炎天の体育館、汗しぶきを飛ばす黒のショートヘアが宙へ舞う。
風のように駆け抜けて跳躍、そして浮かんでいるかのように長い滞空時間。
シュートモーションに入った手を下げ、逆の手へと持ち替えるダブルクラッチが決まる。
ゴールネットが激しく揺れる様を、指揮官は少し離れて見ていた。
「ナイスシュート」
そう声を掛けた指揮官が飲み物を手渡せば、「どうも、頂くよ」という軽い返事。
ぷしゅっ、と空気の抜けた音が聞こえるや否や、天井を見上げるような姿勢で、ごくごくとそれを飲み干していく。
糖質とミネラルをたっぷり含んだ液体が喉を通るたびに、滴る汗が首筋をなぞるように落ちていく。やがてその雫は、ピンボールで真ん中を通過していく玉のように、鎖骨の間を抜け、深い谷間へと消えていった。
「……ぷはー! やっぱ運動後には効くな、この飲み物」
個人的には酸素コーラでも構わないのだけどね、とボルチモア級重巡洋艦ネームシップ・ボルチモアは呟く。彼女も艦船たちの例に漏れず、秘書艦の業務中も愛飲するほど酸素コーラを気に入っていた。
「今日はバスケの助っ人かぁ。毎度毎度、違うスポーツをやっているのに、どれも卒なくこなしてしまうんだから驚きだよ」
指揮官が感心して言う理由としては、ボルチモアが所属している(というより、彼女が一人で活動している)サークルにある。
彼女曰く、「汗を掻くだけの、健全なスポーツサークル」という名目の下、あらゆる部活動の応援要員として飛び入り参加をしているのだ。
ボルチモアはとにかく万能選手だった。
バスケのみならず、フットボール、テニス、サッカー、ベースボール、柔道、空手、剣道、ボクシング、卓球、陸上競技……まるでその競技の世界に適応するかのように、ユニフォームを纏った彼女は常人以上の働きを見せた。
「私という奴はどんなスポーツでも似合ってしまうな」
とは本人の冗談だが、誇張抜きで何でも出来てしまうため、あちこちから引っ張りだこの状態である。
現在のボルチモアはバスケやサッカーで使用する、マゼンタを基調としたメッシュ生地にCA-68と刺繍されたビブスを着けており、下は黒のハーフパンツという格好。
どうやら自分専用のビブスを所有しているらしい。
「通りすがりの重巡洋艦……もとい、通りすがりの助っ人選手を自称する者として、如何なるスポーツも全力で挑まなければいけないのでね。これくらいは出来て当然さ」
クールに振る舞いつつも、やはり称えられるのは嬉しいのか、少し得意げな表情のボルチモア。可愛いな、とつい口に出てしまいそうになるのを抑え、指揮官が言った。
「もう上がりなら一緒に帰らないか。俺も丁度、艦船の皆の部活動予算案が纏まってさ。一人で戻るのも何か、忍びなく思っていたんだ」
それを聞いたボルチモア、「何だ、案外寂しがり屋だな指揮官は」と笑いながらも、二つ返事で承認。
人差し指の上でくるくると回していた六号球を籠に返すと、「制服に着替えるから外で待ってくれ」と言い残し、更衣室へと入った。
ふと指揮官、ボルチモアが普段着用しているバトルスーツに思いをはせる。
藍染の濃い色合いの表生地に、ライムグリーンの裏地の外套。
それに加え、ハイレグ状のレオタードのようでありながら、大胆にも腹部と腿を露出させ、極限まで機能美を追求したスーツは、フィット感を重視するボルチモアらしいと言える。
その中で指揮官が大層ご執心な箇所が一つ。
胸部にがぱっと開いた、下乳丸見えのひし形の穴である。
何故そのような穴があるのか。
汗で蒸れないよう通気性を良くした、などと尤もらしい理由を付けてもいいが、実際そんなことはどうでもいい。
ぴっちりスーツに強調され、はち切れんばかりに主張する乳房は若々しくハリがあり、そのまま服を破って出てきてしまいそうな勢いである。
重力に逆らい上向くおっぱい、その生乳の一部分を常に晒してしまうという暴挙。
秘書艦として会話する機会が多い現状、男の性に逆らえない正直な指揮官が目を釘付けにしてしまうのも致し方ない。
