悠「大丈夫だよ。なかなか癖の有るISだから量産は出来ても、結構乗り手を選ぶ機体だから」
実は今、『BLACKCAT』に出てきた『セフィリア=アークス』を真似て作ろうと計画している。
西洋のロングスカートのような装甲している。カラーリングは紫色で肩の部分に金色の装飾が有る。
『黒猫』同様装甲が薄く、腕や肩が動かしやすく、高速で剣を振るえるように設計されている。
この機体を纏うと自動的に額にⅠの文字が印される。
武器は『クライスト改』と『サブマシンガン』が二丁、『小型ブレード』が二つ有る。『クライスト改』は本物の『クライスト』と違い手元の金色の装飾の部分が銀色になっており、オリハルコンも使われていない。
スピード&攻撃主体の機体なので防御がとても弱く、上手くカバーしなければ、ラウラのレールカノンの場合一撃で落とされる。
このくらいのISのデータだったらデュノア社に渡しても構わないし、これを扱える程の人材がデュノア社に居るとも思えないので、これをあっちに送る事にした。
後は、シャルロットにデュノア社と連絡を取って貰って交渉するだけだ。
悠「それで、シャルルにはデュノア社と連絡を取って貰いたいんだ。その後は私が交渉するから」
シャル「連絡を取るのは良いけど、大丈夫なの?」
シャルロットが不安げな顔で見てくるので、私は胸を叩いて言った。
悠「私に任せなさい!私が絶対シャルルを守るよ!」
ドキンッ
シャル「!?///」
シャルロットの中に、今まで無かった感情が芽生えた瞬間だった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
フランス
デュノア社社長室
デュノア社の社長室に50前半くらいの男性がISの開発書とにらめっこしていた。
プルルル
静かな部屋に電話の音が鳴り響いた。
ガチャッ
社長「私だ。どうした」
社員『はい。日本に居るシャルロット・デュノアからお電話です』
それは自分が道具のように扱っている娘からの電話だった。
社長「……こちらに回せ」
社員『かしこまりました』
ガチャン
社員との電話が切れて、シャルロットとの電話が繋がる。
シャル『……もしもし』
社長「何だシャルロット。私は忙しいんだ、急用でなければ電話を掛けてくるな」
シャル『今日は社長にってあ!な、何するの!?』
電話の向こうでシャルロットが誰かと一緒に居るようだ。
悠『初めましてデュノア社社長。私はデュノア君……いや、デュノアさんの友達です』
社長「っ!?(まさかばれたのか!?)」
悠『今回貴方に電話したのは交渉するためです』
交渉だと?金でも要求するきか?
悠『何簡単な事です。ただの交換条件ですよ』
社長「交換条件だと、そもそも君は一体誰なんだ!」
悠『それを言っちゃったら面白く無いでしょ。私が貴方から欲しいのはデュノアさんの所有権です。それも、シャルルをフランスの代表候補生のままです』
社長「……あれの所有権をフランスの代表候補生のまま渡せと。そちらがくれる物は何だ?それにもよるぞ(正体がばれたならあいつはもう要らないな。ならば最後に少しは役に立って貰うぞ)」
電話の向こうで「あれ」と言った瞬間イラッと言う効果音が聞こえた気がするが、気のせいだろう。
悠『こちらからは第三世代型ISのデータを送る。各国何処にも無い機体だ』
社長「完全にオリジナル、と言う事かね。機体の名前は何かな?」
悠『う~ん。そうですね。あ、『シュヴァリエ』です』
社長「ふむ。騎士、か。良いだろう。その交渉に応じよう」
悠(自分の娘を簡単に手放すか。チッ!外道め)
