⚫輪廻のラグランジェ 『京乃 まどか』【ウォクス・アウラ】
⚫オリ主【氷輪丸】をISにした感じ
⚫オリ主【ランスロット】
第四十一話
夏休み
IS学園では長期の夏休みに突入していた。と言っても、学生寮には人は殆ど居らず皆実家に帰省していた。国家代表候補生も例外ではなく、皆それぞれの国に帰っていた。だが、ここで問題が一つ。悠に関して今まで何も言われて来なかったが、今回の事で悠に注目が集まり、各国の代表と会うことになったのだ。
会うと言うのは各国に帰っている代表候補生が、それぞれの国家代表をお連れするのだ。
まぁ、中には国家代表だけで来るところも有るが。
故に、悠は今絶賛緊張中であった。
悠(どうしよ~!国家代表って国の代表でしょ!失礼の無いようにしなきゃ!)
国家代表と会うと言う事で生徒会室で待っている悠はかなり緊張していた。だが、悠が緊張するのも無理はない。少し間違えば国家問題に発展し、もしかしたら国同士の抗争にも響きかねない事なのだ。
コンコン
千冬「悠、入るぞ」
悠が緊張しながら手のひらに「人」と書いて呑み込んでいると、部屋をノックして千冬が入ってきた。
悠「あ、織斑先生。やっぱり国家代表と会うと思うと緊張しますね」
千冬「ふんっ。何を言っている。今目の前に元日本代表が居るじゃないか」
悠「………そう言えばそうだね」
悠は千冬が余りにも教師姿が板に着きすぎて、元日本の国家代表立ったことをすっかり忘れていた。
千冬「まぁそう言うことだ。私を前にして冷静で居られるんだ。他に恐れる事は無い」
悠(いや千冬姉は家族同然だから平気何であって、初めて会う国家代表には何の免疫も無いんだけど)
コンコン
セシリア「悠さん。わたくしセシリア・オルコットですわ。イギリスの国家代表をお連れしました」
千冬「ああ、入れ」
悠「ちょ、まだ心の準備が!」
ガチャ
悠の制止も虚しく、ドアは開かれてしまった。
ドアを開けて入ってきたのは、セシリアとセシリアと同じ金髪をストレートにして翡翠色の瞳をした、薄紫のドレスを見に纏った女性だった。
?「始めまして、私はイギリスの国家代表を勤めている『アリシア・クリスティン』です。貴女が噂に聞く如月 悠さんね」
悠「は、はい!始めまして、如月 悠です!(噂って何だろ?)」
アリシア「あら?これはブリュンヒルデ。貴女もこちらにいらしていたんですね」
アリシアが生徒会室に有る椅子に座っている千冬を見て昔から知っている風に話した。
千冬「お前は相変わらずだな、いつになったらライフルを持たずに生活出来るんだ?」
悠「え!?ライフル!?」
悠は一度千冬を見てから、アリシアの方を再度見る。
アリシア「仕方ないじゃ有りませんか。この子は私の相棒も同然ですもの」
アリシアはさも当然と言わんばかりに、ドレスの裾を少し持ち上げてその色白な足に備え付けられているスナイパーライフルを手に取った。
セシリア「その、アリシア様は何故かいつもあのライフルを持ち歩いて居まして、ついこの間も銃刀法違反で一悶着有りましたの」
セシリアは悠の耳元でヒソヒソと話してくれた。
コンコン
そうしていると、またドアがノックされた。
シャル「悠。僕、シャルロット・デュノアだよ」
次はシャルロットが来たようだ。
ガチャ
シャル「ただいま悠。こちらがフランスの国家代表の『アネット・ベアトリス』さんだよ」
アネット「ボンジュール。貴女が如月 悠さんか。ふ~ん、噂通りの外見ね」
入ってきたのはクリーム色の髪に蒼色の瞳と、王子様を連想させる外見の長身の女性だった。格好も白い何処かの貴族のような服にズボンと男っぽい。
悠「始めまして、如月 悠です(また噂かよ。いったいどんな噂何だよ)」
アネット「君にはシャルロットが大変お世話になったみたいだね。それに、君が送ってきたISのデータ『シュヴァリエ』。あれはただのIS乗りじゃ扱えない代物だよ」
アネットが悠を見ながら思い出すように言った。
千冬「ほぉ、何の話だ?」
ビクッ
悠「(や、ヤバイ!千冬姉にはシャルの事言ってなかったんだった!)べ、別に何でも無いよ」
千冬「そうか何でも無いか。………アネット、何の話をしていた」