更に宜しくないのが、ボルチモアが時折その穴部分に指を掛けて、風を通そうとすることである。
連日の猛暑で汗が止まらないこともあってか、その頻度は日に日に増しており、へそや太ももの露出に加えて指揮官の欲情を煽り続けている。
半ば無意識のうちにやってしまうのだろう、隣に指揮官の目があってもお構いなしだ。
さすがに直接そのことを指摘するのは憚れた指揮官、駆逐艦のジャベリンを仲介してやんわりと伝えるよう頼むと、翌日からぱったりとその癖は止んだ。
──それから暫くは、別の事情も絡んでぎこちない会話が続いたのだが。
「お待たせしたかな」
呼びかける声に指揮官が振り返ると、制服へと着替えたボルチモアが立っていた。
その姿、あたかも近所に住む女子高生お姉ちゃんのようだと表現すべきか。
首には黒のチョーカーにコバルトの模様が入ったアクセサリーが付属したものを着用し、第二ボタンまで大胆に開けたYシャツからは、端正な鎖骨のラインと豊満な胸が丸見えである。緩んだ黒のネクタイの結び目は丁度谷間へと収まっており、邪な想像が頭をよぎってしまう。腰には短いスカートを押さえるためか、ベージュのカーディガンを巻き付けており、そこから白のスリークォーターの間に映える健康的な太ももは、すれ違う人も思わず二度見をしてしまうだろう。手にはシアンのショルダーバックを持っていて、恐らく着替え類はこの中に仕舞っているとみえる。
「……その、あんまりまじまじと見つめられると、調子が狂うよ」
「えっ、あぁごめん。行こうか……」
琥珀色の瞳を伏せ、恥ずかしそうに頬を赤らめるボルチモア。
完全に見とれていた指揮官、正気に戻った途端飛び込んできた愛らしい仕草に、心臓が跳ね上がりそうになる。
夕焼けの差す帰り道。
オレンジの光に照らされた港、風で打ち付ける波の音だけが聞こえる時間が続く。
日が暮れようとしている今でも、うだるような暑さは健在であり、今夜も熱帯夜になるのは言うまでもなかった。
「なぁ、指揮官……」
クールでお姉さん気質な彼女が、珍しく歯切れの悪い様子で指揮官に言う。
「──この前の“アレ”について、なんだが」
ピタリ。指揮官の足が止まった。
やはりその話が出てくるか、と心を構える。
実は指揮官が二人で帰るように誘ったのも、それが目的であった。
執務室でも二人だけのときは多いが、業務中にはどうしても切り出しづらい話題だからだ。
ただ、ボルチモアの方から先に話を振られてしまったために、指揮官は内心大慌てである。
「……いや、な。確かに責任を取ると言ったのは私だ。ただ、今になって言うのも手遅れなのは重々承知しているが、やはり順序を間違ったというか、少し飛ばし過ぎたような」
「ごめんなさい、返す言葉もありません……」
「いや頭を下げてほしいわけじゃないぞ、指揮官。べ、別に嫌とは一言も、って私の話をするんじゃなくて……あぁだめだ、どうにも直接的表現を避けてると上手く行かない」
わしゃわしゃとショートヘアを掻きむしるボルチモア。
普段の格好良さの欠片もない、狼狽した様子を見た指揮官は、そもそもの原因となった“アレ”について思い返していた。
某日、ジャベリンは確かにボルチモアに例の件を伝えた。
「ボルチモアさん、えっとね」
「ん? どうしたんだジャベリン」
「その、胸のあたりの仕草なんですけど」
「あぁ、これか。フィットするのはいいんだがベタつきやすくてね。つい癖で」
「指揮官が気になるから控えてほしいらしくて……」
「きゃう!?」
そう、直球で伝えた。代わりに言って欲しいという要望を素直に受け取った結果だった。
どちらかというと、やんわりと伝えるではなく、名前を伏せて伝えると具体的に言わなかった指揮官のミスだろう。
夜になり、執務室での業務を終えた指揮官。
さて自室へと戻ろうかと立ち上がり、ボルチモアに労いの言葉をかけようとしたところ、妙に彼女がそわそわしていると気づく。
「指揮官、その、私の不注意で余計な気を遣わせてしまったらしい」
