※この作品はR-18です。

インフィニット・ストラトスの世界に黒猫が転生   作:悠之

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第三十五話

本音「あ!ゆーちゃ~ん」

 

こ、この声は!私に辱しめをした内の一人、のほほんさんの声だ!

 

本音「ねぇねぇゆーちゃん」

 

清香「今から皆でビーチバレーするんだけど」

 

静寢「如月さん達も一緒にやらない?」

 

さっき悠の精神を削った三人が歩み寄ってきて、ビーチバレーに誘う。本音達が来た方にはビーチバレーの

ネットが設置されていて、いつでも出来るようにしてある。

 

悠「(まぁあの事は置いておこう。今は楽しまなくちゃな!)そうだね。楽しそうだし、やろっか」

 

シャル「うん。ラウラもやるでしょ?」

 

ラウラ「そうだな。嫁が出るのだ、夫が出るのは当然だ」

 

とか言いながら、ラウラの顔はやる気に満ちていた。

 

癒子「7月のサマーデビルと呼ばれた私の球を返せるかな?」

 

髪をおさげにした女子生徒がビーチボールを脇に抱えて決めポーズでそう言った。

 

悠はそれよりもラウラの事を見ながら、あるかとを考えていた。

 

軍の中ではこんな事は出来なかったんだろうな~。ラウラには今まで楽しめなかった分、思いっきり楽しんで貰いたいな。

 

ラウラ「ん?どうしたのだ嫁。私の顔に何か着いてるか?」

 

ラウラの事を考えて居たら、ついついラウラを見すぎてしまったらしい。

 

悠「何でも無いよ。ほら、早く行こ」

 

ラウラ「?変な嫁だな」

 

悠はラウラと共に少し先を歩くシャルロットや本音達の元に小走りで着いていった。

 

静寢「じゃあ審判は私がするね。チームはどうしよっか?」

 

悠「今のままで良いんじゃない?」

 

悠達は丁度、ネットを隔てて

 

本音 清香 癒子

―――――――

悠 シャル ラウラ

 

と言う風に別れている。

 

静寢「じゃあチームはこのままで」

 

癒子「ねぇねぇ!ただやるんじゃ面白く無いから、勝った方に何かご褒美とか良くない?」

 

えっ!?普通にやろうよ!普通にやっても面白いから、ね!

 

悠は激しく嫌な予感がして、そこから逃げ出したくなる衝動にかられた。

 

清香「ご褒美って、何をして貰えるの?」

 

癒子「ふっふっふ。そ~れ~は~」

 

バッ

 

癒子は黒い笑みを浮かべて、バッ と悠に指を向けた。

 

癒子「勝ったチームは、如月さんに日焼け止めオイルを塗ることが出来る!!」

 

あぁぁぁ!やっぱり嫌な予感が的中したぁぁぁぁ!

 

悠は心の中で思いっきり叫んだ。だが、叫んでも状況は変わらない。

 

悠は自分のチームのシャルロットとラウラの方を振り返った。

 

シャル「ラウラ!僕はもう少し前でサーブに備えるから、ラウラは僕がトスしたボールを的確に決めてね!」

 

ラウラ「無論だ!シャルロット、相手のスマッシュをブロック出来たらしてくれ、後ろに来るスマッシュは私が取る!」

 

二人とも滅茶苦茶やる気になっていた。

 

千冬「ほぉ、面白い事をやっているな」

 

そこへ、世界最強のシスコンが童顔眼鏡っ娘教師と共に、いつの間にか周りに居たギャラリーの中から出てきた。

 

女子1「ねぇ見てみて、千冬様の水着姿よ」

 

女子2「あぁ。なんとお美しい」

 

女子3「流石織斑先生、大人って感じよね~」

 

千冬に憧れている女子生徒は顔を赤くし、口々に「素敵」や「綺麗」などの言葉を呟いている。

 

女子4「わ~山田先生ボッイ~ン」

 

女子5「どうやったらあんなダイナマイトボディーになれるんだろ」

 

女子6「一度で良いから揉んでみたいな~」

 

こちらは真耶に対して、「羨ましい」やら「揉みたい」など尊敬や憧れとは違い、同級生を相手にしているような感じだった。

 

二人の水着は真耶がそのはち切れんばかりの胸を黄色の水着で、普通は活発なイメージ何だろうが、かなりアダルティーな感じになっている。

 

千冬は黒い水着を着ており、千冬のセクシーさをよりセクシーに見せている。いつも結んでいる髪も、今日はストレートに流しており普通のグラビアよりも美しい。

 

真耶「ビーチバレーですか」

 

静寢「あ、織斑先生と山田先生もやりますか?」

 

周りが二人に(主に千冬に)見とれているなか、審判を勤めていた静寢が千冬と真耶をビーチバレーに誘う。

 

真耶「どうします?織斑先生」

 

千冬「そうだな。たまにはこう言うのも悪く無いな」

 

普段はビーチバレーなどやらない千冬が、今日は臨海学校と言う事もあって、珍しく参加する。

 

と言う訳で

 

試合開始!

