艦むすびの宿~北上さまとの温泉旅行~【完結】 作:T・G・ヤセンスキー
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「おっ、あっ、あっ、ゃぁっ、深いとこっ、擦れて……はっ、あっ、あはぁっ……んぅっ、気持ちいいっ……気持ちいいよおぉ、提督ぅ……!」
たつっ、たつっと白い尻肉に男の武骨な腿を打ちつける音が弾ける。
思わず顔を赤らめたくなるような、あさましい喘ぎ声が途切れることなく室内に響き、ぐじゅっ、にゅじゅっという濁った水音がそれに淫靡な彩りを添えている。
枕にしがみつき、忘我の表情で喘ぎながら、高く上げた桃尻を北上が揺らしていた。
淫裂を貫く肉槍がじゅぶじゅぶと出入りする度に白く濁る汁が泡立ち、熱い蜜が糸を引いて滴り落ちる。
「ひぐぅっ、それっ、ひぅん、ああっ、すごっ、奥っ、ぐりぐりって……ゃぁっ、あっ、ああっ、んうぅうぅ、だめぇ、またイグう、またイッぢゃうぅぅぅゥ……ッ!」
四つん這いでシーツを掴み、開いた口から舌を半分はみ出させながら、北上はきつく目を閉じ、叩きつけられる快感を全身全霊で受け止めていた。
背を丸めるようにしては身体を震わせ、少しでも体内をかき回される刺激をこらえようと身悶えする。汗に濡れた綺麗な背中に背骨の形が浮かぶ。
「んゔっ、あっ、提っ、督ぅっ、奥だめっ、まだっ、イッてるからっ、奥っ、キツいよお……」
痙攣する膣内を休ませず、コツコツと子宮口を亀頭で叩き続ければ、北上は苦しそうに全身に力を込め、必死で理性にしがみつく。
ならばと北上の背中に覆い被さり、シーツを掴む北上の手を上から包んで固定した。
身動きが取れない状態の北上の尻に向けて上から下に杭を突き込むように腰を振る。臍の裏、ざらざらした浅めの部分を小刻みに抉るようにピッチを上げると、北上の理性はあっさりと溶け崩れた。
「やっ、そ、こもだめえっ、ゆるっ、許してぇっ、そこすぐイッちゃうのっ、イッちゃうからあァ……!」
枕に半分顔を埋めていやいやをするように身をよじり、口の端から垂れる涎を枕のカバーに吸わせながら、切羽つまった甲高い声を上げる。
「あぐっ、あっ、あ、ひぅぅっ、やあっ、もぉムリっ、またイクうぅ」
もはや数えきれない程の回数を強制的に登り詰めさせられた北上は、息も絶え絶えに、呂律の回らなくなった声で許しを乞う。
汗と涙と涎で顔をぐちゃぐちゃに歪めながらも、身体は際限なく掘り起こされる快楽に夢中で腰をくねらせる。その姿はどこまでも淫らで、美しかった。
燃え上がるような射精欲に駆り立てられ、俺はいっそう腰の動きを深く速く加速させる。
「また出るっ! 出すぞっ! イけっ、北上ぃッ!」
「あぅっ、んうぅっ、あっ……ぅグうゥ~~~~~~ッ!」
強く腰を打ち付けて何度目かの精を放つ。北上は背を弓なりに反らして宙を見上げ、全身を痙攣させながら再び絶頂した。
膣内がきつく収縮し、肉襞が一滴残らず精を搾り取ろうとうねるように蠕動する。
「は──っ、は──っ……」
「あぁあ、ああっ……」
上から押し潰すように北上の背中にゆっくりと倒れ込んだ。北上の背中と俺の胸の間で互いの汗が混じり合い、触れあう肌がぬめぬめと滑る。
虚ろな表情で肩ごしにのろのろと振り返り、北上が舌を突き出してきた。肩ごと腕を回して抱き締めて、ゆっくりと唇を重ねる。
甘く痺れるような余韻を味わいながら、繋がったままの下半身を静かに前後させる。また、次のまぐわいに向けての準備が始まった。
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──その後。俺たちは何度も求め合い、飽きること無く交わり続けた。
途中からは部屋の照明も点灯し、しなやかな若々しい肢体を隅々まで光の下で目に映しながら北上を犯し抜いた。
羞恥に悶え、快楽に乱れる北上の表情と姿を存分に味わい堪能する。