目線を合わせることなく、ボルチモアは唐突に切り出した。
指揮官、一気に血の気が引いていく。
このタイミングで思い当たる事案は一つだけ。すなわち、ジャベリンに頼んだ例の件である。
「申し訳ない!!」
ボルチモアが次の言葉を発する間もなく、指揮官は頭を下げた。
これにはボルチモアの方が面食らってしまう。
「俺の心の持ちようが悪かった。極力気にしないようにはしていたんだ、でもふとした瞬間に目に入ってしまったというか、頭から離れなくなったというか」
勢いあまって完全にセクハラ発言をしてしまっているが、指揮官は持ち前の馬鹿正直さを曲げることが出来ない。
「とりあえず顔を上げて欲しい、指揮官。まさか頭を下げようと思った相手に逆に謝られるとは……思いもしなかった展開だよ」
二人揃って動転したままでは話も進まないということで、一旦場所を指揮官の自室へと移す。当然、移動中は気まずさから会話の一つもなかった。
入室後、机一つを挟んで、改めて向き合う両者。
第一声はやはり、ボルチモアからであった。
「これは一つ、確認なのだけど」三つ編みにした部分をしきりに耳へとかけてボルチモアが言う。
「最近指揮官が妙に上の空だったのは、暑さだけでなく私の、む、胸元のせいだったのか」
指揮官、反射的に姿勢を正す。
こちらがボルチモアを見ていたように、ボルチモアもまた指揮官をよく見ていたということである。
誤魔化しようがないため、指揮官は観念して小さく頷いた。
見ると、ボルチモアは頬だけでなく耳元までほんのり赤くなっている。
この手の話題は初心な方らしい。
「──分かった。そうなってしまったのには私にも責任があるな……私はこの類の話題に疎いのだが、男性というのは時に抑えがたくなるのだろう? その、性的な意味で。他人ならともかく、指揮官は十分気心の知れた仲だ、正直者で正しい道を歩もうと努力しているのも理解している。だ、だから、多少の要望なら叶えてあげても……」
がたっ。指揮官が椅子を倒してしまった音だ。
無論、激しい動揺からである。
ボルチモアの申し出により、話がおかしな方向に転がりだしたからだ。
──これは正直に言ってしまってもいいのだろうか。
繰り返すが指揮官は馬鹿正直である。しかし、程度が分からない馬鹿ではない。
もしこの場で素直に「ちんちんを下乳から挿入希望」と言ったらどうなるか。
最悪、墓標に刻まれる名前が一つ増えることになる。
しかしここで遠慮して「おっぱいに触らせてください」と言っても、却って煩悩が溜まるだけである。後々に上の空が解消されてないとボルチモアに気づかれれば、身体を張った彼女に申し訳が立たない上、心の余裕が無いと失望されるのは明白。
どの道、下心があったのはもうバレてしまっている。ならばいっそ、清水の舞台から飛び降りるつもりで、ぶっちゃけてしまってもいいのではないか。
指揮官は更に馬鹿な方向へ吹っ切れた。
「耳を貸してほしい? 構わないが……きゃう!? 指揮官、あ、あんた何てことを考えているんだ!? そんな変態的な方向にまで正直であれとは言ってないぞ!?」
性に疎いというので具体的に説明してしまったのが不味かったのか、襟首を思いっ切り掴まれてしまう指揮官。
しかし腹を決めたこの男、既に後退の二文字はない。
どうしてもボルチモアにして欲しい、一度叶えてしまえば以降は耐性が付く、今後の業務を円滑に進めるための正しい処置だ、等と指揮官が矢継ぎ早に捲し立てれば、とうとう顔全体を真っ赤にしてボルチモアが黙り込んでしまう。
「……指揮官」
いつになく低い声で呼ばれた指揮官、あぁ蜂の巣にされるな、と辞世の句を考え始める。
「先程も言ったが、私はこういう類は本当にからっきしなんだ……後で苦情は受け付けないからな」
俯いたまま呟くボルチモア。
何ということだ、通ってしまった。
要求した側でありながら、指揮官は呆然として暫く棒立ちのままであった。
「ぐっ、はぁっ……指揮官の熱が、胸元に入ってくる……」