千冬は悠が話さないと分かると、アネットに話しを聞き出した。
千冬「この馬鹿者!!」
バシンッ
悠「あうっ!」
話しを聞いた千冬は、話しを聞いていくうちに段々と表情が険しくなり、最終的に鬼も逃げ出すような険しい表情で悠の頭を出席簿で叩いた。
千冬「まったく!フランスの大企業の社長に喧嘩を売るようなまねをしてもし闇討ちにでもあったらどうするんだ!」
悠「ひぃ~ごめんなさ~い」
シャル「あ、あの織斑先生。悠は僕を助けようとしてくれたんです。だから、悠は悪く無いんです」
悠が怒られるのが嫌で、シャルロットは千冬に悠が何故そんな事をしたのか訳を話した。
千冬「そんな事は分かっている。悠は目の前に困っている者が居れば力になろうとする。だが、自分でデュノアの社長に直接電話する前に、私にも相談してほしかった」
悠「あ、千冬…姉」
その瞬間、悠は千冬が自分に怒って居るのでは無く、頼って貰えなかった自分の頼りなさから怒って居るのだと分かった。
千冬「もう嫌なんだ。あんな事は」
「あんな事」とは恐らく悠が誘拐された時の事だろう。千冬はまだその時の事を引きずっているらしい。
悠「ごめん千冬姉。今度からはまず第一に相談するから」
千冬「ああ、絶対だぞ」
千冬はそう言って悠を優しく抱き締めた。
?「姉妹愛の劇場は終わった?」
と、千冬と悠が抱き締めあって居ると、知らない声が聞こえてきた。
?「部屋に入ったらいきなり千冬がその子に怒ってるんだもん。ビックリしたわ」
声を掛けたのは太もも辺りまでの白いチャイナ服に、下は水色の短パンを履いたセクシー美女だ。横に鈴音が居ることからたぶん中国の国家代表だろう。
美幸「紹介が遅れたわね。あたしは中国の国家代表『儷 美幸』(リー メイシン)だ」
悠「如月 悠です。お見苦しいところをお見せして申し訳有りません」
悠はペコリと頭を下げた。
美幸「あー気にしないで良いよ。千冬のレアなシーンが見れたからね」
千冬「メイ、お前も相変わらずだな。その減らず口を叩けないようにしてやろうか」
美幸「おー怖い怖い。千冬は何でも暴力で解決しようとするな」
バチバチ と二人の間に火花が散る。
悠「ねぇ鈴。中国の国家代表と千冬姉って昔からの知り合いなの?」
鈴音「そうみたい。美幸さんと織斑先生って『モンド・グロッソ』でライバル関係にあったみたいよ」
悠「へ~」
コンコン
ガチャ
?「あらあら、今回は可愛い子猫さんに会いに来ましたのに、何故龍と虎が睨み合って居るのかしら?」
千冬と美幸が睨み合って居ると、ドアがノックされまた一人部屋に入ってきた。入ってきた人物は今にも取っ組み合いでもしそうな勢いの二人を見て、柔らかく微笑みを浮かべていた。
千冬・美幸「「誰が龍だ!(虎だ!)」」
?「あら怖い。あ、そちらに居るのが噂の子猫さんですね。始めまして、私はイタリアの国家代表をしている『フィオナ・クラウディア』です。宜しくね」
悠「如月 悠です。宜しくお願いします(あの二人を茶化すとか凄いなこの人)」
フィオナはドアからまさかの部屋の中心で睨み合って居た二人の間を通り、悠のもとへと歩いてきた。
フィオナの外見は黄色の髪を肩くらいまでカールにしており瞳は茶色で、黒色のシャツに下はロングスカートを履いている。
フィオナ「貴女も久し振りねアネット。貴女とはまた戦いたいわ」
アネット「良いですよ。私もまた戦って見たかったですから」
こっちはこっちでイタリアとフランスの代表が火花を散らしていた。
シャル「アネットさんはね。多彩な武装で戦う戦法を得意としてるんだけど、フィオナさんも同じような戦法を使うから、両方ライバル視してるんだよ。だから、会うたびに睨み合いになっちゃうんだよ」
悠(あ~成る程。同じ戦法どうし負けられないって思うんだね)
?「何だ。もう戦闘勃発か?少しはアリシアを見習って静かにしたらどうだ」
と声を掛けてきたのは長髪の黒髪を右のサイドテールにしている黒目で、右目を黒の眼帯で隠している。軍服を纏った女性だった。
因みに、見習ってと言われたアリシアはただ自信のライフルを大事そうに抱えて、ボーッと眺めているだけだ。