特に刺激的だったのは、部屋の明かりを点けたことで大きな窓ガラスがそのまま姿見の役割を果たすようになったことだ。
背面座位で後ろから突き上げながら左腕で北上の両腕を拘束し、右手で北上の顎を掴んで顔を正面に向けさせたまま固定する。
窓ガラスに映る、北上自身の淫らな姿や表情を見せつけながら。
自分が今どこをどう責められているのか。
どんな風に感じているのか。
どこがどう気持ち良くて、どこに何をどうして欲しいのか。
自身の口で、いやらしい言葉で事細かに実況させると北上の身体は羞恥と快楽に熱く爛れ、蜜を垂れ流して反応した。俺もいささか興奮し過ぎ──やり過ぎだ、と後で北上から怒られた。
……もっとも、クセになったらどーすんのさ、という言い方からして、本人も楽しんではいたようだが。
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行為と行為の合間には布団に寝転がり、とりとめもなく色々な話をした。
鳳翔さんの料理で何が一番美味しいかとか。
間宮さんのスイーツでは何が一番好きかとか。
俺の子供時代の事を話すと、何が面白いのか、北上が目を輝かせながら、もっともっととせがんできたり。
艦娘どうしの女子会でどんな猥談をしてるのかという話に、俺がドン引きしたり。
どの艦娘の制服のデザインが一番エロ可愛いか、を熱く真剣に語り合ったり。
「微妙過ぎて伝わらないモノマネ合戦」をなぜか二人で繰り広げたり。
好きな漫画や映画の話。
お互いのどこが好きで、どこにイラッとするかについての突っ込んだ話。
歴史の話や宇宙の話。
二人とも、仕事や戦争についての話は、一言も口にしなかった。
水分を補給して体力が回復すると、またどちらからともなくキスを交わし、身体を重ねる。
先のことなど何も考えず、ただひたすらに甘く爛れた時間を過ごした。
こうした夜が今回限りのものなのか、この先何度も迎えるものになるのか、それは判らない。
だが少なくとも、これが一生忘れられない夜になることだけは、間違いなかった。
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何時間睦み合い、交わり続けただろう。俺たち二人は揃って力尽き、荒い息を吐きながら布団にぐてりと倒れ込んでいた。
「あ~~~、もう無理、限界……」
「俺も、流石に疲れたな……」
全身に残る痺れるような疲労感で身体が重い。
「流石に、お風呂入りたいねぇ……」
「そうだなぁ。けど、動けるか?」
「……あ―、まだ無理……身体に力入んない」
「だよなぁ」
「もうちょいしたら復活するからさ。……それまで、ぎゅ―っとしてて」
「……こうか?」
「うん。いい感じ」
ふにゃら、と北上が猫のような笑みを浮かべて瞼を閉じる。頭を撫でながら、抱き寄せた北上の髪に鼻を埋め、甘い匂いを嗅ぐ。
「……改めて今日思ったけどさ、お前の髪って綺麗だよな」
「大井っちがうるさいんだよねー、手入れしろってさ」
「ああ、お前そういうの、面倒くさがりそうだもんなぁ」
「まあねー」
「けど俺もお前の髪、凄く好きだぞ」
「嬉しい……んじゃ、お手入れ頑張ってみるか」
「決断早いな」
「提督のためだもん」
……今のはけっこう不意討ちだった。
「なに赤い顔でにやにやしてんのさ、照れてんの?」
「お前だってしてるだろ」
真顔で互いの顔を見つめ合い、しばしの沈黙。
こらえきれなくなって、同時に吹き出す。
身をよじりながらくすくすと笑い合い、しまいには互いの膝を叩きながら、息が苦しくなるまでげらげらと笑い転げた。
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それからも、二人でまったりと夜を過ごした。
狭いシャワールームに無理やり二人ぶんの身体を押し込んで、互いに洗いっこして。
二人で風呂に並んで浸かって、軽口を叩きあって。
最後にもう一度だけ、風呂の中で静かに繋がり、穏やかに交わった。