同室、フタフタマルマルを過ぎた頃。
ベットの上へと腰を掛け、ズボンとトランクスを足首まで降ろした指揮官。
その足の間に丁度収まる位置に、膝立ちの体勢でボルチモアがいる。
かさばる艦装と外套を脱ぎ、胴体のレオタード部分を除けば、ほぼ裸も同然の恰好である。
彼女は自身の胸を少し持ち上げると、既に反り立っている指揮官の陰茎を、魅惑のおっぱいゾーンへ迎え入れていく。
ずぷずぷずぷ。
指揮官が広げた脚の付け根に、その豊潤な乳房を載せるようにして、ボルチモアは下乳の穴開き部分から熱い肉棒を受け入れた。ぴっちりと張ったスーツに包まれたお乳は、手で圧をかけなくても指揮官の剛直に押し負けることなく、谷間の中へと収納してしまう。
「こ、これがぱいずり、という奴か……」
戦闘中でも見せないような強張った表情でボルチモアが言う。
「それで、動かして擦ればいいんだったな。こう、かな……」
恐る恐るといった様子で、おっぱいを上下に一往復。
たぱん。
服の中でみっちり寄せられた乳は、がちがちに勃起した指揮官の陰茎をすっぽりと包み、根元から亀頭へ圧をかけて昇るとそのままずり降ろされる。
くず餅のようにぷるぷると、弾力のあるおっぱいの感触を直接おちんちんで味わう。
手でするのとは一味違う心地良さに、指揮官は頬が緩むのを止められない。
やや自信のない様子だったボルチモアも、徐々に持ち前の適応力を発揮していき、扱き上げるリズムがだんだん良くなっていく。
みちゅ、みちゅと水音が響く。恐らく谷間に溜まっていた汗と、鈴口からチロチロと漏れる我慢汁が混ざっているのだろう。おっぱいで扱かれれば扱かれるほど、指揮官の陰茎は高揚から硬さを増していき、膨らんだ亀頭がレオタードの黒の生地を押し上げていた。
「どうだ指揮官、上手くできているだろうか」
顔を覗き込むように反応を伺うボルチモア。
気持ちいいよ、と言おうとした指揮官だが、呂律が回らないのか、「ひもちぃぃ」と気の抜けた情けない声を発する。
──指揮官のこんな緩んだ顔を見るのは、初めてだな……
このパイズリという行為がそんなに気に入ったのだろうか、そう考えるとボルチモアは、自分がその快楽を与えているという事実にますます気恥ずかしさが増していく。
「先程からぴくぴく震えているけど、もしかして近いか。その、達するのが」
射精、という単語を使うのに恥じらいがあるらしく、言葉を濁して伝えるボルチモア。
指揮官は小刻みに頷くと、最後は自分で動くから構えていて、と彼女に言った。
構えろと言われても、ボルチモアはどういう体勢でいればいいのか分からないので、指揮官の要望に添う形になった。
「こうして、指揮官のモノが逃げ出さないようにすればいいんだな……うぅ」
ボルチモアは両手をおっぱいの上で組み、前腕で大きな乳を押さえつけるようにして陰茎を挟み込む。ただでさえ、レオタードのきつきつの生地に覆われているのに、その上ぎゅっと乳圧をかけられているので、指揮官は一瞬で達してしまいそうな幸福感に満たされる。
服の構造と乳の大きさにより為された、ボルチモアのおっぱいオナホール。
堪らず指揮官、座った状態から飛び跳ねるように腰を上に打ち付けた。
より激しく、レオタード上部に猛々しい突起物が出来上がる。
ぱんぱんぱんと、まるで孕ませるかのような勢いで乳内を犯していく。
「はぁ、はぁ、指揮官、このまま、出すつもりなのか、せめて最後は、服が汚れないよう外で」
ボルチモアの嘆願も、おっぱいに夢中になった指揮官の耳には届かない。
彼の頭の中は今や、睾丸でぐつぐつに煮えたぎった白い液体で、レオタードの黒ごとボルチモアの胸を染め上げることで一杯一杯。
ボルチモアも、パイ突きの反動で揺れる乳を押さえ込むのに必死で、指揮官の方にまで手が伸びない。
イク、イクとうわ言のように繰り返す指揮官は、もう乳内射精に囚われた猿同然。
まもなく、ダムから水が放流されるかのような勢いで、おっぱいマンコの中へびゅるびゅると白濁汁が流れ込んでいった。