?「ったく、代表三人と元代表が揃いも揃って生徒の前で何をしているんだ。もう少し大人になったらどうだ」
千冬「ふんっ!貴様に言われずとも分かっている」
黒髪軍服の人に言われて千冬と美幸、アネットとフィオナはそっぽを向いた。
その時、黒髪軍服の女性の影から小さな人影が飛び出した。
ラウラ「嫁!会いたかったぞ!」
悠「ラウラ!」
飛び出してきたのは銀髪ロリ軍人のラウラだった。と言う事は、この黒髪軍服の女性はドイツの国家代表と言う事だ。
ラウラ「紹介しよう。この方は『シュヴァルツェ・ハーゼ』の総帥でドイツの国家代表の―――」
ユリアーナ「『ユリアーナ・アレクサンドラ』だ。君は如月 悠さんだね。ラウラがいつも世話になっている」
悠「い、いえいえ。私もラウラにはいっぱい助けて貰ってますから。あ、改めて自己紹介します。如月 悠です」
ユリアーナ(ふふ、ラウラが嫁にするような娘だからどんな娘かと思ったら、成る程ね。ラウラが気に入るのも分かるな)
コンコン
?『アメリカの国家代表『オリヴィア・ジュディス』だ。ブラジルの国家代表『イザベラ・ラネス』も一緒だよ』
女性の声が聞こえた。
千冬「入って良いぞ」
ガチャ
オリヴィア「お久し振り~『ブリュンヒルデ』」
イザベラ「どうも、相変わらず騒がしいな」
オリヴィアは金髪に黒目の真っ赤なヘソだしのシャツと短パンといったラフな格好だ。
イザベラは黒髪茶眼の褐色美女で、首からしたを若草色のローブがすっぽりと包んでいる。
オリヴィア「あ、こちらの可愛い彼女が如月 悠ね。私はアメリカの国家代表『オリヴィア・ジュディス』よ。私の国にはまだ私の後釜に出来る代表候補生が居ないのよ。だから、是非貴女を見てみたかったの」
ギュッ
オリヴィアは悠の手を握り、瞳を輝かせながら悠を勧誘しはじめた。
イザベラ「おいおい、私は遥々日本の反対から来たんだぞ。私にも勧誘させてくれよ」
イザベラも負けじともう片方の空いた手を握る。
悠「え、えっと~」
イザベラ「いきなりでごめん。私はブラジルの国家代表『イザベラ・ラネス』だ。私の国も代表候補生が極端に少なくてね。君をスカウトしにきたんだ」
悠「あの始めまして如月 悠です(今日ってただの顔合わせだけじゃ無かったの?)」
どうやら二人は悠をスカウトするためにここに来たようだ。だが、鬼が悠を他国にやるわけが無く。
千冬「駄目だ。悠は私のものだ。他国になどくれてやる気は無い」
千冬は手を握っている二人を振り払うと、悠を自分のところへと抱き寄せた。
?「お、千冬のシスコン発言久し振りに聞いたね」
またまたドアが開いて、オレンジ色の髪に同色の瞳をしたエレガントなドレスを着た女性が入ってきた。
千冬「私はシスコンではない。悠が好きなんだ」
?「ふふ。まったく隠さないわね」
千冬「当たり前だ。悠への愛は隠せるものでは無いからな」
悠(ヤバイ。ちょー恥ずかしい///)
?「おっと、紹介がまだね。スペインの国家代表『ディアナ・ガブリエラ』ふ~ん。千冬が夢中になるもの分かるわね」
ディアナは悠を足から頭までジックリ見ると、納得したように微笑んだ。
美幸「今日集まるのはこれで全員?」
ユリアーナ「いや、まだ日本の国家代表とロシアの国家代表がまだだ」
アネット「いつもは日本の国家代表の彼女が一番早いのに最後なんて珍しいね」
コンコン
?『日本の国家代表『日乃 皐』です。失礼します』
ガチャ
皐「遅くなって申し訳有りません。少々渋滞に巻き込まれてしまい遅れました」
簪「遅れて………申し訳有りませんでした」
日本の国家代表と簪は部屋に入るなり、謝罪しながら頭を下げた。
ガチャ
楯無「全員お揃いのようですね。始めまして、私はロシアの国家代表を勤めている『更識 楯無』です」
日本の国家代表は少し紫色に近い艶の有る黒色の長髪に同色の瞳をした、巫女服姿の大和撫子の言葉が似合う美女だった。
ロシアの国家代表に悠は見覚えがあった。数年前まだ幼い姿の楯無と簪に会い、少しの間だが親しくした記憶がある。
ユリアーナ「それでは全員揃った事だし、如月 悠をどこかの国の国家代表候補生にするか、もしくは………国家代表に推薦するか。話し合おうじゃないか」
悠「………へ?」
悠の顔が驚きに染まる。