※この作品はR-18です。

インフィニット・ストラトスの世界に黒猫が転生   作:悠之

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第二十八話

ラウラ「ままごとは終わったか?」

 

悠「何?待っててくれたの?」

 

ラウラ「最後の言葉くらいは残させてやろうと思ってな」

 

ラウラは余裕といった表情で、私達から15メートルほど離れた場所で腕を組んで立っている。だが、ラウラに隙は微塵も感じない。現役の軍人なだけはある、流石にラウラは強い。

 

一夏「くっ!」

 

前に出ようとする一夏を、腕で制する。

 

悠「一夏は今回、下がってて」

 

一夏「なっ!?悠一人じゃ!」

 

悠「大丈夫だよ。一夏は学年別トーナメントでラウラを倒さなきゃいけないでしょ。だがら、ここは私が戦って少しでもラウラ攻略の糸口を見つけるんだ。私が言ってる意味分かるよね」

 

一夏「ギリッ 分かった。だけど、無茶だけはするなよ。危ないと思ったら俺は戦うぜ!」

 

歯を食い縛り悔しいのを我慢する一夏。自分でも分かって居るのだろう。自分とラウラの差を

 

シャル「僕も、大切な恩人を危険な目に合わせられるほど、我慢は出来ないよ」

 

横からシャルロットも付け足す。

 

悠「うん。じゃあ、行ってきます」

 

そう二人に言い、背を向ける。

 

 

 

 

ザッ

 

ラウラ「何だ。貴様一人か?後ろの二人は怖じ気付いたか?」

 

悠「ふふふ。貴女を倒すのに二人も必要無いってだけさ」

 

ラウラ「ほう、減らず口だけは達者なようだな」

 

ラウラが言葉を発すると、リアアーマーに装備されたワイヤーブレードが私めがけて伸びてきた。

 

悠「そっちがワイヤーなら、こっちは糸だ!」

 

胸の数字をⅦにし、左手に糸が着いた黒い手袋のようなグローブをはめる。

 

『エクセリオン』の糸を巧みに操り、ラウラのワイヤーを弾く。

 

ラウラ「ほぉ。貴様も持っているのか。ならば、これならどうだ」

 

リアアーマーから最初の一本とは違うワイヤーが、それぞれ違う方向から伸びてくる。

 

悠(ラウラのワイヤーブレードの数は六本、私の『エクセリオン』は五本。全部弾くのは無理か。なら、『ハーディス』で撃つか)

 

右手に銃『ハーディス』を持つ。と、同時に左手を振りラウラのワイヤーブレードの六本中五本を弾く。そして最後の一本を『ハーディス』で撃つ。

 

悠「次はこっちからだ!」

 

『ハーディス』と『エクセリオン』を仕舞う。胸の数字がⅡになり、手に『グングニル』を手に出す。

 

悠「はぁぁぁ!」

 

ガキンッ

 

『グングニル』を両手で持ち、上から下に振り下ろしラウラに攻撃する。ラウラはプラズマ手刀で受け止める。

 

ガギギギッ

 

刃と刃が擦れて火花を散らす。

 

ラウラ(こいつ、この細い体のどこにこんな馬鹿力を!)

 

ガギンッ

 

ラウラが渾身の力を込めて『グングニル』を弾く。

 

ラウラ「ふっ」バッ

 

『グングニル』を弾いたところで、ラウラは左手を開いて私の方に向けた。恐らく『AIC』を使うつもりだろう。

 

ガクッ

 

予想通り私の体は途端に自由がきかなくなった。

 

ラウラ「ふはは!これで貴様もあいつらの二の舞だ!」

 

悠「……対策が無いわけ無いでしょ」

 

胸の数字がⅥに変わり尻尾に万能アーム『オシリス』が装備される。

 

『オシリス』は私の後ろから『AIC』で勝ったと思って油断しているラウラに先っぽをドリルのように回転させながら攻撃する。

 

ラウラ「なっ!?くっ!」

 

ガンッ

 

ラウラは両腕をクロスさせて防ぐが、ダメージを殺し切れずに少し後ろに押される。すると、集中力が途切れて体が自由になる。

 

ラウラ「くっ!ギリッ 塵の分際で!」

 

ラウラは一発貰ったのが悔しいのか、プラズマ手刀を構えながら私に斬りかかってきた。

 

だが、もう防御する必要は無い。何故なら世界最強がこの場に降り立ったからだ。

 

ガギンッ

 

先程のように刃と刃がぶつかる音が響く。だが、それは私が出した物じゃない。そこには、『打鉄』の近接用ブレード『葵』を生身で持ち、ラウラのプラズマ手刀を止めている『織斑 千冬』の姿があった。

 