「きゃ!? こ、この粘ついた熱い感覚……指揮官、達したのか」
胸の中で延々と精液が放出されていくのを、言葉が出ない様子で眺めるボルチモア。レオタードに隠れているため、全貌は分からないままだが、徐々に広がっていく染みの大きさから、その射精量が尋常でないことは一目瞭然であった。
こぽっ、こぽっ。指揮官の陰茎を引き抜くと、風呂の栓を抜いたかのような音と共に精液が漏れ出す。
垂れたスペルマは、そのまま指揮官の下腹部へと滴り落ちて行き、こってりと陰毛に絡んでいる。
二人分の荒い息だけが、深夜の薄暗い部屋を支配していた。
──まずい、思い返しただけで興奮してしまう。
再び戻って夕焼けの帰り道。
谷間に散々ぶちまけたこともあってか、それから暫くは上の空になることもなく、バトルスーツのボルチモアを見ても落ち着いたまま、淡々と仕事をこなしていた指揮官。
しかし性的欲求というものは、例えるなら突如発生した上昇気流により発達する積乱雲のようなもので、何かを皮切りにスイッチが入るとぶり返すのである。
そのスイッチこそ、ボルチモアの現在の服装・エースの放課後であった。
スポーツサークルの活動をするようになってから、彼女はこの恰好でいる頻度の方が徐々に多くなっていき、普段の凛々しいバトルスーツとは違うはつらつとした一面に、指揮官はどきまぎするようになっていた。
するとどうだ、脳裏に押しとどめていた淫靡な記憶、パイズリ狭射のあれこれまでもが一気に押し寄せてしまい、解消したはずの悶々とした気分に再度悩まされるようになったのである。
この機会に二人の関係性を改めてはっきりしなければ、と指揮官は思っていた。
あれ以来、ボルチモアとは一切性的な接触は無く、お互いにあえて触れないような態度を取っていたが、それにも限界がある。
「……指揮官、大丈夫か?」
気が付けば、ボルチモアの顔が指揮官の目の前にあった。
返事の無いことを心配して覗き込んだのか。
慌てて下がる指揮官、その反応に何かを思い出したのか、ボルチモアも一歩下がって目を伏せる。
またしても、波の音だけが響く時間が流れた。
「それで、さっきの話の続きって……」
これ以上ボルチモアにばかり切り出させる訳にはいかないと話しかけるも、結局は返答待ちの指揮官。
「あぁ、そうだったな——あの、性急だの変態だの散々言っておいて何なんだが……」
ぷち、と何かが外れる音がする。
指揮官、信じられないといった様子で目を見開く。
第四ボタンが外れた隙間から、ちらりと見える黒のブラジャー。
汗で滲んだ制服に薄っすらと浮かんではいたが、はっきりと見せつけられたことで指揮官の興奮度は一気に振り切れてしまう。
「浅ましいと笑ってくれ。あの日以来、頭の中にフラッシュバックして止まないんだ。指揮官の出した濃厚な雄の匂いと、私の匂いが混じったあの独特な感覚といい、達したときの指揮官のだらしない顔といい……どうやら、自分でも予想だにしていなかったけど、私は存外あの行為に嫌悪感どころか、一種の高揚、いや優越感すら覚えていたのかもしれない」
すらすらと語られる心情のどれもが、指揮官に鈍器で殴られたような衝撃を与える。
「だから、もし今指揮官があの時のように辛抱ならない状態にあるなら……いいよ」
指揮官はもう何が、とは聞き返さなかった。
夕日は既に落ちつつあったが、内なる情炎は却って燃え盛るばかりである。
彼は黙ってボルチモアの手を取ると、迷いのない足取りで歩き始めた。
ずっぷん。ずっぷん。ずっぷん。
風呂の水をかき混ぜるような、激しい水音が聞こえる。
学園の中央、展示室の外れにある雑木林の中。
昼は蝉時雨がうるさく、虫捕りが目的の者以外は誰も入ってくることのない領域。
夜の訪れを告げるよう、木々がざわつくのもお構いなしに、指揮官は立ち上がったまま、ボルチモアの乳を鷲掴みにして荒々しく腰を動かしていた。
自室に戻るまですら我慢が効かず、野外でのパイズリという禁断の行為に、二度目にして早くも踏み切ったのだ。