 

チーム編成は先程から変わらず

 

千冬 真耶

―――――――

悠 シャル ラウラ

 

の二対三だ。

 

相手は世界最強と元代表候補生なのだ。これくらいのハンデ有って無いようなものだ。

 

真耶「行きますよー。それ!」

 

先ずは真耶のサーブから始まり、真耶のサーブは綺麗な弧を描いてシャルの右横に落ちてきた。それを、シャルはレシーブで上に上げ、更にラウラがトスを上げる。ラウラのトスはドンピシャな位置で悠の数センチ前に降ってきた。悠は勢いをつけてジャンプし、スマッシュを炸裂させる。

 

が、相手は世界最強。早々決めれる訳もなく

 

パンッ

 

事も無げにレシーブする。そしてレシーブした球を今度は真耶がトスし、球はネットの少し手前に上げられる。

 

悠「やばっ!シャル!ラウラ!気をつけて!」

 

悠は危険を察知し、二人に警告する。

 

千冬はジャンプし、ネットの手前に有る球に向かって手を振り下ろした。

 

バシンッ

 

ズドッ

 

悠「おいおい」

 

千冬が打ったスマッシュは、悠の横を抜けて砂に突き刺さった。

 

千冬姉マジだよ。こうなったら私が拾うしか無いじゃん。

 

千冬(はぁはぁ///悠にオイルを塗れる///あんなとこやこんなとこに……///)

 

悠(ゾクッ これは、千冬姉の殺気か!?それほどまでに本気に、私も本気でやるしか無いようだね)

 

それから千冬の発情パワーと悠の本気がぶつかりあい、遂に千冬と真耶がリードしたまま後一点入れたら勝つと言う状況になった。

 

千冬「ふっ。なかなかやるな」

 

千冬はビーチボールを持ち、サーブの体勢に入る。

 

バンッ

 

千冬からサーブが放たれる。だが、それはただのサーブではない。普通の人間じゃ受ける事が出来ない殺人サーブなのだ。

 

それに対応出来るのはこの中ではただ一人。

 

悠「任せて!」

 

悠はボールの着弾地点に立ち、レシーブの構えを取る。

 

バシンッ

 

悠(お、重!?)

 

悠は何とかボールを上げる事が出来たが、悠のボールが当たった腕はピクピクと痺れてしまった。

 

悠(身体能力はトレインと同等ぐらいの筈なのに、一発でこんだけ痺れるってどんな力してんの千冬姉は)

 

ラウラ「シャルロット頼む」

 

パンッ

 

悠が上げたボールをラウラがシャルロットにトスした。

 

シャル「うん!」バッ

 

シャルロットはトスのタイミングに合わせてネット際で高くジャンプする。

 

シャル「はっ!」バシンッ

 

シャルロットは右手でアタックした。が、そこには既に真耶が待ち構えており、ボールはレシーブで上げられた。

 

千冬「ふっ!」シュバンッ

 

そして千冬の速攻。ボールは先程よりも威力が増しており、誰も止めれずにラインの内側に入った。

 

これで勝敗は決した。

 

悠「やっぱ千冬姉は強いわ。山田先生の適格なサポートも流石です」

 

悠は疲れで砂浜に座り込んだ。

 

千冬「ふんっ。お前も少しは強くなったが、まだまだだな」

 

真耶「ありがとうございます。如月さんもとっても強かったですよ」

 

千冬と真耶は座り込んでいる悠に近付いてそう言った。

 

真耶はあれだけ動いたのに少ししか疲れて居ないようだ。千冬は少しも息を乱していない。

 

ラウラ「はぁはぁ。やはり教官には勝てないか」

 

シャル「世界最強は何でも出来るんだね」

 

二人も汗を流しながら、砂浜に腰を下ろしている。

 

ラウラ(でも)

 

シャル(何より)

 

ラウラ・シャル(悠(嫁)にオイルを塗りたかった!)