千冬「まったく、模擬戦と言えどアリーナのシールドを壊すまで行くと、黙認出来んぞ」

 

ラウラ「き、教官」

 

千冬「織斑先生だ馬鹿者」

 

自分のプラズマ手刀を『葵』で受け止めている千冬をみて、ラウラは少しの動揺を見せる。

 

千冬「お前もだ如月。熱くなり過ぎだ」

 

悠「……すいません」

 

千冬から向けられた視線には『抑えろ』と言う意思が伝わってきた。千冬姉は多分これ以上私達を不利な状況にしたくないんだ。

 

千冬「それぞれ反省文五枚書け。ただし織斑、お前は十枚だ」

 

一夏「え!何でだよ千冬姉!」

 

チャキッ

 

千冬「織斑先生だ。それと、お前はアリーナのシールドを壊したからな、それが理由だ」

 

千冬姉はあろうことか一夏の首筋にその手に持っていた近接用ブレード『葵』を近付ける。

 

一夏「は、はい!分かりました!分かったからこれどけてくれー!」

 

一夏は本気で恐怖を感じたようで、冷や汗を流しながら叫んだ。

 

千冬「そう喚くな、それと学年別トーナメントまでは一切の戦闘を禁止する。良いな」

 

ラウラ「了解しました」

 

流石のラウラも千冬姉の言葉は聞くようだ。そのままピットに戻っていった。

 

その後、私達もアリーナから出ていった。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

一夏「なぁ悠。悠はどこも怪我してないか?」

 

悠「さっきから言ってるでしょ。私は大丈夫、どこも怪我してないよ」

 

アリーナから出た後、ISスーツから着替えた私達は第一に、保健室に運ばれた鈴とセシリアに会いに行こうとしていた。

 

そしてさっきから、一夏が怪我してないか?痛いとこないか?としつこく聞いてくるのだ。まったく、こいつは心配性のお母さんか!

 

シャル「でも悠って強いんだね。何で代表候補生じゃないの?」

 

あ~いつか聞かれると思ってたけど、ついに来ちゃったか~。

 

悠「ごめんね。それについては言えないんだ。これを言っちゃうと、皆が危険な目に合うから」

 

箒「……」

 

箒は心配した顔で何かを言おうとしていたが、口を閉じて何も聞いて来なかった。

 

シャル「う、ううん!良いんだよ気にしなくて、人に話せない事だって有るよね(でも、そんな危険な事に悠が巻き込まれてる何て、僕は心配だな。いつか僕が強くなったら、話してくれるかな)」

 

そうこう話して居るうちに、保健室に着いた。中からは何かを言い合う声が聞こえる。

 

ガラッ

 

悠「……はぁ」

 

鈴音「あんたがBT兵器を上手く使わなかったからでしょ!」

 

セシリア「いいえ!鈴さんが無鉄砲に突撃したからですわ!」

 

案の定。保健室の中では体のあちこちに包帯や湿布を貼った鈴とセシリアが、ベッドの上でお互いにラウラに負けた原因を言い合っていた。

 

一夏「は、ははは」

 

一夏は二人を見て乾いた笑みを浮かべ。

 

シャル「い、意外と元気そうだね」

 

シャルロットも苦笑いを浮かべる。

 

箒「お前たちは……」

 

箒は若干呆れたような顔をしている。

 

悠「こら二人とも!大人しく寝てなきゃ駄目じゃない!」

 

私は少し大きな声で二人の喧嘩を止める。

 

セシリア「悠さん」

 

鈴音「悠」

 

二人は私を見るとしょんぼりとした顔をする。

 

悠「?どしたの?」

 

あれ?私が怒ってるように見えたのかな?

 

セシリア「あの、悠さん。先程はお恥ずかしい姿をお見せしましたわ。ですが、次こそは必ず勝って見せますわ」

 

鈴音「そうよ!さっきはちょっと油断しただけなんだから!」

 

成る程ね。二人は負けた姿を見られてショックだったわけね。ふふふ、可愛いところも有るじゃん。

 

悠「私は、二人が無事だっただけで、それだけで良いんだよ」

 

私はそっと二人に近付き、二人の間に入ると正面から二人を抱き寄せた。

 

悠「本当に無事で良かった」

 

セシリア「ボッ ゆ、悠さん///」

 

鈴音「ボッ 悠///」

 

私からは見えないが、二人は顔を真っ赤にしているだろう。だって二人からめっちゃ熱気感じるもん。

 

箒「……」ゴゴゴゴ

 

シャル「……」ゴゴゴゴ

 

一夏「ゾッ (何だ!?何か今スッゲー危険な気がする!?)」

 

何やら後ろから不穏な気配がするが、ここは一夏に任せよう。決して日頃助けてくれないからって訳じゃ無いからね。

 

