小学校五年生
この年は、箒と入れ替わりに鈴が転校してくる。箒とは結局別れの挨拶も録に出来なくて箒は行ってしまった。せめてちゃんとお別れを言いたかったぜ。で、鈴とはどうするかな~……よしっ攻略決定。
と言うわけで、鈴ちゃんの転校日
ガラガラ
担任「はーい皆席に座って、ではこれから朝のHRを始めます。え~と先ずは皆さんに新しいお友だちが増えます。さっ入ってきて」
担任の先生が手招きで鈴を中に入るように促す。
鈴「あの、『凰 鈴音』(ファン・リンイン)でス。中国からきましタ、まだ日本語がうマくありませが、よろシくお願いします」
パチパチ
担任「じゃあ凰さんの席は織斑君の横が空いてるからそこに座って貰える?」
鈴「わかリました」
次いでに席はこんな感じ
窓クク
窓鈴一
窓悠ク ク=クラスメイト、鈴=『凰 鈴音』
一=『織斑 一夏』悠=『織斑 悠』
とまぁ見事に固まった訳で、だいたい俺の横は人が居るのに前が空いとるって可笑しくね?
一夏「よう!俺は織斑 一夏宜しくな」
おお!早速落としに行ったか。流石天然唐変木。
鈴「あ、よ、よろしく」
一夏「ん~でも鈴音って呼びにくいな、もっとこう呼びやすい……あ、リンリン何てどうだ」
鈴「り、リンリン!わたシパンダ違う!」
バコッ
一夏「グヘッ」
あ、一夏が顔面殴られて吹っ飛んだ。
悠「お~い一夏。大丈夫?人と仲良く成ろうとするのは良いけど、もうちょっと考えようね」
一夏「う、うぅぅぅ」
成るほど、リンリンはここから来たのか。そして一夏へのグーパン、納得だ。
悠「凰さん。俺は織斑 悠宜しく、でさっきの一夏の事何だけど許してやってね。一夏は決して悪い奴じゃないから、ただ凰さんと友達に成ろうとしただけだから、頼むよ」
鈴「……分かった。あなたあノ人ときょだい?」
きょだい!?俺達そんなにデカイか?あ、兄弟か。
悠「一応苗字は一緒だけど血は繋がってないよ」
鈴「む~ふくざつ」
悠「あはは。そうだね、ちょっとややこしいね」
こうして俺は無事鈴ちゃんと友達に成ることが出来た。一夏と言う尊い犠牲を払って。因みに一夏はその後直ぐに立ち上がり、鈴ちゃんと仲直りしました。
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数週間後
俺は鈴ちゃんに日本語を教え、今ではペラペラと日本語を話せるようになった。友達も増えて周りには常に人が集まるように成った。だが、それを面白く無いと見るものも居るようで
悪餓鬼1「何だよお前ら、外国人と仲良くすんのかよ」
悪餓鬼2「俺らは日本人だぞ。日本人だけと仲良くしろよ」
悪餓鬼3「そうだそうだ」
何時かの三馬鹿が文句を言い触らしていた。どうやら最初はからかわれたりしていた鈴ちゃんが、人気者に成っているのが気にくわないらしい。はぁ。餓鬼って面倒臭い。
鈴「何よ!あんた達に関係無いでしょ!」
だが、我らが鈴ちゃんはこの頃から気性が荒かった。
悠「どうしたの鈴」
鈴「あ、悠。コイツらがあたしに突っ掛かってくんのよ!」
鈴と友達に成って直ぐに『鈴』『悠』と名前で呼び会えるように成った。因みに鈴は俺が女だと知っている。何故ならこの前家に鈴が遊びに来て、その時偶々千冬姉にスカートを履かされていてそれを見られた。最初は鈴もびっくりしていたが、胸を触ってきて「もう大きく成り始めてる!?」って言ってorz状態に成り、それだけだった。人生で一番大事なのは友達だよ!(T_T)
悠「お前らあの時の、まだ懲りてないの?」
悪餓鬼1「げ!織斑!」
悪餓鬼2「べ、別に関係無いだろ!」
悪餓鬼3「そうだそうだ」
悠「関係有るよ。鈴は俺の友達だもん」
鈴「悠」
悪餓鬼1「ちっ!(織斑が相手じゃ無理があるな)」
悪餓鬼2「どうする?」ヒソヒソ
悪餓鬼3「アイツに俺等勝てないぞ」ヒソヒソ
悪餓鬼1「くっ!行こうぜ」
悪餓鬼2・3「お、おう」
悪餓鬼達はそう言って、教室を出ていった。
鈴「悠ありがと。何時も助けて貰ってばかりでごめんね」
悠「なに言ってんの、当たり前の事してるだけでしょ?」
鈴「///(何で悠は何時もカッコいい事を言うんだろ?女なのに)」
鈴が顔を赤く染めながらブツブツと俯きながら何かを言っている。
悠「おーい鈴。そろそろ授業始まるよ」
鈴「ブツブツ。はっ!な、何悠?」
悠「いやだから授業始まるよって」
鈴「あ、あ~そうだったわね。早く席に着こう」
悠「あのそっち廊下」
鈴「///わ、わざとよ!わざと!」
悠「?」
鈴の心悠知らず。実際悠の頭の中は
悠(どうやったら鈴を攻略する(惚れさせる)事がてぎるかな?)