悠は表にこそ出していないが、内心怒りが爆発しそうだった。それでも堪えて居られたのは、シャルロットを助けたいと言う気持ちが有ったからこそ堪えられて居た。シャルロットが関係してなかったらフランスまで行って社長を殴り飛ばして居るだろう。
悠『じゃあ交渉成立で良いですね。データは今日中に送っておきます。あ、それと、あんたは親とかそれ以前に最低の人間ですね』
プツッ
それを最後に電話は切れてしまった。
社長「ふんっ。最低の人間か」
さっきの言葉を聞いても社長は何とも思って居ないようだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
寮の一室
悠「ふぅ。ありがとシャルル」
私はシャルルに貸してもらったスマホをシャルルに返した。
悠「これでシャルルは帰らなくて良いし、シャルルはここに居て良いんだよ」
シャル「っ!///悠!///」バッ
シャルロットは悠の言葉を聞いて自分の衝動が抑えきれずに悠に飛び付いた。
悠「うわっ!」
ドサッ
私は急に飛び付かれて、対応出来ずベッドにシャルロットと一緒に倒れる事になった。
シャル「ありがとうありがとう」
シャルロットは私の首もとに顔を埋めて、涙を流しながらただただ「ありがとうありがとう」と繰り返していた。
この小さな体で、ずっと一人で我慢して居たんだと思うと、自然と手がシャルロットの背中を撫でていた。
コンコンッ
悠・シャル「っ!?」ビクッ
セシリア『悠さん?居られますか?』
和やかな雰囲気が一変して、緊迫した雰囲気が辺りに満ちる。
シャル「ど、どどどうしよう!」
悠「取り合えず隠れろ!」
セシリア『あ!悠さん中に居られるんですね!』
ガチャッ
中に私が居ると分かったセシリアがドアを開けて入ってきた。
セシリア「悠さん。あら?シャルルさんはどうされたんですの?」
悠「ちょ、ちょっと風邪気味みたいでな、看病してたんだよ」
シャル「ゴホゴホ!ご、ゴホゴホ!」
今咳で躓かなかった?
セシリア「まぁ。それは大変ですわね」
悠「それよりも、セシリアはどうしたの?」
セシリア「そうでしたわ。悠さんに誘われて食堂に行きましたのに、居たのは冴えない顔の猿(一夏)だけでしたので、心配で見に来ましたの」
まぁ普通呼び出した本人が居なかったら気になるよね。
にしても、一夏の呼び名は猿で決定なの?え、原作主人公それで良いの?…………ま、いっか。
悠「シャルル。このままだと疑われるから食事に行ってくるね。シャルルの分の食事も取ってくるから、待っててね」
シャル「うん。お願いね」
悠「じゃ、ちょっと行ってくるね。大人しく寝てるんだよ~(笑)」
最後に冗談混じりに演技を加えておく。
シャル「は~い(笑)」
シャルロットもそれに乗ってくれる。
ガチャッ
悠「セシリアお待たせ。さ、行こうか」
セシリア「はい」
ギュッ
セシリアは横に並ぶと、密着してきて手を恋人繋ぎにした。
セシリア「では参りましょうか」
悠「う、うん(セシリアの胸に私の腕が挟まれている!?///)」
私が胸に挟まれた腕を見て顔を赤らめて居ると、後ろからこの世の物とは思えない妖気が
箒「……おい」ゴゴゴゴ
鈴音「……あんた達」ゴゴゴゴ
箒・鈴音「何をして居る!!(してんのよ!!)」
まぁいつものごとく箒と鈴何だけどね。
セシリア「箒さん!鈴さんまで、どうしてここに居ますの?」
鈴音「どうしてじゃないわよ!あんたが「食堂でお食事を取りませんこと?」って言ってきたのに、食堂に行ったら一夏しか居なくて、一夏に聞いたら――一夏「セシリアなら悠を呼びに言ったぜ、悠はシャルルに用が有るって部屋に居るぞ」何て言うから来てみれば!」
箒「何故悠の手をここ、恋人のように握っている!」
あ、やっぱり気になっちゃいます?