箒(我慢だ!二人は悠の為に戦い傷付いたのだ!ここは我慢するんだ!)ゴゴゴゴ

 

シャル(二人は何も悪いことはしてないんだ。ああ、でも羨ましいよー!)ゴゴゴゴ

 

箒は眉間に皺がよっているが、必死に堪え。シャルロットは笑顔を作って居るが、影がかかりかなり怖い感じになっている。

 

一夏(何でシャルルも箒も怒ってんだ!?俺何かしたか?)ダラダラ

 

箒とシャルロットに挟まれている一夏は、二人の異様な雰囲気に冷や汗ダラダラである。ざまぁ!

 

セシリア「ハァハァ///悠さん///」

 

鈴音「ハァハァ///……悠///」

 

あ、何か感じてる?(性的な意味で)

 

そろそろヤバイかも

 

ズダダダダダダ

 

お、助けが来たな。

 

ガラッ

 

女子1「織斑君!」

 

女子2「デュノア君!」

 

女子3「如月さん!」

 

女子全員「「「「「「「私とペアを組んで下さい!!!!!」」」」」」」

 

保健室のドアが乱暴に開かれ、女子の大軍が保健室に雪崩込んできた。

 

え?今然り気無く私の名前言われなかった?

 

一夏「え?何だ?」

 

シャル「うわわわ!?」

 

あっという間に一夏とシャルロットは女子に囲まれてしまった。

 

かく言う私も、絶賛囲まれ中何だよね。

 

女子1「私とゴールデンペアになろう!きっと『シンクロ』だって出来るようになるよ!」

 

ちょ、それどこのテニプリ?

 

女子4「私は貴方の影になるよ!」

 

今度は黒バスかい!

 

女子2「デュノア君!初見から決めてました!」

 

女子5「あ!ずるい!私も貴方が迎えに来るのを待ってました!」

 

こっちはこっちで白馬の王子様扱いだな。

 

女子3「如月さん!私と一夜を共にしましょう!」

 

ちょい!女の子がはしたない!もう少しで大変な事になってたよ。

 

女子6「それなら、私は如月さんの処女が欲しいです!」

 

アウトォォォォォォォォッ!!!オブラートに包むどころか、超オープンじゃねぇか!

 

セシリア「わたくしは悠さんと一生を共にしたいですわ!」

 

鈴音「あたしは悠の人生が欲しいわ!」

 

箒「私は悠の伴侶になりたい!」

 

シャル「ええ!?ぼ、僕は悠とペアになりたいな」

 

うおぉぉぉい!!何で四人も参加してんの!?しかもまともなのシャルロットだけってどう言うこと!?

 

簪「ゆ、悠。私も悠とペアに、なりたい」

 

お、おう。簪も居たのか。

 

悠「でも、大丈夫なの?『打鉄弐式』まだ完成してないでしょ?」

 

簪「大丈夫……後は『山嵐』のロックオンシステムをインプットすれば完成」

 

あらま、原作よりも早く出来ちゃったよ。うん。一度簪と組んで戦いたいと思ってたし、簪と組もうかな。

 

悠「うんそうだね。簪の『打鉄弐式』と肩を並べて戦って見ようかな。確か、一夏とシャルルは既にペアになるって言ってたよね」

 

然り気無く一夏に助け船を出す。シャルロットにはちょっと悔しいだろうけど、今回は我慢してもらおう。

 

女子1「え~もうゴールデンペア見つけちゃったの~。私は貴方の大石先輩にはなれないの~」

 

あ~君が菊丸先輩だったのね。

 

女子4「そんな!じゃあ一体私は誰の影になれば良いの火神君!」

 

自分の影と追い掛けっこでもしてなよ。

 

女子2「う~ん。まぁ他の人より織斑君との方が安心だしいっか」

 

女子3「如月さんは更識さんと組むのか~。まぁ代表候補生だし、流石に勝てないよね」

 

他の娘達も、仕方がないと言った感じで保健室から出ていった。

 

セシリア「悠さん!どうしてわたくしとペアになって下さらないんですの!」

 

鈴音「そうよ!あたしと組みなさいよ!」

 

皆が保健室から出ていき、最初に居た六人と簪の七人となるとセシリアと鈴が何故自分と組まないのかと文句を言ってきた。

 

真耶「駄目ですよ二人とも!ISのダメージランクがCを超えていますから、学年別トーナメントに出るのは諦めて下さい」

 

セシリア・鈴音「「う~、は~い」」

 

二人は悔しそうにしながらも、理由が理由なために反論出来なかった。

 

こうして、学年別トーナメントに向けて簪との特訓が始まった。

 

 

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