ネクタイを首の後ろへと回し、あえて第一ボタンを閉めさせることで作り出した、擬似的なズリ穴。
一突きするたび水面に波紋が広がるかの如く、ばるんばるんと振動する。
さらに仁王立ちの指揮官、ぐりぐりと両乳を互い違いに擦り付け、柔らかさを堪能。
しゅっ、しゅっと動かすたびに擦れる制服の音が余計に興奮を煽る。
黒のブラジャーは挿乳を阻害しないよう、下乳の方へややずらしているため、淡いピンク色をした乳輪がほんのりと透けて見えていた。
ボルチモアは跪いてされるがまま、指揮官主導の縦パイズリを見守っていたのだが、
「指揮官、今度は私の方からしても、いいか?」
前回、好き勝手に動かれ射精されたことへの意趣返しか、あるいは純粋な好意からか。
両側からぐいっと乳を寄せると、陰茎に引っ付かせるようにおっぱいを動かし始めた。
言うならば、女性主導によるおっぱいピストン運動。
圧迫により挿乳口が強調され、あたかもちゅぽちゅぽ、おっぱいにおちんちんが吸い付かれているような感覚。ボルチモアの身体が近づいてくるたびに、腰に巻いたカーディガンや、むっちりした腿の部分も時折指揮官の足に当たるため、二重に気持ちよさが増していく。
もし、下から覗くカメラがこの場に置かれていたならば、竿の部分がボルチモアの制服乳まんこにすっぽりと食べられ、ぶら下がった睾丸だけが丸見えの映像が取れていただろう。
「こういう動きも、好きだっただろう」
今度は上下に小刻みに揺らし、むぎゅむぎゅと亀頭周辺を重点的に扱き上げる。
さわさわと木々が揺れるリズムにも負けないくらい早く、指揮官の弱点を徹底的に攻めていく。
勝手が分からなかったこの前とは見違えるような乳捌き。
スポーツ競技と同じように、パイズリという性行為すらもお手の物にしていく。
むせ返るような熱気の中、互いの体臭を染み込ませるように、乳と肉棒の混じり合いはよりエスカレートする。
やがて快楽が飽和点に達したのを示すかのように、ぷるぷると指揮官の足が震えだす。
我慢の限界も目前といったところだ。
「──達したくなったのなら、遠慮しなくていいよ指揮官。この間のスーツは後処理に随分困ったけど、今回の制服にはちゃんと替えがある。いくらでも、気の済むまで漏らせばいい……♡」
優しい声音での催促は、余りにも不意打ちであった。
制服の中、にゅるにゅるできつきつ、汗やら我慢汁やらで滑らかに動く肉棒が、欲望のまま暴れだす。一番深いところで射精したい、という欲望に突き動かされた指揮官、ボルチモアの動きに合わせるよう、今まで最も長いストロークでおちんちんを谷間に押し込んだ。
どぴゅ、どぴゅどぴゅ、びゅるびゅるびゅるびゅる。
はぁ、という深いため息とともに、濃厚な白濁液が制服の中へ注がれていく。
ボルチモアの汗で張り付いていた布地に、精液の粘性が加わったことで、よりねっとりとした感触へと変わっていった。
ホースで水を掛けられたかのように、胸の部分だけがぐしょぐしょに濡れてしまっている。
またしても、谷間では収まりきらない射精量だったのだろう。
「本当に沢山出るものだな……そんなに好きか、私の胸」
やはり羞恥から顔を赤らめているものの、慣れが生じてきたのか、徐々に普段の余裕ある態度を取り戻していくボルチモア。
小さく頷く指揮官を見ると、
「なら、今日はもっと出していけ。何、どうすれば気持ちよくできるかは大体分かったさ。この先また、余計な煩悩でトラブルを起こさないよう管理して上げるのも仕事のうち、なんてね。とにかく、これはしてあげたくてやってることだ、あんたは少しも気に病まず、好きなだけぶちまけて構わないからね……♡」
その後、夜が更けるまで二人が拠点に戻ってくることは無かった。
勢いで書ききりました
2バージョンあったら両方買う大人向けです
某通りすがりのネタも4つほどあったり
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