といった具合だった。まさかこのチャンスが直ぐに来ようとは悠は夢にも思っていなかった。
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放課後
鈴「一夏。悠。帰ろ」
悠「悪い鈴。今から一夏と先生に呼ばれてんだ」
誰かがまたアイツ等(三馬鹿)と言い争って居るのを先生に報告したらしい。
鈴「しょうがないわね、分かったわ。玄関で待ってるからなるべく早く来てね」
悠「うん」
タッタッタッ
鈴は玄関の方に向かって小走りで去っていった。
悠「はぁ今度は何言われんだろ」
一夏「まぁまぁ理由を言えば直ぐに帰して貰えるって、あれ?俺今回関係無くね?」
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玄関
鈴視点
鈴「悠達まだかな~」
悠達が職員室に呼ばれて数分、あたしは玄関で二人を待っていた。他の生徒はさっきまで辺りに数人残っていたが、今はあたしだけだ。
悪餓鬼1「おい!」
あたししか居ない筈の玄関で急に声を掛けられ振り向いて見ると
鈴「あんた達昼間の、何の用よ」
悪餓鬼2「ちょっと来い、話があんだよ」
グイッ
鈴「いたっ!離しなさいよ!」
悪餓鬼3「良いから着いてこい!」
あたしは腕を引っ張られながら玄関を後にした。
鈴「何処に連れていくのよ!」
悪餓鬼1「もう着いた。ここだ」
鈴「ここって校舎裏」
腕を引かれて数分、あたしは校舎裏に連れてこられた。
ドンッ
鈴「うっ。は、話って何よ!」
あたしは校舎裏の壁に押されて周りを三人に囲まれる。
悪餓鬼1「お前最近生意気何だよ!ちょっとチヤホヤされるからって調子しに乗ってんじゃねぇよ!」
悪餓鬼2「お前はパンダ見たいに媚びてりゃ良いんだよリンリン!」
悪餓鬼3「そうだそうだ!ほら笹でも食ってろリンリン」
鈴「くっ!」
言いたい放題言っちゃって、見てなさいよ!直ぐに仕返ししてやるから!
悪餓鬼1「そうそう今日は織斑は居ないんだよな。アイツが居たら邪魔で仕方無いんだよ。女の癖にヒーローかっての」
悪餓鬼2「ほんとめっちゃうざいよな~」
悪餓鬼3「何時も良いところで邪魔してくんだよな~」
許せない!あたしだけなら兎も角、この場に居ない悠の悪口を言うなんて!
鈴「あんた達何かあたし一人でやっつけてやるわ!悠の分も謝らせてやる!」
あたしは三人の内の一人に殴りに掛かった。
悪餓鬼1「よっと、おらどうしたどうした。全然掠りもしないぞ」
悪餓鬼2「大したことねぇな。所詮は女って事か」
鈴「この!やー!!」
悪餓鬼3「うぜーんだよ!」
ドンッ
ドサッ
鈴「いたっ!」
あたしの力じゃ子供とは言え、男三人に敵うわけなく払い除けられ、地面に転んでしまった。
鈴「くっうぅぅぅ」
悔しかった。力が及ばないからとか、仕返しが出来ないからとか、色々有るけど一番悔しいのは悠の悪口を耳にして何も出来ない自分が不甲斐なくて悔しい!
悪餓鬼1「ん?おい泣いてんのか?」
悪餓鬼2「何時もの威勢はどうしたんだよ」
悪餓鬼3「あははは!」
鈴「……ゆ……う」
三人は笑いながらあたしを見下ろしている。
鈴「悠!!」
悠「呼んだ?鈴」
あたしの一番大切な人がそこに居た。
鈴視点終了
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悠視点
はぁ。やっと解放された~。先
先生に根掘り葉掘り聞かれ、何もやって居ないなら良いと今さっき帰されたばかりだ。
一夏「まぁまぁ悠、何も言われなかったんだから良いじゃん。って言うか、俺今回に限っては本当に何も関係無いんだけど何で呼ばれたんだ?」
確かに今回一夏はあの場に居なかった。巻き込んでゴメン!