 

二人が一番悔しいのは負けた事よりも、ご褒美が貰えない事らしい。

 

千冬「さて如月。勝負に勝つと景品が有るんだろう?」

 

真耶「そうですね///景品は何でしたっけ?///」

 

二人は景品が分かって居ながらあえて悠に言わそうとしている。

 

悠「(こ、この人達は///)景品は、私に、オイルを/// 」

 

千冬「ふむ、ではじっくりと塗らせて貰おうか」

 

真耶「織斑先生、お手伝いします」

 

千冬と真耶は目をギラつかせながらゆっくりと悠に近付いていく。

 

千冬「さてまずはどこを塗ろうか」

 

真耶「織斑先生、私は足が良いと思います」

 

千冬「うん、良い案だ。では、足から上に塗っていくと言う事で良いな」

 

真耶「はい」

 

悠をシートの上に寝かして、二人は手にオイルたらし悠の足の両側に座る。

 

悠「お、お手柔らかにお願いします」

 

恐らく悠の願いは叶わないと思われるが、淡い期待を込めて二人に頼む。

 

ヌルッ

 

ヌリッ

 

悠「ひっ!///」

 

突然脹ら脛(ふくらはぎ)に冷たい液体が触れた。

 

千冬と真耶は悠の足を片足ずつまんべんなくオイルを塗っていく。

 

ヌリッ

 

ヌリッ

 

悠「ふっ!……うぅぅ///」

 

手はだんだんと上に上がっていき、太股、遂にお尻と来た。

 

千冬「ふふふ。ちゃんと塗らないとな」

 

スリュッ

 

悠「はひゃっ!?///」

 

千冬は太股から悠の水着の中に手を入れた。

 

辺りが静かだが、理由は皆今の状況を生唾を飲んで見ているからだ。

 

ヌリュッ

 

ヌリュッ

 

水着の中の千冬の手は、悠のお尻の隅々までオイルを塗りたくっていく。

 

真耶「じゃあ私はこちらを」

 

悠「く、ぅぅ///」

 

お尻は千冬の独壇場になってしまったので、真耶は悠の腰に手をやった。

 

真耶「やっぱり如月さんの腰は細くて綺麗ですね」

 

ヌルッ

 

ヌルッ

 

真耶は腰から脇腹、背中、脇へと塗っていき、最後に肩に手を伸ばした。

 

悠は終始口から漏れそうになる声を、必死に堪えていた。

 

千冬「随分進んでしまったな」

 

千冬はお尻を堪能し終えたのか、背中に手を置いた。

 

その間にも真耶の手は肩から二の腕に行き肘に行くかと思いきや、その手は肩の方に戻り鎖骨に手が回ってきた。

 

そして

 

ヌリュッ

 

ヌルッ

 

モニュッ

 

ムニュッ

 

悠「はうっ!///」

 

真耶の手は鎖骨から下に行き、千冬の手は脇から前の方に行く。結果上下から胸を挟み込まれた。

 

これで千冬と真耶の枷は外れてしまった。ここから始まるのは生徒と教師の隔たりを越えた行為。皆も分かっているのか、食い入るように眺めている。

 

だが、その先へは行けなかった。

 

一夏「おーい悠!どこだー!」

 

ビクッ×複数

 

人混みで見えないが、一夏の悠を呼ぶ声が聞こえた。

 

真耶「あ///」

 

千冬「……///」

 

教師二人はやっと正気が戻り、バッ と悠から距離を置いた。

 

他の皆も顔を真っ赤にし、俯いたりそっぽを向いたりと恥ずかしさを隠している。

 

一夏「お、悠。ここに居たのか。ん?どうかしたのか?」

 

人混みの向こうから一夏が現れて悠を見つけて近寄る。そして一夏も周りの反応がおかしいのに気付き、何事かと聞いてくる。

 

悠「な、何でも無いよ。(言える訳無いじゃん!もう少しで一線を越えるとこだったなんて///)それよりもどうしたの?」

 

一夏「ああそうだった。それがさ……さっき束さんに会ったんだよ」ボソボソ

 

一夏は屈んで悠の耳元に顔を近付けると、ボソボソ と話した。

 

あ、そう言えば束姉来るのか。じゃあ私も気を付けないと、どこから現れるのか分からないからね。

 

悠「それを知らせる為に私を探してたの?」

 

一夏「ああ、悠は束さんと良く遊んでたしな」

 

律儀な奴だな。まぁそれがこいつの良いところか。

 

悠「ありがとう」

 

一夏「おう。じゃあ俺はあっちでビーチフラッグに呼ばれてるから」

 

ビーチフラッグって、何でも有るな。

 

一夏はそれだけ伝えるとまた人混みに紛れてどこかへ行ってしまった。

 

そろそろ『福音事件』か。でも束姉はそんな事しそうに無いから、だとしたら何が待っているんだろう。

 

悠は近々来る脅威の存在に少しの恐怖を抱いた。

 