貪るような激しい交わりではなく、与え合い、慈しみ合うような優しいセックス。
風呂からあがる頃には、二人とも、すっかりのぼせてへろへろになっていた。
予備の浴衣のサイズが合わず、俺には丈が短すぎ、北上にとってはだぶだぶで。お互いの姿を指差して大声で笑った。
ふらふらしながら、惨憺たる有り様の布団やシーツを部屋の隅に片付けて。新しい布団を敷き直すと同時に二人して倒れこんでしまい、また、げらげらと笑った。
馬鹿みたいにはしゃいで、馬鹿みたいに笑って。
明け方近くまで騒いだ挙げ句、仲居さんが起こしにくるまで二人して寝坊して。
部屋の様子に呆れかえりながらも微笑ましそうに笑う年配の仲居さんに、ぺこぺこ頭を下げながら、心付けを多目に包んでお渡しした。
時間の少ない中で、鎮守府の皆に買うお土産を選ぶために走り回り。
駅に着いたところで、帰りの切符がないと荷物をひっくり返す大騒ぎになって。
寝不足が祟ったのか、電車の中では二人してお互い肩を寄せ合うようにして眠りこけてしまい、乗り過ごす寸前で目覚めて、大慌てしたり。
────とても、とても。楽しくて幸せな時間だった。
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駅から鎮守府へと向かう車の中。
俺たちは後部座席に並んで座り、ぼんやりとそれぞれの側の窓の外を眺めていた。
流れる景色や建物に見覚えがあるものが混じりはじめ、到着が近いことを伝えてくる。
「……楽しかったねぇ、提督」
後部座席の左側。ドアに肩をもたれかけ、窓に額を押しつけるようにして外を眺めながら、北上がぽつりと呟く。
「そうだな」
こちらも北上の方には顔を向けず、窓の外を眺めながら、口数少なく返す。
「……また、行きたいねぇ」
「……また、行かなきゃな」
座席に置いた、北上の右手と俺の左手。その小指の縁だけが、軽く触れ合っている。
「……また、行こう。何度でも。絶対に」
お互いの方は見ないまま。
手の位置は動かさず、運転手からは見えない位置で。
俺たちはそっと小指を絡めて指切りし、約束を交わした。
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車は、長い長い塀の横を通り抜け、大きな門の前で停まった。
大量の荷物を下ろし終えて、車が走り去った後。
北上がぴょんぴょんと跳ねるような足取りで門に向かって数歩進み、敷地内に足を踏み入れると、くるりと振り返った。
悪戯っぽい笑顔で、にっ、と笑う。
「……お帰り、提督」
「……ただいま、北上」
こちらも数歩、大股で歩いて北上を追い越し、まじめくさった表情で振り返る。
「……お帰り、北上」
「……ただいま、提督」
顔を見合わせて、また、にっ、と笑い合う。
こちらの姿に気付いたのだろう。何人かの艦娘達が手を振って、こちらに駆けてくるのが見えた。
北上がぶんぶんと手を振り返す。
「……さてと、北上」
「……行きますかね、提督」
ちょっとだけ髪型や服装を整え、整列するように肩を並べ。
遠くから駆け寄ってくる仲間たちに向かってもう一度手を振ると、俺たちは、せーの、とタイミングを合わせて前に踏み出し、歩き出した。
かくして、提督と艦娘の旅行は終わりを告げる。
──平穏という名の非日常が終わり。
──戦争という名の日常が始まる。
『北上さまとの温泉旅行』
FIN.
※以上、完結です。ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました
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※前作「艦隊これくしょん~北上さんなんて、大っ嫌い!」(完結済み)も作者的には思い入れの強い作品ですので、是非お楽しみ下さい。こちらの北上さまとは違う世界線での北上さまの一面が見れると思います!(※R15作品です)