※この作品はR-18です。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。with 貞操逆転世界   作:神納 一哉

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今日は退院日である。事故から三週間がたった日曜日の朝だ。俺は朝食の後、片づけを手伝いに来てくれた母ちゃんと病室で話していた。雪乃は退院の手続きをしに受付へ行っている。

 

「じゃあ、明日から総武高校(学校)へ行くのね?」

 

「ああ。そろそろ出席日数がヤバいだろう?幸い勉強の方は学年主席(雪乃)に教わっているから、問題は無いはず」

 

「入院期間は傷病扱いになるから少しは優遇されるわよ。テストで赤点さえ取らなければ大丈夫よ」

 

その辺は前の世界(過去)で体験済みなので知っている。母ちゃんに不審がられないように聞いただけです。

 

「で、八幡。あんたの候補も同じクラスに居るんだっけ?」

 

「ああ。結衣と優美子も同じクラスらしい」

 

入院中に何度かお見舞いに来てくれた候補たちを名前で呼ぶのにも慣れてきた。年上の陽乃さんと静さん(ふたり)はさすがにさん付けではあるが。結衣や優美子に八幡くんと呼ばれるのにも違和感を感じなくなってきているが、こっちであだ名で呼ばれるとするならユッキーとユキオなのだろうか?それとも八幡くん呼びだからハッチーとハチオかな。

 

「それで雪乃ちゃんがあんたをサポートする部活を立ち上げて、あんたとその二人も部員になるのよね?」

 

「ん。まあそういうこと」

 

「まあ頑張んなさい。それよりもあんた、新しい家に入る前に覚悟決めておきなさい」

 

「何の覚悟だよ?」

 

「セレブ入りの覚悟。まあSSランクだからほっといてもセレブ入りは確実なんだけど」

 

「は?」

 

「あんたの新居、高級マンションのペントハウスだから。比企谷家(うち)より広いし、屋上なのに結構な広さの庭まであるわよ」

 

「そりゃすげえな」

 

ペントハウスってことは、前の世界の雪乃の家(マンション)よりもグレードが上がっているってことですね。雪ノ下家に同居というのは回避できたようで何よりです。

 

「今のところあんた自身の収入は(ゼロ)だけど、雪乃ちゃんが妊娠したら、すぐにでも搾精とかで(・・・)稼げるはずだから頑張りなさい」

 

「お義母様、八幡には雪ノ下家(うち)から支度金を渡してありますから、収入が0ではありませんわ」

 

母ちゃんのありがたいアドバイスに対して、戻ってきた雪乃が対応した。保険証とかの名義を雪ノ下に変えるついでに、俺の銀行口座とかも作ってくれたんだよね。通帳と印鑑は雪乃に預けてあるけど、そのときに預金残高(支度金)は確認している。諭吉さんが二百人ほどという結構な金額が入っていた。

 

「えっ、比企谷家(うち)だけじゃなくて八幡本人にも渡してくださったの?」

 

「もちろんです。私が妊娠しないと八幡自身がランクの恩恵を受けられませんし、その、私たちも結婚指輪(マリッジリング)は旦那様から贈ってもらいたいですから」

 

なるほど。雪乃は結婚指輪が欲しいのか。まあ変な()が付かないようにするためにも結婚指輪は必須だよな。この世界にそんな気概のある男がいるかわからないけど。調べた感じでは現在日本にはSランクはおらず、Aランクも10人ほどであり、Aランクで重婚している男はいないようだ。

 

「なあ雪乃。結婚指輪って、どこで買えばいいんだ?」

 

「雪ノ下家で懇意にしている貴金属店(お店)があるから、落ち着いたら見に行きましょう」

 

「今日この後、マンション()に帰る前に見に行かねえか?陽乃さんも呼んでさ。雪ノ下八幡()の銀行口座のカードってクレジット機能付いてるんだろ?」

 

「嬉しいわ。八幡。姉さんなら待合室()に居るから、合流して一緒に見に行きましょう」

 

守りたい、その笑顔。

 

うちの息子(八幡)いい男(イケメン)すぎる」

 

そんなことを言っている母ちゃんの左手の薬指にも結婚指輪が嵌っているわけで、うちの親父も母ちゃんにとってはいい男なんだろう。

 

「指輪は結婚した人に渡すってことで、今は俺と雪乃と陽乃さんだけでいいだろ?お揃いで(こしら)えたいんだけど、家紋を入れたりするのは可能か?」

 

「可能だと思うわ」

 