そう言えば玄関で鈴を待たせてるんだ。早く行かなきゃ鈴に怒鳴られる。
悠「一夏。鈴を待たせてるから早く行こ!」
一夏「分かった。鈴に怒鳴られるの嫌だしな」
タッタッタッ
悠「あれ?居ないな」
一夏「確かに玄関って言ってたよな?先に帰っちゃたのか?」
悠「いや鈴に限ってそんなことない(何か嫌な予感がする)取り敢えず探してみよう!一夏は学校の中を探して、俺は外を探してみるから」
一夏「わかった」
タッタッタッ
悠「何も無きゃ良いけど」
そう願いながら校舎の裏に近付いた所で声が聞こえた。
?「……だよ!」
鈴「……ゆ……う」
鈴!?
小さな声だったが、俺にはちゃんと聞こえた。鈴の声が
鈴「悠!!」
悠「呼んだ?鈴」
悪餓鬼1「な、織斑!何でお前がここにさっき先生に呼ばれた筈じゃ」
成るほど、チクった奴もコイツらか。読めてきたぞ。
悠「お前ら最初から鈴にちょっかい出すきだったろ。だから俺と一夏を遠ざける為に先生にチクったのか」
悪餓鬼2「そ、そんなこと知らねぇよ!」
やっぱまだ子供だな、バレバレだ。でも、悪いことしたらちゃんと仕置きが必要だよな。
悠「鈴を、俺の大切な友達をよくも!許さねぇ!」
悪餓鬼3「ひぃぃぃ!」
悠「はっ!」
バシッ
悪餓鬼1「ガハッ」
悠「ふっ!」
ベシッ
悪餓鬼2「グヘッ」
悠「せいっ!」
バキッ
悪餓鬼3「グアッ」
俺は速攻で三人を伸して三人を睨み付ける。
悠「お前ら、もう俺の周りの人に手を出すな!またやったら、今度は骨ぐらいは覚悟しとけよ!」
悪餓鬼1・2・3「ひっ!ご、ごめんなさいぃぃぃ!」
三人は一目散に逃げていった。もう俺を恐れて虐めてくる事も無いだろう。
悠「ふぅ。まったく、鈴大丈夫?」
俺は未だ地面に手をついている鈴に手を差し出す。
鈴「……」
だが鈴は手をとろうとせず、顔を下に向けて俯いている。
悠「どうしたんだ鈴?どっか怪我したのか?」
鈴「ごめんなさい。あたしがアイツ等に捕まらなかったらこんなことには」
鈴はその瞳から涙を流していた。普段見せない鈴の一面だった。
悠「良いんだよ鈴、何でも自分だけで背負い込まないでよ。俺だって頼り無いかも知れないけど、少しぐらいは役にたつんだよ。他にも一夏だって居るし、何だったら千冬姉にだって相談したらいい。人は弱いから一人では生きては行けないんだよ、だから鈴は悪く無いんだよ」
鈴「う、うぅぅぅ悠」
悠「ほら鈴」
腕を広げて鈴に促す。
鈴「悠!」
ダキッ
ギュー
鈴「うっうぅぅぅ!」
悠「よしよし」
静かな校舎裏で、鈴の嗚咽だけが静かにだけどハッキリと聞こえていた。それはまるで今まで溜めていた感情を押し出すかのように
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帰り道
鈴「///」
悠「まだ恥ずかしがってんの?」
鈴「だ、だってあんな姿見られたら///」
鈴が泣き止んだ後、俺と鈴は二人で帰路に着いていた。鈴は泣いた後一瞬だけ最高の笑顔を見せてくれたが、直ぐに顔を真っ赤にして今の状態である。
悠「別に恥ずかしく無いって、気にしなくても良いよ」
鈴「な、何よ(悠だから恥ずかしいんじゃない!)」
悠「俺はそれよりも最後に見た笑顔が見たいな~。ねぇまた笑ってよ!」
鈴「な、ななな///い、嫌よ!」
悠「え~何でだよ~」
鈴「い、嫌ったら嫌なの!」
悠「あ、待ってよ鈴」
少女の中で悠に対する気持ちは変わっていた。それに少女はまだ気付いていない、しかしいずれは知るだろう。その気持ちが何なのかを
夕暮れに照らされる帰り道、二人の影が仲良く歩いていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
おまけ
一夏「おーい鈴!何処だー!」
警備員「おい君。何やってるんだ?」
一夏「あ、警備員さん。友達を探してるんです」
警備員「友達って、見回って居たけど居なかったよ?ここが最後で君が居たから気になって来たんだよ」
一夏「い、居ないってじゃあ鈴は一体何処に?まさか外!悠にも何か有ったんじゃ!」
タッタッタッ
警備員「おい君!」
この後一夏は夜の7時まで辺りを探し回っていた。
一夏「何処だー!鈴!悠!」
悠「あ、一夏に連絡すんの忘れてた。ま、気付くだろ」
今回は完璧に鈴を落としに行きました。楽しんで頂けたなら嬉しいです。