠「たたた~。息なり起き上がらないでよ」
鈴音「いた~。あんたが大きな声出すから驚いたんでしょ~。てゆ~かあんた何であたしの部屋に居んの?」
鈴は未だに痛む額を擦りながら涙目でこちらを見る。
悠「いやえ~とそれは、泥棒が入ったんじゃ無いかな~と思ってさ」
流石にサスペンス見たいで面白そうだからとは言えない。
鈴音「まぁ良いわ。今何時?」
悠「もう直ぐお昼だよ」
鈴音「え!マジで!ヤバッ!部活に遅れちゃう!」
部活?鈴の部活ってラクロスだっけ?
鈴音「今日は午前中グラウンド使えなくて午後からなのよ。よっと」
鈴は急いで服を脱ぎ、ラクロスの正装に身を包む。……いつ見てもちっちゃいブラだな。どうやったらこれに胸が入るんだ?
鈴音「ふんっ!」
ガスッ
悠「いだっ!何すんだよ!」
鈴にクロスで頭を叩かれた。
鈴音「あんた今失礼な事考えたでしょ。ええそうよ!どうせあたしの胸は小さいわよ!何よあんたのこの胸!」
モミュモミュ
鈴が後ろから手を回して私の胸を弄くり回す。
何で皆胸を揉むんだよ!だからデカくなるんじゃないか。
悠「あひゃ///止めて鈴」
鈴音「この胸が!この胸が!」
駄目だ聞いちゃいない。何でこの駄肉が欲しいんだよ。肩凝るし、走るの辛いし良いこと全然無いよ。
悠「ちょ///あ、あぁ///アッーーーー!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
グラウンド
あの後、艶目かしい事が行われて取り合えず鈴を正気に戻す為に、頭に一発拳骨を叩き込みラクロス部に一緒に着いてきた。ってか連れて来られた。
楓「こら鈴、遅刻やで」
私達を出迎えたのは、ラクロス部の格好をした背の高い関西弁を喋る緑髪のネコ毛美人だった。
鈴音「す、すいません部長」
部長!?何でいろんな部に行ったら必ず部長に会うんだよ!
楓「ん?そっちの子は?」
部長さんが鈴の横に居る私に気付き鈴に聞く、そりゃ部外者が居れば気になるよね。
悠「は、初めてまして、如月 悠です」
楓「お、鈴のダチか?うちは火乃 楓言うねん。宜しく!」
元気な人だな。部長でもこれ程までに個性の違いが有るとは、流石世界のIS学園人材豊富だわ。
楓「まぁゆっくりしてってや。練習するで!」
火乃部長は部員に声を掛けて、練習を始める。
鈴音「じゃあ悠、あたしは練習してくるからあたしの格好いいところ見てなさいよ」
悠「うん。頑張ってね」
ラクロスか~。見たことってあんまり無いな~。どんなのだろう。
楓「ほら、右ががら空きやで!もっと動いてや!」
部員「はい!」
へ~。あの部長ふにゃんとしてるかと思ったら、結構ビシッとしてるじゃん。
楓「鈴!もっと前に行きい!立ってるだけじゃパスは来んで!」
鈴音「はい!」
おお!鈴も気合い入ってるな。普段からあんな感じで素直なら良いんだけど、エロ関連でしか素直にならないんだよね。
鈴音「悠!危ない!」
悠「ふえ?」
シュンッ
誰かが受け損なったボールが此方に飛んできた。
パシンッ
悠「あっぶねぇ。もう少しで顔面命中するところだったよ」
動体視力と身体能力がチートなので難なくボールを右手でキャッチする。
楓「大丈夫だった?(今のボールを素手で取るや何て、凄い身体能力と動体視力や)」
鈴音「悠!本当に大丈夫!どっか怪我してない?」
鈴が慌てて体のあちこちを触って怪我が無いか確かめる。
悠「大丈夫だって、直ぐにキャッチしたから当たって無いよ」
鈴音「そうよかった」
鈴は本気で安心したように息をはく。
鈴は何だかんだ言って優しい良い娘だからな。
楓「なぁあんた、ちょっとパスとか受けてみん?」
悠「え?(またこのパターンかよ。下手したらまた勧誘されるぞ)え~と、さっきので手が痺れてるから遠慮しようかな~」
楓「ほな行くで!」
悠「ちょ!今遠慮するって、手が痺れてるって!っておい!何でクロスが俺の手に!?」
いつの間にかクロスが右手に握られていた。一体何時私の手に握らせたんだ?全然気付かなかったぞ。
楓「はっ!」
ヒュンッ
悠「聞いてねぇ!?」
どうすっかな~。避けたら後ろの人が危ないし、当たったら痛いし、取るか。
悠「よっと」
パサッ
上手くクロスの網に入れて、わざと網からボールを落とす。勿論わざとらしく無いようにしてだが
悠「ありゃ?落ちちゃった」
鈴音「やっぱり初心者には無理ね」
良かった。鈴はわざと落としたって気付いて無いみたいだ。他の皆も気付いた人は居ないみたいだ。ただ一人を除いては
楓「ふふふ。やっぱあんた面白いな。仕方無いから今は入部はええわ。けど、まだ諦めた訳や無いで!」
悠「諦めて下さいよ(この人以外と侮れないな)」
鈴音「?」
こんな感じで私の休日は終わった。
おまけ
箒「悠!私は必ずやお前を守れるぐらいに強くなってみせるぞ!」
悠「へ?何の話し?」
部屋に戻る途中で箒に捕まり息なりこんな事を言ってきた。何のことを言ってるか分からん。
箒から開放されてまた暫く歩くと、揺れる金髪のロールが見えてきた。知り合いの中で金髪のロールと言えば一人しか知らない。
セシリア「悠さん!やっと見付けましたわ!恋堂路部長が貴女を是非テニス部に欲しいと言っておられますわ。わたくしもその意見に賛成ですわ!悠さんの才能はテニス部でこそ花開くのですわ」
と何故か私の才能の云々を永遠と聞かされた。
二時間のセシリアの個人演説を聞かされてヘトヘトに成りながら寮の廊下を歩いていると、見覚えの有るツインテールがピョコピョコと動いて居るのが見えた。
鈴音「悠、どうしたのよ。そんなに疲れた顔して……まさか!本当はやっぱりどっか怪我してたの?」
悠「いや大丈夫だから」
鈴音「無理しないで良いから見してみなさい!」
鈴に心配されてあちこち隈無く触られた。その際に、以上に胸を触られたのは鈴の私情が入っていると思う。
悠「休日なのに全然ゆっくり出来なかった。もう休日に誰かと遊ぼう何て思わん!」
一夏「どうしたんだ?悠」
悠「喧し!ちょっと話し掛けないで!」
一夏「ええ!?俺が何したんだよ!?」
箒「一夏一体何をしたんだ?」
鈴音「また何かしたの一夏」
セシリア「貴女はどうしてそうなんですの!」
一夏「俺何かしたかな~?」
一夏はかなり理不尽な事で攻められていた。原因は一夏の回りのせいだと言うのに