セシリア「べ、別にわたくしと悠さんが何をしていようと勝手では無くて?」
セシリアはよりいっそう強く私の手を握って、体を密着させてきた。
箒「なっ!?」
鈴音「ちょっ!?」
それを見た箒と鈴はワナワナと体を震わせて、今にも怒り爆発と言った状況だ。
すまんシャルロット。ご飯を持ってくるには時間が掛かりそうだ。
箒「なら私も……」
ギュッ
セシリア「ほ、箒さん!」
鈴音「ちょっと箒!?あんたも何やってんのよ!」
二人が箒のとった行動に驚愕しつつ、顔を赤くしながら想い人の腕に腕を絡ませている箒に嫉妬する。
箒「悠と何をしようが私の勝手だ。セシリアが良くて私が駄目な道理はないだろ」
セシリア「む、む~」
鈴音「な、ならあたしも!」
ここで問題が起きた。私の腕は普通に二本存在する。そしてその両手はセシリアと箒により行動不能になっている。だが、鈴がこの現状で黙って見ている何て事が出来る筈が無い。ならばどこにくっつくか、答えは直ぐに本人がして見せた。
ムニュンッ
悠「んえっ?」
突然の事で変な声が出てしまった。何せ鈴のとった行動は、私の正面から抱き付くと言う物だった。そりゃ背中に抱き付くとかなら分かるよ。鈴の背丈だと普通に可愛らしく見えるけどさ、何で正面何だよ。何で私の胸に鈴は顔を埋めてるんだよ!
セシリア「り、りりり鈴さん!?何をしていますの!は、早く離れなさい!」
箒「そ、そうだ!破廉恥だぞ!」
じゃあ腕に胸を着けてくる貴女方は破廉恥では無いと?
鈴音(く~!悔しいくらいにデカイ!でも、このふかふか感が堪らないわね~。病み付きになりそう)
鈴は今もなお両側からガミガミと嫉妬丸出しの言葉を言ってくる二人を無視して、私の胸に顔をぐりぐりと埋めてくる。
その後、三人の争いは激化の一方をたどり両側に箒とセシリア、正面に鈴をくっ付けたまま食堂に向かった。当然、周りからは変な眼で見られていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
寮の部屋
ガチャ
悠「た、ただいま。はぁ~」
食堂で死闘と言う名の食事を終えてシャルロットの食事を持って部屋に帰ってきた。
ただ食事するだけなのに、いつの間にやら私に誰が食べさせるか?or食べさせて貰うか争奪戦になっていた。
何で食事でへとへとにならにゃいかんのだ!何で一夏は無関係見たいな顔で他の女子と話てんだよ!助けろよ!
シャル「お帰り。?どうしたの?何だか疲れてない?」
悠「大丈夫だよ。はい、食事持って来たよ」
そう言って私は手に持っていた鯖の味噌煮定食をシャルロットに渡した。
シャル「ありがとう。うっ」
狙った通り、シャルロットは鯖の味噌煮を見て苦い顔をする。
悠「どうしたのシャルル。嫌いだった?」
シャル「う、ううん。大丈夫だよ」
とは言うものの……
シャル「…………あ」ポロッ
何度も箸で掴もうとするが、ポロポロとこぼしまくっている。
っつーか箸も落としてる。
悠「大丈夫?フォークとスプーン持って来ようか?」←そんな気全然無い。
シャル「だ、だい…じょうぶ…だよ……あ」ポロッ
う~ん。シャルロットはやっぱり頑張りやさんだなぁ。他の奴に聞いたらこうはいかないよね。
悠「もう。シャルルはもうちょっと人を頼る事を覚えようよ。迷惑をかけるとか思ってるなら怒るよ」
少し顔をしかめて言うと
シャル「……うん。そうだね。じゃあ早速だけど」
はいはい、箸で食べさせて上げるよ。
シャル「食べさせてくれる?」
はいシャルロットのはいあ~んイベント来ました!