簪「ゆ、悠」

 

悠「ん?簪。どうしたの?」

 

未だにシートに寝そべっている悠の元に簪が来た。

 

簪「あの、これ」

 

簪は後ろに持っていたスポーツドリンクを悠に差し出した。

 

悠「良いの?」

 

簪「うん。さっきの悠……かっこよかった///」

 

悠「ありがと。簪の水着姿も可愛いよ」

 

簪の水着はワンピースタイプの水着で、水色の水着に水玉模様が書かれている。

 

簪の水色の髪とも合っていてとても可愛らしい。

 

簪「あ、ありがとう///」

 

悠「ゴクゴク ぷはぁ!生き返る~」

 

悠は簪から貰ったスポーツドリンクを飲んで喉を潤す。

 

悠「簪は大丈夫?暑いから小まめに飲んだ方が良いよ」

 

簪「え!?///(こ、これって、か、かかか間接キス!?///)」

 

簪は悠からスポーツドリンクを受け取り、その飲み口をジッと見つめる。

 

簪「ゴクッ じゃあ、いただき 「かんちゃ~ん!」」

 

簪がスポーツドリンクに口をつけようとした時、簪を呼ぶ本音の声が聞こえてきた。

 

本音「かんちゃんこんなとこに居たんだ~。探したよ~。ほらあっちで皆と砂のお城作ってるからかんちゃんも行こー!」

 

簪「ちょ、本音待って、あ!」

 

本音に引っ張られて簪の手に持っていたスポーツドリンクが宙を舞う。

 

悠「おっと」

 

スポーツドリンクが落ちる前に悠がキャッチした。

 

本音「さぁ早く早く~」

 

ダダダダダ

 

本音は簪の手を引いて風のように去っていった。簪がこちらを見ながら悲しげな顔をしていたが、恐らく悠と間接キス出来なかったからだろう。

 

悠「行っちゃった。まぁありがたく頂こうかな。あ、あっちの方の岩場に何か食べれる魚介類無いかな?」

 

悠はスポーツドリンクを飲みながら、近くの岩場に歩いていった。

 

 

 

 

悠「う~ん。なかなか見付からないな~」

 

スポーツドリンクも飲み終えて手に空っぽのペットボトルを持ちながら、悠は岩場を探索していた。

 

そして岩場の影に差し掛かった時、悠の背後から白い腕が伸びてきた。

 

悠「ッ!?誰だ!」

 

悠が気配に気付き振り替える。

 

すると

 

モギュッ

 

振り替えって見ると、白い腕が止まる事無く悠のその柔らかな膨らみを鷲掴みにした。

 

悠「ふぇっ!?///」

 

悠はいきなりの事で思考が追い付かない。

 

束「やっほー!久しぶりだねゆーちゃん!会いたかったよー!」

 

悠の胸を鷲掴みにした白い腕の正体は、世界的に指名手配されている天災科学者『篠ノ之 束』だ。格好は不思議の国のアリスを思わせるファンタジーな服を着ている。更に頭には兎の耳のような機械の耳が着いている。

 

悠「束姉!一夏に来てるとは聞いてたけど、ここで何してるの?」

 

束「ん~、箒ちゃん探してたんだけど途中でゆーちゃんがこっに来るのが見えたから、待ち伏せしてたの。お陰でゆーちゃんのお胸を堪能出来たよ~♪」

 

悠「あ、そう」

 

正直ほんとにこれが世界を騒がせている天才かと疑いたくなった。

 

悠「でも、それだけじゃ無いでしょ」

 

束「……流石ゆーちゃん。束さんの事分かってる~。『神の楽園』が本格的に動き始めた見たい何だよね~」

 

束は軽く言っているが、それは世界を揺るがす程の大事である。

 

悠「やっぱりね。じゃあ最近の無人機は」

 

束「うん。奴等の仕業だよ。束さんの『ゴーレムⅠ』でも止められなかったしね」

 

悠「……束姉がここに来た理由って」

 

束「また仕掛けて来るかも知れないって事を知らせにね」

 

束姉はわざわざそこまで、嫌な予感が的中しちゃったよ。

 

束「まぁ今回は箒ちゃんにもプレゼントが有って来たんだけどね♪」

 

悠「そっか。箒もきっと喜ぶよ。あと、情報ありがとう」

 

悠はそれだけ言う、岩場を去ろうとする。

 

束「待ってゆーちゃん。無理だけはしないでね」

 

悠「……私は絶対に死なないよ」

 

悠はそう言うと今度こそ去ってしまった。

 

束「……無理はしない、とは言ってくれないんだね」

 

一人残された束は、ポツリと呟いた。

 

 

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