「表側に雪ノ下家の家紋を入れて、嫁たちの指輪の内側に俺の名前を彫るってのはどうだ?…本当は俺の指輪にも嫁の名前を入れたいけれど、全員分入れるのは無理だよな」

 

「ふふ。雪ノ下八幡(あなた)の嫁だという証明になるからそれでいいわよ。あなたの結婚指輪は正妻の私が贈るから同じデザインにして、内側にはY.とH.を彫ってもらいましょう。静さんが嫁になったときに追加でS.を彫ってもらえばいいわ」

 

俺の指輪には嫁の名前の頭文字(イニシャル)を彫るのはいいアイデアだ。それアグリー。おっと、某海浜高校生徒会長みたいになってしまった。

 

アルファベットは最大26文字でも名前に使われない文字もあるし、結衣と優美子の名前のアルファベットは雪乃と同じだから追加で彫る必要はない。

 

「とりあえず下には車椅子で行きましょうか。松葉杖は車椅子に立てれるようになっているからいいとして、荷物はスーツケースに全部入っているのかしら?」

 

「本類は昨日、陽乃さんが持って行ってくれたから大丈夫だ」

 

「お義母様。すみませんがスーツケースを車まで持って行っていただいてもよろしいでしょうか?」

 

「もとからそのつもりよ。雪乃ちゃん固い固い。義理とはいえ親子なんだから、もう少し砕けた感じで話して欲しいかな」

 

「な、なるべく善処します」

 

「母ちゃん。あまり無茶振りするなよ。人は急には変われないんだからさ」

 

「これは無茶振りじゃなくてスキンシップよ。こうやって雪乃ちゃんの人となりを確認しているんだから余計な口挟まないの。馬鹿八幡」

 

「へいへい。悪うございましたよっと」

 

母ちゃんに悪態をつきながら俺はベッドサイドに立ち上がる。とはいえ左足はギブスで固定されているため、なるべく体重をかけないよう注意しなければいけないが。

 

松葉杖を手に取ろうとしたら雪乃がそれを制して背中側に車椅子を持ってきてくれた。礼を言ってから車椅子にゆっくりと腰を下ろす。車椅子はそのまま雪乃が押してくれるようだ。

 

「一週間で少しは松葉杖にも慣れたつもりだけど、車椅子の快適さには適わないな」

 

「あら。なら家でも車椅子をご希望かしら?」

 

「いや、駄目になりそうだからいい。それに夜も主導権を握り辛くなるからな」

 

「そ、それは困るわね」

 

「雪乃は攻められる方が好きだもんな」

 

「それは否定できないけれど、お義母様の前で言わなくてもいいじゃないの」

 

「雪乃ちゃん、私は八幡がSSランクって聞いたときから、攻める男だってわかってるから気にしなくていいのよ。それよりも、攻められる方がいいってどういうことなのかしら?」

 

「その、八幡がイくまでに、私の方は何度もイけるんです。それに八幡が感じる(いい)ところを探り当ててくれるから凄い気持ちいいんです。男性主導(アレ)を体験すると女性主導(ふつう)じゃ物足りなくなってしまって…」

 

「八幡がテクニシャンなのはよくわかった。夫婦仲がよろしいようでなにより、はい、その話はここまで」

 

母ちゃんが強引に話をぶった切った。雪乃の声に段々と艶めかしさが混ざり始めてきたので、母ちゃんの判断は正しかったと言えるだろう。雪乃も朝から発情しないように。まあ俺がからかったのが悪いんだけど。

 

退院まで残り一週間となった日、足を吊る器具を外されたので身体をそこそこ自由に動かせるようになった。何よりもズボンやパンツが脱げるようになったのが大きかった。大き目のビニール袋でギブスを覆えば浴室で体を洗うことができるようになったし、松葉杖を使えば一人だけで移動もできるようになった。

 

入院一週間目で雪乃に生理が始まったので、それから一週間は禁欲生活をしていたのだが、足を吊る器具を外された日とセックス解禁日が重なったことにより、その日初めて俺主導のセックスをしたのである。溜まっていたのもあるが、四回ほど膣内射精(なかだし)した気がする。向こうの世界でいう対面交合(正常位)から始めて、松葉崩し、後背位、伏臥位(寝バック)といった感じで終始攻め続けた。その結果、雪乃は男性主導のセックスに目覚めてしまったというわけである。

 

「あなた、規格外すぎるのよ」

 

ぽしょりとつぶやく雪乃はとても可愛いのであった。

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